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FROM 三橋貴明
【今週のNewsピックアップ】
●ユーロの瓦解
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-11500307183.html
●ユーロと国家
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-11501037503.html
ユーロというのは本当に面白いシステムです。加盟国間の関税撤廃、サービスの制度統一、資本移動の自由化、人間の移動の自由化、そして共通通貨と、まるで一つの国のごとき「統一市場」を形成しておきながら、生産性の違いを補う財政政策は各国バラバラなのです。ドイツの税金をギリシャに移転し、生産性を高めるための公共投資に使うことはできません。
ギリシャは第二次大戦中にナチス・ドイツに占領され、約三十万人が餓死したと考えられています。とはいえ、ギリシャ側が今さら、
「ナチス・ドイツの蛮行の補償金を出し、我々を救え」
などと言った日には、ドイツ国民が激怒するでしょう。(ドイツ外務省は、対ギリシャの賠償金は1960年に支払い済みという立場を崩していません)
それどころか、ドイツ国民は、
「同じルール、同じ市場でフェアに競争し、我々が勝利し、ギリシャ側が負けただけだ。ギリシャの現在の苦境は、彼らが怠け者だったからであり、自己責任以外の何物でもない」
と反発することになります。
要するに、ドイツとギリシャは「違う国」なのです。ドイツのおカネでギリシャの生産性を高めることはできず、
「ギリシャが生産性を高めたいのであれば、自分たちで努力すればいい」
という「切り捨て」がユーロの前提になっているわけです。
とはいえ、ギリシャが「自己努力」で生産性を高めようにも、関税はかけられない、為替レートも変わらないという話なので、ほとんど不可能です。そもそも、ギリシャの生産性の低さを批判しているドイツにしても、自分たちは対イギリスで「関税」という盾をフル活用し、自国市場を保護し、高い生産性を達成したのです。
ユーロが「ユーロ国家」に進化するためには、各加盟国が言語、歴史、伝統、文化、ライフスタイル、慣習の違いを乗り越え、「一つの国民」としての意識を醸成しなければなりません。すなわち、ユーロ・ナショナリズムの確立です。
欧州諸国は過去の歴史上、何度も戦争を繰り返してきました。過去の歴史を各国国民が「呑みこみ」、同じナショナリズムを共有する「国民」となるには、少なくとも数百年の年月が必要だと思います。それ以前に、言語がバラバラでは、共通のナショナリズムを創り上げることなどできないように思いますが。
日本の場合、明治維新前は「日本ナショナリズム」は有りませんでしたが、その後、戊辰戦争という内戦を経て、ナショナリズムを創り上げてきました。現在も会津と長州の仲がよろしくない、といった話はありますが、それでも「自分は日本国民ではない。会津藩民だ」と考えている人は皆無でしょう。
例えば日本がTPPに加盟し、ユーロ風に進化(退化かも知れませんが)していったところで、日本国民がアメリカ国民とナショナリズムを共有することは無理です。その無理を「統一ルール」でやってのけようとしたのが、まさに共通通貨ユーロというわけです。
国家を超える「別の国家(あるいは帝国)」を人工的に作り上げようとしたユーロが、逆に「国家」「国民」の重要性を教えてくれるというのは、歴史の皮肉と呼ぶべきなのかも知れません。
PS
ユーロという壮大な失敗は、決して他人事ではありません。
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『月刊三橋』半額お試し初回は、「韓国大崩壊」、
そして、翌月が「TPP徹底解説」。
韓国、そして、TPPという問題を通して、
グローバル化を礼賛する識者やマスコミの
大間違いが見えて来ます。
ユーロ化=グローバル化が一般国民にダメージを与え、
圧倒的な格差を生み出すメカニズムに驚かされることでしょう。
PPS
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