From 三橋貴明
【近況】
「財政破綻論」が厄介なのは、
財政破綻論に基づく
緊縮財政がデフレを継続させ、
政府の負債対GDP比率を
引き上げることです。
グローバルに、
財政健全化の定義は
「政府の負債対GDP比率
の改善(引き下げ)」
と決まっています。
日本政府の緊縮財政は、
デフレ脱却を不可能とし、
名目GDPの拡大を阻みます。
すると、政府の負債対GDP比率は
上昇してしまいます。
つまりは、財政悪化です。
政府の負債対GDP比率の
悪化を受け、
「日本の国の借金は
GDPの二倍を超えている!
消費税は増税だ!
政府は無駄な支出をやめろ!」
という主張が広まり、
政府が緊縮財政に走ると、
デフレ継続。
名目GDPが拡大せず、
政府の負債対GDP比率は
悪化するという悪循環に突っ込みます。
厄介なのは、
● 財政健全化の定義は政府の負債対GDP比率の引き下げであり、名目GDPが成長すれば財政は健全化する
● デフレが継続する限り、名目GDPが伸び悩むため、財政は健全化しない
● デフレは総需要の不足であるため、政府の緊縮財政で総需要が減ると、デフレは悪化する
といった、国民経済の基本を、
多くの国民は理解していない点です。
本来、国民経済の基本は
「教育」に含めるべきだ
と思いますが、現実は違います。
というわけで、せめて
「政治家」だけにでも
「デフレ期の緊縮財政」が
引き起こす悪循環を
知って欲しいのです。
さもなければ、我が国は
永遠に「悪循環の罠」に
囚われたままです。
悪循環の罠は他にもあり、
たとえば「人口」と「経済成長」を
絡めようとするレトリックになります。
(明日に続きます)
◆彩図社から「日本を破壊する種子法廃止とグローバリズム 」が刊行になりました。
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◆KORON 2018年4月号 に「時事公論 人手不足と経済成長」が掲載されました。
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◆週刊実話 連載「三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』」 第264回「東京とジャカルタ」
なお、週刊実話の連載は、以下で(二週遅れで)お読み頂くことが可能です。
http://wjn.jp/article/category/4/
◆メルマガ 週刊三橋貴明 Vol461 労働投入量と経済成長
http://www.mag2.com/m/P0007991.html
なぜ、経済学者は経済成長と「人口」を絡めようとし、かつ彼らの経済予測が当たらないのか? 潜在成長率の「中身」がポイントなのです。
◆メディア出演
3月28日(水) チャンネル桜「Front Japan 桜」に出演します。
http://www.ch-sakura.jp/programs/program-info.html?id=1651
◆三橋経済塾
3月17日(土) 三橋経済塾第七期 第三回対面講義動画配信致しました。
http://members7.mitsuhashi-keizaijuku.jp/?p=2372
ゲスト講師は藤井聡先生(内閣官房参与 京都大学大学院教授)でした。
インターネット受講の皆様、お待たせいたしました。
◆チャンネルAJER
今週の更新はありません。
【三橋貴明】悪循環の罠(前編)への1件のコメント
2018年3月25日 9:15 AM
お花が 満開 ♪
一部 もとい 大部分の
国民 政治家 官僚の 頭の中で
咲き誇ってますね 罠桜
それぞれの 開花度によって
有権者 立候補者 さらには官僚の
適正度数を算出し
縛りをかけたくなる
花見の朝
もっとも こんなこと言う輩は
花見には 連れていかない と
叱られるので ございませうね。。。
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