From 佐藤健志
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福田恆存さんと言えば、ご存じ、
シェイクスピアの翻訳でも有名ですし、劇作家・
私もまた、福田さんの著作から多くを学んでいます。
その福田さんの全貌を伝える特集本「福田恆存 人間・この劇的なるもの」が、5月22日、
浜崎洋介さん、片山杜秀さん、中森明夫さん、
鳳八千代さん、久米明さん、西本裕行さんといった、
さらには単行本未収録作品も含む、
ちなみに私も、「福田恆存の劇的精神 『敵』が立派なのは良いことだ」という評論を寄稿いたしました。
さて。
「福田恆存 人間・この劇的なるもの」が素晴らしいのは、
二つの側面の接点となったのが、
以前にも何度か書きましたが、演劇は国の縮図。
芝居そのもののあり方だけでなく、
現に福田さんは、1965年に発表した「演劇的文化論」
私の中には健康、秩序、有機性、
健康、秩序、有機性、全一性は演劇において最も維持されており、
(原文旧かな、表記を一部変更。以下同じ)
(※)新劇とは「西洋風の近代的な芝居」を意味する言葉。「
私なりに要約すればこうなります。
1)今の日本は、あらゆる分野で〈健全なまとまり〉
2)しかるに演劇は、国の縮図であると同時に、
3)ところが演劇は、
4)つまり演劇は、
福田さんにとり、演劇への情熱は、国や社会をめぐる〈保守〉
裏を返せば、国や社会をめぐる福田さんの言論が、〈劇〉
面白いことに、おなじみエドマンド・バークも、「
フランス革命がいかにとんでもないかは、「
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福田さん同様、
だからこそ革命の問題点も、
ただし「愛国のパラドックス」でも述べたとおり、
「演劇的文化論」で、福田さんはこうも書いておられます。
私の論調は、
そりゃそうだ。
「凝視(み)よ、日本再生をめざすわれらの舞台を!」
ついでに問題意識がそこまで先走ったら、
イギリス出身の名演出家、ピーター・ブルックが言うとおり、〈
演劇が国の縮図であるのを思えば、これは「遊び心のない保守は、
そんなわけで、福田さんの言論の鋭さやユーモアは、
〈健全なまとまりの欠如〉の概念は、
これについては次回やりましょう。
ではでは♪
PS
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