コラム

2016年1月16日

【浅野久美】あけてびっくり別の顔

From 浅野久美@月刊三橋ナビゲーター&チャンネル桜キャスター
   http://keieikagakupub.com/38news/

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検証!! 公共投資のやりすぎで財政赤字が拡大したのか??
https://www.youtube.com/watch?v=yGNv1Z3LZl0

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年が明けてまだ二週間。
なのに、なんだか今年は正月気分も早々に吹き飛び、
株価・テロ・ベッキー・SMAP・事故。
立て続けに大きな出来事があって、《新たな気持ち》《今年の抱負》などはまったく意識されないまま、
気づいたらストンといつもの世知辛い日常でした。てな具合の、
ここ数年で最も、落ち着きも華やぎもない睦月・・な印象となってしまった今日この頃です。

なんてね。
まだカレンダーも新品一枚目なのに、縁起でもない。
と言われるかも知れませんが、私がここまでテンションが低いのにはワケがあるんですよ。

実はこの正月、成人して初めて、一滴のアルコールもなく、雑煮もお節もいただかず、
年に一度の贅沢品、アワビや伊勢エビからそば一本までも、まったく口に出来ないほどの、
人生第1位の絶不調で、七転八倒の年越しを経験してしまったのでありました。
原因は、《親知らず》への刺激による歯痛。
始まりは12月29日で、すでに歯医者はお休みです・・そしてピークは大晦日と元旦でした。
もうね。
新年がいつ明けたかも知らないほどで、
まあ、みなさんがカウントダウンを賑々しくエンジョイしている頃、
私は、迫り来る奥歯の痛みとひたすら格闘。
寝返りを打ちながら、ズキンズキンと脈拍に合わせて打つカウントに、すっかり《ダウン》していたわけですな。
しかしほんっと・・・痛かったぁ。
しかも、痛みも酷いんだけど、顔の腫れがこれまた凄まじかったのです。
右半分がみるみるうちにぱんぱんなの。
大晦日になんとか探して訪れた休日診療センターでは、
医者からスタッフから患者さんから、
目があったすべての人が、ぎょっとして口に手を当て凍りつくか、
あるいは小さな「ひぇっ」を何度も発していましたからね。

まあ、実家に集まる親戚の者たちに言わせれば、
ほうれい線や小じわがすっかり消えた私の右半分の顔は、
なんでも、中2〜3年くらいの《若い》私に再会できて「わぁ懐かしい!!」とのことで、
こちらが苦しんでいるのに、写メを撮ったり人の顔左半分を隠したりしながら
やたらウケてましたけどね。

いえね。
見世もんじゃないぞ・・とふてくされながらも、
実は、マックスに腫れた自分の顔をこっそり鏡に映してみたりしたのです。
中2の懐かしい自分以外にも、うーん、パーカーのフードを被ったこの感じは
誰かに似ているなぁ・・
と、ぼんやり眺めていたら・・・わかりました。
私の腫れた顔が似ていたのは、
ロシアの民芸品マトリョーシカさん!!

「か、かわいいぢゃん」・・・
痛みと熱で気が遠くなる中、口角さえ上げられない口元で、
思わず自分をかわいい、と呟いてしまった撹乱状態だったわけですね。

まあ、そんなこんなで苦しい年末年始でしたが、
(それでもやっぱり這いずってでも現場で観たい)毎年恒例の箱根駅伝の沿道応援は、
今年は大きなマスクで顔を隠し、近所の人や幼馴染に突っ込まれないよう、
用が済んだらそそくさと退散した、という、
年明けから挙動の怪しかった2016年のマトリョーシカ浅野です。
みなさま、今週もお仕事お疲れさまでした。
改めまして、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

すでに10年くらい風邪もひかず、お腹も壊さず。
とにかく丈夫な浅野・・が売りなのですが、よりによって年越しに体調不良なんて・・・
まぁその経緯はざっとこんな感じです。

28日。チャンネル桜の今年最後の仕事を終え、まっすぐ帰宅して午後は大掃除。
《断捨離》モードの名残もあり、まずは楽しく掃除をしたかったので、
敢えてテレビもラジオもオフにし、落語や音楽のCDを流していたのです。
そして、だいぶ床の面積が拡大して、すっきりピカピカでゴキゲン度も増してきた頃、
スマホをチェックしたら、数名からの「日韓合意、何なのよ」のメールあり。

何のことかわからぬまま、
ネットのニュースを見たら大変なことが起きていたわけです。

「従軍慰安婦」における「軍の関与」という、
死んでも同調してはならない歴史の歪曲を、何故かここに来て、安倍総理が
しれっと認めてしまった、という悪夢のような現実。
腹が立ったり頭に来るより先に、こればかりは何よりもガクっと腰に来ましたね。
(さらに、追い打ちをかけるような、昭恵夫人のこのタイミングでの
靖国参拝という、シュールな行動も意味不明です。)

で、その流れで、知人と電話で話したり、情報を探したりしているうちに、気づいたら、
たまたまテーブルの上にあった、正月用の「スルメ」を、私はキーキーと齧り始めていた
わけなんですよ。たぶんこれが運の尽き。

ほろ酔いになるにつれ、
「日本なめんなよ」「総理は腹を切れ!」
なんてさんざん悪態をついていたところ、エンペラからゲソまでぜーんぶ齧ってしまったのです。
しかも、これって、フツーのスルメでなく、雑煮のダシにするやつなのね。
つまり固いの。すごく固いの。

そして寝る前の歯磨きの時点ですでに嫌な予感があり、
朝起きたら上下の奥歯がしくしく痛い。
放っておいたらさらに痛い。
薬を飲んでもそこそこ痛い。

歯医者さんとは仲良くしているので、虫歯はないはず。
なのにこの痛み・・・病院も休みの年末年始、ああ・・
私は二年越しでこの調子なのか・・と、ずーんと不安になりました。

こうして私の悶絶年越し物語は、
明確に、日韓合意とスルメから始まった、というわけです。

そんなこんなで、
5〜6日経過後、とりあえずは元のフェイスラインに戻りましたが、
「ん。まだ腫れてる?」と言われることもあります。いやいや、これは元々の二重アゴなのね。

さて、いつもの病院で歯科診療を受けたところ、
奥歯に接触している状態の親知らずは、とうとう来月初めに抜くことになりましたよ。

ってことは・・・
再度腫れるのは必至。またあのマトリョーシカに会えるかも。
もしもあまりに可愛かったら、ぜひここで写真をアップいたしましょう。

そういえば、マトリョーシカって、誰もが知るロシアの名産人形ですが、
ルーツは日本のものだってご存知でしたか?
これは神奈川県箱根町出身の友達からかつて自慢げに聞いた話ですが、
なんでも、昔、ロシア人が持ち帰った箱根の入れ子人形が、現地でアレンジされて
あのスタイルになったとのこと。

改めてWikipediaを読んでみたら、
起源には諸説あるそうですが、どうやら箱根ルーツの信憑性は高そうですね。持ち帰ったのは
七福神の入れ子らしいけど、あの、姫だるまやこけしに似ているフォルムは、
日本人にはただでさえ親しみが湧くマトリョーシカさん。
開けても開けても小さな人形が出てくるスタイルは、本来は子孫繁栄の意味もあるそう。
でも、アーティストや俳優などの著名人や世界の政治家を描いたものをやたらよく見ますよね。
そういえば、私もエリツィンのマトリョーシカをどこかで見たことある
・・極悪顔のすっごいブサイクなやつ。

マトリョーシカは蓋を開けて剥いでも剥いでも中から同じ顔の人形が現れますが、
どうやら我が国の政治家は、皮を剥いだら中身はまったく違う顔を持っていたということになりますか。
現在我々が見ているのはいくつ蓋を開けた顔なのでしょうね。

というわけで、まだまだウォッカみたいな強いお酒を煽りたい気分ですが、
しばらくは親知らずを刺激してはいけない身なので、
たまにはお紅茶にいちごのジャムを入れて今日はロシアンティなど楽しんでみようと思います。

あとは、私も外側から二皮めくらいまで体脂肪を脱ぎ捨て、
少し身軽になってハーフマラソンに出るのが目標。
さらに、今年こそは、バンジージャンプとバック転教室にも挑戦したい(ヤケクソになっているわけではなく)、相変わらず、脳内イメージだけは健康志向の一年となりそうです。

ではではみなさま、お元気によい週末を!!

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https://youtu.be/YkvY94zM_yc?t=4m16s

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【浅野久美】あけてびっくり別の顔への4件のコメント

  1. メイ より

     ああ、痛そう・・。あんまりな年越し、でしたね・・。 でも、その分、今年は浅野先生にとりまして、きっと良い年になりますよ。

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  3. たかゆき より

    アベ カン スガ ♪資質と精神構造の 「マトリョー歯科」イタい方々ですね。。。きっと かの国と共鳴なさる金銭 もとい 琴線を有しているのかしら??右下の親知らず ですか、、業界用語でいうところの右下8番 pericoronitis でしょうか心中お察しいたします。子供のときに 積んでる稲藁の上からバック転を試み 顔面着地して満月様顔貌(最近は業界禁止用語らしい)あの時の痛みを思い出しました♪ちなみにかの ゲーテは「我が輩は歯痛さえ快感に変えられるのだ エヘン!」と仰ったとか、、、サスガァ〜〜というべきか 変態というべきか浅野さまにおかれましては短時間での無痛抜歯と術後のご無事を祈念いたしております。(医師も ピンキリなのだ♪)

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  4. 佐藤 文昭 より

    抜歯時にステロイドを点滴してもらうか、飲み薬で、ステロイドを処方してもらってください。強烈な鎮痛効果、消炎効果、腫れを強く抑える効果があります。あるのとないのでは大違い。かかりつけ医にご相談ください。事前に話しておけば、ご用意していただけるかも。

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