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日本を「第2の韓国」にしたくないあなたへ、
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FROM 三橋貴明
【今週のNewsピックアップ】
●ロールモデル
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-11473079383.html
●最も価値ある資源
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-11473423707.html
最近、三橋はポール・クルーグマン教授やジョセフ・スティグリッツ教授といったノーベル経済学者の著作を読む機会が増えています。元々は、全く読んでいませんでした。何しろ、数年前までのアメリカの経済学者(特にクルーグマン教授)はデフレ対策として「金融政策」しか提言しようとしなかったのです。すなわち、「通貨を発行し、借りて、使え」の「通貨を発行し」の部分しか語っていなかったわけでございます。
07年にアメリカの不動産バブルが崩壊を始め、FRBは新古典派経済学、あるいはマネタリズムの教義に則り、大々的な金融緩和を始めました。もちろん、三橋はFRBの度重なる量的緩和について、
「無駄だった」
などと言いたいわけではありません。特に、リーマンショック直後の量的緩和第一弾がなければ、冗談抜きで世界は第二次大恐慌に突入していた可能性があります。
問題なのは、どれだけFRBが量的緩和を拡大しても、アメリカの失業率がなかなか下がらないことです。さすがに09年の10%というピークから見れば雇用環境が改善しましたが、それでも7.8%です。しかも、この失業率改善は、スティグリッツ教授が書いているように、失業者の多くが労働市場から脱落しする、すなわち再就職を諦めたり、あるいは正社員の仕事がないのでパートタイムの職についたことによる改善です。失業者が労働市場から退出すると、失業率の分母が小さくなるため、雇用が改善したように見えるのです。
新古典派経済学の教義によれば、
「カネを銀行に溢れさせれば、企業が借りて設備投資を拡大するため、失業率は下がる」
はずなのですが、今一つ巧くいきません。理由はもちろん、アメリカでもバブル崩壊により民間の消費や投資、すなわち「需要」が落ち込んでしまっているためです。需要が拡大しない中、銀行からおカネを借り、果敢な設備投資に打って出る企業経営者は少ないでしょう。バブル崩壊後に民間が借金を返済し始めた時期には、金融政策で設備投資を喚起するには限界があるのです。短期金利がゼロ(ゼロ金利政策)、長期金利が「市場最も低い水準」に至っても、企業が借り入れを拡大しないのがバブル崩壊後の世界です。
というわけで、バブル崩壊後の失業率上昇を解決するためには、政府の国債発行と財政出動が必要なのです。すなわち、金融政策と財政政策のパッケージです。ポール・クルーグマン教授がアベノミクスを称賛しているのはあくまで「金融政策と財政政策のパッケージ」であるためなのです。
もう一つ、新古典派経済学はグローバリズムを進展させることで、世界各国に「格差」を引き起こしていきます。中間層が少なくなった国は、経済パフォーマンスが悪化します。
しかも、グローバリズムを推進する企業、投資家たちは、新たな付加価値を生み出すのではなく、「既存の所得のパイ」の一部を自分のものにするべく政治家を動かします。いわゆる、レント・シーキングです。
レント・シーキングについては、スティグリッツ教授が猛烈に批判していますが、両ノーベル経済学者の教授に共通しているのは、新古典派経済学の否定です。現在では、すでにアメリカの「主流派経済学」は、新古典派ではなくなってきているのです。
それにもかかわらず、我が国には相変わらず新古典派経済学に「かぶれた」連中が跋扈しています。彼らを黙らせることは、日本の国民経済の成長のためでもあり、我が国が「世界のロールモデル(規範)」になるための道でもあるわけです。
PS
新古典派経済学の信奉者たちが引き起こす格差社会に
「ちょっと待った!」と思っているあなたへ、、、
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本日2月25日の23:59分で終了します。
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