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2012年12月10日

【三橋貴明】「骨太2013−16」の中味

FROM 三橋貴明

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三日間かけて日本維新の会の公約
「骨太2013−16」の特集をしました。

これまで、
三橋が日本維新の会に対する政策的な論評を控えていたのは、
正式な公約がオープンにならなかったためです。

ようやく「骨太2013−16」がリリースされたため、

「最低賃金改革&雇用の流動性強化&負の所得税」
「規制緩和」
「道州制と消費税地方税化」

の三つに分け、
本格的な批評というか批判を展開したわけでございます。

それにしても、公約のタイトルに「骨太」を持ってくるなど、
もはや維新の会は「竹中平蔵氏」がバックにいることを
隠そうともしていませんね。

まあ、元々隠していたわけではないのですが。

基本的に、日本維新の会の政策は、

「市場(企業)を国家の上位に置く」

「中央政府の権力を可能な限り弱める」

ことがコンセプトになっています。

■雇用問題については、

「政府は余計な規制(解雇規制)かけるな。

従業員を解雇しにくくなって、コスト削減できないだろ。
ついでに、最低賃金といった鬱陶しい規制もやめろよ。
労働者の時給が安くなるのは、それは『市場』が決めているわけだから、
それで正しいんだよ。

時給が下がり過ぎて、本当に食えなくなった労働者は、
負の所得税を(ベーシックインカム)で
『国』が食わせてやればいいだろ」

■デフレ脱却策については、

「デフレはカネを発行すれば解決するんだよ。

需要不足とやらのせいじゃないから。
セイの法則により、需要は常にあるんだよ。
中央銀行がカネを発行すれば、物価が上がるのは当たり前だろ。

え? 中央銀行がカネを発行しても、民間企業が借りないって?
それは、政府が余計な規制をかけているからだ。
カネを発行すると同時に、規制を緩和してやれば、
企業はカネを借りて投資するって。

え? それじゃあ、東北被災地にカネがいかないんでは、だって?

東北被災地にカネがいかなくても、それは『市場』がそう決めたんだから、
別に構わないんだよ。
復興できないのは東北の『自己責任』だろ」

■道州制、消費税については、

「地方交付とかふざけた制度はやめて、
各道州がそれぞれの地元から徴収した消費税でやりくりして、
ガチで『市場』で『切磋琢磨』していけばいいじゃない。

消費税が少ない処には、多い処から少し移転してやれば問題ないだろ。

え? 震災対策とかどうするのかって?

もちろん、各道州が地元から上がってきた消費税で
やっていけばいいじゃないか。カネが足りないところは、
まともな震災対策できないだろうが、
そんなものはそれこそ『自己責任』だ。

そういう自治体からは住民が逃げだすから、
どうせ放っておけば消滅しちまうよ」

まさに中二病患者のように、

「俺は一人でも戦えるもん。国家の統制なんざ、クソくらえ。自由万歳!
弱肉強食なフィールドで、互いにフェアに所得の奪い合いをしようぜ!
俺はヘビー級で、お前はストロー級のボクサーだけど、
まあ、負けても恨みっこなしな」

とやっているのが日本維新の会及びその背後にいる
新古典派経済学者たちというわけです。

一言で書けば、不真面目です。

この不真面目な連中を黙らせるには、こちらが選挙で圧勝し、
民意でもって彼ら(というか竹中さん)の政策を
全否定しなければなりません。

決戦の時は、一週間後に迫りました。

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【三橋貴明】「骨太2013−16」の中味への2件のコメント

  1. 善積 茂 より

    自民党も「小泉構造改革路線」の総括をしなければいけない。いかに非日本的な政策であったか、あれ以降日本社会がどれほど壊されたか、グローバリズムという、邪教に犯された日本を正気に戻すためには安倍総裁の言う「瑞穂の国の資本主義」というジャパニーズスタンダードによってこれから国家経営を行っいくという決意表明をしなければならない。そのためにも「小泉構造改革」が間違いであったという総括をしなければ、選挙後竹中平蔵に乗っ取られた「維新の会」との政策協定をした場合、またぞろ「構造改革路線に引きずられていくおそれが大である。

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  2. 佐藤研司 より

    はじめまして、今年の中くらいから三橋さんの存在を知り大変影響を受けていいます。今まで基本的に竹中平蔵さんの言っていることや渡辺善美さんの意見やらに賛成だと思ってました。 というか 賛成の部分は今でも多いです。それは主に中央を変えなければ物事は前に進まないってことでした。どんなに素晴らしい政策を提案してもその目標に一丸となって、また責任を持って動いてくれる官僚や役人がいなければ政策は空回りし実現しづらくなる。というのが、今までの政治のパターンだったと思うのです。だからまず最初に中央は国家国民のために働いている。という意識と責任を強く働かせるような仕組みをまず作らなければならない。自分は基本的にはこの事には賛成ですが。維新とかみんなの党は強くまずはこれをやってからだ。と主張しているように感じます。  賛成なのですが果たしてそれを変える時間と力が自民党以外の政党にあるのか? って思うようになりました。 自民党は今まで与党だった事と基盤がしっかりしていると思うので他の党よりは政策は実現しやすいのではないかと思うし、中央の改革やらは維新やみんなほど過激ではないにしろ変えるみたいだし まずは最初にやらなければならないのがデフレ脱却! 日本国民の所得を増えやすくしてーー! ってことです。 デフレになってテレビでは昔から待ったなし、待ったなしなどといってずっとデフレ状態・・・ 構造改革もその時はその通りだーー!って思っては見てもそれから数年が経ち答えは出ました。民主党員の一部しか親日でないことも、マスコミが日本国民にとってマスゴミだったことも、いろんな力が日本国民を不幸にしようと働いていたことも感じられるようになりました。 だからこそ日本の文化や伝統なんかを大切にして自分は日本人でそのことに誇りを持たなければならないのだと考えさせられました。当たり前のことなんだろうけど意識する事が今までなかったです。逆に言えば 報道があまりにも劣化して偏りすぎや記者会見等ではその質問って何か意味あるの?だからどうした?的な事が余りにも酷かった事や政策が余りにも空回りして前に進まなかった事や生活していて全然経済的に豊かになってない事などの実感があったからこそ、三橋さんの存在に気づいたからこそ日本国民というものを意識するようになりました。 どうもありがとうございます。 二行くらいでやめようと思っていたのに打っていくうちに長くなってしまいました。 これからも応援してますし、本も楽しみにしていますので三橋さんがんばってください。

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