FROM 藤井聡@京都大学大学院教授、内閣官房参与
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【耳寄り情報】 ※6/9まで
2つの貧困
貧困には2つのタイプがあると知っていますか?
1つは発展途上国型とも言える「インフレ型貧困」です。
これは日本と関係ない、と思うかもしれませんが…
実は発展途上国型の貧困に陥ることが、
21世紀の日本でも起こるのです。
インフレ型ということは、、、
(続きはこちら)
http://www.keieikagakupub.com/sp/CPK_38NEWS_C_D_1980/index_mag.php
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6月1日の総理会見で、消費増税延期が宣言されました。
http://www.kantei.go.jp/jp/97_abe/statement/2016/0601kaiken.html
大手メディアは、こぞって「増税延期」の総理宣言を大きく取り上げましたが、増税延期以外にも様々な内容が宣言されています。
中でも、日本経済再生にとってとりわけ重要なのが、「徹底的な財政出動を行う」、という趣旨が「暗示」されているという点です。
例えば、安倍総理は、「財政出動など政策を総動員していく。」「アベノミクスのエンジンを最大限にふかし・・・『脱出速度』を最大限まで上げる。」などと発言しておられますが、これらはいずれも、財政政策を「もう一段加速」して、「大胆」に「力いっぱい放つ」ことを暗示していると解釈可能なわけです。
そして、日本経済の成長にとってもう一つ重要なポイントが、
「21世紀型のインフラ」
として、
「全国を一つの経済圏に統合する『地方創生回廊』」
をつくるという宣言です。
総理は次の様に発言しておいでです。
「リニア中央新幹線の計画前倒し、整備新幹線の建設加速によって、
全国を一つの経済圏に統合する『地方創生回廊』を
できるだけ早く創り上げます。」
言うまでも無く、リニアや整備新幹線によって全国を一つの経済圏に統合する「地方創成回廊」の整備は、
の中で論じたように、日本経済、日本社会に中長期的なディープインパクトをもたらす、「成長戦略の最大の切り札」です。
例えば、拙著の中でも紹介したように、リニア新幹線を大阪―東京間を「同時開業」すれば、GDPに1.1%のプラス効果が得られ、政府の累計税収が10兆円以上増加する、と試算されています。
また、(第一次)整備計画として、現在、
・北陸新幹線(大阪接続) (関西地方)
・北海道新幹線(札幌接続) (北海道地方)
・長崎新幹線 (九州地方)
の3つが進められていますが、これらの整備はそれぞれようやく、「終わり」が見えてきています。
ついては、これら整備を加速し、
「10年以内」
に整備完了を目指すとともに、「その次」を見据えた議論を始めていかなければなりません。
筆者はそんな認識の下、日本の国土、日本列島を俯瞰しつつ、現状にて見込まれる「需要」や「採算性」、そして何より、「経済効果」や「便益」、さらには「財源」まで見据えたうえで、次の6つの区間が、
「第二期・整備計画」
の重要な候補となるものと考えています。
(1)「関空」新幹線 (関西地方)
(2)「高松」新幹線 (四国地方)
(3)「大分」新幹線 (九州地方)
(4)「山形」新幹線 (東北地方)
(5)「北陸・上越」接続新幹線 (北陸・上越地方)
(6)「伯備」新幹線 (中国地方)
これらが一体どこのどういう路線なのか。。。。については、是非、下記の地図をじっくりとご覧になってみてください。
これこそ、「21世紀型のインフラ」として、「全国を一つの経済圏に統合」する「地方創生回廊」の、具体的な形であると、筆者は考えます。
ただし――わが国では、未だに財政における「緊縮」主義と、経済政策における「改革」主義が濃密に残存しており、結果として、最大の成長戦略であるインフラ政策に、公的投資が十分に投入されない疑義が濃密に存在しています。
この状況を打開するためにどうすればいいのかと言えば――その最善の答えは、
「個別」、「具体的」な、
新幹線インフラ計画の議論を、
「それぞれの地域」そして「国全体」で深め、
その将来の姿の「イメージ」を共有していく
ということであると考えます。
例えば、拙著『スーパー新幹線が日本を救う』には、次の様な下りがあります。
『本書を終えるにあたり、筆者は改めて最初から全文を読み返してみたのだが――筆者は今、全国の新幹線ネットワークが本当に強く求められているとの意をさらにさらに深くするに至っている。
想像していただきたい。
本書で論じた様々な新幹線がもしも完成したら、例えば、新大阪から徳島、高松、高知・松山まで、それぞれ40分、1時間、そして1時間半で行けるようになる。同時に、新大阪から金沢が1時間10分、新潟まで行っても3時間半となる。
九州では小倉―大分間が35分で結ばれ、宮崎―博多間が1時間40分で結ばれると同時に新大阪を「長崎行き」「宮崎行き」「大分行き」の新幹線が発着するようになる。
そして東北では東京から山形に行くのに仙台とほぼ同じ2時間で行けるようになり、仙台から札幌へは3時間半で行ける様になる。
リニアができれば、大阪―東京間が1時間で、大阪―名古屋間が20分、そして、名古屋―東京間が40分で行けるようになり、三大都市圏が一つの巨大都市圏として統合されることとなる。
――あまり馴染みの薄い地域については以上の「所要時間」がどのような意味を持つのか分からないところもあったかも知れないが、一つでも二つでも、実際に列車で行き来した事のある区間なら、新幹線による凄まじい「所要時間の短さ」を直感的にご理解頂けるのではないかと思う。
つまり新幹線は未だに、それぞれの地域の人々にとって「夢の超特急」で有り続けているのである。
だからこそ筆者は改めて、本書にまとめた新幹線が全国に整備され、「新幹線ネットワーク」と呼ぶにふさわしいものがわが国に出来上がっていく「夢」の近未来を、「イメージ」し続けたいと思う。
――そもそも、人間が人間である最も大切な条件が、未来を「イメージ」するところにある。
もちろん、イメージしたところでそれは出来ないかも知れない。
しかし、イメージ無きところには何ものも生まれ得ないことだけは確実だ。すなわち「イメージ」こそが、我々が作り出すあらゆる事物の「母」なのだ。
だからこそ筆者は、日本国民が全国の新幹線ネットワークを作りあげる「夢」を「イメージ」し続ける事に、本書が幾ばくかでも貢献できんことを、願ってやまないのである。』
――そんな「夢」を実現するためにも、本書、
を一人でも多くの日本国民の皆様にお読み頂きたいと、筆者は強く祈念しています。21世紀の日本の国づくりに向けて、どうぞ、よろしくお願いいたします。
ーーー発行者よりーーー
【耳寄り情報】
2つの貧困
貧困には2つのタイプがあると知っていますか?
1つは発展途上国型とも言える「インフレ型貧困」です。
これは日本と関係ない、と思うかもしれませんが…
実は発展途上国型の貧困に陥ることが、
21世紀の日本でも起こるのです。
インフレ型ということは、、、
(続きはこちら)
http://www.keieikagakupub.com/sp/CPK_38NEWS_C_D_1980/index_mag.php
※最新号が聞けるのは6/9まで
【藤井聡】全ては、夢を「イメージ」するところから始まるへの12件のコメント
2016年6月7日 9:59 PM
山陰地方では、石破議員、谷公一議員、谷垣議員が新幹線について、単線でもいいから作れば言いと言い出す始末。谷議員が、5月20日の自身のブログで新たな議員連盟として「山陰新幹線を実現する国会議員の会」が発足。谷垣顧問、石破会長、細田幹事長、谷事務局長などの体制。今日の技術発展により可能となった新幹線の「単線整備」や「山形方式導入」も視野に「山陰の夢」と「山陰の活力発揮」のために頑張ります。と、書く始末。単線でもいいから新幹線さえ作れば投票してもらえる。この考えが見え隠れ、藤井教授が新幹線といい続けた結果、山陰地方は最悪の結末を迎えそうです。近畿地方、中国地方は、在来線も単線で古いままで、複線化・高速化を必要としています。また、新幹線を作るなら、山陽新幹線のように、各駅で4線となっていて追い抜きができることが、将来の高速化に必要不可欠です。北陸新幹線、九州新幹線、北海道新幹線のようにほとんどの駅が2線では、最速達のために準速達、確定が減らされていきます。藤井教授、三橋氏はこの点から目をそらしている。在来線についても、発達させなければ地域のつながりが壊れてしまう。特急も数を減らしても残さねば、地域が死んでしまう。新幹線だけでは、最速達の駅に人口が移動するだけ。近畿地方の、アーバンネットワークのように、在来線の複線化・高速化が進んでおり、なおかつ山陽新幹線・東海道新幹線の最高の整備がある新幹線がある状況で、特急も走っている。この状況を目指さなければならない。しかし、藤井教授も三橋氏も、新幹線ばかりで目指していない。挙句、議員たちは役に立たない単線の新幹線を仮作する始末。私たち、日本海側の人間は絶望しています。
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2016年6月8日 6:59 AM
何度もすみません。しかもエントリーと関係無い事で、ごめんなさい。 最近の舛添さん叩きに対して思う事なのですが・・。 何か・誰かが、急に不自然な程、叩かれ始めたら、もしかすると、その対象に、とって代わりたい誰かがいる、という可能性があると思うから、警戒すべきではないか、と。 誰かを叩いて排除して、その椅子に座りたい人がいたり。 違う場合もあるでしょうし、まっとうな批判も、もちろんあると思うのですが、信じられない位、叩いて叩いて叩きまくる、といった現象がおきた時には一応、利害が絡んでいたり、責任のなすりつけだったり、話題そらしだったり等があるのでは、と疑ってみても良いような気がするものですから・・。 舛添氏のお金に関する道義的問題や、金銭感覚、良くない政策等、色々あって、積極的に支持する気持ちはありませんが、彼が辞任して、その後、橋下氏のような酷い言論弾圧をするような方が都知事になられる位なら、舛添氏に続投して頂いた方がまし、と言いますか・・。 悪のレベルがこの程度なら、もっと高いレベルの悪よりは良い、みたいな消極的な選択ですが。
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2016年6月9日 4:50 PM
「イメージこそが我々が作り出すあらゆる事物の母」ですか。私事ですが、私はまず自分の商売をするにあたってそのことを心してかかろうと思います。なんか、それって当たっていそうに思います。期せずして本日は自分の仕事において啓発を受けたかもしれません。ありがとうございます。私はこちらで記事を読ませていただいたりした時、僭越ながら大阪や日本の将来とか、そういった公のことを思います。それは正直に言うと自分の家族がこれからも生きていく公だからというのもありますが。一方で自分は本来仕事のことを四六時中考えていないと会社を危機に陥れてしまいかねない立場だという現実もあります。未熟者の考えかもしれませんが、今の私はやはり公のことを考えようと思えば、まず自分の商売、ひいては生活というものをしっかりさせてから初めて公のことを考えるべきだと思っています。そのためにも、自分の商売が「こういう形でうまくいく」というものをまずイメージしてうまくいかせようと思います。ありがとうございました。
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2016年6月10日 2:51 AM
>妬みと嫉妬のかわいそうな世界(身分保障と年功序列賃金制度は必ずこうなる)はて? 今のアメリカは?ヨーロッパの歴史は? ん〜ん、俺の頭では理解できん。
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2016年6月11日 1:47 PM
国内で人と金が活発に動くことで投資も促されるのではないかと想像します。想像やビジョンから創造が(因果関係無く)生まれるのだろうと思いますが、グローバル化や自由化平等化という抽象的なビジョンから生じるのは生活の不安定化、経済(経世済民)-生活(基盤)=新自由主義経済ではないかと。生活する上での足場が不安定な状況でも新たな創造は成されるが、それは格差拡大社会、能力至上主義社会を促進する1%の強者エリートが自分達の利益のみを追求する形でしか成されないのでは。米国では宗教によるトリクルダウンが雀の涙程は実現してるのかもしれないが。伝統という足場の上に改善や蓄積を含む創造が可能になると思うが、伝統や自国文化の無い創造とは単に色違いの粗悪品のコピー量産では。これを買わせるには購入者の精神に貧しくなって貰うのが手っ取り早いか。学者は言葉や数字で考えるが政治家は力(関係)で思考する?一方は抽象的な、普遍的(になりうる?)言葉や公式を美しいと思い、他方は権力こそ至高と信じる。モノを創造する、子供を産み育てる、価値の創造というのは神の仕事を模倣する全能感があり創造のための創造、投資のための投資とういう面が人にはあるか。しかし政治家が創造を叫ぶ場合それがなんのための創造であるか想像出来てないと足場を崩し続けるのに延々終始するのでは。抽象的で安易で短絡的なビジョンを指針や目的にしても遭難は免れないのでは。
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2016年6月11日 9:28 PM
今朝自分で読み直したら、自分もHowしか書いてなかったなと思いました。反省です。インフラということで、ところで、ひとびとのくらしを充実させることを考えるに、環境としてどのぐらい自然で、どのぐらい人工物なのがよいのでしょうか。極論すれば、DNA解析して「ヒト」の長寿可能な環境を合理的に導き出して人工環境を用意して管理し尽くすことが是なのでしょうか。それを人生の豊かさと呼べるのでしょうか。いや、人というものは昔から続いているもの(木の股から産まれるのではない、↓ですよね)、なので、その続いている姿、その形こそが人間らしさ「であるとしか言えない」と思えば、100年、1000年、万年つづく暮らし方の基本、住む地域の自然環境に合わせて工夫し、四季なり気候風土なりに合わせた慣習、祈り、そこから発展したまつりごと、行事をいとなみ、文化として高度に精緻に発展させるのが人間の豊かさ、人生の充実、生き甲斐、生きて死ぬ意味だとすれば、その文化を継承し、生命の連関に携わり、むろん子を産み育てる当事者ならば最高ですが、きっと人間の世界は親にならない大人の役割なり、位置というのも歴史的にあるはずなわけで、それぞれ大きなもの、流れとの一体感を感じれば、住み方、棲み方、暮らし方、なにをすればいいか、さほど悩むこともない、みな各自で見出すことが出来、それが隣人と共有できる暗黙共通の価値観となり、連帯感になるのではないでしょうか。(・・・もし身体的快感をヒトの根源的価値におけば、往きつく先は虚無、は誤魔化し切れないはずで)現代的に言われる「価値観の多様化」とは生物学的な多様性とはまったく異なる、単なる「他人との不干渉のイイワケ」ばかりであり、やってることに本質的差異はさほどなく、単純に会話がない、没交渉なだけではないのか?(むしろ多様性は共創から産まれるというのが今日的?)もはや役割の終わった「価値観多様化」などいう主題はほっといても枯死すると期待しつつ、逆にこれからは、古いものの話を聴けば、みなで共有できる未来が見えてくる、やるべきこと、そして「やりすぎなこと」が見えてくる、ぐらいに考えてはどうかなと思います。そういや最近時代劇のセリフに感じる「違和感」はきっと、古来日本人の感性、解りきったことを言葉に出すのは恥ずかしい、言う必要のない説明、言う必要のない同意や感情の表明に、時代劇としての違和感を覚え、そして現代が「そんなこともセリフで言わないとダメなぐらい相手との交渉が出来ない残念な時代なのか」という現実を認識し、出発点の大変ささえ予感いたします。(勝手な夢を語りすぎてすいません)
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2016年6月12日 4:19 AM
貴方の言う中国は過去に遥か昔、隋の時、南北の運河を掘りましたね。そして、その運河が後に南北を結び繁栄の土台となっている。こういう事業は決して今だけの人の為にやる性格の物でないんです。ピラミッドは今では観光資源です。作った当時無駄と思われても、今では世界的な観光資源となったものはいくらでもあります。だから、そういう、ちょっとずれている短期的な視野で前提を言われても困る訳です。重要な事は人は過去にどうしてきたかですよ。そして、そこから学び、過去からの事業を継承し、学んだ事をやる。貴方のような己の人生の記憶の範囲でしかものを考えない、歴史的記憶を知らない木の股から生まれたような事を言う方が最近増えていますが、過去を良く知らないのでそういうことを言うのだけれども、人間という物は貴方が思うほど賢くはないし、通常は極めて短い時間でしかものを見ない生き物なんですね。そのように短い時間の記憶という貧弱な心のインフラを土台に思い付きでわかったようにならない様に教育をしているんです。大事な事は物語は最初から読まないと理解できないと言う事で最終巻だけ読んで、後を知ったかで感想を語られても言論空間の破壊になるだけです。タコ焼きと言う物がどういうものか知らない前提が無い人は下手したら平気でストロベリー味のタコ焼きについて語るでしょう?そういうのは知ったかといいます。
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2016年6月12日 8:41 PM
藤井さん、暗示という言葉が論文中に散見されますが明確に安倍晋三が政策として明示するのが当然な財政出動に対して類推解釈とは無責任と思われませんか? 只でさえ前言を平気で翻す無責任総理安倍晋三の発言中で暗示という誘導とも思える比喩表現は実現性の無い参院選向けのリップサービス、与太話としか思えませんが?
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2016年6月13日 9:31 AM
国中に大インフラ網が既に完成し、人の住まない高層住宅町まで作った共産党独裁国中国の大発展が予想される話かな?収入の増えることのない年金貧乏人(70万円〜300万円)3千4百万人(年金支払い総額53兆円)から10%も税金をとったら売り上げ減は当たりまえ。150万円(生活保護費)万円_3千4万人=51兆円。年金制度は不用です。妬みと嫉妬の可哀想な世界(身分保障と年功序列賃金制度は必ずこうなる)の住人も自分の席と生活を守るのに精いっぱいですから、政策の失敗は他人のせいにします。
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2016年6月15日 6:45 AM
藤井はん、早死にしたらアカンでw中野はんが歴史上保守は数奇な運命をたどるって。藤井はんの様な学のある人間が保守を持つ心を持ち続けることがどんだけ大変か、それも表舞台で。ホンマあんたはすごい!
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2016年6月15日 10:36 PM
藤井先生の仰る事、本当にその通りだなと思います。 どんな「考え」「イメージ」を選ぶのかは、意外な程、影響が大きいように感じます。 今ある現実が辛い時は「今」に精いっぱいで、希望ある未来を描きにくい心境になりがちですけれど、本当は、私たちには選択肢があって、より良い未来を選ぶことができる、のですね。 どんな未来が「良い未来」なのかは、人によって違いはあるかもしれませんが、藤井先生のイメージされる未来は、たくさんの人々を幸せにできるでしょうし、先生ご自身もそれを願って下さっていることが伝わって参ります。 三橋さんの「第四次産業革命」などのお話しも、テクノロジーを手放しで肯定することはできないかもしれませんが、「明るい未来を選択する事ができるんだよ」というメッセージを伝えたい、というどこか共通したお気持ちが感じられます。 すみません、少し違う話になってしまいますが・・。 人は、「自己利益を追求するか」「皆の利益を追求するか」を、意識的にせよ無意識的にせよ、選択しているような気がします。大抵の人は、どちらの要素もお持ちでしょうけれども・・。そういった「考え」の選択が、心にすごく影響があるように思うのです。 例えば、極端に「個人利益追求」し過ぎると、視野が狭くなって、意識が自分にギュッと凝縮し過ぎて小さくなったり、人に対する嫉妬心が強まったりしそうに思います。でも、自分を、あるいは特定の個人を大切に守る事はとても大事だから、その感性が全く無いと危険ですし、困ることだと思うのです。 「皆の利益追求」のほうを選択すると、嫉妬心が生じにくいような気がします。優れた人物を見ると、国・地域等、グループ全体にとって、良い事だと感じて、「こんなに苦しい勉強をしてくれる才能ある人物がいてくれるなんて!私には何の才能も無く、努力する力も乏しく、あまり皆の役に立てなくて申し訳ないな・・。こんなに優れた人材がグループの中に存在してくれるのは何てありがたい事だろう」と。そして、視野が広がり、意識が大きく広がっていく。 ですが、やはりこれも極端だったり間違った方向に行くと、良くない全体主義で、個人を認めにくい、という事になってしまいそうです。 だから、どちらの要素も必要で、バランスをとることが大切、という事に、なるのでしょうね? 今の日本は、個人主義でなくては「いけない」みたいに思ってしまっている方が多いかもしれない、でしょうか・・。
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2016年6月16日 9:24 AM
藤井先生のご活躍を熱く応援しております。夢のイメージから始める。とっても素晴らしいご提案だと思いました。日本再生の話題のときに、わりと論議されやすいのは「How」、どのように、ではないかと想像しますが、あるいはもうすこし進んで「What」という場合もあるかもしれません。自分の感じるに、根源的にはきっと「Why」であり、なぜ、なんのために、を突き詰めないときっと動くものも動かないのかなと思っております。ただ、Whyの答えは突き詰めても捕まえられない、理屈の枠に落ちない、不思議なものかもしれず、その答えはもしかすると、伝統や形式のような、説明のつかない連続性への感性からのみ、雄弁に見いだせるのかもしれません。人は人の想像するほど理屈通りではなく、その動物らしさへのやりくりの肯定こそ実は解放かもしれません。合理主義、個人主義とかいう貧しい怪物と上手に距離を置けば過去が見えるかもしれず、すると今やる「べき」ことも、おのずから決まりそうに思われました。
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