From 三橋貴明
三橋がリリースしたビデオメッセージ、
7月中旬のスティファニー・ケルトン教授を
招聘するシンポジウムへの御寄附呼びかけに、
1500名以上もの皆様がお応え下さいました。わずか一日で
予定(700万円)をはるかに上回る、
1800万円超ものご協力を頂き、
心から感謝申し上げます。1500名を超える皆様全員を
シンポジウムにお招きすることはできませんが、
できる限り皆様の気持ちに応える形で動きたいと思います。ケルトン教授は、
現在の「ケインズ系」経済学であるMMTを
主導している経済学者ですが、人類の歴史は、
経済を自然現象として捉える「主流派経済学」と、
経済は不確実と見る「ケインズ系経済学」の
争いで満ちています。大抵は主流派が勝者として君臨している
(だから「主流派」と呼んでいます)
のですが、理由はなぜなのか。
もちろん、主流派の
「経済は自然現象で、政府は関与しない方が良い」
という考え方が「ビジネス」に都合が良いためです。
特に、産業革命以降の収穫逓増の経済において、
主流派的な考え方でインフレ対策(デフレ促進策)を打つと、
デフレーションが始まり、政府の財政は必ず悪化します。
すると、
「もはや公共サービスの維持はできない。
民営化、自由化、外資導入だ」
ということで、グローバリズムのトリニティ
(緊縮財政、規制緩和、自由貿易)が進み、
外国資本を含む「誰か」が利益を最大化することができる。
これは大きい。
あるいは、
多数派の有権者は「所得格差の縮小」を求めますが、
「誰か」は格差縮小などどうでもよく、
自らの利益最大化のみを望む。
というわけで、
格差縮小を含む「政府の関与」を排除する理屈をもたらす、
主流派経済学が愛される、というわけです。
税制で言えば、
所得税の累進性を緩和する、
法人税率を引き下げる、
そして人頭税あるいは「消費税」を導入する。
まさに、80年代以降の日本が進んだ道でございます。
MMT派が勝利するためには、
結局のところ上記の「主流派経済学の欺瞞」を
国民の多くに知らしめなければなりません。
そのためには、現在に加えて「歴史」
特に「思想の歴史」を知る必要があります。
何しろ、現在のMMTと主流派の争いは、
結局のところ「思想の対立」なのでございます。
というわけで、
日本にいおいて思想で歴史を語る第一人者である
中野剛志氏と、経世史論で対談しています。
http://keiseiron-kenkyujo.jp/
会員の皆様は、下記からご視聴下さいませ。
【三橋貴明×中野剛志「歴史とナショナリズム」】
http://keiseiron-kenkyujo.jp/
◆一般参加可能な講演会のお知らせ。
2019年6月18日(火) 17:30~ ワールドフォーラム40周年記念講演会
対談:三橋貴明 x 山本太郎
http://mtdata.jp/data_64.html#
◆ビジネス社「米中覇権戦争 残酷な未来透視図」が刊行になりました。
https://amzn.to/2UEWkYK
◆彩図社「亡国のメガロポリス」が刊行になりました。
https://amzn.to/2F5nqi3
◆週刊実話 連載「三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』」 第324回 MMT対主流派経済学
なお、週刊実話の連載は、以下で(二週遅れで)
http://wjn.jp/
◆メルマガ 週刊三橋貴明 Vol525 主流派経済学と商品貨幣論
http://www.mag2.com/m/
主流派経済学は、なぜ頻繁に「
◆メディア出演
三橋TV、続々リリースされています。
三橋TV第102回【延々と繰り返される“人類の戦い“】
https://youtu.be/9WYvgsndJMQ
三橋TV第103回【主流派経済学は財政支出を憎悪する】
https://youtu.be/yDBsbOJ1Egc
三橋TV第104回【結局、リフレ派って何だったの?】
https://youtu.be/Gw4MoxSL5Pw
超人大陸【「日本の未来を考える勉強会」ーMMTポリティクス~
https://youtu.be/CMLYpWlQp1E
6月17日(月) チャンネル桜「Front Japan 桜」に出演します。
http://www.ch-sakura.jp/
◆三橋経済塾
6月15日(土)三橋経済塾第八期、
https://members8.mitsuhashi-
ゲスト講師は小浜逸郎先生(評論家/国士舘大学客員教授)
インターネット受講の皆さまは、しばらくお待ちくださいませ。
◆チャンネルAJER
『MMTと銀行の信用創造(前半)』三橋貴明 AJER2019.6.11
https://youtu.be/hBMpmAGPh48
—発行者より—
【ケルトン教授日本招聘プロジェクトへの寄付のお願い】
MMT(現代貨幣理論)の筆頭格、
ステファニー・ケルトン教授を日本にお呼びして、
MMTを日本に広げようとプロジェクトを立ち上げました。
MMTのような正しい経済学が脚光を浴び、
まっとうな財政政策を行うことができるように…
本プロジェクトをさらに盛り上げるために、
皆様からの寄付をお願いしています。
皆様のお力をお貸しください。
https://in.38news.jp/38KELTON_
【三橋貴明】思想の対立への1件のコメント
2019年6月17日 9:53 AM
>経済を自然現象として捉える「主流派経済学」と、
>経済は不確実と見る「ケインズ系経済学」の
>争いで満ちています。大抵は主流派が勝者として君臨している
>(だから「主流派」と呼んでいます)
>のですが、理由はなぜなのか。
不確実性の科学というのも存在しますが、それは単純な関数とそのグラフ程度で確認ができるようなものでないはずです。
世の中には数式を書いて、その式が見た目やグラフで目的とする答えにおおよそ合致したとみなせれば証明とすることができる、これが科学だという人もいるかもしれません。
でも、とうてい当てはまるとも思えない、変哲の無い式が、複数・時系列で並行に動くと、それが入力のずれで特殊な運動を全体で表現することもあり、このような仕組みは式だけ書いて人の頭のなかの空想でなんとかなるものではありません。人の頭(のうちの意識)は、複数同時、時間変遷には、処理量が足りないようです。
そんな話は運動制御をかじったことがあれば知っているはずで、たったひとつのロジックでも、速度に合わせて自然とトロット、キャンター、ギャロップなど、脚捌きが変わる例もあります。4本の脚をどのような組み合わせで前後に動かすか、個々に制御しているのでない。これは理屈を機械で実証したのだそうです。
経済学の数式がどれだけ努力のたまものか自分程度には計り知れませんが、扱う対象から空想するに、心理学、認知科学ほどでないにしろ、そうとう難物で、そんな簡単にきれいな世界になるとは到底思えないというのが、直観です。
逆に複雑系の世界こそ現代でもチャレンジする面白さがまだまだあるはずとも言えるのですが・・・
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