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2022年11月9日

【藤井聡】11月はイベント目白押し ~『京大レジリエンス・フェスティバル』&『表現者クライテリオン大分シンポジウム』 是非、ご参加下さい!

From 藤井聡@京都大学大学院教授

晩秋を迎える秋は、毎年いろんなイベントが目白押し、となります。つい先日はMMTのビル・ミッチェルをゲストに迎えた京都・拾得でのライブが大成功!に終わりましたが……
https://foomii.com/00178/20221106092738101584

それに引き続いて今月は、

『表現者クライテリオン大分シンポジウム』(11月19日@大分市)
https://the-criterion.jp/symposium/11-19/

『京都大学レジリエンス・フェスティバル2022』(11月26日@京都大学)
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeBVni8_-9YIX1lnaHNQGunznZji8FPm54bYMxo4xR1Jukp6w/viewform

を開催いたします!

「大分シンポ」は、毎年表現者クライテリオンが毎年、全国各地で行っている地方シンポジウムの一環として執り行うもの。

雑誌「表現者クライテリオン」は、保守思想の「言論」活動を行う場として毎号編纂、刊行しているもの。

したがって、その言論活動においては、KBSラジオやMXテレビ、YouTube、塾やセミナー開催、等様々な媒体・機会を通して、国民に語りかけ、語り合う事を企図していますが、中でも年に数回のシンポジウムの開催を、とても大切にしています。

普段誌面を通じてしかコミュニケーションが図れない全国の読者各位と、実際に会場で時間を過ごし、事後の懇親会では共に語り合う時間を設ける事を通して、言論活動の質的向上と加速を企図しているからです。

ついては、この度始めて大分で開催する運びとなった大分シンポジウムでは、大分の方、ならびに周囲の方々に多数ご参加いただきたいと考えています。

そしてもちろん、大分のみならず、九州全体、西日本全体、そして、全国の読者各位も、限られたシンポジウムの機会に是非、お集まりいただき、大いに語り合うことができますと、大変に有り難く考えています。

特に今回は、当方がこれまで経済効果の数値計算などを行って参りました大分の新幹線の整備問題について、佐藤大分市長をお招きして対話していくことを考えています。

加速度的に疲弊していく地方をすくい上げるために一体何ができるのか、様々な角度から、市長の視点も交えて大いに語り合いたく考えています。

是非、下記HPより参加お申し込みの程、お願い致します!
https://the-criterion.jp/symposium/11-19/

……

一方、京都大学では、十年以上前からレジリエンス研究についての、分野横断の「ユニット」を設置して、様々な研究を進めています。
レジリエンス実践ユニットhttp://trans.kuciv.kyoto-u.ac.jp/resilience/

その代表的な研究活動成果が「国土強靱化」プロジェクトであり、「MMT」の国民的普及でありました。様々な国民的議論が巻き起こり、小池都知事の違法判決の論理的実証的根拠を与えた「COVID-19についてのリスクマネジメント」についても、本ユニットの成果の一翼を形成しています。

本ユニットでは、様々な研究を同時並行的、多面的に推進していますが、本フェスティバルでは、関係者一同が集い、様々なリスクについて総合的に論じ合う機会といたしました。

当日のプログラムは以下の通りです。

13:00-13:05 開会挨拶 藤井聡
13:05-14:25 「外交・安保レジリエンス」伊藤貫・桒原響子
14:35-15:55 「自然災害レジリエンス」鎌田浩毅・清野純史・大西正光
16:05-17:25 「パンデミック・レジリエンス」宮沢孝幸・高野裕久
17:35-18:55 「経済レジリエンス」柴山桂太・浜崎洋介・森永康平
18:55-19:00 閉会挨拶 柴山桂太
※藤井聡ユニット長は全てのセッションで司会を努めます。

本ユニットのオールスター、という様相ですが、外交・安保、自然災害、パンデミック、経済、といった各リスクについて、それぞれの専門家が集い、論じ合います。

代表的な論者をご紹介いたしますと……
外交安保については、国際政治アナリストの伊藤貫先生
自然災害については、火山研究の大家であられる鎌田浩毅先生
パンデミックについては、ウイルス学の権威、宮沢孝幸先生
そして、経済については、柴山桂太氏と森永康平氏に登壇いただきます。
そして僭越ながら全セッションの司会は、当方が担当予定です。

長丁場となりますが、これらのリスクは全て複雑に関連しており、その処方箋も強靱化対策も共通部分が大いにありますことから、一日かけて論じ合う、という「フェスティバル」形式を採用した次第です。

京都、関西の方は元より、是非共、本件ご関心の全国の皆様方も是非、京都にお集まりいただきたいと思います。

大学施設での開催ということで、参加費は無料ということもございますので、是非直接ご参加下さい!ご参加の場合は、下記HPより是非、お申し込み下さい。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeBVni8_-9YIX1lnaHNQGunznZji8FPm54bYMxo4xR1Jukp6w/viewform

(なお、もし、当日移動の都合で参加が難しい、という場合は、ネットでも生配信予定です。ネットでご参加頂く場合は是非、この機会にチャンネル登録もお願い致します!
https://www.youtube.com/channel/UCE8qPb4i2vMjLlnRHJXmL1w

今、地方も、そして日本も、まさに滅び行かんとする恐るべき危機の時代に突入してしまっています。

その危機から逃げず、真正面から対峙し、乗り越えていくためにも、是非、大分シンポ、ならびに京大フェスティバルにご参加頂き、大いに認識と議論を共に深めていくことが出来れば、大変に嬉しく存じます。

是非共、下記よりご参加、よろしくお願いします!

『表現者クライテリオン大分シンポジウム』(11月19日@大分市)
https://the-criterion.jp/symposium/11-19/

『京都大学レジリエンス・フェスティバル2022』(11月26日@京都大学)
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeBVni8_-9YIX1lnaHNQGunznZji8FPm54bYMxo4xR1Jukp6w/viewform

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【藤井聡】11月はイベント目白押し ~『京大レジリエンス・フェスティバル』&『表現者クライテリオン大分シンポジウム』 是非、ご参加下さい!への2件のコメント

  1. 利根川 より

     経済分野では柴山桂太さんと森永康平さんが共演されるということで、保守ではない私でも聞きたくなってしまうラインナップとなっております、うらやましい。
     その森永康平さんですが、森永康平さんが配信しているYouTubeの番組「森永康平のビズアップチャンネル」が100回を超えたと言うことで、大型ゲスト「森永卓郎さん」が出演していました。
     森永卓郎さんといえば、以前「朝生」で藤井教授と出演し

    森永卓郎「世界的パンデミックと言われてるのに補償を出せないのは財務省のせい」

    とTVではっきり言ってしまえるほど(柔和な見た目とは裏腹に)気骨のある人物として知られています。財務省に批判的な人物は仕事を干されると言われているTVメディア業界でこれができる人がどれだけいるのか…
     以前、三橋TVに出演していた俳優の伊原剛志さんや

    「映画 君たちはまだ長いトンネルの中」

    の なるせゆうせい監督や出演者の皆さんにも言えますが、メディア関連の仕事もするのに「言うべきことは言う」ということができるというのは本当に勇気がある人達だなと、そこに痺れたり憧れたりもするわけです。
     まあ、森永卓郎さんの主張には賛同できない所も多々ありますが、「構造改革のせいでドツボにハマった」という部分についてはその通りだと思いました。
     エネルギー政策につきましてはウクライナ戦争でエネルギー不足に陥ったヨーロッパがなりふり構わず火力発電をガンガンに使っているところをみるに

    「何か一つのエネルギーに頼るのではなく、色々なエネルギーを組み合わせて使うのが良い(何かが使えなくなった時に備えて」

    と思っています。電気が無いと医薬品も製造できないし、医療機器も動きません。電気が無いだけで人は死ぬ。
     もちろん、福島のように予備電源すらまともに用意してなかったといったことでは困るので、そこはしっかりやっていただきたいところですが、そもそもクリーンエネルギーなど現段階ではまだ実現していないのだから今は使えるものは何でも使っていくしかないと思っています。
     CO2を出さないと言われているLNGも採掘の段階で大量の汚水を出します。太陽光や風力を安定して使うには充電池が必要で、充電池に使用されるレアメタルは精製の段階で放射性物質を出します。クリーンと言われる水力発電も、ダムのせいで下流域が深刻な干ばつに襲われたりしています。現在の食料価格高騰はウクライナ戦争による影響もありますが、干ばつによる食糧不足も一役買っているわけです。
     
    現段階ではクリーンなエネルギーなど存在しない

    念のために言っておくと風力や太陽光を否定しているわけではなく、これから先の研究のために”それらも”使っておくべきだとは思っていますが、クリーンだと思って使うのであればそれは違うんじゃないかなと言うことです。
     インド独立の立役者マハトマ・ガンジーについてですが、

    「身近な人を助けよ」

    ということで、彼のように個人で多くの人を救ってしまえる世紀末救世主みたいなのがたまに出てくるわけですが、私の持論は

    「人間に人間を助けることはできない」

    です。
     子供一人当たり出産から大学まで2000万円~3000万円かかると言われています。もし、困窮した子供を見かけたとして他所の子にそれだけの額をポンとだせる人などいるのでしょうか。「朝生」で藤井教授と共演されていたシングルマザーを支援するNPO団体の人も政府による支援を求めていましたので、個人で人を救うということがいかに難しいのかが分かります。
     運よく世紀末救世主が通りかかってくれなかったら皆むごたらしく死んでいく、そんな社会では話にならないので

    通貨発行権という超強力な権限を持たせた政府を設置し、それに人々を救わせることにした

    わけですが、現在の日本政府は、なぜか通貨発行権を使わないという縛りプレイをしているという(苦笑い
     「財務官僚に殺される」前になんとかしたいわけですが、日本は民主制国家ですので一にも二にも多数派を形成しなければどうにもならないわけで、そのために長年言論活動をしてこられた藤井教授や森永さんは貴重な存在だと思っています。

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      1. 利根川 より

         医学の進歩によって

        「人間に何をするとどうなるのか」

        がより詳しく分かるようになってきました。
         今年の夏も暑かったわけですが冷たいかき氷を食べると頭痛がするのは口腔内が急激に冷たくなることで脳血管が攣縮するから。これから寒い季節がやってきますが入浴時に心筋梗塞や脳卒中を起こすことがあるのは、暖かい室内から気温の低い脱衣所や浴室に移動することで血管が締まり、次いで暖かい浴槽に浸かることで一気に血管が開き血圧が下がる、こうしたヒートショックが起こるから。
         「人間に何をするとどうなるのか」も分かってきていますが

        「人間の群れに何をするとどうなるのか」

        もだいぶ分かってきているわけです。
         
        エドモンド・バーク「構造改革をやると独裁者が生まれるよ。自由なくなっから」

        バーク「『抜本的改革』つまりは『既得権益の排除』だが、これをやるには抵抗する者を排除する強力な権限が必要になる」

        バーク「抜本的改革をやるためには権力を集中させなければならない。『決められる政治』の始まりだ」

        バーク「権力を集中させた個人が『決められる政治』をやる。それを独裁政治という」

        バーク「新自由主義をやると民主制も自由も共に失われるからやめたほうがいい」

        アレクシス・ド・トクヴィル「人間は中間組織・中間団体(職業組合・地域団体)みたいなのに所属をしないと自由ではいられないよ」

        トクヴィル「しがらみから解放された人間(個人)と言うのは非常に弱くって、そういう人間は強大な国家権力に非常に弱い」

        トクヴィル「なので、国家権力の言いなりになる。もっと言うとそういう中間団体で権力に抵抗できなくなった弱い個人の集まりが独裁者を支持する」
         
        エミール・デュルケイム「『個を確立しましょう』ってやると自殺が増えるよ」

        デュルケイム「戦争が起こると将来不安で自殺が増えそうなのに自殺が減っている、これは共通の敵や危機が訪れると人々は団結をするので共同体が強化されるから人間同士の繋がりが強くなることによる」

        デュルケイム「緊急事態宣言終わって、その頃には経済グチャグチャで失業もして、解放されたときにこそ初めて孤独を味わう。共通の目的が失われてしまったことでね」

        デュルケイム「浜田さんが寂しいとどうなるのかは知らないが、人間は寂しいと死んじゃうんだよ」

        カール・ポランニー「グローバリゼーションとか市場メカニズムに任せろとかやってるとナチズムを生む」

        ポランニー「人間は群れを形成して暮らす動物だ。市場メカニズムはこの群れをぶち壊す」

        ポランニー「労働者を工場に投入して働かせようとしたときに『ウチに年老いた母が居るので都市部には行けないんです』といった『しがらみ』があると工場が動かないので産業資本主義が成り立たない」

        ポランニー「なので『田舎に母が居るから工場に行けないんです』となったら『じゃあ田舎ぶっ壊せよ』ってことになって群れをぶっ壊して個人にして人間を商品化して工場に投入する」

        ポランニー「資本家は人間を労働力として商品のように扱って儲けてればいいんだろうけど、人間は群れが無いと生きていけないので(資本家に共同体を潰され続けると)その内どうするかというと反乱を起こす」

        ポランニー「バラバラに放り出された人たちが対抗運動でもう一回固まった時、これが全体主義で1930年代のファシズム・ナチズム」

        ポランニー「2010年代の後半くらいから急に『ポピュリズムがどうの』とか『トランプ主義者』みたいなのがいっぱい出てきて社会が各国でぶっ壊れたが、あれはある意味『アンチグローバリゼーション』の動きを皆してたわけ」

        ポランニー「私的に言えば、これも一種の全体主義の一つ。全体主義を生まないためにもグローバリゼーションはほどほどにしておくべきだった」

        中野剛志「経済学者は『現実は汚くて難しいから見ない』という(苦笑い」

        中野「経済学者は国家とか政治とか汚いものが無い市場原理の世界というものを心理的に好んでいて」

        中野「財政出動やるということになると政府が人為的にここにお金を出すとか国家権力で決めるわけだから、それが嫌なんです」

         人間個人に対して何をするとどうなるかを学んだ者たちを医療従事者とか医者とか呼ぶわけだが、人間の群れに何をするとどうなるのかを学んだ者たちを政治家とか社会学者とか呼ぶわけだ。
         近年の政治家や国際政治学者はここで挙げられているような

        「人間の群れに対してやってはいけない禁忌肢」

        を全て踏み抜いていて、結果として民主制の維持すら難しくなってきているわけだが

        中野「どういうわけかマスメディアに出てきたり審議会の委員になったり新聞とかTVで発言したりするようなそういう学者、国際政治学者とか社会学者とかろくな奴が居ません(爆笑)」

        三橋「みごとにろくな奴が居ないですね(笑)」

        中野「あいつらのせいで社会学っていうのはいい加減な学問だとか国際政治学はアホみたいな学問だっていう印象を世間に振りまいてるようなもんでしょ」

        ということで、おあとがよろしいようで…

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