FROM 三橋貴明 http://keieikagakupub.com/38news/
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強制徴用で騒ぐ韓国が仕掛けた罠とは?
月刊三橋の今月号のテーマは、「歴史認識問題」です。
https://www.youtube.com/watch?v=vGLmma-WA14&feature=youtu.be
※このテーマが聞けるのは8/10(月)まで※
◆◇お客様の声◇◆
”この数日だけで、自分の頭でより明確に経済や政治を考えられるようになりました。”
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【今週のNewsピックアップ】
日本ほど農業を保護していない国はない
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12055296987.html
続 日本ほど農業を保護していない国はない
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12055748388.html
別に、農協改革(というか「反・農協改革」)の本を書いたからといって、日本の農業や農家、農協に問題がないなどと言いたいわけではありません。と言いますか、問題を抱えていない産業、業界、企業、組織など、この世に一つもないでしょう。
日本の農業も、
「各地で多様な農業生産を継続し、国民の食料安全保障を未来永劫、着実に維持すると同時に、日本国民の心の故郷である美しい田園風景を守る」
というゴール(ちなみに、三橋定義の「ゴール」です)を達成するためには、様々な課題をクリアしていかなければなりません。
そもそも、日本の農業のあるべき姿は「国民農業」だと思います。国民の胃袋を満たし、飢えさせないためにこそ、日本の農業は存在しているのです。
それに対し、
「日本の農家は世界に打って出ろ!」
などと世迷言を言っている人々は、農業を「商業農業」として捉えているように思えます。食料安全保障を最も重要視しなければならない農業分野において、ビジネスの優先順位を高めようとしているのです。
ビジネスが優先されると、それこそ「グローバル市場」を相手に、儲けるために農業を営む、という「経営スタイル」が拡大してしまいます。ちなみに、かつて東南アジア諸国が、欧米諸国から特定の「商業農業」を強制された結果、国土が荒れ果て、住民が飢える事態になってしまった歴史があるわけですが、何と呼ばれているかご存知ですか。
そう、プランテーションです。
日本はわざわざ、「商業農業」、平将明議員らが言う「付加価値が高い農業」に特化し、自らプランテーション化しようとしているわけです。食料安全保障は、一体どこに消え失せてしまったのか。
しかも、農業や農協に対する批判が「事実」に基づているならばともかく、ほとんどが「ウソ」「デマ」ばかりです。特に悪質なのは、
「日本の農業は補助金漬けで、保護され過ぎているからダメなんだ」
というレトリックです。この手の主張をする連中は、決してアメリカや欧州の事例は出しません。
日本の日本の農業の所得に対する「直接支払(税金)」の割合はわずか15.6%。主要国最低です。
欧州の農家の所得に占める直接支払の割合は、軒並み90%を超えており、アメリカにしても26.4%。しかも、アメリカの穀物系は50%前後に達しています。
農業産出額に対する農業予算の割合は、日本が27%。対するアメリカは65%、フランス44%、イギリス42%、スイス62%。
また、日本の農業の平均関税率は、アメリカに次いで低いのです。しかも、アメリカ政府は穀物について「輸出補助金」を支払い、グローバル市場への輸出を支援しています。そして、日本に輸出補助金はありません(だからこそ、農業予算対農業産出額の比率が低いのです)。
上記の事実を知った上で、「日本の農業は保護され過ぎている」と主張できる人がいるでしょうか。
と言いますか、この手の「事実」が国民に共有されていないからこそ、「ウソ」「デマ」に基づき、日本の食料安全保障を破壊する農協改革やTPPが推進されていっているのです。
事実を知ってください。
【メルマガ発行者より】
●●月刊三橋の今月号のテーマは、「歴史認識問題」です。
http://www.keieikagakupub.com/sp/CPK_38NEWS_C_D_1980/index_sv.php
※このテーマが聞けるのは8/10(月)まで※
◆◇お客様の声◇◆
(石渡さま)
”周辺国が何故「歴史認識の問題で日本国をアレコレ言うのか?」を
理解しかねていたのですが、三橋先生の講話を聴いて良く分かりました。
自分は所謂「理系人」の端くれの一人の積もりで、歴史・経済には
強い興味を懐くことは、過去において殆ど無かったのですが、
どうやら間違いであった、と最近思うようになりました。”
【三橋貴明】農家は補助金漬け?への3件のコメント
2015年8月4日 3:45 PM
日本では耕作放棄地の「問題」がありますね。生活に余裕がある自称農家が見せかけだけの作物を育てて補助金を受け取れるとしたら大いに問題がある。農家の作物、特に主食に関しては売り物である以外に戦略物資としても意味合いもあり、日本の食料安全保障を担うという性質上警察消防のように「準公務員」という見方もできる。儲からないという理由で農家を潰してしまえば金はあるが物がない、作れる人がいないという状況にならないか。グローバルに競争すれば土地が狭くて急峻な日本と広大で平らな豪や米とは生産量・価格的に勝負になるのか。品質が良くても価格が10倍違えば淘汰されてしまうだろうし、その後は値上げされても選択の余地なく買わされる事態にならないか。品質の高い作物を作った農家はその努力に見合った利益を他の農家を淘汰してでも独占的に享受すべきか。それとも自分の能力を公に捧げて他の農家の品質も上げるべく指導すべきだろうか。能力主義や拝金主義ではなく、相互扶助に基づいた競争が可能ならそれは切磋琢磨と呼ばれる。
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2015年8月5日 8:14 AM
>自らプランテーション化しようとしているわけです プランテーション‥‥そう言えば教えられた記憶がよみがえりました。甘利覚えていないけど、でも奴隷的な意味があったんですね。(プランテーション とは、大規模工場生産の方式を取り入れて、熱帯、亜熱帯地域の広大な農地に大量の資本を投入し、先住民や黒人奴隷などの熱帯地域に耐えうる安価な労働力を使って単一作物を大量に栽培する(モノカルチャー)大規模農園のこと) とにかく大企業化はデフレ圧力でしかありません。総理の発言の逆の賃金の底下げにしかなりません。 そして平ネオリベ左翼等は移民(や日本国民)に過酷労働を強いるのです。そしてその外国から自らが訴えられていくのです。(自業自得です)と考える私が支離滅裂なのでしょう。
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2015年8月5日 6:01 PM
読み始めて一週間ほどです。気持ちの良い切込みの文章なので、真剣に読み返してしまいます。農業も工業も、政府はメイドインジャパンをうたっていますが作る人がどんどん減っているのに、この人たちは何を言っているのだろう?と常々思っていました。もしかして作る人が減っているのは、自分の田舎だけなのかもしれないとも思っていました。このメールマガジンを見て心から思ったことは、今国を動かす人の中には、日本を何とかしようと思う人はいないです。
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