【近況】
「緊縮派」の国会議員の代表、
自民党の稲田朋美衆議院議員が、自身のツイートで、
「私は緊縮派ではないが、
理念なきバラマキには反対。
財政再建の旗を下ろさず、
次世代のための改革を進めたい。」
と、いかにも「緊縮派」らしいことを
書いていました。
彼女のいう「理念なきバラマキ」とは、
何なんでしょうか?
恐らく、本人に問いただしたところで、
「理念なきバラマキとは、
理念がないバラマキのことよ」
程度の答えしか返ってこないと思います。
「財政破綻とは、
財政が破綻することです」
と言われたことがありますが、
この手の抽象用語を使う連中は、
自分が発した言葉の定義等を考えることはありません。
「週刊三橋貴明 ~新世紀のビッグブラザーへ~」
https://www.mag2.com/m/P0007991 の最新号で
解説していますが、政府の支出には、
主に以下の三種類があります。
1.公共投資など、GDPになると同時に、
政府に固定資産が残る支出
(※厳密には、GDPになるのは
公共投資から用地費等を除いた
公的固定資本形成のみ)
2.公務員給与、医療費など、
GDPにはなるが、
政府に固定資産が残らない支出
3.年金、生活保護など、
GDPにならず、
政府に固定資産が残らない支出
いずれの支出にしても、
何らかの政策目的がある上に、
金融資産面の「政府の純負債」を
増やすことは共通します。
つまりは、政府の政策により
民間あるいは国民に貨幣(純資産)が供給される。
「バラマキ」が何を意味するのか分かりませんが、
政府の純負債を増やすことが問題だというならば、
国家の予算を全て否定しなければならなくなります。
また、「理念」とは何でしょう?
理念を「国民を守ること」と定義しましょう。
その場合、少なくとも、
デフレやコロナ禍で国民の所得が
急減している現在において、
政府が純負債を拡大することで、
民間に純資産(貨幣)を供給する政策は、
全て正当化されます。
もちろん、理念が「国民を殺すこと」
であるというならば、政府支出拡大や
減税といった財政政策は「過ち」になります。
つまり、稲田朋美は、
「国民を殺すという理念に基づくと、
政府の純負債を増やすことは問題である」
と、言いたいのでしょうか。
そんなことはない。と、反論されそうですが、
「理念なきバラマキ」といった、
それっぽい抽象用語を使う以上、
「そう思われても仕方がない」
という話でございますよ。
稲田朋美のような、
抽象論しか語れない緊縮派の政治家を
排除しなければなりません。
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◆週刊実話 連載
「三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』」
第379回 骨太の方針2020
なお、週刊実話の連載は、
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https://npn.co.jp/category/society
◆メルマガ 週刊三橋貴明 Vol584 国家と純負債
http://www.mag2.com/m/P0007991.html
国家の支出には三種類ありますが、
金融資産面でいずれも「政府の純負債」を
増やすことは共通しています。
政府の役割の一つは、
この「純負債」を調整することなのです。
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◆チャンネルAJER
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【三橋貴明】「理念なきバラマキ」とは何なのか?への1件のコメント
2020年8月3日 6:51 AM
そうですね。ホントこの世の中大阪とか東京などを支配するカス連中だけのものではありませんから小池百合子だとか松井一郎なんざの背後にいるバカげた連中に忖度している自体バカバカしいもの!だからこの世の中はなにがなんでも一生懸命頑張る方々のものであるわけなんだよ!それをデタラメの学歴を武器にいつまでも調子乗る財務省やらカス三昧の政治家は絶対に許さない!
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