From 三橋貴明
【近況】
昨日、三橋経済塾第九期第一回講義が
開催されました。
https://members9.mitsuhashi-keizaijuku.jp/
本格的に九期開講というわけですが、
第一回では「モノ・マネー論」について
ご紹介いたしました。
モノとは「単一」という意味です。
人間とは面白いもので、普段は現金紙幣、
硬貨、銀行預金、クレジットカード、
電子マネーといった「数種類の貨幣」を
使っているにも関わらず、例えば
「インフレ」について思考をめぐらした途端、
なぜか、
「貨幣とは一種類しかなく、
全て財やサービスの購入に使われる」
と、考えてしまうのです。
お分かりでしょうが、結果的に、
「MMT的な考え方に基づき日銀が国債を
買い取ると、ハイパーインフレーション
になる!」
といった、
愚かしい認識につながることになります。
実際には貨幣は複数の種類があり、かつ
「我々が絶対に使えない貨幣」があるのです。
すなわち、日銀当座預金です。
日銀当座預金は、市中銀行、政府の決済や
貸し借り(=国債発行)の際に使われます。
量的緩和政策は、日銀が国債を買い取る際に、
新たに日銀当座預金を発行する
オペレーション(を増やす)です。
日銀が国債を買い取ると、政府の実質的な
債務返済負担が消滅します。
とはいえ、日銀が発行した日銀当座預金は、
我々は使うことができません。
日銀当座預金を「需要」にすることが
可能なのは、唯一、政府のみです。
そして、インフレとは「需要>供給能力」
になれば上昇します。
つまりは、
日銀当座預金をいくら発行しても、
それのみではハイパーインフレどころか、
インフレ率上昇にすら到達できないのです。
それにも関わらず、
「日銀の国債買取=ハイパーインフレ」と
考える人が少ないのは、まさに「貨幣は単一」
というモノ・マネー論に冒されて
しまっているためなのでございます。
というわけで、
経済塾第九期第一回講義では、
「ハイパーインフレ論の完全打破」
ということで、モノ・マネー論という
「間違い」について解説致しました。
◆週刊実話 連載
「三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』」
第353回 アベショックが始まった(後編)
なお、週刊実話の連載は、以下で
(二週遅れで)お読み頂くことが可能です。
http://wjn.jp/article/category/4/
◆メルマガ 週刊三橋貴明
Vol556 「モノ」マネー論
http://www.mag2.com/m/P0007991.html
貨幣には「種類」があり、我々が使えない
貨幣(日銀当座預金)もあるという
「事実」を理解せず、貨幣は単一(モノ)
であるという誤解が、ハイパーインフレ論に
つながります。
◆メディア出演
三橋TV 続々とアップされています。
三橋TV第183回
【元・熱烈なグローバリストが
「プロパガンダ」を語ってみた】
https://youtu.be/MObTM5EQ7oU
三橋TV第184回
【戦慄!デフレが継続すると
日本人が消滅する!?】
https://youtu.be/CvZnSNsZ3AI
三橋TV第185回
【安倍総理大臣の「政治」を
完璧に解明してみた】
https://youtu.be/Q-MTlQHIqD4
1月22日(水) チャンネル桜
「Front Japan 桜」
に出演します。
http://www.ch-sakura.jp/programs/program-info.html?id=1651
◆三橋経済塾
三橋経済塾第九期の入塾申込受付を
開始しました。
https://members9.mitsuhashi-keizaijuku.jp
三橋経済塾第九期第一回講義を
開催いたしました。
https://members9.mitsuhashi-keizaijuku.jp/?page_id=75
ゲスト講師は竹村公太郎先生でした。
インターネット受講の皆様は、
一週間ほどお待ちください。
◆チャンネルAJER
年末特別対談。
『三橋貴明&安藤裕_年末特別対談
『三橋貴明VS安藤裕「日本経済この一年」
(前半)』三橋貴明 AJER2019.12.31
https://youtu.be/mZjktVVjmr8
『三橋貴明&安藤裕_年末特別対談
『三橋貴明VS安藤裕「日本経済この一年」
(後半)』三橋貴明 AJER2019.12.31
https://youtu.be/a2eJwLhtxkE
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