アジア

2017年2月2日

【三橋貴明】中国不要論 前編(「日本の男たち」が格好いい)

From 三橋貴明@ブログ

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 突然ですが、わたくしは天王洲運河の
ほとりのマンションで暮らしています。

 朝、運河で船上クレーンが素人にはよくわからない
作業をしているのを、毎日のように見ています。
マイクで、これまた素人には分からない合図を発し、
それに合わせて船上クレーンが動き、船上クレーンの
周囲を小型の(これまた素人には何をやっているのか
分からない)船舶が動き回っています。

 その光景を見て、思うのですよ。
「格好いい・・・」
 日本国の「国民経済」の供給能力を担っている
方々が、あの現場で働いている。単純に、憧れます。

 理論、だとか理屈、だとかはどうでもよく、とにかく格好いいのです。

 現場で働いている、日本の男たちが格好いい。

 あえて書きますが、「日本の男たち」が格好いいのです。
PC(ポリティカル・コレクトネス)なんざ、くそくらえ
です(英語で言えば「Fuck you!」です)。今からでも
遅くないならば、わたくしも現場で働きたいです。
なぜならば、格好いいから。

 あの「格好いい」現場で働く「日本の男たち」が
報われない社会は、間違いなく間違っていると思います。
この「価値観」に反発する方は、本ブログを読むのをやめてください。

 わたくしが「リニア新幹線が名古屋まで開通したら、
飯田市に引っ越し、米を作ります」と、「夢」について
公言しているのは、自分もあの「格好いい男たち」の
一員に、少しでも近づきたいからなのです。

 ノウハウがすぐに手に入るなら(入りませんが)、
今からでも土木・建設業の会社を起業したいくらいです。

 「金融」の世界で、お金を動かし、莫大な所得を得る。
これを、わたくしは「格好いい」とは思いません。

 別に、自分の価値観を他人に押し付ける気は
ないのですが、単にわたくしはそう思います。
 現場で働く「格好いい男たち」が、外国人、特に
「中国人」に変わってしまった場合、それはもう、
日本国の行く末について絶望的な思いに浸りますよ、本当に。

 スイス政府が発行した「民間防衛―あらゆる危険から身を
まもる」(原書房)のP244に、以下の一節があります。

『経済的戦争
 ある大国元首の「政治的告白」の、もう一つの抜粋:
 われわれの経済的・社会的制度は、いつかは、
われわれが世界を征服し得るほど優越している。
世界征服が、われわれの目的なのだ。だから、
われわれの計画の実現に反対するものは、すべて排除する。

 世界を征服するということは、われわれが敵に宣戦を
布告し、わが軍をもって敵を粉砕するしかないという
わけではない。われわれには、同じくらい効果的で、
もっと安くつく方法がある。

 まず、われわれの物の見方にまだ同調していない
すべての国において、われわれに同調する組織を
強化拡大せねばならない。そして、地球上のすべての
国々において、われわれの同調者たちに、
その国の権力を少しずつ奪取させねばならない。

 同調者たちがそれに失敗した国では、
われわれは永久革命の状態をつくり出す必要がある。
混乱の中で、経験と訓練を積んだわれわれの同志は、
だんだん頭角を現していくだろう。

 革命が困難と思われる国においては、われわれが
差し出す有利な条件を受け入れようとする、その国の
労働者階級の絶望と空腹の状態を、十分に活用しよう。

 もっとも経済効率の高い戦法、つまり、最も安上りの
やり方は、常に、あらゆる方法で、その国を経済的沈滞
−不景気に陥れることである。腹のへった者は、
パンを約束する者の言うことを聞くのだから。』

 「民間防衛」は、スイス連邦内閣の要請により、
連邦法務警察省が発行した、民間人向けの防衛マニュアルです。
「民間防衛」では自然災害という脅威に加え、
「外国の侵略」に対し、いかに国民が立ち向かうべきか。
恐ろしいほどの「具体性」に基づいて書き記されているのです。

 上記「経済的戦争」の次に、この手の脅威にスイス
国民がどのように対処するべきかが記載されています。

『経済も武器である
 全体戦争の今の時代においては、経済は、政治と戦争の
基本的武器である。スイスが経済活動の面で外国に依存する
状態にあることは、この点からいって重大な危険である。
われわれの攻撃者となるかもしれない国に、
われわれが必要とするものの供給を独占させることは、
どうしても避けなければならない』

 まさしく、経済は武器なのです。さらに言えば、
経済に関連した「情報」も武器となります。
経済に関連し、自国に都合がいい情報を相手国に
広めることは、歴とした「全体戦争」の一部になります。

 スイス政府が「全体戦争」において想定している敵国は、
中国ではなくソ連もしくは「過去のソ連」だったのでしょうが、
考え方は同じです。相手国を支配し、従属させる際に最も
「安上り」なやり方は、「あらゆる方法で、その国を
経済的沈滞−不景気に陥れること」なのです。

 その上で、
「日本経済は、中国の市場がなければ崩壊する!」
 といったデマゴギーを相手国の国民に蔓延させればいい
わけです。腹の減った日本国民は、パンを約束する中華人民
共和国、厳密には中国共産党の言うことを聞かざるを得ない。

 国民経済の基本は、
「自分たちの需要を、自分たちで満たすこと」
 ができることです。

 現在の日本は、
少子高齢化による生産年齢人口比率の低下を受け、
「人手不足は、外国人労働者受入で補えばいいじゃん」
 といった、ナイーブ(幼稚、という意味)
かつ亡国的な論調が普通に蔓延しています。

 くそくらえ!(英語で言えば「Fuck You!)

 我が国が「仮想敵国」である中国に「労働」という、
経済における最も重要な供給能力を依存した日には、
普通に亡国に至ります。
亡国、とは、「亡国の農協改革」で書いたように、
日本国民が自らの主権に基づき、自らの国の
行く末を決定することができなくなる状況です。

 そういう意味で、大東亜戦争敗北から
サンフランシスコ条約締結まで、我が国は
(国際法違反的に)亡国の状況にありました。

 サンフランシスコ条約で、表向きの亡国の状況は
終わりましたが、未だ我が国の亡国は潰えていません。
 相も変わらず、自虐的な思考に縛られ、
「日本は人手不足になるから、衰退する。この状況を
脱したいならば、中国移民を受け入れるしかない」
 と、別の亡国路線、具体的に書くと将来的に
「中国の属国」と化す路線をひた走っています。

 先日も書きましたが、 厚生労働省が1月27日発表した
外国人雇用の届出状況によると、2016年10月末時点で
日本で働く外国人は108万3769人となり、
初めて100万人を超えました。前年同期比19.4%増加。
4年連続で過去最高を更新したのです。

 しかも、日本で働く外国人の約30%、
34万4658人が「仮想敵国」中国人です。

 安倍政権は、明確に「外国移民受入政権」であり、日本は
亡国への道を邁進しています。安倍政権は、亡国政権なのです。

 この現実を国民が認識し、政治家を動かさない限り、
日本は最終的には中国の属国という悪夢の
未来を逃れることはできないでしょう。

 繰り返しますが、安倍政権下の2016年、日本の
外国人労働者は二割弱増えたのです。結果が全てです。

 もしかしたら、
「現場で働く日本の男たちが格好いい」
 という価値観は、国民感情的に
「時代遅れ」と言われるのかも知れません。

 とはいえ、わたくしは
「日本国民の需要を、日本国民が満たす」国こそが正しい
あり方だと信じ、このたび、中国への依存を少しでも止めるべく、
小学館新書から「中国不要論」を刊行したわけでございます。

—発行者より—

【オススメ】

2016年は激動とも言える一年だった。

イギリスのEU離脱(ブレグジット)、
アメリカ大統領選挙のトランプ氏の勝利、
さらにはフランスやドイツでテロが多発した。

これから世界はどうなっていくのか。
その中で、日本はどう動くべきなのか。

三橋貴明が思考停止の世界と日本を目覚めさせる。

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【三橋貴明】中国不要論 前編(「日本の男たち」が格好いい)への6件のコメント

  1. 和田新二郎 より

    身近な工具、道具、衣類、材料、土木資材など、ほとんど中國製となりました。ものによっては1/3i以下の値段になってしまいました。最初は安く仕入れて、安く売れば、売上は増えるものと思っていました。が、結果、当然ですが、小売業としての売り上げも1/3になりました。必要とされる需要は一定ですから、所得も1/4になり、貧困を実感しています。私の属する、金物、土木資材業界では、倒産廃業が相次ぎ、20年前の1/2の店舗数x1/2の従業員=1/4の業容規模となりました。他業界はどうなのでしょうか?。うわさでは東大阪の問屋団地なども火の消えた状況になっていると聞きましたが、、、。

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  2. 學天則 より

    どういう価値観であろうと他に迷惑をかけなければ秩序の中ではおkですので構いませんがその結果に責任を取る覚悟だけは持っていてくださいと言う事ですね。民主制の多数決の結果は裏返せば、その現場の人達の価値観の選択ですし、死ねとまではいいいませんが、結果報われないならそれが責任てものでしょう。我々の同盟国は世界征服者のマッドドッグですからね。日本叩きの80、90年代を忘れてはいかんと思いますよ。中国は盾になっている面もあると言う事です。中国潰しはロシアも賛同はしないでしょう。結局、愚痴をこぼしたくなければ一国一城の主になるしかない。誰かに任せている限り、(*_з`)ぶーたれて文句を言うしかない。世界征服までを考えるから、努力して初めて一人前になれる。スイスの防衛マニュアルには世界征服を企む側が悪いと書いている訳がないから結局、自分でしょうねえ。攻めて来る敵が悪いなんて戦争マニュアルは無い訳で。責任とる気もなく、結果に都合が悪くなると嘘をいって、ルールを変えて誰かに責任転嫁する幼稚な日本社会を何とかしないと、どうにもなりませんけど、まあ好きにすればいい。結果に責任とってくれさえすればね。それも出来ないならこの国は地上から消えるでしょう、さようなら。

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  3. KH より

    “Fuck you”よりも”Bull-Shit”の方が良いのでは。前者は余りにも下品な表現(似たり寄ったりですが)で、三橋さんには似合わない表現では。小生も安倍政権の移民政策には反対です。もし何らかの形で導入されるとしても許可基準は厳しく、そして人数/国/年の制限は必ず設けるようにしないといけないと思います。現状はザル基準の様な印象を受けてます。

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  4. たかゆき より

    Muskelarbeiter ♪かくいう ぼくも 肉体労働者お誉め頂き ありがとう なのだ ♪全身を使って思考するタイプ なので 鉛筆ナメナメ 机上の空論を弄ぶ「文学(経済学)」は 苦手、、、ちなみに ドイツ語で gastarbeiter(ガストアルバイター)は移民・難民の外国人労働者とか、、そして 日本では 敵性国家の gastが 急増中 韓国と共通の価値観を有するとのたまっていた 安 倍某とかいう総理は 日本を炉心融解させるつもりかも。。。韓国が融けつつある と 喜んで もとい悲しんでばかりも いられない 今日この頃でござる。。

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  5. メイ より

     「日本の男性が格好良い」。全く同感です。世界で一番に決まっています!どの国の女性も自国の男性の事を、そんな風に思っている事でしょうけれど(笑)。 安倍さんは、ちょっと日本人離れしているような気がしますが、ご本人にとってはそれも誉め言葉になるのかもしれません・・。 そんなに国境や国籍にこだわらないのなら、国家のリーダーではなく、国連の職員にでもなったら如何かなあ?と思います。 

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  6. 拓三 より

    仰る通り!!!!!新たな価値を生み出しているのは全て『現場』の人達であります。そして物作りを大切にする事は!『女性と子供を大切(尊敬)に考える』と同じ意味! 物作りを疎かに考えれば物作りの原点である子孫は増えません! 物作りを疎かに考え札束で安い物を買えばいいと言う発想と人口減だから移民を増やせば良いと言う発想は一緒! これは完全に男社会! だから本来必要のない法律を次々に作る事で女を守らなければならなくなる。しかしながら所詮法律。全てを守る事が出来る訳がないので結果、貧困女子が生まれてくる羽目になる。つまり女性の貧困と現場の貧困は同じ意味!先進国で出産率が上がっているのは殆ど移民の出産率の上昇。あっ!ついでにグローバリスト経済学者が難しくインフレや経済成長語ってるけど、米国やEUの成長って実質賃金の低下分を移民の拡大での需給分が少しだけ上わる事で維持してるだけやん。移民やめたら殆どデフレやろ。

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