FROM 東田剛
東田剛と申します。
三橋貴明著『コレキヨの恋文』の登場人物の名前を借りて
書かせていただきます。
その方が言いたいことが言えるので、読者のみなさんには
その方がよろしいのではないかと思ってのことですので、
なにとぞご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。
さて、早速ですが、野田佳彦首相が「待ったなしの課題」とか
「決める政治」とか、語気を強めて繰り返すドヤ顔を見ると、
いらだちを押さえられません。
何を決めるかと言えば、当然、消費税の増税です。
おそらく、野田首相は、
「政治家のリーダーシップとは、ぶれずに決めることだ」
と信じているのでしょう。
あるいは、松下政経塾あたりで
そう教え込まれたのかもしれません。
野田首相は、消費税増税法案を国会に提出する前から、
「ぶれない政治」とか「逃げない政治」とか、
仰っていました。
でも、首相は、ご自分で仰っている意味、
その事の重大さをおわかりになっているのでしょうか。
まだ、法案が国会で審議されていない段階から、
「ぶれない」「決める」ということは、
国会での審議という議会制民主政治において
最も重要な政治行為を否定しているに等しいのです。
もし、国会での審議の過程で、野党からの批判によって、
消費税を増税することが間違いだとわかったら、
法案を撤回すべきでしょう。
つまり、消費税増税を決めてはダメだし、
増税の方針からぶれるべきなのです。
国会での審議がどうであれ、
消費税増税を決めているなら、
国会など要りません。
単に、消費税増税という決めたことをぶれずに執行する
官僚組織さえあればいい。
それこそ、官主導ではありませんか。
政治は、決めることが大事なのではありません。
正しいことを決めるのが大事なのです。
そして、何が正しいのかを見つけるために、
議論をするのです。
大事なのは、議論です。
政治の本質は、
議論する手続きにこそあります。
しかし、マスコミに登場する評論家や新聞の社説が、
「日本の政治は、何も決められない」という不満を
よく言っていますよね。
そして、国会や党内の議論の結果、方針が変わったり、
状況の変化に応じて判断を先送りしたりすると、
「ぶれた!」と騒いで批判するのがお決まりですよね。
マスコミ世論は、議論なんて面倒なものが大嫌いなのです。
「野田政権は財務省のいいなりで増税するから、官主導だ」
という批判がありますが、違います。
「ぶれない政治」「決める政治」こそが、
官主導なのです。
そして、その官主導の政治を求めているのは、
マスコミ世論なのです。
PS
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【東田剛】野田首相がやるべきことへの2件のコメント
2012年7月26日 6:28 AM
あれ以来、とても寂しい思いをしておりましたが、必ずや近い将来私たちを励ましに来てくださると信じておりました。どうぞ、末永く(とはいえ、たけし殿が言論活動をしなくても済む日本になることが理想ではありますが・・・)宜しくお願いします。
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2012年7月26日 8:35 PM
お帰りなさい、タケシさんw お元気そうで何よりです。これからの連載、楽しみにいたしております。
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