From 三橋貴明
【近況】
先週は「声を出す」仕事が重なり、
すっかり声が枯れてしまいました。
特に、金曜日の午前中に1時間半収録、
午後に三条市で講演というのはきつかったです。
というわけで、喉を戻すため、
この三連休は声を出さずに生活したいと思います。
(執筆の仕事はしますが)
金曜日午前の収録とは、
月刊三橋の新コンテンツ
「日本経済のカラクリ(情報の読み方大全)第一回」
だったのですが、
政府の国債発行が「銀行預金」という
おカネを創出する仕組みを詳しく解説しています。
【政府の国債発行と、銀行預金増加の仕組み】
http://mtdata.jp/data_62.html#sikumi
「政府が国債を発行すると、家計の銀行預金が増える」
と、文章で書くのは簡単ですが、実際には、
(1) 日本政府が国債を発行し、
銀行から日銀当座預金というおカネを借りる。
(2) 日本政府は借り入れた日銀当座預金を担保に、
政府小切手を発行。財や役務(モノ・サービス)を生産した企業に代金を支払う。
(3) 企業が政府小切手を銀行に持ち込み、
銀行は「政府の借用証書」である政府小切手を担保に、
銀行預金という新たなおカネを発行する。
(4) 銀行は政府小切手を日本銀行に持ち込み、清算する。
日銀は政府小切手を受け取り、
政府の日銀当座預金から同額を銀行の口座に振り替える。
(5) 政府小切手を銀行預金に変えた企業は、
従業員に給与として分配する。
企業の銀行預金という資産が、家計の口座に移る。
と、ややこしいステップを経ているわけです。
(詳しくは、
「メルマガ週刊三橋 https://www.mag2.com/m/P0007991.html 」
で取り上げておりますので、ご興味がある方は是非、ご登録下さい)
さらに書くと、上記の(1)から(5)までのプロセスを読み、
「なるほど! そういうことなのか!」
と理解できるのは、よほど会計の知識が深い人に限られると思います。
(バランスシートを使うと、より明確に表現できますが、
専門的にはなってしまうため今回はやめておきます)
例えば、財政破綻論者に、
「政府が国債を発行すると、家計の銀行預金が増える」
と、説明し、
「ならば、そのプロセスを説明してみろ」
と反論された場合、
上記のプロセスを「完璧」に理解しておかなければ、
「ううう・・・」と口ごもる羽目になってしまいます。
先方は、政府の財政や会計については
何も理解していなくても、
「クニノシャッキンデで破綻する!」と繰り返し叫び、
ひたすら煽れば、効果が上がります。
それに対し、
こちらは各種の勘定科目やプロセスについて
完全に理解しておかなければならない。
実に「非対称」なのです。
とはいえ、プロパガンダとは
そういうものなのです。
騙す方は、ワンフレーズを繰り返すだけ。
嘘を暴く方は、完全なる理解と秀逸な説明能力が必要。
大変、不公平な状況ではありますが、
それでも「正しい知識」に基づき、
「正しい情報」をしつこく繰り返さない限り、
状況は好転しないのです。
◆【一般参加可能な講演会のお知らせ】
衆議院議員あんどう裕・第一回日本の未来を考えるセミナー
http://mtdata.jp/data_62.html#ando
2019年3月9日(土) 15:00-
会場:ベルサール東京日本橋
パネリスト:藤井聡、三橋貴明、室伏謙一
※三名共に懇親会に出席します。是非、ご来場ください。
◆「ゴールドマネー 2019年 3/20 号 」にインタビュー
「2020東京オリンピック不況に備えよ!」が掲載されました。
https://amzn.to/2I3J7E1
◆週刊実話 連載「三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』」
第307回 移民と国力
なお、週刊実話の連載は、以下で(二週遅れで)お読み頂くことが可能です。
http://wjn.jp/article/category/4/
◆メルマガ 週刊三橋貴明 Vol507 銀行預金とGDP(前編)
http://www.mag2.com/m/P0007991.html
政府の国債発行が、民間銀行の「預金」という
おカネを創出する仕組みについて解説しています。
◆メディア出演
三橋TV、続々リリースされています。
三橋TV第48回【移民受け入れが日本を滅ぼす理由】
https://youtu.be/7DcUMkLiKEA
三橋TV第49回【日本を貶めた元日銀副総裁の嘘】
https://youtu.be/iRWmKnbJ1Ts
三橋TV第50回【東京一極集中解決の2つの鍵】
https://youtu.be/QW_dmI2KJ38
2月4日(月) チャンネル桜「Front Japan 桜」に出演しました。
【Front Japan 桜】
続・景気拡大『いざなぎ超え』の真実 /
今年の国際政治の展望と日本[桜H31/2/4]
https://youtu.be/kAB3vJPbn_w
2月15日(金)
チャンネル桜「Front Japan 桜」に出演します。
http://www.ch-sakura.jp/programs/program-info.html?id=1651
◆三橋経済塾
反緊縮財政の政党が必要だ
2月16日(土) 第二回講義のお申し込み受付を開始いたしました。
https://members8.mitsuhashi-keizaijuku.jp/?p=317
ゲスト講師は藤井先生です。
藤井先生のスケジュールの都合で、
第二回は14時開始(受付は13時半開始)となりますので、ご注意下さいませ。
会場も品川に戻ります。
◆チャンネルAJER
今週の更新はありません。
—発行者より—
総理「政権中にこれを破棄できなければ、日本はオシマイ」
三橋貴明と総理との会談時で明かされた真実。
●総理が、三橋との会食をオープンに
(世に公開)してまで国民に伝えたかった事とは…?
●この会食で明らかになった、
私たちの邪魔をする[3つの敵の正体]とは?
●2020年に訪れるかもしれない
日本の危機的状況とは一体何なのか?
日本が発端となり、
2008年のリーマンショックが再来する?
などなどメディアが決して報道しない
「安倍総理の告白」と「日本経済2020年危機」
について解説した書籍を出版致しました。
こちらから詳しい内容をご覧ください。
https://keieikagakupub.com/38JPEC/1980/
【三橋貴明】プロパガンダの非対称への3件のコメント
2019年2月10日 10:10 AM
説明ってとても難しいですよね。
それが正しいものほど、言葉で飛び越えにくくなることもある。
感情に訴えるワンフレーズの方があやしい、いくらかの体験や、具体物に思いがめぐるような、府に落ちるところまでいかないと、という警戒が、ときにあってしかるべきですね。
最近会社では、短期的視野の経営のせいで新商品の元となる企画さえ「確実な売り上げ見込みの確証」を理由に拒否される状況について、同僚と議論してました。
経営のおかしさについて皆不満はあれど言葉にできないようで、なのでいつまでも不満で燻っていたのですが、
「カネカネ言う経営は三流だ。金でなく価値だ。だって金から価値が生まれるのでなく、価値がカネを生むからだ」
と言ったところ、合点が言ったようで、大いに盛り上がりました。
言葉の地道な整理が、時代の閉塞の突破なのかなと、そう思ってます。
三橋先生のご活躍を、熱く熱く応援しております。
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2019年2月10日 11:10 AM
現代の おカネは ¥二次元情報
コンピューターのデータを変更するだけで
豊かで 安全な暮らしを満喫できる
のに、、
三次元の噓つきどもに騙され
彼等を富ませて
己は どこまでも 落ちていく
白痴の 群れ
無知は罪 罪には
貧困と命の危険という
罰が 漏れなくついてくる ♪
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2019年2月10日 12:33 PM
上記を理解するのに会計知識が必要なのは
対話相手である一般破綻論者=平均的日本人も同じでしょう
故に上記の説明もまた理解されないで「煙に巻こうとするな」
とやられるのでは?
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