アジア

2017年1月27日

【上島嘉郎】悪友はごめんです

From 上島嘉郎@ジャーナリスト(『正論』元編集長)

——————————————————-

【オススメ】

「国の借金が1000兆円を超えた」「一人当たり817万円」
「次世代にツケを払わせるのか」「このままだと日本は破綻する」

きっとあなたはこんなニュースを見たことがあるはずです。
一人の日本国民として、あなたは罪悪感と不安感を
植え付けられてきました。そうしているうちに、
痛みに耐える消費税増税が推し進められ、国民は
豊かにはならず、不景気のムードが漂い続けています。

本当に増税は必要だったのか? そもそも「国の借金」とは何なのか?

その正体とは、、、
http://www.keieikagakupub.com/sp/38DEBT/index_mag.php

——————————————————-

慰安婦問題に関する韓国の学術書「帝国の慰安婦」が、
元慰安婦の名誉を傷つけたとして、名誉棄損罪に
問われた著者の朴裕河世宗大学教授の判決公判が
1月25日、ソウル東部地裁で開かれ、同地裁は
「中傷の意図があったとはいえない。幅広い
言論の自由を容認する必要がある」として
朴氏に無罪判決を言い渡しました。

「帝国の慰安婦」は韓国で2013年に出版され、
元慰安婦の女性らが翌年6月、「日本軍と同志的
関係にもあった」などとの表現が名誉毀損に当たる
として朴氏を刑事告訴し、ソウル東部地検が
2015年11月に在宅起訴しました(求刑・懲役3年)。

検察は同書の「慰安婦が『売春』の枠内の女性であり、
『愛国心』を持って日本兵を慰安した」「慰安婦たちの
『強制連行』が少なくとも朝鮮の領土では、公的には
日本軍によるものではなかった」などの記述について
「虚偽の事実」と決めつけ、学問の自由を逸脱したもの
と主張しましたが、それが退けられたことになります。

ちなみに、検察が「虚偽」とした根拠(客観的資料)は
「河野談話」やクマラスワミ報告です。

無罪判決までの1年数カ月の間、朴氏が法廷の内外で
指弾され、「見せしめ」にされたことは、韓国が法よりも
国民感情が優先する「情治」社会であること、時々の
「情」に適わぬ事実は否定され、それを表現する自由、
研究する自由も容認されない社会であることを改めて
露呈したといえます。

残念ながら、韓国社会特有の「情治」に
歯止めがかかるとは思えません。

この判決が出された同じ日、韓国で竹島(島根県隠岐の
島町)を管轄区域とする南東部慶尚北道の金寛容知事が
ヘリコプターで竹島に上陸しました。韓国国旗の掲揚台前で
警備隊員と国歌を斉唱し、激励したと聯合ニュースが伝えています。

韓国側が釜山の日本総領事館前に設置された
慰安婦像問題に加え竹島問題を再燃させたことで、
日韓関係はますます冷え込むでしょう。

大統領代行をつとめる黄教安首相が「(慰安婦像は)
民間が設置した。政府があれこれ言うのは難しい」
と発言したのは、中央政府として「法治」を全うする
意志のないこと、当事者責任を果たす気のない表われです。

政府は一昨年末の日韓合意で韓国側が努力を約束した
慰安婦像撤去などの具体的な行動がない限り、一時帰国
させている駐韓大使を帰任させない方針を固めています。
これが安易な宥和に流れないように一国民として強く要望します。

人間であれば、対話を求める相手の感情に
寄り添おうとするのは自然なことです。

しかし、感情に埋没したら事実を見失いかねません。
そして先行譲歩をすれば相手は必ずそれに応えて
くれると思うのは日本人の甘さです。

韓国人はそうは考えません。日本はやはり自らの
非を認めたのだ、だから譲歩するのだとなる。

歴史の隠蔽や歪曲の定義を韓国側に握られたまま、
摩擦回避のため日本が事実関係を棚上げして謝罪を
繰り返せば、和解も示談もあり得ず、韓国はゴール
ポストを動かし続け、日本は「補償」というゴール
ポストの枠を広げ続ける連鎖を断ち切ることはできません。

事実でないことに対しては断固ノーというほかないのです。

ここで思い返すのは、福澤諭吉の「脱亜論」(明治18年『時事新報』)です。
福澤は「主義とする所は脱亜の二字に在るのみ」と書きました。
「脱亜論」の本旨は、日本をもふくめたアジアにおける
儒教体制、それに囚われた政治の専制から脱せよ、
ということで、脱しなければ、「数年を出でずして
亡国と為り、其国土は世界文明の諸国の分割に帰す
可きこと、一点の疑あることなし」にあります。

そしてその結論は、

「今日ノ謀ヲ爲スニ我国ハ隣国ノ開明ヲ待テ共ニ
亜細亜ヲ興スノ猶予アル可ラズ寧ロ其伍ヲ_シテ
西洋ノ文明国ト進退ヲ共ニシ其支那朝鮮ニ接スルノ
法モ隣国ナルガ故ニトテ特別ノ会釈ニ及バズ正ニ
西洋人ガ之ニ接スルノ風ニ従テ処分ス可キノミ
悪友ヲ親シム者ハ共ニ悪名ヲ免カル可ラズ我レハ
心ニ於テ亜細亜東方ノ悪友ヲ謝絶スルモノナリ」

というものです。

福澤は、支那朝鮮の開明を待つ猶予のない近代日本の
苦悩を背負って、独力で進むべき決断を促しました。

明治開国以後、日本が漕ぎ出したのは苛烈な
帝国主義の世界です。文明社会といいながら
実際は弱肉強食であり、弱小国は強国に
蹂躙されて仕方のない時代。

弱肉強食を抑制し、調整する国際機関もない。

日本は生存と独立を全うすることに全力を
傾けねばならない。その方途としての
「脱亜」であり、それは支那朝鮮への蔑視ではなく、
福澤は支那朝鮮を日本が支配すべきだとも主張していない。

尊大な支那、事大の朝鮮、共に文明理を解せず、
法治にあらざる国、と福澤が説いた彼の国々の
本質はいまも変わっていません。

隣国が開明し、
共に手を携え得る状況にあったのなら、
その後の交際は変わったかもしれませんが、
現実はそうはならなかった。

そうならなかった理由を歴史的に俯瞰すれば、
福澤が説いたとおりではないかと思います。

日本に「以後、悪友はごめんです」という選択肢はあるのです。

戦後の日韓関係の基本は昭和40年(1965)に
結ばれた日韓基本条約と請求権協定にあります。

これまで決着済みのことを悉く反故にしてきたのは韓国です。

「無念だ」「悔しい」という被害者感情を一方的に
正当化し、歴史の事実を顧慮するとなく日本に
ぶつけてくる彼らと今後も付き合う意味はあるか。

いま私たちに必要なのは、彼らとの間に
「友好親善」を求めて先行譲歩や摩擦回避を
繰り返すことではなく「悪友はごめんです」
という淡々とした決意です。

〈上島嘉郎からのお知らせ〉
●慰安婦問題、徴用工問題、日韓併合、竹島…日本人としてこれだけは知っておきたい
『韓国には言うべきことをキッチリ言おう!』(ワニブックスPLUS新書)
http://www.amazon.co.jp/dp/484706092X

●大東亜戦争は無謀な戦争だったのか。定説や既成概念とは異なる発想、視点から再考する
『優位戦思考に学ぶ―大東亜戦争「失敗の本質」』(PHP研究所)
http://www.amazon.co.jp/dp/4569827268

●日本文化チャンネル桜【Front Japan 桜】に出演しました(1月18日)
https://www.youtube.com/watch?v=I6ZRXDWlOhc

—発行者より—

【オススメ】

「国の借金が1000兆円を超えた」「一人当たり817万円」
「次世代にツケを払わせるのか」「このままだと日本は破綻する」

きっとあなたはこんなニュースを見たことがあるはずです。
一人の日本国民として、あなたは罪悪感と不安感を
植え付けられてきました。そうしているうちに、
痛みに耐える消費税増税が推し進められ、国民は
豊かにはならず、不景気のムードが漂い続けています。

本当に増税は必要だったのか? そもそも「国の借金」とは何なのか?

その正体とは、、、
http://www.keieikagakupub.com/sp/38DEBT/index_mag.php

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【上島嘉郎】悪友はごめんですへの6件のコメント

  1. 學天則 より

    基本としてね、人間は相手の事なんかまったく解らん訳です。だからね、いついかなる時でも対話しつづける事が必要なんです。そして、相手の事がわからんと気づいて認める事こそが真の思いやりなんですね。勘違いしている人が多いのは相手の事を解ると思う事こそが思いやりだと思う事なんですよ。おそらく全ての世のトラブルはここから生じている。神の事はわからんのですよ。イデアはわからんのですよ。祈りと問答とは対話し続ける事なんですよ。ここからね合意と言う物は生まれる。どうすれば洞窟の影を見る愚か者どもを導けるのか?これも完璧な答えは解らんのです。自分が相手も理解できず、対話もできない真実を知らない事を知らない無知の自覚の無い者は対話する必要性は感じないからですね。この状況が対話によってコントロールされている事を祈りたいですね。これだけ早く合意が破られるとなると大陸側の干渉がそれだけ強くなっていると言う事でしょうからね。はなから計画通り、織り込み済みならそれでいいのですが。でもね、それはとても哀しい事ですが、滅ぶ者は洞窟の影を真実とします。少しの対話であってもそれが一方的であるからこそ、その者の全てがそこに出てしまってるのが見えるのは本当に哀しい事なのです。はなから悪意が目的であり、相手を舐め腐って平気で嘘をついて自ら対話を放棄されればその者が、対話を放棄してしまい他との関係性をデザインできず荒野で一人で自ら亡ぶのをどうして止める事ができるのか?それは人間だけじゃない、自然と言いますか地勢と言いましょうか、宇宙と言いましょうか、そういう物まで含めての事でありますね。この呪いを解く方法は過去には存在しないでしょうね。あれば解決している。合意たる真実を間違う馬鹿=嘘つきという病はね、どうしようもない。

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  2. たろう より

    今から考えると、体が異常に硬く実力も浅田真央に遥かに及ばないキム・ヨナがオリンピックで優勝したのも日本人に反韓感情を植え付けるものだったのでしょう。こんなことユダヤの協力がなければ出来ませんね。馬淵先生の話によると、韓国はいずれ、北朝鮮に飲み込まれるそうですが、結局のところ韓国も北朝鮮も中国もユダヤの傀儡国家であり、朝鮮半島の地政学上の重要さが分かっていても、彼等のバックにユダヤがいる限り日本への執拗な嫌がらせは続き一緒だよねという結論になると思います。ソ連や中華人民共和国を作り、第一次世界大戦 第二次世界大戦 最近ではアラブの春 こういった大きなことを起こしてきた彼等は 一貫性の原則ではないですが、彼等の世界統一の野望は消えることはなく 日本は核融合開発成功とAIによる農業生産量ふやして鎖国に戻るか、反ユダヤを掲げてもう一度大東亜共栄圏を作るか、大人しく統一政府に組み込まれるか、いずれかになるのでしょうか?

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  3. ぬこ より

    もういいよ、不毛な反韓や反中の批判(笑)裏に欧米(反日シオニスト系メディア)が居る事位、ここの読者なら常識でしょうに。次の軍産屋のターゲットはどうせ東アジア(朝鮮半島騒乱や日中激突(米軍監修下(笑)))なんでしょ?戦前のロスチャイルドやハリマンやサスーンがシナ大陸でアヘン漬けにしたシナ人を使って反日を煽っていた様に

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  4. 學天則 より

    リアリティや緊迫感が無い日本人が極めて愚かなだけ。何が愚かかと言うと、自分達の先人が切り開いた手順をまるで無視している記憶喪失と言う事だ。先人は朝鮮半島を安定させる狙いで、大陸からの干渉を避ける為に満州国を半島の北に作り上げた。大陸国家と海洋国家の激突地域である半島はまず大陸からの干渉を廃してからしか安定した統治は出来ない悪友だとか意味の解らない情緒的な発想を一方でするからこそ情緒的に地政学的に見て決して成立しえない合意などしてしまうのだ。相手の統治が大陸勢力からの干渉を受けてできない状態なのにだ。情治などではない、そこには半島で生活する人々の環境的な基礎条件から来る厳しさが背景にあるのだ。だから古代ローマさえも南北のカルタゴ、ゲルマニアと言ったところに目を向けていたのだろう。ハンニバルがアルプスからなぜ攻めたのか?日本にとっての生命線が朝鮮半島であるのは地政学的には今も変わりなく、悪友だなんだと言っていても生産的な事は何一つない。欧州半島やバルカン半島なんかと比べれば朝鮮半島は歴史的には比べ物にならないまだましな半島だろう。極東地域で中国や朝鮮との争いをけしかけている勢力がいるという噂も耳に聴く、この状態で合意したらそれは破られる、どれだけ持つのかなという、はなから、そのくらいの覚悟が無いなら合意などやめた方がいいと言う話なだけだし、そういう連中がいてもおかしくない以上、極東の狭い島国で自分中心にしか物事を見る事が出来ない愚かな大衆化が進む、我が国にとっては結果として半島維持の国民世論が脆弱化しかねずマイナスだと言う事になる。日本人は支配者に文句ばかりを言い、民主制も含めて、労働組合に至るまで自分達が支配すると言う責任ある立場になる事が未だにわからないからで、デザインすなわち統治し支配すると言う事に覚悟が無いで対話を通じて相手を理解し建設的な解を導き出す事を無視して、適当な批判や文句だけ言うだけの、頭が幼稚だから、こうなるのだ。支配すると言う事は支配されて文句を言うよりも大変で困難だ。世界が混乱の過渡期に突入し、世界が新たな新秩序を形成していくであろうこの時期に日本人こそ、この様な情緒的な体質を改め厳格さと緊張感をとりもどさねば新しい秩序下で支配する側には到底なれないし、務まらないだろう。世界を統べる事は日本人が大好きな合格すれば良いと言う身分制度ではなく運用する力で有り能力なのだ。

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  5. 神奈川県skatou より

    悪友とは距離を置くことに大賛成です。悪友を改心させよう、あるいは温情を持って感化させよう、というのは親の立場ぐらいでないと難しそうで、そういう関係でもなさそうですね。・・・兄だそうですから。距離を置くにも五月蠅く飛び回れては困るわけで、世界のアメリカを仲介人に「不可逆の決着」としたのは成功だったと自分は思う訳です。これで以前よりは切れたと。今後は日本に主導権があり、というのは基礎的な経済状況としてかの国は日本に依存する点が多く、その関係をひとつづつ切ってもよい、という操作が自由にできることになりそうです。ということで、あとは日本国民しだい、ということでしょうか。

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  6. 一番気になるところに言及しないのはなぜ… より

    書かれている事にはほぼ同意できるのですが、そもそもなぜあの韓国の裁判所が無罪判決を下したのか、という点については一切言及されないのですね。韓国の司法は正常だから?だったら、なぜ仏像についてはあんな判決を下した?これらの点に言及しないと、不自然だと思います。

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