アジア

2016年1月18日

【三橋貴明】世界的不況の中で日本が幸運な理由

FROM 三橋貴明 http://keieikagakupub.com/38news/

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日本は今後、少子高齢化が大幅に進むと予測されている。

「少子高齢化は問題だ。消費は減り、人手不足になる。だから、外国からの移民を受け入れなければ、日本は成り立たなくなる」などと言う人もいるが、三橋貴明は「ウソだ」と断言する。まず、「少子高齢化で消費が減る」というウソをこれまでのデータから証明する。

さらに、人手不足になるのは事実だが、人手不足にマイナス面はなく、むしろ日本経済にとっては神が与えてくれた大きなチャンスだと言う。そのせっかくのチャンスに外国人移民を入れるのは、チャンスを潰す政策だと述べる。ウソを言ってしまう人たち、それに騙されてしまう人たちに共通するものとは?さらには、少子化によって経済復活する日本の具体的な可能性についても解説する。。。

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繁栄への道
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長期金利(新規発行十年物国債金利) 0.19%
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12117621735.html

現在の世界各国は、特に中国を含む新興経済諸国は、「中国経済が永遠に成長するという幻想」に基づき、各国が過剰投資に走り、完全にデフレギャップ状態になっています。特にひどいのが、中国の「鉄鋼生産」です。中国はすでに、日本の年間需要の四倍もの鉄鋼に関する「過剰生産能力」を保有しています。誤解しないでください。中国の鉄鋼の生産能力が日本の年間需要の四倍なのではなく、「過剰生産能力分」だけです。

中国共産党政府は各地の鉄工所に「減産」を指示していますが、あまり効果は上がっていません。結果、年間1億トンを超える中国産の鉄鋼がダンピングされ、外国に輸出されていっています。

日本の鉄鋼産業にしても、別に(中国が作れない)高品質鉄製品ばかりを作っているわけではありません。中国のダンピング輸出は、日本の鉄鋼産業にもダメージを与えています。

現在、中国の経済失速に端を発した新興経済諸国・資源国(ブラジル、ロシアなど)の景気後退により、鉄鋼産業はリーマンショック以来、六年ぶりに需要減退に見舞われています。その状況で、中国が1億トンを超える鋼材を輸出しているわけです。例えば、鉄スクラップは、リーマンショック以来の安値に落ち込んでいます。

中国は鉄鋼の過剰生産能力を保有し、つまりは「デフレギャップ」になり、鋼材関連のデフレを世界に「輸出」していることになります。
中国のデフレ輸出及び「輸入激減」は、新興経済諸国に、より深刻なダメージを与えています。例えば、ブラジルは輸出に占めるシェアが最も高い対中輸出に急ブレーキがかかり、資源関連の過剰設備を抱え「不況」に突入してしまっています。2015年のブラジルの経済成長率は、マイナス3%超と見込まれています。

しかも、資源価格下落の煽りを受け、通貨レアルが急落。輸入物価が上昇し、15年12月の消費者物価指数IPCAは、前年同月比で10.67%の上昇となりました。年間の上昇率で見ると、14年(6.41%)を上回り、02年(1253%)以来の高いインフレ率です。

ブラジルは現在、不況と高インフレが同時に発生していることになります。すなわち、スタグフレーションです。

他の新興経済諸国も、似たり寄ったりですが、先進国の場合は状況が違います。先進国はむしろ需要不足に端を発する「ディスインフレ」に悩まされています。ユーロ圏の15年12月のインフレ率(消費者物価指数)は0.2%でした。日本はご存じの通り、直近で0.1%(コアCPIベース)です。アメリカにしても、消費者物価指数ベースのインフレ率は0.5%に過ぎません(15年11月)。

整理しますと、現在の世界は、
「新興経済諸国は為替レート下落を原因とした物価上昇と不況が同時に襲い掛かるスタグフレーション」
「先進国はデフレもしくはディスインフレ」
と、現象が真逆になっている(あるいは真逆に「見える」)のですが、実のところ根本的な原因は「需要不足、供給能力過剰」というデフレギャップと、共通しているのです。

世界中で、デフレギャップが発生するか、もしくは拡大しているのが現在の世界なのです。

そんな中、唯一、ある国だけが「少子高齢化」を原因とした「生産年齢人口比率」の低下により、構造的にインフレギャップに移行しようとしています。すなわち、我が国です。

データを中心とする「事実」ベースで物事を見れば、我が国がいかなる経済政策を打つべきなのか、誰の目にも明らかなのです。世界総デフレギャップ化の時代において、人口構造的にインフレギャップ化する日本は、本当に幸運です。

とはいえ、安倍政権の経済政策は、上記の「幸運」を破壊する緊縮財政や構造改革ばかりです。人口構造という構造変化により生まれた経済成長のチャンスを、政策的にぶち壊そうとしているのが、現在の安倍政権なのです。

—-メルマガ発行者より

日本は今後、少子高齢化が大幅に進むと予測されている。

「少子高齢化は問題だ。消費は減り、人手不足になる。だから、外国からの移民を受け入れなければ、日本は成り立たなくなる」などと言う人もいるが、三橋貴明は「ウソだ」と断言する。まず、「少子高齢化で消費が減る」というウソをこれまでのデータから証明する。

さらに、人手不足になるのは事実だが、人手不足にマイナス面はなく、むしろ日本経済にとっては神が与えてくれた大きなチャンスだと言う。そのせっかくのチャンスに外国人移民を入れるのは、チャンスを潰す政策だと述べる。ウソを言ってしまう人たち、それに騙されてしまう人たちに共通するものとは?さらには、少子化によって経済復活する日本の具体的な可能性についても解説する。。。

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