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2013年5月15日

【東田剛】安倍総理の歴史認識

From 東田剛

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5月11日、密かに三橋経済塾に潜り込みましたが、首尾良く、誰にも正体がばれずにすみました。
その懇親会で、「安倍信者」という人々が大勢いるという驚くべき話を聞いて、世情に疎い私は、シンゾウが止まりそうになりました。
安倍信者って・・・。
ゴスペルで「アベ・マリア」でも歌っているのでしょうか。

さて、本題。
米議会調査局が日米関係の報告書をまとめ、安倍総理の歴史認識について「東アジアの国際関係を混乱させ、米国の国益を害する恐れがあるとの懸念を生じさせた」と指摘したそうです。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2013050902000100.html
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130509/amr13050910470003-n1.htm

米議会調査局の報告書というのは、おそらくこれです。
http://www.fas.org/sgp/crs/row/RL33436.pdf

1ページに、Abeは「Ah-Bay」と発音するとか書いてあって、笑いました。
それはともかく、全体的に、安倍総理がタカ派扱いされていて、かなり危険視されている書きぶりです。歴史問題では、民主党政権の方が中韓関係とうまくやってたと、安倍政権より高い評価のようです。
TPPについても書いてありまして、「日本が参加したTPPは、事実上の米日FTAを構成するだろう」とのこと。まあ、普通に考えれば、そうなりますわな。

しかし、アメリカが何と言おうと、歴史認識は、日本の「国益」「誇り」の問題です。
安倍総理は、靖国参拝に関して、中韓の反発に対抗して、「国益を守る、わたしたちの誇りを守っていくのも、わたしの仕事だ」「国益を削って関係がうまくいくという考え方は、間違っている」と勇ましく仰っていました。

【参考】
http://www.mitsuhashitakaaki.net/2013/05/01/korekiyo-42/

「さすが安倍さん!」と、アメリカに対しても同じ台詞で突っぱねたら、安倍信者になろうと思っていたのですが、「村山・河野談話は踏襲」って、あっさり、国益を削ってしまいました。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20130509-OYT1T00249.htm?from=ylist
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201305/2013051000932&g=pol
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130507/t10014399081000.html

経済問題では施平蔵、歴史問題でも施平蔵・・・。

いや、百歩譲って、北朝鮮問題など、北東アジア情勢の不安定化が懸念されているし、日米関係も大事だから、当面、歴史認識の問題は棚上げするという立場も、分からないわけではありませんよ(全面的な賛成は、しかねますがね)。
今は、米中が接近するという、舵取りが非常に難しい時代ですから。

でも、それなら、最初から勇ましいことを言うのは控えるべきでしょう。
しかも中韓が言ってきたら毅然として反論したのに、アメリカが言ってきたら毅然として降りるなんて、冗談は櫻井よしこさん。

歴史認識は、中韓だけでなく、アメリカも反発する問題だということくらい、見通せなかったのでしょうか?
見通しも度胸もないのに、歴史認識という難しくて大事な問題に踏み込んじゃう軽率さに、非常な不安を感じます。

訪米した朴大統領は、米議会で演説させてもらい、そこで「歴史に正しい認識を持てなければ明日はない」と気勢を上げたそうです。
http://jp.reuters.com/article/jp_korea/idJP2013050801002129

これもアメリカの安倍政権に対する牽制(というか嫌がらせ)でしょう。
安倍総理の訪米の際の演説は、単なるCSISだったのに、朴大統領は米議会。
待遇にえらい差があります。
これは、かなりショッキングな話だと思いますが。

オバマ政権は、明らかに、安倍政権を歓迎してませんな。
とてもではないですが、「日米同盟の深化」「日米関係の改善」といった地合ではありません。
いやむしろ、下手すると、日米関係は、菅・野田政権時より悪化してるかもしれない。

じゃあ、いったい、何のためのTPP交渉参加表明だったんでしょう?

<参考:私も、この見方にほぼ同感です>
http://bylines.news.yahoo.co.jp/sugawaraizuru/20130416-00024427/

そんな安倍外交、アメリカから見たら、どう見えているのでしょうか。
TPPで日本市場を手土産にすり寄って来たのに、いきなり歴史認識という奇襲攻撃をかけてくる。相当の覚悟の上でのことかと思いきや、ちょっと牽制したら、もう腰砕け。
結局、東アジアの国際関係をややこしくしただけ。
やっぱり、プレストウィッツ氏が言ったとおり、「アホか」といった感じじゃないでしょうか。

ちなみに米議会調査局の報告書によれば、憲法改正はアメリカ的にはOKなのだそうです。

TPP、歴史認識、憲法改正・・・。
結局、アメリカに対して何でもOh-Yesが、Ah-Bayなんでしょうかね。

PS
米中接近の背景は、これを読めば分かる。
http://amzn.to/XT713a

PPS
ここにも、東田剛が潜り込んでいるかも!
http://ameblo.jp/photon55/entry-11526843765.html

PPPS
「月刊三橋」5月号は国土強靭化と公共事業のある大問題について。
過去の構造改革が日本に深刻な影響を与えています。大問題です。

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【東田剛】安倍総理の歴史認識への5件のコメント

  1. 高橋 忠邦 より

    少々反論します。1 朴大統領のアメリアカ議会での講演に就いて、青山茂晴氏が直接議会関係者に尋ねたら 「実に評判が悪く、北朝鮮問題、他アメリカとの交渉に来たのに、日本との歴史問題を持ち出した。」  との事です。議会で講演した時、共に朝鮮戦争で戦った議員数名が起立して拍手されてました。 つまり朴大統領は韓国のロビー活動によって議会に招待されたのです。2 安倍総理を強く批判してますが、では仮に安倍総理が失脚しさらには別の政党が政権を取ったらどうなるか考えると恐ろしくなります。3 TPPに関しては僕は全く分かりませんが、先日のニュースで中国も参加したいと言って来たそうです。 あの強欲な中国が参加を希望するなら、対抗上日本も参加したほうがいいのではないでしょうか。4 安全保障は軍事力と経済力で決まると言われます。 日本、アメリカ、中国は正に3大国です。この3国が覇権を争うなら、茶化した話で申し訳有りませんが、2000年前の中国の三国志が参考になると思います。 諸葛孔明率いる劣勢の蜀が2番手の呉をだまして魏を撃つ構図です。 共産党独裁国家の中国とは絶対に組みたくありません。 するとアメリカと組まざるを得ないと思います。

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  2. はっちゃん より

    冒頭からかなり笑わせていただきました。お笑い番組の方々には申し訳ないですが、お笑いよりこちらのほうが絶対面白いです。(最近あんまりテレビ見てないんですけどね。)「Ah-Bay」ですか・・・。まあ、アメリカ人はそう発音するっちゅうわけですね・・。やっぱり笑ってしまいますね。色々考えて。ところで米中が急接近する中でのあの勇ましい反論は僕も気になります。そりゃアメリカが快く思わないのは十分予想できるでしょうし(僕は素人だから「や、やっぱりそうなんやろ?」ぐらいですが)、アメリカが非公式でもなんでもクレームつけてきたら引っ込めることも予想できますわね。こう言う僕に何か代案があるわけでもないしわかりませんが、こうなるぐらいだったらなんかこう、例えば慣例であることを持ち出してうまく拡大解釈するとか何かしたたかにうまくしてる方が良かったと思います。シルエットがウルトラの母にちょっと似てる桜井よし子さんやそのファンの方々には怒られそうですが。あの勇ましい反論を本人含めて日本人全体を本当の意味で覚悟させるぐらい覚悟して、そして覚悟だけでなくその根拠と間違いのない戦略も持ってやってくれるならそりゃそれが一番僕としては良いようには思えますけどね。僕は今回のことで覚悟というものについて考えさせられました。

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  3. nanashi より

    >歴史認識は、中韓だけでなく、アメリカも反発する問題だということくらい、見通せなかったのでしょうか?見通しも度胸もないのに、歴史認識という難しくて大事な問題に踏み込んじゃう軽率さに、非常な不安を感じます。どうしても成蹊坊や(ネットで誰かが使ってた言葉)のイメージ。水島聡さん、これでも安倍擁護ですかね。でもまあ、安倍さんが単なる成蹊坊やで終わるとすれば、所詮それが日本人の実力ということでしょうか。

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  4. 吉野信之 より

    物事は表面だけみてもそれが全てではありません。特に政治の世界ではそれは顕著なのではないでしょうか。

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  5. 田村俊隆 より

    先日の三橋さんの勉強会の終了後、道州制について中野さんという講師の方に質問させていただいたところ「安倍はバカだからやるでしょう」とのコメントをいただき、思わずニヤッとしてしまいました。中野さん、東田さんと同意見なんですね(笑)

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