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2025年3月8日

【藤井聡】石破が総理である限り,日本はアメリカの「属国」「植民地」から絶対脱却できない.今すぐ保守政権を樹立し,トランプと「自主独立」に向けたディールを開始すべし.

前回日記を配信してから随分と日があいてしまいましたが,ようやく,食事もお酒も(笑),完全に通常通りに頂けるようになりました.また,自宅で伏せっていた折りに貯まっていた仕事もようやく概ね片付き,久々に日記配信いたしたいと思います.

ここ数日でも,国内外で目まぐるしくいろいろな重要な事が置きました.

国内では維新が「高校無償化」と引き換えに与党の予算に全面賛成.これで維新は,石破政権が行う全ての行政を「是認」したことになりますので,筋からいって野党としての存在意義を完全に失う事になりました.

実際,「ガソリン税の暫定税率廃止」という,(紀尾井町戦略研究所調査によれば)国民が今一番望んでいる政策について,「予算案に賛成しているから」というだけの理由で,反対してしまい,せっかく国民民主・立憲民主ががんばって実現しようとしていた流れを早速全てぶっ潰してしまっています.

これから石破政権が批判される度に,その矛先は全て石破のみならず前原・吉村維新に向かう事になったわけです.

ただし,当方が今週一番驚いたのが,欧州の動き.

過日日記でお話ししたトランプゼレンスキーの喧嘩別れの直後にアメリカは,ウクライナの支援を全面的に停止することを発表します.

そしてその一報を受けた欧州は,「アメリカ抜きの安全保障体制」の議論を速効で開始!アメリカが欧州から撤退した後のことを考えよう,と述べつつ,「フランスの核兵器」を軸とした集団安全保障体制についてフランスのマクロン大統領が言及したのです.

ただしその後,ゼレンスキーは(フランスとイギリスの説得を受けたのでしょう),アメリカのトランプに書簡を送り,停戦交渉の再開を懇願します.トランプはこの事実上の「謝罪文」を高く評価し,そのゼレンスキー提案を受け入れ,和平交渉の再開を示唆します.

要するにアメリカは欧州から手を引くと言った途端,欧州はアメリカ抜きの集団安保体制の議論を始めると同時に,ゼレンスキーからトランプに対する「詫び」が入り,再び和平交渉が開始されることとなったのです.

こうした展開になったのはやはり,アメリカは「欧州から完全に手を引いても構わない」という覚悟を持っていた一方で,欧州は「アメリカが手を引いても自分の身は自分で守り抜く」という覚悟があったからです.

もしも欧州に,「自分たちで安保体制を築く」という覚悟がなければ,我が身を守って貰うために徹底的な「売国」をアメリカに対して行い続ける他なくなっていたでしょう.

…それはまさに,今の石破がトランプに対してやっている態度そのもの,です.

丁度本日放送した,東京MXテレビの「東京ホンマもん教室」のテーマは,
『メディアが隠す「石破」の売国 ~オールドメディアの嘘~』
https://www.youtube.com/watch?v=SBxwxnfKFxY
というもの.その中身は是非,この動画をご視聴頂ければと思いますが,その概要はおおよそ次のようなもの.

すなわち,所謂オールドメディアと言われるテレビ報道では,過日の石破・トランプ会談は,トランプが切れなかったから大成功だと言う論調が支配的だが,その中身をみれば,トランプに対する「売国」のオンパレードになっている…このままでは日本は地獄に落ちることになるぞ!という警鐘を,この番組の中でならしたわけです.

例えば,1兆円の対米投資も,結局は単なる日本国家からの見返りのない単なる「無償のプレゼント」になってるわけで,儲けが出づらい「筋悪」なアメリカの天然ガス開発プロジェクトのカネも日本が出してあげるということを事実上約束してしまいました.

それもこれも結局,日本は自分で防衛できず,防衛を全部アメリカにやって貰わないといけないから,売り飛ばせるものは全て売り飛ばすという態度で,日米会談に臨んでしまった事の帰結です.

もしも,日本に欧州のように自分の身は自分で守るという気概があるなら,アメリカから言われずとも日本の防衛費をGDP比3%にすると同時に,その防衛費で核ミサイル搭載「可能」な潜水艦を建設する等をトランプに主張し,アメリカの極東における軍事コストを引き下げてあげることに貢献します,ただしそのために,憲法九条改正,核武装等について,アメリカも理解してほしい,なぞと言えばよかったのです.

トランプはそうした提案に必ず前向きに回答したことでしょう.

そして,これを期に一気に戦後レジームからの脱却が可能とすることも可能だった筈です.それは,トランプ・ゼレンスキー交渉決裂を受けて瞬時に,欧州独自の安保体制構築の議論を始めたのと同じ動きです.

しかし,石破は全くそういう動きをみせず,ただただ気色の悪いつくり笑いを浮かべ,トランプに心底侮蔑的態度をとられながらもそれに一切気づかない白痴ぶりを見せつける屈辱外交を展開したのです.

日本が救われるためには,一日も早いこの男の退陣が必要です.そして今すぐ保守政権を樹立し,トランプと「自主独立」に向けたディールを開始すべきなのです.

追伸:オールドメディアは間違いまくっています.ゼレンスキー・トランプ交渉決裂の解釈も100%間違っています.正しくは下記を是非,ご一読下さい.
『トランプ・ゼレンスキー会談の口論を経た物別れ「失礼」で「アンフェア」なのは一体どっちか?ロシアにもウクライナにも肩入れせず公正に見た上で中立的に判断する.』
https://foomii.com/00178/20250303225454135625

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