日本経済

2022年9月26日

【三橋貴明】日本の「戦後」が間もなく終わる

【今週のNewsピックアップ】
ロシアの「部分的な動員令」と核の恫喝
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12765693581.html

防衛力抑制に向けた有識者会議
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12765920725.html

ハリコフ(ハルキウ)を奪還されたロシアは、
次なる手に打って出ました。

ウクライナ東部と南部のロシア軍占領地域で、
「ロシアへの編入」を問う
住民投票が始まっています。

もちろん、不正投票が行われ、
「ロシアへの併合」が決まるわけですが、
プーチン大統領としては、
占領地域を「ロシア領」とした上で、
攻勢を強めるウクライナに対し、
「ロシアの領土を侵略している」と、
総動員に近い形に踏み込みたいのでしょう。

プーチン大統領は9月21日、
「部分的な動員令」の発動を宣言。

1917年、サラエボ事件
(オーストリア=ハンガリー帝国の
フランツ・フェルディナント大公が
暗殺された事件)を切っ掛けに、
オーストリア=ハンガリー帝国と
セルビアの対立が激化。

セルビアを支援するロシア帝国が
「動員」をかけ、
世界は第一次世界大戦に突入します。

1941年、バルバロッサ作戦発動。
ドイツ国防軍がソ連になだれ込み、
劣勢に陥ったスターリンは
予備役の「動員」を開始。
地獄の独ソ戦が始まったのです。

まさか、二十一世紀にもなり、
またもや「ロシアが動員」という
ニュースを読むことになるとは、
思ってもみなかった。

ロシアの「部分的動員」は、
とりあえずは30万人とのことですが、 
ロシアの独立系メディア、
「ノーバヤ・ガゼータ・欧州」は、
9月22日、プーチン大統領が署名した
「部分動員令」には、
国防省に100万人の招集を認める
機密の項目があると報じました。

ロシアのプーチン大統領は、
ウクライナ問題について
「次の世代」に委ねるのではなく、
「自分が決着をつける」と決断したようです。

プーチン大統領は
「部分的動員」の演説において、
「ロシアの領土の一体性への
脅威が生じた場合、
国家と国民を守るために、
あらゆる手段を行使する。
これは、脅しではない。
核兵器でわれわれを脅迫するものは、
風向きが逆になる可能性が
あることを知るべきだ」
と、語っています。
明らかに、核による恫喝です。

ロシアのやり方を、
習近平をはじめとする中国共産党が、
じっと見ています。

これは推測ですが、
習近平はプーチンに戦術核を
使って欲しいのだと思います。
理由は、お分かりですよね。

ロシア・ウクライナ戦争、
そして来るべき台湾戦争。

日本が繁栄、衰退、
どちらの方向に向かうのかは分かりませんが、
とりあえず「日本の戦後」が
間もなく完全に終わりを迎えるのは
確かだと確信しています。

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99%の日本人を貧乏にした
国家的詐欺のカラクリ(経営科学出版)」
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◆週刊実話 連載
「三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』」 
第483 金融の主権を守れ!

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Vol699 日銀の償却原価法
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実は、日本銀行は国債価格が
下落したとしても債務超過になることは
「できない」のです。
理由は、償却原価法を
採用しているためでございます。
それにもかかわらず、
日銀破綻論を繰り返す連中がいる。
何たる無知!

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「誰」が儲かるの?
[三橋TV第601回]三橋貴明・高家望愛
https://youtu.be/oQ49IiujUIE

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中国のハニトラについて伺ったぞ
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政界の裏と真相
木原誠二内閣官房副長官は?
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【第54回 需給ギャップ】
https://youtu.be/zIUnQ5nB00I

維新の会が大阪府民6159人の
命を奪った?!(三橋貴明)
https://youtu.be/JBPmh75OWms

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【三橋貴明の緊急提言】
暴かれた財務省の真実|
これまでの全部、無駄でした|
日本の財務省が東アジアの
軍事バランスを壊した
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9月17日(土) 三橋経済塾第十一期
第九回対面講義が開催されました。
https://members11.mitsuhashi-keizaijuku.jp/?page_id=75
ゲスト講師は中野剛志先生でした。
インターネット受講の皆様、
しばらくお待ちください。

◆チャンネルAJER 
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【三橋貴明】日本の「戦後」が間もなく終わるへの5件のコメント

  1. 賊の手引きに陥ちるなかれ より

    確かに台湾有事が日本の危機だというのはその通りだが、外患にばかり目を向けさせて、反皇室を教義とする反日カルトに事実上政治が乗っ取られ、乗っ取りを許した国賊自民党によるこの重大な危機的内憂問題に言論人として学者として切り込まないのは片手落ちであるだけでなく、おのれが国民国家の崩壊に手引きする賊=自民党の一味であることを語らずして身明かししているようなものだ。

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  2. 利根川 より

     現在、新たな覇権国家の座をめぐる争いが勃発していますが、10年以上前から今のような状況になることを予測していた中野剛志さんは本当にすごかったんだなと改めて思います。同じものを見ていても見えているものは違うんだなと…さすがにここまでくれば私のようなマヌケにも「マズイことになっているぞ」というのは分かるわけですが、政治家にも官僚にもいまいち危機感が無いという。この期に及んでまだ自分達の出世のために消費税増税(インボイス制度導入)とか防衛増税とか言っているようではこの先何度でも敗戦を迎えることになるでしょうね。そんな政治をみているとイライラすることこの上ないわけですが、民主制とはそういうものなのでまあ仕方がない。
     話は変わりますが、森永康平さんのビズアップチャンネルにムギタローさんという方が出演されているのを見ました。

    ムギタローさん「これ僕がIMFからデータをとってきて作ったグラフなんですけど」

    ムギタローさん「2001年の政府の総債務を1とした場合の各国の一般政府総債務の推移になります」

    ムギタローさん「日本がコレ(横ばい)です。ぜんぜん債務増えてないんですよね」

    森永康平さん「これがね~、結構知られてないというか~…日本は放漫財政で結果的に財政が悪化したって偉い人達でも言うけども」

    森永康平さん「事実としてデータをみたら全然(財政支出)出してないじゃん。もし、これ(横ばい)で財政破綻するというのなら(グラフから)見切れちゃってる中国とか終わってんだろと」

    ムギタローさん「いや、ほんとにそうだと思います(笑)」

    ムギタローさん「よくGDPでこれ(一般政府総債務)を割ったグラフとか見るんですけど、GDPで割る必要性をはっきり説明できる人があまりいない(笑)」

    森永康平さん「メディアが悪いんだろうけど、政府の債務残高を人口で割ったりとか『国民一人当たりの借金』とかやりたがるじゃないですか」

    森永康平さん「割り算覚えてうれしくなっちゃった小学生が調子に乗っていろんな物を割っちゃったみたいなノリ?(笑)」

    ムギタローさん「なんか、あんま意味のないデータとか結構ある気がしますね。割る意味ないですからね(笑)」

    思わず吹き出してしまいましたが、日本で専門家を名乗る連中が「割り算覚えたての小学生レベル」で、そんな専門家に何の疑問も抱かない者達が政治家として国を運営しているのかと思うと暗澹たる気分にさせられます。
     ムギタローさんは

    東大生が日本を100人の島に例えたら 面白いほど経済がわかった!

    という本を出版されたそうなので是非読んでみてください。番組内でざっと紹介されていましたが、とても分かりやすい内容でした。
     日本は民主制の国なので政治家を変えたいのであればムギタローさんの言うように多くの国民の常識をアップデートする必要があると思います。頭の中身が「金貨銀貨の時代」でストップしてしまっているようではまともに「経済についての判断」など下せるわけがないですからね。

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      1. 利根川 より

        ムギタローさん「株の空売りなんて典型的なグリッチマン(社会システムの穴を利用して稼ぐチーター)だと思うんですけど」

        ムギタローさん「証券会社で偉そうにふんぞり返ってるけど株の空売りってなんもやってないですから、それでお金を稼いでいるってただルールの穴を突いてるだけなんですよ」

        ムギタローさん「その人よりも絶対に保育士とか看護師とか人の役に直接たってる人達の方が社会としては大事な人なはずなんです。それがお金貰えなくなっちゃって、ただお金を稼げてるだけのグリッチマンの方が崇拝されちゃってる」

        森永康平さん「僕自身も証券会社で働いてたんですけど、証券会社ってマジで何もしないで座ってんのに年収1000万とかってオッサンいっぱいいるんですよ」

        森永康平さん「一方で、僕は子供3人いて共働きなんで保育士さんに預けてて、あの人たちに僕らは頭が上がらないんですよ」

        森永康平さん「でもこの人達、給料聞いたことないけど多分300万~400万でしょう」

        森永康平さん「かたや証券会社でずっと座ってエクセル開いてるだけの爺が2000万くらい貰ってるの見てるから『何なの?』って思ったりもするわけです」

        森永康平さん「おかしいだろって思うけど、それが今の世の中だから」

        森永康平さん「自己責任系のインフルエンサーに言わせれば『保育士なりたかったからなったんでしょ』とか『証券会社の世界に行きたかったら勉強すりゃいいだろ』とか自己責任論に持ってくじゃん」

        ムギタローさん「自己責任論ぼくも大っ嫌いで、そう言うことじゃないんですよね」

        森永康平さん「僕も(自己責任論には)反吐が出るけど、周りの人達はそういった人(自己責任論を振りかざす人)を崇拝してるなと」

        ムギタローさん「ほんとにルールに穴があるのを利用してうまくやってるだけの人なんですよね」

        ムギタローさん「そういう存在を崇拝しないようにしようねという意味で彼らのような存在を言語化(グリッチマンと呼ぶ)したわけです」

        ムギタローさん「ただ、グリッチマン個人が悪いわけではなくて、それが最適解になっちゃってる今の社会が悪い。ルールの穴をふさぎましょうということです」

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  3. 利根川 より

    「経済とはなんぞや」

    と聞かれてきちんと答えられる人ってどのくらいいるのでしょうか。経済とは「その国の供給能力」を指しています。
     例えば、

    「金ならいくらでもある。カッコイイ車を売ってくれ」

    といっても自動車を作れる技術者や自動車を作る工場がなければどれだけ金を積んでも車は手に入らないわけです。
     
    「金ならいくらでもある。おいしい寿司を握ってくれ」

    と言ったって寿司職人や漁師がいなければ寿司は食えないわけです。なので、「経済とは何か」というと人々が欲する商品やサービスを供給してくれる人であり道具(発電所や工場)であると言えるわけだ。
     現代社会は、自国通貨は政府と中央銀行が任意に発行できるので経済の本質は「供給能力」にあるわけです。
     

    で、この供給能力なんですが需要に合わせて縮小していってしまうんですよ。(逆セーの法則)

    どういうことかというと、増税ばっかりされると使えるお金が少なくなっていきます。そうすると、節約をしますよね。消費者が節約をするとどうなるのか。

    「以前は一日1000個アンパンを製造して1000個売れていたが、今は1000個作っても500個しか売れなくなった」

    「1000個作っても500個しか売れないので、使っていない機材は売却することにした」

    「今は一日最大500個製作できる」

    売れない物は作れない。人々が節約をすればするほどその国の製造能力(供給能力)は低下していってしまうわけだ。

    そして、一度下がった供給能力はすぐには元に戻らない

    保健所や保健師を減らした結果、今回のコロナ禍で大変な目にあったわけでこれは実感として多くの人に共感していただけるのではないかと思います。
     森永康平さんとムギタローさんの話のなかでも指摘されていましたが、実際に社会に商品やサービスを提供している人達にお金が回らなくなってしまっているのが現代の西側諸国の特徴です。
     当たり前ですが

    「一生懸命働いて、責任も重くって、でも収入は雀の涙で…」

    という状況が続くと人々は徐々に商品やサービスを提供するのをやめていってしまうんですよ。要は働かなくなるってことです。
     実際、完全に労働市場から退出してしまった人が日本にはたくさんいますよね。今回のコロナ禍では病院ですらストライキが起きてしまったくらいですから日本の状況は深刻です。
     このように商品やサービスを提供してくれる人が居なくなると困るから外国人を引っ張ってきて働かせていたわけですが、当然、外国人も同じ人間なので日本国内で大量に失踪してしまったりしたわけだ(苦笑い
     雇う側としても年々「社会保障費」や「消費税」が上がっていく状況では「正規で人を雇う」なんてできないわけですよ。詳しくは公認会計士の森井じゅんさんの話を聞いてください(三橋TV第362回や室伏謙一『霞が関リークス』をご視聴ください)
     
    ・経済の本質は「供給能力」にある

    ・供給能力は需要に合わせて低下していってしまう

    ・需要を低下させているのは緊縮増税を繰り返している財務省とその犬である政治家である

    ・供給能力が低い国を発展途上国という

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      1. 利根川 より

         経済とは関係のない話ですが、本日の安倍元総理の国葬、ご遺族の方のことを考えると彼の死を悼める人で送り出してあげるのがベストだったように思います。
         統一教会の被害者からしても、事実上、統一教会にお墨付きを与えていた人物が国葬というのは心穏やかではないと思います。
         日本の象徴である天皇陛下やご皇族の方々となると「家族や親しい者達だけで」というのは難しいのかもしれませんが、安倍元総理は一般人なのでこんな大ごとにする必要性はなかったはずです。人の死すら政治利用しようというのはなかなかに業が深い。

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