アメリカ

2017年1月26日

【島倉原】グローバリズムの軌道修正?(その2)

From 島倉原(しまくら はじめ)@評論家(クレディセゾン主任研究員)

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トランプ第45代アメリカ大統領が、就任式で「アメリカ第一」を掲げつつ、
「保護主義こそが偉大な繁栄と強さにつながる」(NHK訳)と唱えたのは周知のとおり。
本日は、原文・日本語訳の両方が載っているイギリスのBBCのサイトを引用しながら、
その意味を考えてみたいと思います。
http://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-38702737

ところで、今回のタイトルに「その2」と付いている理由ですが、
実は昨年11月3日号のタイトルも「グローバリズムの軌道修正?」だったもので…。
ただし、前回と今回とでは主役が異なるため、軌道修正の方向がかなり違うかも?
ちなみに、こちらが前回の記事となります。
http://www.mitsuhashitakaaki.net/2016/11/03/shimakura-60/

さて、「アメリカ第一」とはすなわち、

Every decision on trade, on taxes, on immigration, on foreign affairs, will be made to
benefit American workers and American families.
(貿易、税金、移民、外交に関するすべての決断は、
アメリカの有権者とアメリカの家族の利益となるよう行われます。)

ということ。他方で、

We will seek friendship and goodwill with the nations of the world – but we do so with
the understanding that it is the right of all nations to put their own interests first.
(私たちは世界の国々との間に友情、そして友好を求めます。しかしその前提には、
すべての国は自国の利益を優先する権利があるという認識があります。)

あるいは、

We do not seek to impose our way of life on anyone, but rather to let it shine as an
example – we will shine – for everyone to follow.
(私たちは自分たちの生き方をほかの誰にも押し付けようとはしませんが、
むしろお手本として輝くように、私たちは輝きますから、
ほかの人たちが見習うべきお手本として輝くようにします。)

とも述べられています。

これは、自由貿易を拡大し、世界の一体化を進めるグローバリズムの時代が終わり、
各国の利益が尊重される時代が来るということなのでしょうか。
どうもそう単純な話ではなさそうです。

確かにトランプ大統領、公約通り、環太平洋連携協定(TPP)からの正式離脱に関する
大統領令に署名しました。
他方で、イギリスのメイ首相とは二国間の自由貿易協定を協議すると言われていますし、
カナダ、メキシコと締結している北米自由貿易協定(NAFTA)についても、
行うのはあくまで再交渉に関する首脳会談です。
http://jp.reuters.com/article/usa-trump-executiveorders-idJPKBN1572MU
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM22H1P_S7A120C1MM8000/

そもそも「自由貿易」とはいっても、そこには何らかのルールが存在するもの。
それを首都ワシントンの主流派が恩恵をこうむるこれまでの枠組みではなく、
アメリカの一般有権者やその家族の利益となるように作りかえること。
それこそが、 “America First”(アメリカ第一)の目指すものではないでしょうか。

これまでの枠組みとは、第2次世界大戦後、共産主義勢力に対抗するため、
終戦時には世界の生産力の4割を保有するともいわれた貿易黒字大国のアメリカが、
西欧や日本の復興を支援すると共に、輸出市場として自国を開放する中で形成されたもの。
そして冷戦終了後は、「アメリカの一極支配」ともいわれる中、かつての対抗勢力だった
中国やロシアなどもその枠組みに取り込む形でグローバル化がさらに進展した。
トランプ流に言えば、

For many decades, we’ve enriched foreign industry at the expense of American industry;
(何十年も前から私たちは、アメリカの産業を犠牲にして外国の産業を豊かにしてきました。)

といったところでしょうか。

他方でトランプ氏は、グローバル化の推進力となってきた金融自由化については、
むしろリーマン・ショック後の規制強化を批判し、その緩和を唱えています。
また、自国の利益を優先するというのなら、国際基軸通貨としての米ドル、
あるいはグローバルな公用語としての英語(米語)の地位を保持しながら、
その威力を最大限活用しようとするかもしれません。

そうなると、「すべての国は自国の利益を優先する権利がある」、
あるいは「自分たちの生き方をほかの誰にも押し付けようとはしません」と言いつつも、
そこにあるのは各国の利益の尊重どころか、

「これまで以上に自国のエゴをむき出しに、グローバル化を推進しようとするアメリカ」

ではないでしょうか。

そこで想定されるのは、「保護」の対象を同盟国から自国民や自国産業にシフトする一方、
通貨や言語における競争優位性は維持しつつ、「自国の利益を優先する権利」の建前のもと、
国家間の自由競争を推し進め、結果自国の権益を拡大しようという枠組みです。

もちろん、グローバル化の行き詰まりを背景としてトランプ大統領が誕生したのも事実。
ただし、そうしたグローバル化の行き詰まり自体、景気循環の一局面とも解釈可能であり、
トランプ大統領の誕生も、次のグローバル化局面に転じる前の過渡期現象と考えられます。
なお、景気循環現象としてのグローバル化については、こちらの記事などをご参照下さい。
http://www.mitsuhashitakaaki.net/2016/02/11/shimakura-34/

そもそも歴史をたどってみれば、19世紀から第1次世界大戦前、
あるいはそれ以前のグローバル化が進展した時代のいずれを見ても、
一極支配のもとで成り立っていたというわけではありません。

だとすれば、冷戦終了から2000年代前半までの時期が極めて例外的だったのか、
あるいはつかの間の「一極支配の幻想」に過ぎなかったと捉えるべきではないでしょうか。
そう考えれば、今起こっていることはグローバリズムの終焉などではなく、
単にこれまで繰り返されてきた歴史的なパターンのもとでの

「アメリカを(一極ならぬ)主役としたグローバリズムの軌道修正」

に過ぎないのかもしれないのです。

ところで、NHKが

「保護主義こそが偉大な繁栄と強さにつながる」
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170121/k10010847631000.html

あるいは他のメディアが

「防御が、大いなる繁栄と強さをもたらすのです。」(朝日新聞)
http://www.asahi.com/articles/ASK1P2Q3HK1PUHBI028.html
「(自国産業の)保護こそが素晴らしい繁栄と強さにつながる。」(日本経済新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM21H3S_R20C17A1EB2000/

などと訳した

“Protection will lead to great prosperity and strength.”

という例の一文ですが、
BBC訳では

「保護によって、繁栄と力は『拡大』します。」(『』は筆者)
http://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-38702737

となっています。
よもや、今回の結論を暗示しているわけでもないでしょうが…。

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【島倉原】グローバリズムの軌道修正?(その2)への8件のコメント

  1. アオキ いたる より

    1.1980年頃には、日本は1億総中流とか護送船団方式、日本的生産システムなどで、多少の非効率性を我慢すれば独自の日本的システム社会を構築し、21世紀は日本のものなどと、米国の未来学者に言われていた。誰もが何となく戸惑ったような感じはしていたが、それはこのようなシステムを構築するという目標があったわけではなく、皆が努力した結果の日本的保護システムだったからだ。デトロイトでは日本車たたきが日常的だった。2.当時、米国は二つの赤字、英国は英国病で病んでいた。1983年ウイリアムスバークG7で、レーガンとサッチャーから中曽根に、日本も自由主義聨合の結束を強めるために、少し助けてくれと要請されて、帰国した中曽根は今のトランプと同じバイ・アメリカンと唱えた。3.85年のプラザ合意で円高へ修正したが、それでも日本には貿易黒字が累積し、遂にバブル作戦を米国にひこ起こされた。また英国からは、日本的品質管理システムを崩壊させるISO9000番が提案された。米英からのグローバル化の押し付けで、日本的システムの崩壊が始まった。4.それから30年、日経平均は0.5倍だが、ダウは5倍となった。GDPはホボ横ばいの日本に対して、米国では3倍となっている。要するに日本はグローバル化の最大の被害者なのだ。この歴史の流れから、日本は改めて堂々と日本文化に根ざした新システムを構築していくべき時に来ている。

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  2. 神奈川県skatou より

    >目先は世界大戦になるか、そうでないかそれはわかりませんが>只、これから10年は新しい秩序の構築の過渡期でしょう。プーチン、トランプ、安倍と、政治家はいろいろ居ますが、トランプに明日が宿っていたとして、それを行使する人としての技術はまだ青いのかなと思うのですがどうでしょう。つまり些細な衝突は無駄なエネルギーの消耗にならないのか、という危惧です。いやこれは明日への脱皮のための必要な摩擦であり、彼はそのための踏み台で、アメリカが本当に明日の一翼を担うのならば、もう一悶着がないといけないのかなぁと。(後任の「マイルド・グレート・トランプ」とか?)それとも主体は別で、あれは悪くない飾りなのか。自分には先が良く見えないなぁと思います。現代で戦争云々は経済制裁ということらしくて、我慢できずに軍事行動を起こすかどうかはオプションなのかもしれません。そもそも非民主主義国家、国民国家でないもの、は未来に残すこともないかもしれません。日本にとっては、むろん法治主義でさえない国もいりませんでしょう。というか、そういう方向に舵を切らないと、頭で考えただけのぽっと出の理屈と理想で仕切るのはやめないと、人類史はきつくなるのかもしれません。だとすると今のアメリカの分断の帰結は余談を許さない、アメリカは迷惑な国になるのか、若いけど強い国(つまりは時間軸を持つ国への脱皮)になるのか。ささやかな伝統「古き良きアメリカ」スピリッツ?プライド?さえもが蒸発すればするほど、その未来の選択肢は迫られるのかなと思います。(もう遅い?アイカーリーの感想ですが)まぁ自分はアメリカの未来はどうでもよく、中途半端な巨象は今後困るだけです。むしろこれからの日本は世界の神社みたいな存在であることを想起してほしいなと思うばかりです。

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  3. たろう より

    アパホテル(北朝鮮系といわれる ユダヤの手下)中国共産党(ユダヤの手下)CNN(ユダヤのための放送テレビ局)安倍首相が駐韓大使を韓国に返さないので、怒り狂った韓国側がユダ金にお願いしたのではないかと考えます。おそらくアパホテルの行為は日本を貶めるための工作ですね。日本はユダ金の命令に従わなければこれからも執拗な嫌がらせにあうのでしょう。ユダ金が描く未来とはどういったものでしょうか?国家と国境のないユダヤを頂点とした独裁政府です。これだけ優秀な人間がひしめいてる日本はユダヤからすれば邪魔であり、ぶっ潰す気満々です。ユダヤは未来の独裁世界政府のためにソ連型 北朝鮮型 中国型といった独裁政府を作り、壮大な実験をしました。今後の世界はこの三つのいずれかに行き着く可能性が高いと言えます。彼等の思想は壮大で1000年近く世界統一を目指し、綿密な計画を立ててきました。人間を熟知し弱点を知り尽くしている彼等に欠点はないとさえ思えます。何しろ資本主義の世界において彼等に敵う民族はいないので私達日本人がこうして日本人としていられるのも10年も残されてないのかもしれません。ただ、トランプやプーチンはそういった世界へ抗うために大衆から選ばれた大統領であり、世界の無辜の大衆は独裁世界政府へNOと本能的に突き付けているのが唯一の希望であり救いでしょう。私達日本人もNOの気持ちを持ち続けましょう。彼等は私たちが絶望するまで、テロを起こし、戦争を起こし、王族を潰し、天皇家を潰し、ありとあらゆることをしてくるでしょうけど、、、希望を捨てないことです。

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  4. 學天則 より

    悠仁様の世代が大人になった時今ここで知っていたならばなぜ言わなかったのか神民ならばなおさらだろうと後に怒られそうなので軽く忠告だけはしておきます。先生方あとはグランデザインの細部はよろしく。でもまあ、世界から自分らの在り方を見るのではなく、自分視点から周囲を見る卑しい小市民な国民性で保護だ自由だを語る、心根の卑しさでは到底無理な話でしょうと言う事です。言っても無駄でしょうね。ああ、絶望的。フランスでジャンヌダルクが勝てば穏健的に事が進み、負ければ不満は蓄積し、爆発的になりかねないだけで、卑しい連中には目先はどうあれ最終的には更に厳しい時代が待っている。私個人の質が試される時代がね。だって民主制だもの責任転嫁猿には民主制において責任が誰にあるかもわからない。対話して譲る事をしらない猿に正義を教えて貴族になれってそりゃ無茶でしょう。陛下がいくら、私個人の部分を示されてもこれからのそれの大事さが誰もわからんのだし絶望的だね、陛下は不敬ながら、あの御年で時代を感じておられるのか、さすがだけど。

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  5. 學天則 より

    さすが西邊一門界隈は優秀ですな^^ようく考えました、よく出来ました。この一文に痺れたのでちょっと教えてあげましょう。>「アメリカを(一極ならぬ)主役としたグローバリズムの軌道修正」王様の耳はロバの耳。私は頑張る純粋な人にはやさしいし、対話を重んじないクズには厳しいのです。それは今後の日本の国家方針がそうであらねば厳しいと考えているからです。勘違いしちゃいけないよ。次の時代に貴方達の席は用意されて居るとは限らない。もし世界大戦ともなり、それに負ければ今先頭集団であるアメリカやロシアだって外れかねない厳しい時代だ。ああ、断っておくが私の書く事は馬鹿には読めない文章だしそう書いている。猿と人間の知能の違いに切れるんじゃないよ。ねえ、世にも珍しい珍種シュワイマー猿くんw私に君程度に解る様にここで本一冊分の解説をしろと言うのかね(笑)君みたいなのはまず一般論の檻を自分はめてから人間とかかわりなさいな、何様だよおまえは。さて前置きはともかく、三橋さんや藤井先生には解っておいていただきたいので先生方レベル向けに解る様にこれからの世界のヒントを書いて置きますね。よろしくお願いいたします。かの、ラビバトラ氏は社会は戦士、知識人、資本家でジャックアタリ氏は宗教、帝国、商業で循環すると言われましたよね。そして古代ポリュビオスは政体循環論を唱えたこれらの現象の本質に共通する事は何であるのか、それは企業を0から立ち上げ、ある程度の規模に持って行った創業経験のある人なら実務的に肌で理解している事であります。いま世界と言う物をグローバルな組織と捉えるならプーチン〜トランプの革命は何を倒していて、何を始めようとしているのか?神が統治する歴史は何を求めているのか?組織を統治する政体は王制、貴族制、民主制などとまあ移り変わると言う事です。人間と自然の尊重と対話これを重んじる最低限が出来ないこの多数派の田吾作が支配する米国ケツ舐めクズ集団である日本人が自ら自主的に剣を取って世に立つ帯剣貴族たりうるかと認められるのか、それが問われているのです。その為にトランプは尊敬とかいってるのだろうし、あるいは保護主義や自由貿易という手段があるのでしょう。東芝やシャープと言った大規模な大手企業の顛末が経営者のせいだとかいう憲法28条は何の為にあるのかという事が解らん程度の責任転嫁体質のクズ集団ではとても帯剣貴族集団には入れないと言う事ですな。頼みの綱の経済力もどんどんおちこんでいくから尚更です。同じ本質を見ているから方向性は同じでもG20とかいうジャックアタリさんより私は厳しい見方をしております。地球という場所で人類が生きていくのは過酷ですからね。目先は世界大戦になるか、そうでないかそれはわかりませんが只、これから10年は新しい秩序の構築の過渡期でしょう。一国の未来を見通すならばシュワイマー猿くんみたいなカスの言う複雑系である世の一瞬をスライスして世の現象を猿の理性で単純に物事を2項対立にして真実としない事ですな。月を正面から見て平らな円だと言うぐらい馬鹿で愚かな行為ですからね。まあ猿はその様な物の味方をするわけですが、猿集団は王に変わって支配する貴族には入れてもらえないと言う事です。ここまではプーチンの手腕で世界は来てトランプが仕上げにかかってますが、新たな枠組みを早く思い描いて、国家をマネジメントしていくのは速い方が有利だし、その主導者ともなれば尚、有利なのはまちがいないでしょうからね。でも言葉では駄目、言っても駄目、これは根源的な心の問題から始まるからね。それをやるかどうかは国民の覚悟の問題だから。この人間とも自然とも対話一つともに出来ないカスクズ国民ではね。絶望的(笑)民主制ではね。中国の様にする手もあるかな。

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  6. 日本晴れ より

    >そうなると、「すべての国は自国の利益を優先する権利がある」、あるいは「自分たちの生き方をほかの誰にも押し付けようとはしません」と言いつつもトランプにはぜひこの点は守ってもらいたいですね。他国の文化や政治には干渉しないと。そうじゃないとトランプが誕生した意味がありません。

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  7. 拓三 より

    仰る通りで御座います。ほとんどの人は、対立軸で二つの選択肢で物事を判断しますが、人の上に立つ人間は最低3つ選択肢を持たなければなりません。例えばTPPにしても反対派は現状のデフレ状況を考え、現日本において過剰な自由貿易は損益になるリスクが高い、もしくは米国に有利な条件になるのではないかと警戒を呼びかけ、交渉自体するべきではないと言う論調だったと思います。一方、賛成派は交渉で有利に持っていけばいいんだと、交渉自体に全力を注ぐ事で、交渉は所詮貿易の『手段』にもかかわらず交渉に勝つ事が『目的』に代わった結果米国が離脱する事を全く予想せず、他国間交渉と言う利点も手伝って手の内をさらけ出す失態を犯す事になったのが今の現状だと思います。ではこの先、二国間協議に移るにあたってどちらの選択肢がよかったのでしょうか? これは決して「たられば」の話ではありません!これは戦略に必要な先読みの力であり、何より『手段』である交渉は未だ終わっていない!つまり反対派が警戒を鳴らしていた『米国有利』の交渉は続いているのです!私は先のコメントにトランプちゃんの就任演説とどっかの総理大臣の就任演説をデジャブを見ている様だと書きましたが、保守を偽装するグローバリストを注視しながら見ておる次第で御座います。

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  8. 神奈川県skatou より

    「自由」を理由に新たなルールを少なくとも日本に要求する場合、TPPが自由貿易であり脱退した以上、自由が理由は難しいと拒否できればいいと思ったのですが、そんな簡単なものではないのでしょうか。お互いの損得で交渉しよう、というのは、よく分からない「理念」でのごり押しより良さそうに感じます。同様、隣国との不調も・・・今の日本をめぐる外交関係は思惑が測りかねるように思いました。(戦後が終わる?)

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