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2013年8月7日

【東田剛】え? 日本の代表がISD条項を支持

FROM 東田剛

稲田朋美大臣が8月15日に靖国参拝する意向を表明しました。
素晴らしいことです。
おそらく、先週のメルマガで書いた「どっかで腹をくくらないと、いずれ日本から「保守」は消える」という意識が、稲田大臣にもあったのだと思います。
稲田大臣が偉いのは、中国を刺激するなと米国が圧力をかけると知っていながら、それでも参拝する意向を表明したことです。

靖国参拝しない言い訳をぐだぐだ並べている腰抜けの親米保守とは、格が違います。

やっぱりイナダ。百人斬っても大丈夫!
http://www.amazon.co.jp/dp/4166605666

官邸も容認する意向だとか報じられていますが、そんなん当たり前でしょう。私人としての参拝を政府が容認しなかったら、憲法違反じゃないですか。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS0600R_W3A800C1EB1000/?dg=1

官邸としては、対外的には「信教の自由ですから」と逃げ、国内の保守層向けには「閣僚の参拝を容認した首相も、気持ちは一緒です」と言える。
男って、いつもずるい。

で、もし稲田大臣の靖国参拝が米国の反発を買ったら、日本はどうなるか?
別にどうともなりません。

————————————————————

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http://www.keieikagakupub.com/sp/38NEWS_SAMPLE/index_china_mag.php

————————————————————

2003年のイラク戦争に、メキシコは反対しましたが、別に米国に潰されてはいません。
二年前、オバマ大統領はシリアのアサド大統領に退陣を要求しましたが、アサドはまだ大統領の座にいます。
最近も、エジプトの軍事クーデタの直前、米国政府は、エジプト軍にクーデタをしないよう説得しましたが、一蹴されました。米国の意向に反して非民主的に成立した新政権ですが、米国は別に何もしてません。
つまり、米国は、その程度の国に成り下がったということです。

米国に逆らったら潰されるとか、米国に従っていれば安全という時代ではありません。
この現実を直視できないのが親米保守。
最近、言っていることが壊れてきてます。

ところで、「ポリアンナ症候群」って、ご存じですか。

「直面した問題の中に含まれる(微細な)良い部分だけを見て自己満足し、問題の解決にいたらないこと」や「常に現状より悪い状況を想定して、そうなっていないことに満足し上を見ようとしないこと」を指す精神疾患のことだそうです。

例えば、「民主党政権を想定して、そうなっていないことに満足し上を見ようとしない」とか、「米上院が中国非難決議というニュースだけを見て自己満足し、問題の解決にいたらない」とか、これがポリアンナ症候群。

あなたの周りにもいるでしょう?
自虐はよくないからって、ポジティブ・シンキングで現実から逃避するポリアンナ保守。
半年前は、「安倍さんが、TPP交渉は聖域なき関税撤廃を前提としないと文書で確認した!」とかはしゃいでいました。

しかし、そんなポリアンナ保守も、TPPに関しては、最近、さすがに口数が減ってます。
そりゃ、そうでしょう。
すでに、アフラックのアヒルに、日本郵政がカモにされたんですから。

ポリアンナ保守がもっと黙りたくなるニュースがある。
5月1日、森健良駐米公使が、ワシントンのセミナーで、日本の参加でTPP交渉がペースダウンするという懸念を否定し、その一例として、「TPP最終合意にISD条項を盛り込みたいとする米国案を日本が支持している」と発言したそうです。

http://www.jmf.or.jp/USA/USA_46/usa46_p1.html

TPPに関しては、守秘義務の対象外である日本政府の交渉スタンスすら、与党に情報開示されない状態です。
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00251070.html

ところが、政府がISD条項は受け入れる方針であることが、米国で情報開示されていたというわけです。

え、自民党の公約は?
あれは、公約ではないですから。

しかも、もっと恐るべきことに、7日から始まる日米並行協議の日本代表は、この森健良氏だそうです。
http://www.asahi.com/politics/update/0801/TKY201308010266.html

「あ−、あー、聞こえない、聞こえない・・・」「安倍さんしかいない、安倍さんしかいない、安倍さんしかいない・・・」(by ポリアンナ保守)

PS
もしあなたが、
ISD条項を盾にグローバル企業にやりたい放題やられてはたまらない」
「日本国民がグローバル資本家の搾取の対象になるのは許せない」
とお考えなら、、、「月刊三橋」がお役に立つはずです。

「中国大炎上〜破壊しつくされた大国の断末魔」の配信は、8/10まで。
http://www.keieikagakupub.com/sp/38NEWS_SAMPLE/index_china_mag.php

PPS
次号は「アメリカ格差社会〜グローバル資本主義の悪夢」になります。
実は、アメリカ人もとても不幸だったりします。

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ISD条項については、これ。
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じゃあ「保守」って、何なのよと思ったら、この講座。
http://www.asahiculture.com/LES/detail.asp?CNO=209053&userflg=0

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【東田剛】え? 日本の代表がISD条項を支持への19件のコメント

  1. sirou より

    稲田議員は百人切り訴訟の時、決定的無罪証拠を握りつぶし裏切ったと、当時水間政憲さんが怒っていましたが、やはり TPPでも稲田朋美は支持者を裏切りました。稲田朋美に関しては「何なの、カス!」という印象しかもちません。

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  2. 希望なんてない より

    まず1つ、今の日本に、米国を抜きにして中国の野望から領海を守る手段がありますか? 今アメリカに睨まれたら、尖閣と沖縄の領海が無くなります。2つ目、一番悪いのは腐った政党と利権団体を育てた国民です。今の日本には、力を持ったまともな政党が一つもない。せめて経済ぐらいはと自民党が消去法で選ばれただけ。TPP? 鵜呑みを計った売国民主と違って、形だけでも交渉しようとした自民の方がちょっぴりまし。国民にこの状況を跳ね返す力はないし、後は交渉団の能力を信じて待つだけです。

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  3. こじこじ@京都 より

    ◆ですが、TPP即時撤廃の会にはたくさんの自民党議員の方々が衆参合わせてたくさんいる事実があります。◆もしもの時、党議拘束でどうなるかはわかりませんが、、、

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  4. こじこじ@京都 より

    ◆気持ちはわかりますが、対立を煽るべきではないと思います。このコメは、あまりに軽率だと思います。

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  5. 加藤 より

    大方の予想通りにTPP交渉は、100人の官僚で押しかけるも何一つ抗弁せず、米国の要求丸のみだったそうで、屈辱的な不平等条約を広島・長崎の原爆投下と重ねるかの如く突きつけてくる手法も米国の底意地の悪さが目立ちます。ネオリベしかいない安倍政権でTPP交渉離脱の選択を採るとは考えにくい状況であれば流れは日本市場の全面開放となるのは当然でしょう。仮に日本が拒否したとしてもTPP環境下ならば企業が訴訟するのでしょうし。2013年8月、TPPによって日本は二度目の敗戦を迎えたのでした。こうしてみるととある日本の皇族が伝統的なイギリスに留学するのではなくアメリカの有名大学教授宅とはいえ一般家庭に滞在されるのもうなずける話ですね。日本の保守層には皮肉的なことに現地で深く新自由主義の薫陶を受けられることでしょう。

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  6. とみちゃん より

    自民党を信じて1票を入れました。ISD条項だけは絶対外してくれるだろうと一縷の希望を持っていました。もし、このまま日本がISD条項を受け入れるのなら、安倍総理は有権者を裏切ったことになります。民主党よりはマシだからという理由で、自民党に1票を投じた有権者も数多くいたことでしょう。しかし、このまま自民党が平然と選挙で言っていたことと実際やっていることとが異なっていくのならば、私は自民党を支持しません。有権者を舐めるな!!

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  7. ごうだたけし より

    偽装転向コミンテルンってdisってますしねw誰とは言ってませんが。消費増税というイシューを置いて、新自由主義を批判すると偽装転向コミンテルンになるようです。私は消費増税も新自由主義もやめてもらいたいです。

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  8. 青丸 より

    ポリアンナ症候群。記憶にないですが「愛少女ポリアンナ物語」としてアニメにもなっていたのですね。親米保守の乙女チックな心性が表れていてうってつけです。でもちょっと複雑な気分です。親米保守のあの病的な現実逃避と信じるものへの空想的な期待には、彼らの生い立ちが絡んでいるのだろうなと想像していたので。また、ポリアンナ症候群に罹っている日本人の多さに、日本という国の、とりわけ戦後の歩みの難しさを感じます。とはいえ、過ぎた同情から彼らに与する気はありません。「運命は、それを欲する者を導いて行き、それを欲しない者をひきずっていく。」困難な状況の中、多少激高したくなりつつも静かに事の成り行きを受け止めながら、戦意はうしなわれていない。

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  9. ああああ より

    あれだけTPP反対って言ってた議員も「安倍首相はあそこまで言うからなにか算段があるのでしょう。だから賛成します」と翻してネットでおかしいんじゃないの?っていわれても「見てないけどどうせネガティブキャンペーンに決まってるから無視します!!」って言っちゃうほどだしもう絶望的ですね。

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  10. kourin より

    おはよう寺ちゃん活動中に出演なさってた東谷さんが、TPPその他の話題について分かりやすく解説されてましたね。正直打つ手がない状況ですが、状況が酷くなる程、東谷さんや東田さん(紛らわしいなあw)のような方はこれからますます必要とされてくるのではないでしょうか。そういう意味では、まだ終わっていません。この先、社会がとても混乱してくる気がしますね。

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  11. 名無しの権兵衛 より

    〉つまり、米国は、その程度の国に成り下がったということです。1960年代の米国経済の繁栄から比べるとかなり劣化してますねぇ。何せ米国国内の格差是正政策もまともに出来ずに、他国から富を収奪して米グローバル企業もとい富裕層の懐を潤そうとしている有様だし(TPPとか)。終わってますね。〉ところが、政府がISD条項は受け入れる方針であることが、米国で情報開示されていたというわけです。これは本当に最悪な事です。日本国内での訴訟リスクが高まるので、ISD条項は受け入れないで欲しいですね。

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  12. meiling より

    え?駐米公使がそんなことを!TPPの交渉担当ではないにせよ日米並行協議の日本代表ということは少なくとも外務省の方針はそうだということですよね。くやしいですね。何とかひっくり返せないものなのでしょうか。稲田さんの戦った百人切り訴訟は残念ながら勝つことはできませんでしたが、百人切り報道が胡散臭いものであったということを少しでも世間に認知させることができたと思います。いい仕事をなさいました。これからも応援したいです。

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  13. 小野正生(やさぐれ保守思想研究会) より

    このコメント欄には貼り付けができないようなので、あとで別のところに youtubeのリンクを送らせていただきます 件の動画は、チャンネル桜の7月26日の番組で、【TPP】アメリカの新薬特許攻勢、日本のがん保険牽制[桜H25/7/26] というタイトルです。コメンテーターは隠す必要もないので書きますが、上念司氏です。この動画の2分48秒過ぎからの発言が詭弁にしても酷すぎると思い、中・・・・いえ、東田先生にお伝えさせていただきます。「今回、アフラックと提携してしまったので保険に関してはアメリカは文句言いにくくなっちゃったんですね。もし、あの、文句言うんだったら、この提携も解消なんですけど、いいですか?と言うと、TPPを勧めたいですねアメリカのそういう、まあ、保険ロビーの皆さん(はですね?←よく聞き取れない)いや、ちょっとそれは待ってくださいよみたいな感じになると思うんで、結構わたしはこれ、ナイスなんじゃないかと思う〜〜〜」だそうです。こんな酷い詭弁、思いついてもまともな神経なら言いません。こんな小物の発言を表現者周辺の先生方が相手にする必要なないとは思いますが、それでもニコニコ動画にアップされた同じ動画のコメントなどには「そういう見方もあるのか」などというものが散見されるのを見ると、先生方が撒いた種が、上念氏や、敢えて名前を出しますが倉山氏らに刈り取られているような気がして悔しく思っています。

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  15. ごうだたけし より

    対案がなければ、安倍さんを批判してはいけないそうです。安倍さんに代わる人材がいないのに、安倍批判をするな。自民党に代わる政党がないのに、自民党批判をするな。(・・・・・民主党政権に逆戻りさせる気か!)批判ばかりで具体的な解決策がない。(・・・・・まるで批判のための批判だな!)=====↑まさか、こんなことを言う人たちが2chや個人ブログだけでなく、あそこにまでいたとは。=====古典派やリフレ派の人たちの需給が均衡しているという考え方も「ポリアンナ症候群」に似ているなと思いました。

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  16. たけし より

    デフレ社会においては勝ち組なんてものはなく皆等しく負け組である。ただ自分よりも不幸なものとの比較においてのみ自分は勝ち組であると錯覚している。

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  17. arakawa より

    問題はTPP賛成派はISD条項は問題ないと発言していることですね。基本的に考え方が違うので、いくら反対しても彼らの心を動かすことは出来ませんね。しかし、国民は違います。正しい情報を耳にすれば正しい判断が出来る人が多いと思う。だからこそ、東田氏のような意見をなんとかつぶしに来るでしょう。とはいえ、TPPはなし崩し的に進められるでしょうね、議会で否決すればよいと考えている人が多いみたいですが、郵政民営化のときの事を考えると非常に甘いと思いますね。米国との関係を壊したくない、さらに安倍人気にすがりたい議員が、国民と同じようにTPP反対を貫けるか怪しいところです。しかも、一部でも米国に日本の意見を飲ませれば、反対の原理主義者と思われたくないので、賛成してしまう議員も出てくると思います。TPP交渉をかき回すためには、安倍さん以外の誰かに期待したいものです。安倍さんの本心が賛成だろうと、反対だろうとポーズとしては賛成という姿勢は崩さないと思いますので。

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  19. ハヒフヘーゾー より

    安倍信者の言い訳を予想しておきましょうか。「ISD条項も安倍さんの交渉力のお陰で骨抜きになった。安倍さんSUGEEE!」「ISD条項が日本にとって害になる証拠を出せ!それが出せないなら安倍さんに対する誹謗中傷だ!」ちなみに、仮に消費増税を決定された時の言い訳は「アベノミクスのお陰で増税できる環境になったんだ。安倍さんSUGEEE!」「来年の4月までにしっかり景気回復できるんだ。だから増税できるんだ!」てな所でしょうか。色々と縛りがある政治家ならいさ知らず、自由に発言できるはずの国民が、いつまで自分に嘘つき続けるつもりなのでしょうか。

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