コラム

2019年11月3日

【三橋貴明】防災インフラへの感謝を

From 三橋貴明

【近況】

現在、国土交通省が検証作業中ですが、
最新情報によると、
先日の台風19号の豪雨災害時、
八ッ場ダムが「たまたま」試験湛水開始前、
つまり「空」の状況で、通常の運営時を
はるかに超える水を貯めることができたため、
利根川の水位が10cm下がり、
大決壊、大氾濫、大洪水を避けられた
可能性が高いとのことです。

つまりは、2009年に民主党政権が
事業仕分けなどと狂った路線を採り、
八ッ場ダム建設を中止し、
二年後の野田政権が再開。
完成予定がずれ込み、今年6月に完成し、
試験湛水を開始しようとしたところで
台風19号が襲来したのです。
奇跡的なタイミングで、
利根川流域が救われました。

別に、民主党政権を褒めたい
わけではありません。
そこまで「ギリギリ」の状況だった
という話です。

ところで、台風19号と言えば、
埼玉を救った東京外郭放水路は、
中川などの水を受け止め、
江戸川に放出する仕組みになっています。

その水が放出される江戸川は
どうなのかといえば、大丈夫なのです。
今回もそうでしたが、
江戸川はまず氾濫しません。
なぜなのでしょうか。

理由は、利根川と江戸川が分岐する箇所、
茨城県の五霞町にある「関宿水門」を閉め、
水が東京湾方面に流れないようにするためです。

関宿水門から上流の利根川流域の水は、
総て銚子を目指し、
江戸川に流れ込まなくなるのです。
そして、
関宿水門により水量を減らされた江戸川に、
首都圏外郭放水路から水を
流し込むわけですね。

ちなみに、
関宿水門が最初に建設されたのは、
利根川東遷事業により江戸川と利根川が
結ばれた1641年です。
378年前のインフラなのです。
(現在の水門は1927年完成)

我々は、普段は「防災インフラ」に
ついて意識することはありません。
とはいえ、
実際には過去の先人がリスクを採り、
投資してくれたおかげで、
今の我々の生命や財産が守られている。

皆様も、できましたら地元の
防災インフラについて学び、
子供たちに伝えて頂ければと存じます。
普段は日の目を見ることがない、
防災インフラへの感謝を。

◆【歴史音声コンテンツ 経世史論】
http://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/
※特別コンテンツ「MMTポリティクス
 第三回」が視聴可能となりました。
※11月5日から
 上島嘉郎先生と三橋貴明の対談
 「自虐史観はなぜ始まり、深刻化したのか」
 がご視聴頂けます。

◆ビジネス社
「国民を豊かにする令和の政策大転換」
が刊行になりました。
https://amzn.to/2ZadNvr

◆経営科学出版
「知識ゼロから分かるMMT入門」
が刊行になりました。
https://38news.jp/38MMT/MT_TV/

◆週刊実話 連載
「三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』」
第343回 グローバリズムという疫病
なお、週刊実話の連載は、以下で
(二週遅れで)お読み頂くことが可能です。
http://wjn.jp/

◆メルマガ 週刊三橋貴明
Vol545 二つのインフレ
http://www.mag2.com/m/P0007991.html
実質所得が伸びるデマンド(需要)プル型
インフレに対し、コストプッシュ型
インフレはどうなのか。
インフレについて
正しい知識を身につけて下さい。

◆メディア出演

三橋TV、続々リリースされています。

三橋TV第156回
【日本国民の敵
 日経新聞の久保田啓介編集委員】
https://youtu.be/29i_vLenzpc
三橋TV第157回
【外為市場・国債市場から
 政府をコントロールする「奴ら」】
https://youtu.be/MfOovT0GKxQ
三橋TV第158回
【ロシアのデフォルトから学ぶ
 国際金融資本のやり口】

10月28日(水) チャンネル桜
「Front Japan 桜」に出演しました。
【Front Japan 桜】防災投資で国富と
我々の銀行預金が増える!?
/ ペンス副大統領の対中演説第2弾
/ 日本の基幹産業が目指す近未来
~東京モーターショー2019[桜R1/10/28]
https://youtu.be/h-oZKb3fgKw

◆三橋経済塾

令和元年11月16日(土)
三橋経済塾第八期 第十一回対面講義
申込の受付を開始致しました。
https://members8.mitsuhashi-keizaijuku.jp/?p=752
ゲスト講師は青木 泰樹先生(京都大学
レジリエンス実践ユニット・特任教授)
でございます。

◆チャンネルAJER 
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【三橋貴明】防災インフラへの感謝をへの2件のコメント

  1. たかゆき より

    そもそも江戸とは
    入り江の 戸口

    以下

    「あなたの足元を脅かす「古東京湾」と「香取海」
    なぜ「浦和」は「うらわ」:浜辺だったさいたま市
    2019.11.1(金)
    伊東 乾」

    より 引用

    試しにJR武蔵野線が西浦和駅から北朝霞駅に向かって進むときに跨ぐ、荒川やその周辺の標高を確認してみると・・・。
    「0.1メートル」と出ます。
     さらに対岸の朝霞周辺を見てみると、標高0メートルと出ます。つまり、浦和や朝霞は「海抜10センチメートル」あるいは「海水面と同じ高さ」にあることになる。どういうことでしょうか?
     浦和は、かつては海だったんですね。実際、国土地理院のデータで荒川の標高を当たってみると、笹目橋、戸田橋と海抜ゼロメートル近辺が続き、赤羽岩淵に至っては「-0.4メートル」。
     データ上では海水面より低いところを荒川が流れていることが分かります。

     岩淵で接する荒川も隅田川も、軒並みゼロメートル~マイナス標高を流れ、荒川は北千住から平井、隅田川は南千住から豊洲を経て東京湾に注ぎこみます。
     ここに至る流域、つまり東京の下町から川口、戸田、さらには志木、川越、あるいは八潮、三郷、流山といったエリアは、例外的な台地を除いて軒並みゼロメートルに近い低地。
    もっとはっきり言うなら、元来は「深い入り江」<古東京湾>のエリアだったのです。そして、流山のすぐ隣にあるのが柏の「手賀沼」です。
     江戸時代を通じて幾度も手賀沼干拓が試みられながら、ついぞ成功しなかったのは、今日の目から見ればあきらかでしょう。
     なぜなら水面標高が0メートルなのです。自然干拓で水が退けるわけがありません。このあたりは全部、元々が「海」なのですから。
     奥利根方向から流れ込んで来る土砂や有機物などがたまって、陸地のごときものが形成され、さらに新田造成などで第1次産業が可能になったエリアです。洪水の後、水が簡単に引くわけがないのです。

    引用終わり

    元海に お住まいの方々
    心中 お察しいたします。。。

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  2. 大和魂 より

    先ず防災を考える場合は、自然に逆らわずにお互いに穏やかに共生できる事から模索して考えなければなりません。それなのに話題のIOCは、経済ありきの愚劣、極まりない決定をやってしまいましたよね。それは、マスメディアとて同じく軍産複合体の体制は指摘せずに、単なる都合だけの人権だけしか取り上げ無いデタラメな姿勢には、腸が煮えくり返り断じて許し難し!!それに我が国のインテリ連中も、それにひれ伏す態度で、オリンピックのマラソンと競歩の札幌開催を受け入れるだけの愚かさには、残念ながらバカの壁さながらでしかありませんよ。ホントどいつもこいつも愚劣の思い上がりでしかない!

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