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2014年5月14日

【東田剛】これが現実

From 東田剛

————————————————————

●三橋貴明の公式YouTubeチャンネルができました!
https://www.youtube.com/user/mitsuhashipress

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いきなりですが、この二つの番組、ツジツマ・ブラザースの連携プレイに笑えます。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm23488282
http://www.mxtv.co.jp/nishibe/archive.php

ツジツマ・ブラザーズの対談は、こちら。
http://amzn.to/1gtlD64
http://amzn.to/1eEJwFQ

さて、今日は、もろもろ、例によって、嫌な話が続きますので、重度のポリアンナ症候群を患った保守の方は、読むのをお控え下さい。
でも、替え歌が楽しみな方は、我慢して読むしかありません。

まず、移民についてですが、三橋貴明さんの議論には私も全面的に賛成ですが、でも、この流れは、どうも止まりそうにないですね。
限りなく手遅れに近いんじゃないですか。
少なくとも現政権下では。

移民推進論者は、「移民20万人!」とかまずは高めのタマで脅しあげておいて、次に「特区で、家事手伝いに外国人ぐらいいいだろう」とか妥協したフリをして譲歩を引き出し、しだいに穴を大きくしていくやり方をとっています。
竹中平蔵氏ら構造改革論者の得意技です。
橋下市長の交渉テクニックもこれです。
ついでに、中国の得意技でもある。

TPPも同じですね。

次の嫌な話は、法人税減税。

法人税減税は勝ち組の大企業を設けさせるだけで投資促進効果に乏しいことや、やるなら投資減税にすべきことは、
三橋貴明氏が強調する通りですね。

http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-11819253222.html

しかし、政府税調は、なんと、法人税減税をやるために、代替財源として研究開発「投資減税」などの廃止を提案しています。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140510-00000092-san-bus_all

おいおい、これは、最悪の組み合わせだろ。

なお、政府税制調査会の法人課税WGの座長は大田弘子氏。規制改革会議と併任です。
大田氏と言えば、竹中平蔵氏、伊藤元重氏と並ぶ「ネオリベ三羽ガラス」の一人。
戦略特区諮問会議と産業競争会議を併任している竹中氏と同じで、よほど重宝されているんですね。

また嫌な話で恐縮ですが、ルー米財務長官が「日本市場開放の道筋がついた」と述べたと報じられています。
やっぱり日本、TPPで相当降りた臭いですね。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20140509-00000016-jnn-int

ルー長官が言うまでもなく、米国のTPPの目的は「日本市場開放」です。
言わば、日本は、閉鎖的で不公平な悪玉扱いなわけ。
こんなこと言われたら、反発するのが普通の感覚でしょう。
ところが安倍首相は「日米で新たな貿易ルールを作るという国家百年の計」とか言って、国内の反対派を既得権益集団扱い。
敵味方の区別もつかないのでは、どうしようもありません。

著作権保護期間については、米提案を呑んだようです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140512-00050171-yom-bus_all

著作権保護期間の延長については、福井健策弁護士のご見解をご参照下さい。
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/special/fukui/20111031_487650.html

日本でも2006年頃から米国の要求を受けて国内権利者団体が延長を求めたが、「アーカイブなど古い作品の流通」「古い作品に基づく新たな創作」「コンテンツの国際収支」(日本は著作権収支で年間5000億円の赤字国)などが害されるのでは、と激論となり延長されなかった経緯がある」のだそうです。

結局、米国は、年次改革要望書のケリを、TPPで着けることに成功した模様です。

でも、米国、それでも、まだ足りないようで、首席農業交渉官に指名されたダルシ・ベッター氏は、「TPP交渉の中でまだ市場開放に至っていないものはいくつかある。農産物を含め、すべての品目で関税撤廃を目指していく」と言っています。

http://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000026563.html

前も言いましたが、TPPは、米議会がTPA(貿易促進権限)法案を潰してくれることに期待するしかないですね。

もちろん、オバマ政権にTPAや国内の支持がないのをうまく利用して、交渉を押し返して「国益」を守るという手はあります。
しかし、その「国益」を新自由主義で定義している政権に、何を期待できるんですか?
だいたい、「国益」が何かをちゃんと理解していたら、米国が「日本市場開放」を求めているTPPの交渉には、そもそも参加しないはずです。

最後に、これも嫌な話ですが、日本が熱望したEUとの経済連携協定(EPA)交渉の状況です。

GW中に欧州を歴訪した安倍首相は、「自由、民主主義、法の支配、人権といった基本的価値を共有する国々」である「欧州とのパートナーシップをもう一段深めなければなりません」と
述べ、EPA交渉を進めると表明し、「私たちは、改革を恐れてはなりません」と宣言しています。

http://www.kantei.go.jp/jp/96_abe/statement/2014/0507naigai.html

それでEUは、「あ、そう。じゃ、EPAで、人権問題の改革を恐れないでね」ということで、日本は、「人権条項」を要求されているそうです。
これは、死刑廃止論につながるおそれがあるとか。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2014050500353

EUは米国には人権条項を要求していないそうで、日本は、完全に、発展途上国扱い。
欧州からも、いいように小突かれてるんですね。
でも、これだって、日本側から望んで飛び込んだ話ですからね。

ううう、この嫌な現実。
も、もう耐えられない!
現実逃避だ!

というわけで、あなたをアニメの世界へと誘います。

http://www.youtube.com/watch?v=xD0-48G6wkM

絶対の真理 マンデルフレミング
対数 変化率 タイムラグ

ネオリベの国からやってきた
ケインズ嫌いなトンデモ理論
リフレ リフレ
インフレ目標を唱えると
外需と雇用が飛び出すの
リフレ リフレ
詭弁使い リフレ

桜に乗ってやって来た
ちょっと落ち目な評論家
リフレ リフレ
ツイッターと動画でネット中に
嘘と誹謗を振りまくの
リフレ リフレ
嫉妬深い リフレ

詐欺 詐欺 詐欺じゃん

PS
日本企業が中国から撤退し始めた本当の理由とは?
https://www.youtube.com/watch?v=Wzz3dqOIGrY

<東田剛からのお知らせ>

複雑な世界がすいすい読み解けると評判です。
http://chokumaga.com/magazine/free/124/34/

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【東田剛】これが現実への11件のコメント

  1. 日本財布論、改め、日本連帯保証人論 より

    >が、そんな私でも、著作権法の法益と引きかえ>に、人類は常たかが(と敢えて言わせてもらう)、ミッキーマウスごときのために。。。

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  2. 日本財布論、改め、日本連帯保証人論 より

    >著作権保護期間については、米提案を呑んだようです。これで、ハイデガーのパブリックドメイン化は相当期間、お預けか。あと、10年ちょっとで実現すると思ってたのに。。。人文科学の研究者諸氏におかれては、さぞ、ほぞを噛みたくなるような話でしょうね。私自身はハイデガーに格段の関心があるわけでもないのですが、そんな私でも、著作権法の法益と引きかえに、人類は常に何か巨大な損失を被り続けているような気がするのは確かです。

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  3. C・L_another より

    日本人は穏やかで心優しいと同時に無責任で決定的な明言を避ける人が多いと私は感じてました。いわゆる『いい人』というやつです。でも今の時代、生き残りたいのなら現状を見据えて絶望が胸にありながらもそれと対峙し、きちんと政治や経済、防衛のことを考えて行動することが求められてきます。自分も完全に現状を認めているかと言えば、中途半端な部分あるいは認めきれていないところがあるので、ちゃんと現状を認識して、どう行動すべきかを考えて、実行に移していきたいと思います。

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  4. メイ より

     八方塞がり、ですね。暗闇の中、打つ手も見出せず、心もとなく、ただずむしかない状況・・。でも「これが現実」なのですね。このような事態に至った責任は、日本人自身にあると、反省を込めて言わねばならないのでしょう。その一人である自分は、この現実を直視して、ちゃんと苦しみを味わわなければいけない気がします。私など、無力で小さな存在なので、何を思っても意味が無いかもしれませんが、せめて、今、自分にできる事は、そういう事しかないように思いまして・・。  日本人は、何だかんだ言っても、「お上を信じ、任せる」傾向の方が多いように感じます。そのような穏やかで優しい人々にとって、この状況を受け止めるには、「お上・政治を疑う」という、感性の転換が必要かもしれず、酷な気がして、ためらわれますが、今はそれが必要なのですね。 東田先生は、「理解できる人がいるはずだ。日本人はきっと受け止められる」と、どこかで信じているから、このような事実を伝えておられるのではないでしょうか。 まずは日本が置かれている現状を認識できないと、未来は無いから、ですね。

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  5. mxpbh より

    >桜に乗ってやって来た>嫉妬深い リフレこの人、勤務していた会社を巡って、こんなになっちゃったのかな。

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  6. あらいち より

    ある番組を見ていたら「保守としての役割は安倍政権を長期政権にすることだ」と、出演者皆が納得(笑)。重度のポリアンナ症候群を患った自称保守なのでしょうか。

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  7. ハーヒフヘーゾー より

    今回も替え歌キレキレですねえ。東田さん。リクエストをもし受け付けてくださるなら、次の替え歌は「アジアの成長」http://www.youtube.com/watch?v=84maXM8aYJ8&feature=kpをお願いできませんでしょうか。

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  8. ednakano より

    西尾幹二先生は、移民を奴隷だと思って扱い覚悟の無い国は大量の移民を入れるべきではないといっていた。用は安い人件費確保して、日本人の失業率を押し上げるだけ。新自由主義=国際帝国資本主義にとって都合のいい制度。

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  9. ろんどなー より

    本当に昨今、日本を取り巻く世界がどんどん嫌な感じになり、冷戦時代が懐かしい・・・。「移民」は竹中氏がメイドにばかり拘っているようで、実は別の目的も隠しているような・・・。例えば、日に日に内乱に向かっているように見える中国と北朝鮮。大量の難民が出ても失業者が多い欧米は受け入れたくないので、人手不足の日本が面倒見ろってことになりはしないかと・・・。大人しい日本に「人権問題」を押し付けつつ、中国には文句も言わず有難く商売しているのが「EUの人権認識」ですから。それに、>研究開発「投資減税」の廃止、だなんて、技術立国日本を弱体化されるような政策はダメに決まっているのに、欧米がグローバル化をやり過ぎて衰退したから、日本も「仲間に入る」つもりでしょうか・・・。竹中氏はしょっちゅう渡米して、グローバリストの御用聞き、または傀儡かもしれませんね。今の日本は誰が首相になっても、この流れを変えられないとすれば、今のところ国民にできることは、ダメな政策には強力にダメ出しをすること、しか無さそうです。でも、今回の替え歌で少し気を取り直して爆笑しました。特に二番がハマリすぎて・・・。

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  10. cheesetoast より

    どのような人はこのひどい政策に飲まれずにすむのでしょう。やはり小汚くお金を稼ぐか、弱者を食い物にするしかないのかな。形骸化した日本が残るだけで、変わってはいけないものまで変えてしまう。原発事故を無視して経済論やエネルギー革命を語るのはもう限界ではないでしょうか。それこそツジツマの合わぬ片手落ちの議論で、三橋氏が仰ることはすごくよくわかるのですがもう一つ一般の国民に広がりが見られないのはそのせいかなと勝手に思っています。「(原発事故に)逢見てののちの心にくらぶれば昔はものを思はざりけり」 ケリはなにもついていません。             」

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  11. ひろ より

    「家事手伝いに外国人ぐらい」の件、施先生が何か月かまえのメルマガで言及なさっていたとおもいますが、貧乏な国から安くメイド連れてきて、日本人は外に働きにでる、というのは、受け容れる日本人・日本社会にとって常識の大きな変更を迫るものじゃないかと思います。いわば、日本人の頭の中身を「非日本人化」しないと成り立たない話です。よって、やってくる外国人が親日・反日だとか、期間が短いとか長いとか、期間後は必ず帰って貰うとか、そんな議論以前に、「貧乏国から安く人を連れてくるのを容認してたら日本人が非日本人になっちゃうからダメ」なのだと考えます。

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