コラム

2016年7月1日

【三橋貴明】日本国民へ

From 三橋貴明@ブログ

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少子高齢化に伴う生産年齢人口比率の低下。
深刻化する人手不足の中、鈍化する日本の成長。

しかし、この人手不足こそ次なる成長への鍵だった。
これから起ころうとしている第4次産業革命とは一体?

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「日本国民へ」
From 三橋貴明@ブログ

 何か色々と勘違いしている人が多いようなので書いておきますが、わたくしは、
「日本国民が豊かになる(=実質賃金が増えていく)日本」
 が実現できるのであれば、政権が緊縮財政や構造改革を推進しようが、外国移民が増えようが、国民主権を制限する国際協定(TPPやEUなど)に加盟しようが、どうでもいいです。

 本当に、どうでもいいです。
 竹中さんがパソナのビジネス(利益)拡大のために労働規制の緩和や外国人労働者受け入れ拡大しようが、電力会社や放送局が全て外資系になろうが、農協が解体されようが、国内の土木・建設会社が全滅しようが、公共投資が「ゼロ」になろうが、TPPどころか「東アジア共同体」に日本が参加しようが、公務員が全て民営化されようが、国会議員数が10人くらいに絞られようが、道州制で国内がバラバラになろうが、首相公選制で「菅直人」的なバカが何度首相に就任しようが、安全保障を無視している共産党が政権を握ろうが、沖縄県が独立しようが、日本国が中国共産党の属国になろうが、あるいはアメリカの属国状況が続こうが、
「日本国民が豊かになる日本」
 を実現できるのであれば、全て受け入れます。

 とはいえ、現実は違うじゃん! という話なのです。
 現実は、違います。 

 現実の日本国は、パソナの利益拡大のために、外国人労働者受け入れや非正規雇用拡大を推進してはなりません。なぜなら、国民が貧乏になるためです。

 現実の日本は、電力会社や放送局を外資系にしてはならず、農協を解体してはなりません。なぜなら、国民が貧乏になり、更に国家の安全保障(エネルギー安全保障、情報安全保障、食料安全保障)を維持できないためです。

 日本の土木・建設業の衰退を座視してはならず、公共投資は「拡大」しなければなりません。なぜなら、日本の防災安全保障を維持できないためです。

 TPPや東アジア共同体等の「国際協定によるグローバリズム」に参加してはなりません。なぜなら、日本国民が国民を豊かにする経世済民、及び安全保障を実現するための主権を失うためです。

 日本の公務員を民営化してはなりません。なぜなら、民間企業、すなわち「株式会社」は、国家国民のためではなく、利益のために活動するためです。利益にならないのであれば、国家国民を見捨てるという選択が可能なのです。

 国会議員の数を減らしてはなりません。なぜなら、国会議員を減らせば、国会議員一人当たりの権力は拡大してしまうためです。1000人の国会議員が決断するよりも、10人の国会議員が決断する方が、間違いなく「ラディカル(過激)」になります。

 道州制で、日本国を解体してはなりません。なぜならば、日本国家の各地域が全て経済的に反映し、いざというときは互いに助け合うというシステムこそが、日本国民を非常事態の際に「救う」ためです。東京一極集中ほど、日本国民の安全保障を損なう施策はありません。
 日本全体にインフラを張り巡らせ、日本国全体を反映させるという発想は、「東京都民」の安全保障にも密接に関係しています。いざ、首都直下型地震が発生した際に、我々東京都民を助けてくれるのは、誰ですか?

 アメリカですか? 違います。同じ日本国の、別の地域に住んでいる日本国民です。
 いざというときには、互いに助け合うという発想無しで、この日本国で我々が生き延びることはできません。

 あるいは、首相公選制を採用し、日本国で「大統領制」を実現しますか?

 鳩山由紀夫、菅直人という、常軌を逸して愚かな総理大臣を二代続けて経験した日本国民が、大統領制を望むのですか? 本気で臨んでいるとしたら、「バカは一生、黙っていろ!」以外の感想は浮かびません。

 あるいは、国家の安全保障を無視する「日本共産党」を支持するのですか?

 ちなみに、わたくしは沖縄から米軍が撤退するべきという翁長知事ら、反日勢力の意見に、むしろ賛成します。その通りです。日本の「占領軍」たる在日米軍は、すぐさま沖縄どころか日本国から撤退して欲しいです。

 とはいえ、占領軍(在日米軍)が撤退した後の日本防衛は、誰が担うのですか。当然ながら、日本国の国防軍たる自衛隊の戦力を増強するしかありません。日本国の防衛を真剣に考える以上、当たり前です。

 ところが、日本共産党や翁長知事ら「反日勢力」は、在日米軍撤退後の「日本の防衛安全保障」については、口をつぐみます。彼らは、要するに日本国を中国共産党の属国にしたいとしか思えないのです。

 沖縄独立?
 笑わせるんではない。現在、沖縄で独立云々言っている連中の本音は、
「沖縄を中華人民共和国の一部にしよう」
 以外のなにものでもありません。そうではないというならば、人口143万人の沖縄県が、いかにして中華人民共和国の「軍事力」から自分たちを防衛するのか、具体的なプロセスを語ってみろ。

 そもそも、沖縄県民は「日本国民」であり、それ以外の何者でもありません。沖縄について「独立云々」を主張する連中は、意識しているか否かに関わらず、全員が「中国共産党の手先」でしかないのです。

 そして、日本国が中国の属国か、アメリカの属国か、いずれを選ぶのか?

 そもそも、
「日本は中国につくか、アメリカにつくかのいずれかしかない」
 などと考えている時点で、「お前たちは主権国家の国民たる資格がない」という話になるのです。
 何故に、世界最古の皇統を奉る我々日本国民が、「どこの国につくのか?」などといった、くだらない上に本質を外れている議論をしなければならないのですか。

 我々は、アメリカの属国国民でもなければ、中国の属国国民でもなく、「アジア」の住民ですらなく、日本国民なのです。イギリスが「ヨーロッパ」に属しているのか否かは知りませんが、日本国民は「アジア」とやらに属していません。そもそも、我々と「大陸アジア」に、いかなる共通点があるというのですか?

 我々は日本国民であり、アジアとやらとは関係がありません。というか、中国人や韓国人と、我々日本国民を一緒にするのはやめてほしいです、心の底から。

 あえて書いておきますが、
「我々は日本国民である」
 という、誇りと矜持を実感を持てない人は、今後、本ブログのコメントに書き込むことはやめて下さい。少なくともわたくしは、あなたたちとは異なり、真の意味における「日本国民」なのです。

ーーー発行者よりーーー

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しかし、この人手不足こそ次なる成長への鍵だった。
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【三橋貴明】日本国民へへの8件のコメント

  1. たろう より

    FRBを支配してるユダヤ人金融投資家達が、グローバル化を推進しその流れで小泉親子や橋下といった政治家が現れ 安倍首相もその系統でしょう。なんせ彼らは数千兆円の金を自由に使えるため世界中のマスメディア 米軍を支配し、アメリカの大統領でさえただの駒にすぎません。中国共産党幹部と仲が良く 自分たち以外の人たちは奴隷にすべきだという恐ろしい思想も共有しています。結局私たち一般の人間からすれば右も左も敵だらけで、彼らの手の平で踊らされてるのが現状だと言えます。英国離脱によりグローバル化とは逆の流れが出来ましたが、彼らからすれば単なる小休止であり、ガス抜きにすぎないでしょう。またグローバル化を推進すると思います。トランプ大統領の出現によってFRBを国営にすることが出来れば一気に世に中が明るくなれそうですが、、たぶんそういうことをすれば殺されますね。結局日本人一人一人が移民反対 道州制反対と強く思い続けることしか奴隷になる道を閉ざす方法はないのだと思います。メディアやネット工作で私達を洗脳をするでしょうが、負けたらいけません。

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  2. メイ より

    ブログの方で、何かあったのですか?毎回コメント欄まで見る時間がなかなかとれませんもので・・。

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  3. メイ より

     もし、捉え違いがあったらごめんなさい、です。 三橋さんは、経済の専門家でいらっしゃいますから、経済の観点から日本を観る。それと、安全保障。それが、自然な事だと思います。 それぞれの先生が、それぞれの専門分野について考えて教えて下さって、私は嬉しい、と思います。もちろん、私などでは理解しきれない事も多々ございますが・・。 一人の先生に、あらゆる問題をカバーしてもらおうとか、専門外の事でも求めすぎるとなってしまったら、かかる負担も大きくなり過ぎてしまいますから、それは違うんじゃないかなあ・・と思うのです。どんなに有能な方であっても、政治経済から文化から宗教から語学から哲学から、何から何まで、という訳には参りません。 先生方のそれぞれ教えて下さる事を伺いながら、自分でバランスを取るべき、と思っております。 私は理数系が苦手で、恥ずかしながら、表やグラフを見ても、どう見たら良いのか判らないような感じだったのですが、三橋先生や藤井先生が解説して下さると、表やグラフがすごく意味を持って、非常に説得力のあるものなんだな、と思うようになりました。 三橋さんが国にとってのお金の大切さを教えて下さり、中野先生が国家にとって「聖なるもの」が必要である事を教えて下さり、施先生が日本語という母国語が力である事を教えて下さり、また、ある先生が・・そんな風に学ぶ事ができるなんて、幸せな事だと感じています。

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  4. robin より

    経済効率を軸として論理を組み立てるか安全保障を軸として論理を組み立てるか、短期的な利益追求か長期的な発展か、生き馬の目を抜く競争社会では極端に優れた人や技術、道徳すら(大道廃れて仁義あり)生まれるかもしれないが、行き過ぎた経済格差や社会不安は暴動や独裁者が生じて戦争に至る、持続的、継続的な社会は営まれないか。民主主義は手段であってそれ自体を祈り守るためのものでは無いだろう。人気投票でしかなくなった選挙にやる意味はあるか。止めてしまってなんの問題があるか。分析して失敗を反省するとこが社会の発展に本来必要なことだろう、だが、誰かの描いた筋書通りに動いては失敗は無かったこと、織り込み済みだったことにする、運命宿命論を引っ張ってくる。専制や独裁は意思決定が早く、その分他国に先駆けてることが可能で、他はその分出遅れる。意思決定に時間をかける議会制民主主義は、経済効率の観点から非効率である、そういう面もあるのだろう。民主主義、平等化社会では「些細」な意見や主張が多発し利害関係は複雑に入り組み、役人は調整に多大な時間、労力がかかる。それは本来(?)必要なコスト(?)なのだろうかと思い、出世した自分がどうして下々の無能共に時間を浪費しなくてはいけないのか、どうにか楽出来ないものか、作業を「効率化」して節約出来ないか、の結果、宿命論(グローバル化、人口減少で日本は衰退する、国の借金で国が破綻する)を引っ張ってくるのか。「グローバル化と民主主義をとれば国家主権が成立しない」が、国家主権の代わりに取って変わって格差拡大、弱肉強食型社会を支えようと出て来たのが世界人権か。「全ての人間は生まれながらに平等である」とは嘘だ。責任なくして権利もないし、犯罪者を過剰に接待して良いのか。

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  5. たけちゃん より

    三橋先生の本日の論文は素晴らしいですね。この国に蔓延してる他国への依存を真っ向から否定する怒りが伝わってきます。小泉竹中安倍やミンスを見てると米国につくか支那につくかとかグローバリズム増税緊縮財政こそが唯一の繁栄の道だと洗脳しようとする今だけカネだけ自分だけ売国奴共に騙されないように自らを律する必要がありますね。あと ポピュリズムよもう一度、小泉純一郎の亡霊 小池ユリ子に東京都民は騙されてはなりません。

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  6. dai より

    心を撃たれました…。胸が熱くなりました…。「日本国民へ」というアメブロを拝読して、朝っぱらから感動で体が固まってしまいました…。三橋先生を心から尊敬致しております。今の日本は、アメリカ発の自己啓発本の蔓延によって「感謝」ばかりが強調され過ぎていると思います。確かに感謝も必要です。しかし、感謝だけでなく、今日の三橋さんのアメブロからほとばしっていたような「怒り」もっと言うと「義憤」これこそが必要なのではないかと思うのです。「感謝」「感謝」とアメリカ発の自己啓発教に洗脳されているのも気付かない人たちに言いたい。あなたの息子、娘が外国人に惨殺されても感謝できるんですか、と。

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  7. kanata より

    本当に日本国民に読んでもらいたい文章です。日本における多様な問題が分かりやすく書かれており、感動的ですらあります。家族のために一生懸命働いている日本人を僕は心から愛しているし、誇りに思いますが、危機にある今はそれだけではだめなんですね。僕も毎日ブログを書いているので、今日はこの「日本国民へ」を紹介したいと思います。

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  8. yoshi より

     本日の「日本国民へ」という投稿は、深く考えさせられます。 「日本国民が豊かになる日本」は 「我々は日本国民である」と、強く意識し、行動し 自分たちの国は自分たちで守り・責任を持つという、あたりまえが大事なんですね。私は三橋さんの考えは当たり前だと思うし、応援しています。 同じ日本国民としてがんばりましょう!

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