From 三橋貴明
【近況】
最近、ますます「地方」講演が増え、新幹線や特急、飛行機に乗りまくっています(現在は、長門市にいます)。
金曜日には長野県(茅野市)で講演をしたのですが、ある意味で長野は日本の縮図です。
つまりは、過激な公共投資削減により、地域が統合されておらず、市場が分断されてしまっています。
面積が大きい上に、交通インフラが貧弱であるため、
経済圏が長野市、松本市、佐久市、茅野市、飯田市など、エリア毎にバラバラなままです。
以前、「亡国の農協改革」を書いた際に、長野市、飯田市、茅野市と一日で回ったのですが、大変でした。
さらに、長野県は「日本の中心」に位置する割に、
他県との間の交通インフラも不十分な箇所が多く(何しろ、広いので)、「市場」に制限がかけられてしまっています。
現在、静岡市から甲斐市を経由し、
佐久市に至る中部横断自動車道の工事が進んでいます(2019年、開通予定)。
中部横断自動車道が開通すると、
例えば佐久の農家の「取れたてレタス」の市場規模が、現在の1700万人から、
3500万人へと倍増することになるのです。
現在は、首都圏の中心部しか「市場」にできていないのが、静岡県及び名古屋圏などの人口密集地へと広がるためです。
無論、逆も真なりで、名古屋圏や静岡、
山梨の製品やサービスの市場が、長野県の佐久市や軽井沢へと広がっていくでしょう。
交通インフラで地域同士を結び付けることで、日本は全体として経済成長することが可能です。
インフラ未整備であるため、地方の交通インフラ整備のストック効果は、
むしろ「大きい」と表現できるのかも知れません。地方のインフラが脆弱なことを、
「だからダメなんだ~(ダメなのですが)」
と嘆くのみではなく、
「だからこそ、むしろ地方のインフラ整備によるフロー(所得)創出効果やストック(資産)効果は、大きい」
と、認識する「発想の転換」が、現在の我が国には必要だと思うのです。
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