日本経済

2019年1月7日

【三橋貴明】反・資本主義者たち

From三橋貴明

【今週のNewsピックアップ】
2019年、消費税は本当に増税されるのか?
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12430544547.html
「国民の敵」である財政破綻論者(前編)
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12431003394.html

おカネとは、しつこいですが
(これからもしつこく繰り返しますが)
債務と債権の記録に過ぎません。

特に、銀行預金というおカネは、
借り手と銀行との間に

「貸し借りの関係」が成立した瞬間に、
この世に「ボンッ!」と生まれるおカネです。

銀行は別に、どこかからおカネを調達し、
借り手に貸しているわけではないのです。

無論、現金紙幣は銀行が調達もしくは
保有している必要がありますが、
今どき現金でおカネを借りる人はいないでしょう?

銀行が貸し出すおカネは
「銀行預金」であり、
バランスシート(貸借対照表)において、
例えば1億円ならば、

◇ 銀行のバランスシート
借方         貸方
貸付金1億円   銀行預金1億円
◇ 借り手のバランスシート
借方         貸方
銀行預金1億円  借入金1億円

と、「記載」されることで
この世に生を受けるのが、
銀行預金というおカネなのです。

ところで、なぜ借り手が銀行から
おカネを借りるのかといえば、
もちろん「将来の所得・便益」のためです。

例えば、Aという製品があったとします。

日本市場において、
A製品に対する需要が拡大している。
ところが、生産能力は乏しい。

というわけで、「借り手」は
A製品を生産する
工場を建設しようとしますが、

工場建設のためのおカネが、
とりあえず手元にない。

手元に工場建設のおカネはないが、
A製品の需要は莫大。

ならば、というわけで、
借り手は銀行からおカネを借り、
工場を建設。A製品を生産し、大いに儲ける。

儲けた「所得」から、
借り手は銀行に金利を支払う。

上記の通り、
借り手が負債(借り入れ)を増やし、
資本(工場)を投じ(=投資)、

生産活動を拡大することで
成長するのが「資本主義」です。

負債の否定は
「資本主義の否定」でもあるのです。

そして、デフレ(需要不足)で
民間が負債や投資を増やさないならば、

政府が国債を発行し、
インフラ整備等に支出をする。
さもなければ、資本主義経済は維持不可能です。

ところが、現実の日本には
「政府の負債」に「国の借金」とレッテルを貼り、
「クニノシャッキンデハタンスル~ッ!」

と煽り、民間の負債・投資不足を
政府が補うことを
妨害しようとする勢力がいます。
無論、その先頭に立っているのが財務省です。

財務省を初めとする財政破綻論者たちは、
国民が豊かになることを妨害する
「国民の敵」であると同時に、

反・資本主義者でもある
という事実を知ってください。

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【三橋貴明】反・資本主義者たちへの1件のコメント

  1. 神奈川県skatou より

    >「貸し借りの関係」が成立した瞬間に、
    >この世に「ボンッ!」と生まれるおカネです。

    三橋先生の説明はいつも簡明で本質的でとても分かりやすいです。

    >負債の否定は
    >「資本主義の否定」でもあるのです。

    負債の否定は、負債=資金、であるから、
    資金の否定=資本主義の否定、ということですね。

    カネについて、それ自身が価値と勘違いする人たちは経済活動、政治見解も結局は間違うわけで、カネが価値あるのでなく、価値あるからカネになる、という本質が見えてない。

    そこが全く逆なので、カネ、つまり、すでに価値として確立しているなにかを奪い合うしかできない、だからレントシーキングをする、あるいは、カネという数字にこだわり、効率化という方策しか出来ない。

    それはカネが生まれて価値ができるのでなく、
    価値が生まれてカネになるという、基本がわかってない。
    こんな簡単なこと、安倍政権はむろん、高級官僚、新聞屋、テレビ屋、はては教授だか教師までということでしょう。

    学校教育でクニノシャッキンをやってるそうで、なかなか目眩がしそうですね。。。

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