日本経済

2023年1月1日

【三橋貴明】財務省は岸田内閣をすり潰すつもりだ

【近況】
あけましておめでとうございます!

三橋経済塾第十二期、
ゲスト講師が決まって参りました。
https://members12.mitsuhashi-keizaijuku.jp/

第一回講義(23年1月21日)のゲスト講師は、
藤井聡先生。

第二回講義(2月18日)のゲスト講師は、
安藤裕先生。

第三回講義(3月18日)のゲスト講師は、
岩尾俊兵先生。

第四回講義(4月15日)のゲスト講師は、
河添恵子先生。

第五回講義(5月20日)のゲスト講師は、
saya様。

第六回講義(6月17日)のゲスト講師は、
中野剛志先生。

第七回講義(7月15日)のゲスト講師は、
森永康平先生。

第八回講義(8月19日)のゲスト講師は、
室伏謙一先生。

財務省は岸田内閣及び岸田文雄という人物を
本気で「すり潰す」つもりだと、
最近、つくづく思います。

防衛増税を「総理指示」で強引に進め、
走行距離税を言い出し
(一応、ストップしていますが)、
さらには社会保障関連の改悪を図っている。

個人事業主の方などが加入する
国民健康保険(国保)の保険料は、
23年4月から年間上限額が
2万円引き上げられます。

保険料引き上げは、
事実上の「増税」となりますが、
政令改定のみで可能です。
具体的には、閣議決定し、
国務大臣と総理大臣が連署するだけです。

日本国民は、日本国憲法の、
「第八十四条 あらたに租税を課し、
又は現行の租税を変更するには、
法律又は法律の定める条件に
よることを必要とする。」により、
法律の制定なしに増税されませんが、
社会保険料の引き上げは
政令改定のみになります。

さらに、国民年金の加入年齢を
65歳に引き上げ、
支給も70歳とすることも
検討されています。

また、来年以降、
「子ども予算」の確保を理由に、
消費税の15%への
引き上げの議論が始まるでしょう。

そして、これが一番危険なのですが、
財務省は来月に始まる通常国会で
「財源確保法」を通すことを目論んでおり
(耳を疑いました)、
準備が進められています。

財源確保法とは、要するに、
「何らかの支出を増やすためには、
財源を明確に確保しなければならない」
という主旨の法律です。

ここで言う「財源」とは
増税と歳出削減(トレードオフ)であり、
国債が含まれていないのは
言うまでもありません。

プライマリーバランス黒字化目標は、
「国債関係費(債務償還費、利払費)
を除く歳出は、国債以外の歳入で賄う」
という定義になります。

もっとも、PB黒字化目標は
「閣議決定」であるため、
閣議で「もうやめる」となれば、終わりです
(それすら実現できない我が国ですが)。

それに対し、財源確保法の場合は
「法律」であるため、
PB目標よりも堅固な緊縮財政になります。
(さらに堅固なのが「憲法」で
財政均衡を定めることです)

財務省にしてみれば、
PB目標は閣議でひっくり返されてしまうため、
まだヌルイのです。

だからこそ、法律で
緊縮路線を決定づけようとしている。
これが、財源確保法です。

今にして思えば、防衛税の議論の際に
「財源!財源!」とやっていたのは、
財源確保法の布石だったのでしょう。

加えて、財務省は岸田内閣に
「増税選挙」を実施させようとしており、
既成事実化が図られています。

増税に「民意のお墨付き」
を与えたいんですね。

政府は、
「貨幣を調達しなければ、支出できない」
わけではありません。

何しろ、現代社会において、
貨幣とは民間の借り入れ、
及び政府の国債発行により創出されている。

ということは、
逆に民間や政府が借金を返済すると、
貨幣は消滅する。
政府でいえば、
徴税と国債償還が貨幣を消滅させる。

現在、日本政府の税収が、
70兆円に迫ろうとしています。

心底から虚しいわけですが、
日本政府は70兆円近い税金を徴収し、
「さあ、日本国民ために使おう」
などとはやりません。

単に、国債と相殺して
貨幣を消してしまうだけなのです。
この脱力感たるや・・・。

日本国民の貨幣観、
財政観の狂いを修正することは、
果たして可能なのでしょうか。
なかなか絶望的な状況ですが、
やるしかありません。
ことは、我々の世代だけの問題ではない。

貨幣観が間違っていたが故に、
亡国に至った
(このままだと確実にそうなる)
となると、さすがに先人にも、
子孫たちにも申し訳が立ちませんよ。

この手の安全保障を含めた
正しい「経済」の知識をご提供する、
日本唯一の私塾。
三橋経済塾第十二期が開講になります。
皆様、是非ともご入塾ください。
https://members12.mitsuhashi-keizaijuku.jp/

それでは、本年も三橋貴明を
何卒よろしくお願い申し上げます。

◆「岸田総理の大嘘
メッキが剥がれた新しい資本主義
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 財政破綻論の大嘘(経営科学出版)」
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◆週刊実話
 連載「三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』」
 第497 日本銀行のYCC修正

◆メルマガ 週刊三橋貴明 Vol713
 内生的貨幣供給論
http://www.mag2.com/m/P0007991.html
日本経済の混迷の主因は、
主流派経済学の「外生的貨幣供給論」を
政治家、官僚が妄信していることです。
正しい貨幣の供給論を学ぶことが、
日本の衰退に歯止めをかける
最も適切な道なのです。

◆メディア出演

三橋TV、続々公開中です。

財務省の二つの手法
「反日カルト的手法」と「悪代官的手法」
[三橋TV第643回] 原口一博・三橋貴明・高家望愛
https://youtu.be/uU6hrradsjM

マジでヤバイ!財務省が目論む
「財源確保法」を食い止めろ
[三橋TV第644回]三橋貴明・高家望愛
https://youtu.be/WEZbFkCUGM0

防衛費の安定財源は防衛需要である
需要こそが貨幣を創出する
[三橋TV第645回]三橋貴明・高家望愛
https://youtu.be/XrRYVQdqVkw

特別コンテンツ配信。

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日本は経済成長していない。
確かにその通りです。
ならば、日本経済を成長させるためには
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◆三橋経済塾

12月17日開催の、
三橋経済塾第十一期、
第十二回対面講義を配信致しました。
是非ご視聴下さいませ。
https://members11.mitsuhashi-keizaijuku.jp/?p=2005

ゲスト講師は佐藤健志先生でした。
インターネット受講の皆様、
お待たせいたしました。

23年1月21日、
第十二期第一回講義が開催されます。
ゲスト講師は藤井聡先生です。
お申し込みは、こちらから。
https://members12.mitsuhashi-keizaijuku.jp/?p=2016

◆チャンネルAJER 
今週の更新はありません。

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