政治

日本経済

2021年8月12日

【藤井聡】日本人の死生観を問う ~人は誰でも死ぬ。それを理解しない人が「狂気」に陥る~

From 藤井聡@京都大学大学院教授

この度、来週火曜(8月16日)に出版となります、当方編集長の言論誌・表現者クライテリオンの特集は、

『日本人の死生観を問う』

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B099H719G5/

です。

「死生観」とは、読んで字の如く、「死ぬこと」や「生きること」をどういう風に解釈し、それらに対してどういう風に向き合っていくのか……という事を言います。

今回、この特集を企画したのは、次の様な主旨によるものです(以下は、当方がまとめた、本特集の企画主旨です)。

『多くの国民に感染死をイメージさせたこの度のコロナ禍は、日本人に「死」の問題を改めて向き合う機会を半ば強制的に与えた。

結果、多くの人々は慌てふためき、過剰とも言える反応に終始した。

これはつまり、日本人において「死」の問題に向き合う機会が年々失われつつある事を、すなわち「死」の裏側にある「生」とは何かを真剣に問う機会および精神そのものが蒸発しつつある事を改めて明らかにするものであった。

日本人の今日の目を覆うばかりの精神的頽廃の背後には、まさにこうした死生観の急速かつ著しい劣化が潜んでいることは間違いない。

本特集ではこうした認識の下、我が国の再生の縁(よすが)を見い出す事を企図し、日本の伝統的な死生観を見つめ直しつつ、

今日の我が国の死生観の有り様を改めて問い直さんとするものである。』

要するに、今の日本人は、「死ぬ」と言うことについて殆ど何も考えなくなったので、コロナが流行って、死ぬかもしれんぞとか、人に移して死なしてしまうかもしれんぞ、とか言われて慌てふためいている……っていうのが。現状じゃ無いか、と考えられるわけですが……

だとしたら、コロナ禍の本質は、日本人の死生観の幼稚さに有るんじゃ無いか、だったら、「さざ波レベルの感染症」ごときに慌てふためいて自滅していくような愚かな状況から脱却するには、まっとうな死生観を持たなきゃイカンのじゃないか?

ってことで、企画したのが、今回の「日本人の死生観を問う」だったわけです。

今回は、ホントに当方、色んな人のお話を伺いました。

まずは、毎年毎年何十人も何百人もの「死」を看取っているお医者様の和田先生と森田先生から、一般的な医者達が死や生をどう思っているのかを根掘り葉掘り、詳しく伺いました

・・・その結果、実に多くの医者達が(全員じゃ無いと思いますが)、患者を単なる「モノ」扱いし、単なる「カネ儲けのための道具」と見なして、カネもうけに勤しんでいる、っていう姿が浮かび上がりました。

こう書くと「そんなことないだろ!出鱈目に言うな!」という方もおられると思うのですが、僕自身も、森田先生や和田先生の話を聞くまでそんなイメージを持ってなかったので、びっくりした次第です。

ってことは、そんな医者達のカネ儲け行為によって私達の生や死のあり方、つまり死生観がメッチャクチャに歪められてるんだなぁ、……ということがよく分かりました。

「ホントかおい!?」と思う方は是非、ご一読ください。きっと多くの方が納得されると思います。

で、こういう「腐りきった医者の態度」(患者を人格のある人間として診るのではなく、単なる臓器や、ウイルスのキャリアと見なす態度)がかの「コロナの専門家達」(例えば、NとかOとか)も共有しており、彼等がTVや政府で超大活躍しちゃったもので、彼等の腐りきった思想が、社会全体に広まったのが、今回のコロナ禍だったんだなぁ……という全体像が、痛いほどに、見えてきた次第です。

それから、最近死生観についての本を出された呉智英さんに、改めて日本人の死生観についてお話しを伺いました。

実に多面的なお話しをお伺いし、実は、死生観は、属している共同体が何かっていうので、全然違ってる、っていう話や、

士族(武士)とそれ以外で、死生観のベースになる準拠する共同体が全然違う、だから、死生観が全然違う、っていう話、

さらに言うと、外国人の死生観と日本人の神道の死生観って意外と近いとこがあるなぁ、って話や、

神道と仏教の死生観って全然違うんだなぁ

なんて話など……あぁかなぁ、とかこうかなぁ、なんて感じで雑談した感じの対談となりましたが、滅茶苦茶に面白かったです。

それから、ここ最近よくご一緒している格闘家の前田日明さんとは、浜崎さんも交えて、大東亜戦争を中心に、死生観込みであれこれお話ししましたが、一番盛り上がったのは、子供の頃、若い頃の「喧嘩」の話(笑)。

言論誌ではなかなか出てこない話ですけど、実は死生観を考える上で、喧嘩してきたかどうか、今もいろんな意味で喧嘩してるかどうかっていうのは、ちょーーー決定的に重要なんだなぁってことを改めて認識した次第です。

それ以外にも、寄稿記事は、それぞれの論者から死生観が論じられており、どれもこれも滅茶苦茶に面白かったです。

・・・ってことで、今回の特集は、特集が多くてホントに編集に大変に手間取ったのですが、とても充実したものとなりました。

このコロナ禍を乗り越えるためにも、そしてこの日本を立て直すためにも、というかそれ以前に、これからどう生きて行くかを考えていくためにも是非、一人でも多くの日本の方々にお読みいただきたいと願っています。

是非、ご一読ください!

追伸;「死生観」が歪むと、過剰に「死」を恐れ、データを全く見なくなって、「言葉だけ」で物事を考える狂気状態になってしまいます。それがどれだけヤバイのか……是非、ご一読ください(特に数字がちょっと苦手かも……と思っておられる方は是非、ご一読下さい!)
「ゼロコロナ病」の本質 ~「言葉だけ」で物事を考えるのは、「数字だけ」で物事を考えるのと同様に完全な「狂気」である~
https://foomii.com/00178/2021080817472783392

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【藤井聡】日本人の死生観を問う ~人は誰でも死ぬ。それを理解しない人が「狂気」に陥る~への6件のコメント

  1. 大和魂 より

    やっぱり藤井先生の師匠であられ逝去なされた西部先生の功績は、心底から偉大で天晴れだったことがやっとこさ証明されましたね。

    また我々が注目して今後に生かすべきことは、現在の菅政権の醜悪と表裏一体であった安倍前政権の政策の背景の相関関係は特筆ですから、それを米国にもソックリ当てはまるわけで、説明するまでも無く皆無の事象であるから西部先生が精魂尽くされて表現なされいた事の本質が、米国の支配者であるGHQだったことになるわけです。

    つまり成り済ましユダヤの奴等は、東京地検や電通やGAFAなどの支配者たちなのですよ!!

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  2. この世は既にあの世 より

    先生はコロナ脳を説得しようとして我慢強いですね。私は先生みたいに根気が続きませんし気も長くありません。

    私は先生に絡み付くコロナ脳が戦後ニッポンジンそのものに見えますから、ああなると120%戦後ニッポンジンは穴蔵から出て来ませんので、コロナ脳に対して「ダメだこりゃ」という気持ちになります。

    時々、戦後ニッポンジンが恐がって引き籠ってる穴蔵の前を通ると、爆竹に火を着けて投げ込んで「パンパンパンパン」と鳴らして、からかってやりたくなります。

    戦後ニッポンジンは防災と減災の区別もつかないようです。確か先生が国土強靭化で主張されていたのは、減災のはずであって防災ではありませんよね。

    コロナ脳が偽善と欺瞞で塗れた言葉で色々言っては来ますが、いちいち誰かの病死なんか気にしてたら生きれません。今までも社会全体はそうして来たのに、コロナだけを大騒ぎする気狂いにはついて行けません。体調管理は自己管理、社会人として教わったはず。

    モノは誰かが生産し、運び、供給するわけですから、1億2千万人が一斉に自粛するより、誰かが働いてくれてた方が、自粛派も思う存分自粛出来ますよね。「供給はしてくれ、ロックダウンしろ」じゃ辻褄が合いませんよね。

    コロナ脳が勝手に誰かをエッセンシャルワーカーに認定し、自粛の前提にしてしまうことも、いわば「差別ニダー」になり、辻褄が合わないわけで、リベラルのそこのところが好きになれませんよね。

    また、戦後ニッポンジンには、どうにもならないことに対して、冗談やユーモアや無視で返すバイタリティすらなくなりつつあります。

    パンダが視聴者を「ハエ」呼ばわりしてたように、ニッポンジンは家ダニ、爪ダニ、沖縄ダニー首長とダニだらけですから、「コロナなんて、なんくるないさー!夏なのでスガノマスクブラ作りたいので、スガノマスクまだですか?」くらいのユーモアをダニ政権に普通に言ってもらいたいところですね。

    そういう意味では立花氏は憎めない何かを持ってますね。

    私らは親や先生に反抗し殴られ、或いは同級生と喧嘩し殴られ、危険とお笑いが楽しいそういう秩序と活気ある同じ時代を生きて来た人がたくさんいるわけでして、そんなにコロナを恐がっている人はそう多くは居ないと思います。周りに合わせてるだけ、面倒なだけな人が多いだけのような気がします。

    立花氏みたいにコロナに感染し、感傷的になり、泣きながら入院しても退院すると「やっぱりコロナは風邪」というような面白いことをやってくれないと息が詰まりますよね。

    子供が風邪をひこうが母親は一晩や一日放置はザラ。親は子供が注射でピーピー泣こうが無視。「風邪はひくもんや、注射は痛いもんや、何で怪我をするんや?医者に行くとお金がかかるし学校行けないじゃないか、何ともないよな?ホラ学校行け」で終わり。子供に有無を言わせずビンタやゲンコツで解らせ、子供に説得なんかしません。

    父親に「酒とタバコやめたら?」と言おうものなら、

    「俺は酒とタバコで仕事しとるんや!」と、2、3回ビンタされて終わり。

    大人になり、結婚してしまえば夫婦生活もある意味強制でリベラルが夢想する様な思い通りな生活にはなりません。夫婦関係で密にはなりませんし、休日ともなれば、朝昼晩と夫婦お互い一言ずつ嫌味を言い合って、仲が良いのか悪いのか分からぬまま、共存し、そうやって時が過ぎ人は死んで行くんです。

    自殺願望があるわけでないですが、何をやっても見ても聞いても一瞬は面白いのですが、別に「だから何だ、昔に比べれば全く大したことないじゃないか」と同時に思い、つまんないので「もういつ死んでもいいなあ」と東スポの4コマ漫画を時々読みながら10年前からそう思ってます。

    親米保守や子供の様に「恐い恐い」と喚き散らすコロナ脳には「精々絶望しろ」と、「絶望する人が増えることだけが唯一の希望」なんですから。と言いたいですね。

    目に見えないウイルスに機関銃ぶっ放そうとしても意味は無いですし、神経質になり過ぎて、穴蔵に入ってる人生や日常などつまらないですよね。何を選んでもどうせ人は「光陰矢の如し」で死んで行くんですから。

    少しでも手掴みで実感のある楽しい日常の方がいいに決まってます。

    国道沿いを夕立ちが
    遠く追いかけて
    幼い手と手 こころまでも
    引かれ走った日
    もう一度あのシーンのように
    無防備なまま 夢に駆けて

    覚えてないくらい
    昔まで戻れ So long Tonight

    どしゃ降りの中でも
    ためらわない今 Forever Tonight

    微笑みを頼りに
    歩き出す 歩いてく Maybe Tomorrow

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  4. モルモット より

    実に多くの政治家達が(全員じゃ無いと思いますが)、下々を単なる「モノ」扱いし、単なる「カネ儲けのための道具」と見なして、カネもうけに勤しんでいる、っていう姿が浮かび上がりました。

    悪党の親分 安倍某 と
    素敵な晩餐を 楽しんだ後かその前か 
    4ショットの お写真を拝見したこと あり

    安西三藤 の 方々でしたっけ、、、

    さぞ 美味しかったでせうね。。

    それは さておき

    20年以上も 社会実験を失敗し続け
    モルモットを 殺し続けながら

    間違っているのは モルモットであり
    己ではない 

    と 嘯く 素敵な 悪党

    まさに
    せ ら び っと ♪

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  5. りく より

    藤井聡がどんな死生観をお持ちかは勝手です。
    関係ない人間までまきこまないでください、感染症は関係ない人間を巻き込みます。

    公道でバイクで200kmオーバーなんて出したら関係ない人間までまきこみますから厳禁ですけどサーキットで出すなら自己責任で自由です。事故起こしても自分がミンチになるだけで誰も迷惑かけません。
    社交やりたければそういう人間だけ集めて無人島で医療も使わずやってください。
    関係ない人間までまきこまないでください。

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  6. 克服とは? より

    以前から度々TV等でコロナを克服またはコロナに打ち勝つといったフレーズをよく見かけます。
    もしそれらが新型コロナウイルスを撲滅することを意味しているのなら現実的に不可能だと考えられます。

    既に世界中に拡散し変異を続けているウイルスを一体どうやって根絶できるというのでしょうか。かなり強引な手段を用いれば国内からは排除できるかもしれません。

    しかしその後徹底した水際作戦を半永久的に続けない限り必ず国内での感染は発生するでしょう。台湾、NZ、豪州に目を向ければ誰であれわかることです。

    急造されたワクチンは十分に安全とは言えずその効果も明確ではなく当然変異株に都度適応したものを用意することは少なくとも現在の技術では非現実的です。

    藤井先生は自然災害に対して減災という姿勢の重要性を以前からおっしゃておられますが新型コロナウイルスについても同様の考え方への転換が必要だと感じています。

    コロナウイルスの扱いを2類から5類への変更しこれまでにはなかった新しいウイルス性の風邪として町医者での診療を可能にすることの方がワクチン接種や人流抑制よりも結果的に被害が抑制されると思うのですがこのような考えは受け入れられそうになくとても残念に思っています。

    コロナに関する言動について日々批判を浴びせられているご様子ですが逆風吹き荒れる中のご活動陰ながら応援しております。

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