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2014年2月10日

【三橋貴明】脱原発派の「後ろ」

From 三橋貴明

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●三橋貴明の無料動画「日本企業が中国から撤退する本当の理由」
https://www.youtube.com/watch?v=Wzz3dqOIGrY

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【今週のNewsピックアップ】
●政策で戦う
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-11764552251.html

●ナショナリズムと政策
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-11765264947.html

政策とは、「何をやるのか」ではありません。「どのように、何をやるのか」こそが政策なのです。
日本の政治家の多くは「何をやるのか」は語るものの、「どのようにやるのか」が欠けているように思えます。何をやるのか、は、いわゆる美辞麗句のみで語ることが可能です。さらに、「何」の定義が全くなされていないケースが少なくないわけです。
「日本を良い国にします」
という、極めて抽象的な政策があっても構いません。とはいえ「良い国にする」と政治家が語るならば、そもそも「良い国」の定義は何なのか? 定義された目標を達成するために、いかなる手段を用いるのかを説明しなければなりません。
また、定義や手法が明確でも、国内のリソースが非効率に費やされ、最終的に「経世済民」が実現しないのでは、何の意味もありません。そういう意味で、三橋は何を書くにしても、
「国民を豊かにする(=経世済民)ための手法を具体的に語る」
「全ての用語は『定義』を明確にする」
を心がけるようにしています。もちろん、三橋は政治家ではありませんが、企業の経営、あるいは経営コンサルにしても、上記の考え方は有効です。

リソースを効率的に費やすとは、つまりは「できることをやろう」という話です。
例えば、日本の政治家が「世界から核兵器を無くします」と語り、本当にそれを実現したいならば、冗談でも何でもなく世界最強の軍備を備え、アメリカをはじめとする世界各国と戦争をしなければ実現しないでしょう。仮に、民主主義的にアメリカの核兵器をゼロにすることが「奇跡的に」できたとしても、中国の核は無理です。理由は、中国が共産独裁国家であり、民主主義が存在しない国であるためです。民主的に中国の核政策を変更できない以上、それこそ「世界最強の日本軍」を作り上げ、支那大陸に攻め込み、共産党政権を打倒しなければなりません。

「世界から核兵器をなくします」
などと主張している人は、要するに「なくなればいいなあ」という希望、願望を述べているだけで、本気で実現する気がないか、あるいは誇大妄想狂ということになります。

今回の東京都知事選挙において、上記の類の政策、つまりは「希望、願望」的な政策の代表株が、もちろん「脱原発」「原発ゼロ」になります。三橋は別にイデオロギー的に脱原発、反原発に反対しているわけではありませんので、日本のエネルギー供給源から原発を消し去る「技術的方法」「科学的手段」等を合理的に説明してもらえば、議論しても構わないのです。とはいえ、三橋は未だに脱原発派の方々から、「代替エネルギー」「貿易赤字への対処」「使用済み核燃料の処理」等に関する技術的、科学的意見を聞いたことがありません。

正直、現在の脱原発派の「後ろ」には、単に日本の鉱物性燃料(天然ガス、原油党)を売りつけ、所得を稼ぎたい「ビジネス」の存在があるとしか思えません。何しろ、現在の日本にとって脱原発とはと特に経済的に「非合理的な選択」であるためです。

無論、上記の「科学的意見」に加え、安全保障的な観点からも「脱原発」の影響を説明してもらわなければなりません。エネルギー安全保障の基本は「多様化」です。原発という有効なエネルギー供給源を捨て去るとなると、多様化という面で悪影響が「必ず」発生してしまうのです。それでも、脱原発をすることで「エネルギー安全保障」を強化できるというのであれば、それは議論しても構わないでしょう。とはいえ、現在の脱原発の議論は、あまりにもセンチメントなものでした。

要するに、三橋を含む日本国民は戦後の長きに渡る「平和ボケ」で、安全保障を忘れ、ナショナリズムを失った結果、「政策とは何か?」すらをも忘れてしまったのです。今回の都知事選挙において、三橋は正しい意味における「政策」を語る候補者の政策立案に関わることができたことを、誇りに思っています。

PS
三橋貴明が「中国大炎上」について解説
https://www.youtube.com/watch?v=Wzz3dqOIGrY

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【三橋貴明】脱原発派の「後ろ」への5件のコメント

  1. ろんどなー より

    YouTubeで<西田ビジョン「西田x飯島対談」vol.1>を検索してご覧になってみてください。「細川・小泉氏の原発ゼロ」がいかに無責任で非現実的か、責任ある立場からとても分かりやすく論じられています。

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  2. かえる より

    はじめてコメントします。たいへん稚拙な文章ですが、目をつぶってください。去年の冬ごろから読み始めたのですが、とても勉強になっています。確かに核兵器や原発の問題は、感情論で済ませていいものではありません。政治を行うときには合理的に物事を進めなければならないでしょう。だからと言って人間の本来的な感情を否定してもいいのでしょうか。現実の問題を無視してただ理想だけを主張するのは問題ですが、核兵器が残虐で、原発がまだまだ絶対的に安全ではないのは当然であって、それをなくそうとすることを誇大妄想とか狂っているとか言われから、とても不快になります。私などはとても勉強不足なので、三橋さま方の言うことには返す言葉もありませんが、本気で核兵器をなくそうと思っていないなどということは決してありません。現実を知れば知るほどそれはとても難しいことだということは想像できますが、それを実現しようという気持ちを否定してほしくありません。民主主義でなければ話が通じないということはないのではないでしょうか。とてもレベルの低い内容だったと思いますが、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。これからもここで勉強させていただきます。

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  3. ろんどなー より

    原発問題は本来科学技術の問題であるにもかかわらず、反原発派は科学的な論証なしにいつも文学的表現で情緒に訴えるばかり。しかも代替燃料に関する有効な提案もなく、国家経済を無視してただ脱原発を訴えるだけなら、単なるプロパガンダ。脱原発を真剣に考えるなら将来を見据えたもっと科学的で具体的なビジョンがあるべきです。そうでなければ、反日勢力が日本を分断化するために原発問題を利用している可能性も大いにあります。なぜそう感じるかというと、当然彼らが話題にしても良さそうな国産のメタンハイドレード開発にまったく触れてないのが不自然だからです。一方でグズグズしている日本を置き去りにしてメタンハイドレード開発をすでに進め、他国の領海まで先に押さえてしまおうとねらっている中韓勢力がいるのですから。そして国内の鉱物性燃料利権問題もあるわけで、国益を最大化するためのエネルギー政策はどうあるべきか、科学的でオープンな議論を今すぐ始めなくては、と思うのですが。

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  4. ヌコ より

    原発側にもウラン利権と言う某英国超財閥の居るオゾマしさをや。どっち行っても日本は搾取される構造になっているのでせうか?日本が核武装して東西超大国にワッショイ(笑)する位の気概が無いと明日はありませんね。青山さん談ではメタハイも米韓が竹島近海で開発する予定があるとの事ですが、同盟もクソも無いですね。僕の様なネトウヨが自民党系議員や保守派知識人に「陰では」軽蔑されている様に、日本と言う国は周辺諸国から軽蔑されていると言う事なのでせうね。昨日、タモさんの結果を聴きに市ヶ谷まで行きましたが、落選の報を受けて泣き崩れる女の子が居ました。そういう人達も、せせら笑う連中(優しげな仮面で近寄りながら)が居ると思うと、腸が煮えくり返ります。

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  5. かずまき より

    原発を運用することで何が起きてきたのか、何が起きているのか、立場を離れて原発にまつわる事実を見るだけ、知るだけで、結論が出せます。破壊、闘争、奪い合い、悲惨、対立、・・・・・苦悩、悲しみ、恐れ、人類のあわれな現状と歴史を見た時、その現状を受入れてそのなかでいかに生き残るのかを選ぶのが三橋さんですね。人類の(わたしの)現状を乗り越えることこそ、わたしの人生の「本業」だと思っています。ですから、原発は選択肢から消えます。簡単な結論です。選べない幼稚な危険な技術です。限られた資源エネルギー、国土条件、友好国との関係で生き生きとした国民生活ができるのに、それを望まないのだから実現できないわけです。

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