日本経済

2017年4月9日

[三橋実況中継]デフレとインフレの狭間で

From 三橋貴明

【近況】
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現在の日本は、デフレとインフレの狭間にあります。さらに、少子高齢化の影響で、生産年齢人口対総人口比率が下がってきています。結果、失業率が3%を切ると「同時」に、インフレ率(コアCPI)がわずか0.2%と、0%前後に張り付いた状況です。

失業率が完全雇用に近づき、同時にインフレにならない。フィリップス曲線、全否定。ある意味、人類の理想郷という感じでございますが、これは現在の日本が、
「デフレからインフレへと移行しようとしている」
「人口の瘤である団塊の世代が労働市場から退出しているが、少子高齢化の影響で、団塊の世代を埋めるだけの若い労働者は労働市場に参入しない」
といった、人類の歴史を振り返っても、恐らくは前代未聞ではないかと思われる、特殊事情によるものです。

直近の日本経済は、マクロ的には需要不足、ミクロ(企業)単位では供給能力不足(=人手不足)という、不思議な環境が続くことになるでしょう。すでに、人手不足は測量、介護をはじめ、様々な業界に波及しつつあります。現場では、人手不足を解消するための「生産性向上」を目的とした技術開発、技術導入、設備投資が始まっている企業、産業があります。

厚生労働省は、2018年度の介護報酬改定で、ロボットを導入することで、職員の負担を軽くする介護事業所に対し、介護報酬を加算することを検討しています。

社会福祉法人「野の花会」(南さつま市)は、三橋の「第4次産業革命」(徳間書店)で取り上げたサイバーダイン社の装着型ロボット「HAL」を導入し、排せつ介助に要する人員を、これまでの2人から1人に減らしました。

この種の「生産性向上のための技術投資、設備投資」の事例について、日本の経営者の多くが知っておく必要があると考え、三橋は「生産性向上のための技術投資、設備投資」に特化したコンテンツを提供するサービスを検討しています。完全に経営者向けになりますが、現在の人手不足が進む日本においては、需要は大きいと考えたのですが、いかがでしょうか。

◆渡邉哲也氏との対談本「世界同時 非常事態宣言 トランプ以後の激変が始まった!」発売になりました。
http://amzn.to/2nRM6EC

◆SAPIO2017年5月号 に「日韓合意破棄ならば日本は平昌五輪をボイコットせよ」が掲載されました。
http://amzn.to/2oMB6ZJ

◆時局17年05月号に、連載「三橋貴明の経世論 第2回 利害得失が相反する所得創出のプロセス」が掲載されました。
http://www.jikyokusya.com/

◆週刊アサヒ芸能 連載 列島報告書第112回「共産党の「恐怖プロパガンダ」により豊洲移転問題が注目された」
http://www.asagei.com/

◆週刊実話 連載「三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』」 第217回「グローバリズムのトリニティ(前編)」
なお、週刊実話の連載は、以下で(二週遅れで)お読み頂くことが可能です。
http://wjn.jp/article/category/4/

◆有料メルマガ 週刊三橋貴明 Vol411 グローバリズムのトリニティ(後編)
http://www.mag2.com/m/P0007991.html
結局のところ、公的サービスを規制緩和、民営化することで「儲ける」際には、公的サービスの「予算を削れ!」という声が必須なのです。
だからこそ、規制緩和や自由貿易の基盤には、緊縮財政があるわけでございます。

◆メディア出演

4月5日(水) チャンネル桜「Front Japan 桜」に出演しました。
【Front Japan 桜】経済成長について知ろう / 米中首脳会談-朝鮮半島問題で習近平はアメリカに命乞い?[桜H29/4/5] https://youtu.be/Xhpa_WMMEC4
http://www.nicovideo.jp/watch/1491379067

◆三橋経済塾

三橋経済塾第六期 第四回対面講義の詳細と申込方法をご案内致します。
http://members6.mitsuhashi-keizaijuku.jp/?p=1916
第四回のゲスト講師は、青木泰樹先生(京都大学レジリエンス実践ユニット・特任教授)
※対面講義にお越し頂く際は、お申込みが必要です

◆チャンネルAJER
更新しました。
『移民政策のトリレンマ(後編)①』三橋貴明 AJER2017.3.28
https://youtu.be/KebYl0oUkzA

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[三橋実況中継]デフレとインフレの狭間でへの1件のコメント

  1. 反孫・フォード より

    >やはり励みになりますので、

     ほんと、そうですよね。(私が言えるわけはない!)
    記憶でしかありませんが、返り咲いた頃のアクセスって2位の頃(蓮舫党首ではなく)のアクセスと甘利変わらない数だった気がします。

    と言うことは、現在2位の方のblogが籠池事件を取り上げたことにより、(普段2位のblogにアクセスしない方による)一時期的な二重的なアクセスが増えていただけなのだろうか?
    と(違うでしょうが)思ってしまいました。

     VHS対βMaxの戦争に於いて6時間録画可能(品質で言えば劣るわけです)が出現したことで技術的には優れていると言われていたβMaxが敗れたこと、必ずしも高技術が市場に存在できるわけではない(中野氏もこの事書かれていた気がします)。ことを再認識しました。

     情報過多の近代に於いては真に近づく情報よりも、尚更混乱に導く情報の方が重宝されるんですね。
    考えてみると、真の情報が重宝される世界に到達出来るのは宇宙が終わりか始まりに到達した時しか有り得ない気がしてなりません。

    馬鹿なコメントですよね。

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