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2014年7月8日

【藤井聡】「土木チャンネル」を、よろしく!

From 藤井聡@京都大学大学院教授

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●●マスコミが報じない不都合な真実とは
http://www.keieikagakupub.com/sp/CPK_38NEWS_C_D_1980/index_sv2.php

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「土木チャンネル」というインターネット番組をご存知でしょうか?
http://doboku-ch.jp/

このチャンネルは、土木学会が100周年を迎える(祝!)ということで、その記念に、建設業界の新聞社三者さんが集って、土木学会の支援の下、企画されたものです。

そもそも、

.  土木

なんていうと、何とも

. 「ダサイ」

ものです。おおよそ、

. 「土」と「木」

という、このIT全盛時代に超絶に「ローテク」な二つの漢字で出来上がった言葉で、しかも、

.  Do Boku

こんな短い言葉のくせにに、二つも「濁音」が入ってる言葉ですから、無味無臭で、クリーンでカタカナ言葉が大好きな現代人にとっては、何とも、「ダサイ」としか言いようのない代物が「土木」であります。

つまりは、新しいもの好きで、改革好きで、グローバル好きな、A○CDEFG....の中の「○層」の方々、つまり、「無機的な、からつぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜目がない」、ええかっこしいの戦後日本人達からは、常々. 「土木なんてもう古いよね」

だの、

. 「土木が必要だ、なんて、いまどきバカだよね」

な言葉でもって、上から目線で揶揄されてバカにされてしまうのが、平成日本の現実であります

!!!!!!が!!!!!!

この「土木」というものは、

.  土クサかろうが、
.  古クサかろうが、
.  ダサかろうが、

こいつがなければ、誰も生きちゃいけない、人間にとって、ちょー重要な代物、であることは、本来なら、何人たりとも否定できないものです。

つまり土木がなけりゃぁ、

.  水道ひねっても「水」も出ない、
.  出かけようにも「道路」がない、
.  駅に行っても「電車」は来ない、
.  家に住もうにも「地盤」が無い…..

な状態になります。ですから結局、土木がなければ「政治」も「経済」も「文化」も「歴史」も「伝統」も「文化」も「文明」も.…何もかも

The End

になってしまいます。

それもそのはず、そもそも土木というのは、Civil Engineering、つまり、「文明」を作り上げる営為なわけですから、これがなければ、人間は文明人になれず、「野蛮人」にならざるを得ないのですから、土木がなければ何もかも成立しないのは当然ですよね。

…..ってなことは、誰だって、ほんの少しでも考えりゃぁ、すぐに分かりそうなものなんですが、

「無機的な、からつぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜目がない」

現代日本人は、この当然を、わかろうとは、全くしないのが現実なのであります…..

で、それでも皆がハッピーに暮らせるなら、それはそれで大変結構なのですが、この民主主義の世の中、こんな風潮が何十年も続くと、ホンットに、日本は根底から溶けてなくなってつぶれてしまうしかない…..という状況だったわけですが…..

そんな中!!!

上記の「土木チャンネル」の規格の話が、当方のところに、おおよそ1年ほど前に舞い込んできた次第です。

いまどき、土木の肩を持つインテリなんてほとんどいないわけですから、これもご縁(!)、と諦念し、「土木チャンネル」の企画立案に全面的に協力差し上げることとした次第です。

で、『築土構木の思想』
http://doboku-ch.jp/chikudo.html

という対談番組と

『土木を語る』
http://doboku-ch.jp/kataru.html

という一人語りの番組を企画し、企画立案&撮影し、

「毎週月曜日」

に、動画配信をさせていただいている次第です。

これまで、本メルマガの編集長の三橋さんはじめ、
執筆陣の柴山さん、青木さん、とも対談させていただきました。他にも、太田国土交通大臣、脇自民党参議院幹事長、赤沢自民党国土交通部会長といった政界の方々から、

浜崎洋介氏、大石久和氏、そして、(本メルマガと一切無関係な)中野剛志氏、などの最先端の言論を発信しておられる先生方まで、様々に登壇いただきました。

そして、今週は、メルマガ執筆陣の「おっはようございまーーす」な施先生に登壇いただき、「土木と日本人」というテーマについて、対談いたしていおります。
http://www.youtube.com/watch?v=Ridef3YNJc8&list=UUlvjXNqy-EY9P_tlY3gozlA
http://www.youtube.com/watch?v=qnIA0lwbphI&index=1&list=UUlvjXNqy-EY9P_tlY3gozlA

が!!!!

なんと残念なことに、本チャンネル、まだまだ、認知度が低いのが、実状でございます…..

こんなに大事なテーマを扱っており、かつ、実に様々な方々にご協力いただいているにも関わらず、この実状、企画者として、自身の不徳を恥じ入る事しきりでございます…..

ついては、経済、社会、文化、そして、文明の根底に秘められた「土木」の営みにご関心の方は、是非、毎週月曜配信の、

「土木チャンネル」
http://doboku-ch.jp/をご覧いただけますと、幸いです!

また、これまでには、

中野さんと、ナショナリズムと土木について対談しております。国民意識=ナショナリズムは、国土を交通インフラでつなげられることで醸成されるものである一方、そんな国民意識=ナショナリズムがあるからこそ、国土レベルの新幹線網、高速道路網が築き上げられていくという、「巨大な循環」が存在することを論じています。

柴山さんとは、社会科学と土木について対談しています。土木がつくりあげるインフラストラクチャー、つまり社会基盤が、その上部構造の、経済、社会、歴史、文化、伝統を作り上げているという事実を指摘する一方、かつて、日本人がまだ「正気」を保っていたころ、それを陰に陽に理解しながら、土木が進められた一方、正気を失った今日、そうした営為が停止し、今まさに、日本国家が壊死しようとしている姿を論じております。三橋さんとは、土木という行為は、経済学的にとらえるなら「投資」という営為であり、しかも、それは、皆で行う「公共」投資という営為であることを前提に、それがなぜ故に今日、停滞してしまったのか、という論点を、経世済民の思想の欠乏、ならびに「アニマルスピリッツ」の衰弱を軸に論じました。

大石さんとは、土木という行為は、私たちの「すみか」を、この大自然の中で整え、維持していく営為であること、それ故に、土木というものは、私たちの「文明のかたち」そのものを決定づける、人類を「人類」たらしめている、最も重要な営為であることが論じられています。

青木さんとは、土木という営為は、経済学的に言うなら、「フロー」の視点からも巨大なマクロ経済効果がある一方で、それにもまして「ストック」をかたちづくり、経済活動の構造そのものを規定する、極めて巨大な経済効果を持つものである一方、その全体像が、現代の経済学ではほとんど捉えられていない、という議論を通して、現代経済学の本質的病理と、土木の重要性を経済学的発想から論じられていきます。…….

これらの内容は、筆者もみなさんと議論するまで、そこまで深く思想化し得なかったものばかりであり、改めて、各界を代表する先生方と対談したことの深い意義を感じていたところです。

皆さんにも是非、当方のこの感覚を共有いただきたい! . . . .ところなのですが、以上の五先生との対談を全て動画でご視聴いただくには、結構な時間がかかってしまいます…..

が、なんと!

この度!!

この五先生との対談を、改めて「書き言葉」に再編集した書籍が出版されることになりました!!!  (※ あざとくて恐縮です 笑)

題して、
『築土構木の思想』
〜土木で日本を建てなおす〜
by 藤井、中野・柴山・三橋・大石(著)
http://www.shobunsha.co.jp/?p=3225http://amzn.to/1jZ9Gmh

…..

本書を通して、筆者はあらためて、いまの日本の国家的衰弱は、この土木の思想、つまり、「築土構木の思想」の衰弱が、その本質的契機であったのではないかと、しみじみと感じています

ついては、日本を少しでも真っ当に建てなおすためにも、

これまでの『築土構木の思想』は、
こちらの書籍をhttp://www.shobunsha.co.jp/?p=3225

を、これからの『築土構木の思想』については、
「毎週月曜配信」の土木チャンネル http://doboku-ch.jp/

を、それぞれご参照願えますと、大変ありがたく存じます。

…..ということで、今週は、まるまる一本、「土木プロモ」となりましたが(笑)、「無機的な、からつぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜目がない」日本に対して、日々辟易しておられる方々は、是非一度、「土木」について、少しだけでも考えてみていただければ、本企画立案者としましては、望外の喜びであります。

以上、ご紹介まで!

PS
マスコミが報じない不都合な真実とは
http://www.keieikagakupub.com/sp/CPK_38NEWS_C_D_1980/index_sv2.php

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【藤井聡】「土木チャンネル」を、よろしく!への8件のコメント

  1. 日教組カルト より

    こういうのは義務教育から教えて行ってもらいたいけど、日本嫌いの教師を延々野放しじゃあ「無機的な、からつぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜目がない」日本人の量産ループじゃないかと・・・。日本人の若者、見くびり過ぎ?

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  2. poti より

    今の言葉に直すと士(本来的な意味でのエリート)農(サービス・物財の生産者)工(工場労働?エンジニアは多分サービスの類に入りますね)商(右から左へモノやサービスを移し替える職全般、金貸し、投機屋の類)こんな感じになるんでしょうかね。尚現代日本は商農工士である模様

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  3. 拓三 より

    ある評論家が以前、「建築、土木関係の平均賃金が低いのは、学歴の差ではないか」みたいな事を言うとった。この考え方は、「無機的な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜目がない」ええかっこしいの世間知らずの代表的な意見やとおもうで。物作りを学歴の物差しではかっとる。日本は昔、現場が一番強かったんやけど、最近、現場も知らん算盤ばっかり弾いてる奴が強なってもうて、またその算盤も正かったらまだしも、間違っとるし、また私欲に走って、どうしたもんか。士農工商、これって国のありかたで、大事な順番ちゃうか。

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  4. アンジェラマオ より

    どうもはじめまして、かつとし君がにこ生の中で土木ちゃんねるのあまり伸びてない事について、「中野さんはTPP反対の意見と共にメディアに出てきてわかりやすさがあるけど、藤井さんはそういう部分でわかりにくいんじゃないか?」みたいなことを言っていたみたいだけど、それは凄く的を得ていて、藤井さんはプロレスでいえば、ブルーザーブロディとかドンレオジョナサンのような存在なんでしょう。ターザン山本が昔馬場さんにその二人に関して「天才的な試合振りだけど、どうにも集客に結びつかない」といわれたと、DVDの中で言ってました。ちなみに中野さんはスタンハンセンですね。

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  5. ぬこ より

    最近、忙しくなって土木チャンネル観ておりませんどした。単に土木云々だけでなくて、人生の先達のお話しを聞けるので、非常に面白いですよね。でも、それにしても良い時代どすわね。今までならあり得なかった藤井先生の様なエリート(本来の意味の国に殉じれるエリート)と、ネット越しとは言え、意見が書ける様になったんどすから…今後とも、是非とも、アメ政権の米国奴的な暴走ぶりを、小生の様な貧民にもサクッと教えて戴けます様、お願い申しあげましゅ。

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  6. やす より

    いつも楽しく拝見させていただいております。ご本の発売を楽しみにしています。

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  7. widelogic より

    築土構木の思想、是非多くの方に見て、読んでいただきたいですね!近代人は、つまるところ「目に見えないもの」や「目に見えにくいもの」を信じたり、認識したり、想像したりする力がとてつもなく低くなっていますが故に、多くの問題を抱えています。知識人は特にその傾向が強いですね。土木という事業の意味を、その「恩恵」の存在を深く理解している方々の「言葉」は、大切なことを思い出させてくれます。是非とも10代20代の若い世代の方々に見て頂いて、友人や将来の子供たちに伝えていってほしいなぁと思います。頭のなかに、土木=悪と刷り込まれた人々には何言ってもどうにもなりません。特に自分を疑うことを忘れた人々には。何を伝えるべきか、その手段は何が有効か、考える続けることが国家や組織を縦にも横にもつなげる大仕事なんだなぁと、動画を見て若輩ながら感じた次第でございました。

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  8. 蛍光忍者 より

    土木チャンネル、配信ありがとうございます!毎週大変興味深く拝見しております。(^_^)

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