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2024年12月24日

【藤井聡】「年収の壁」宮沢洋一税123万円案は明らかに「憲法違反」.労働者の生存権保証には178万円までの引き上げが必須である,理論的根拠を説明します.

当方先日,
「103万円の壁問題は「178万円玉木案」こそ正当だ…!それ未満の自民党案が財務省的な緊縮思想に基づく「屁理屈」といえるワケ」
https://gendai.media/articles/-/143140?page=1&imp=0
なる記事の中で,年収の壁は,憲法の生存権の視点から言って178万円でなければならない,自民党の123万円案は極めて不当な「憲法違反だ」,といことを解説いたしました.

こうした議論についてネット上では,「生存権なんて関係無い」なる言説がチラホラでてきていますので,そういう言説こそが,「年収の壁」を法理論的に検討していない「トンデモない言説」だということを,ここでは明確に解説しておきたいと思います.

そもそも 103万円の壁が決められた30年前の最低賃金は611円で、平均的な時間働けば、年収はちょうど103万円となるのです.

具体的に言いますと,一日の所定労働時間は7時間で,年間の所定労働日数は241日なので,そうやって定められる「所定年間労働時間」を611円で働くと,約103万円(厳密には103万757円)となるのであり,これこそ,最低賃金に基づいて想定される「最低年収」というべき年収となっているわけです.

そして,最低賃金というのは,

「労働条件の改善を図り、もつて、労働者の生活の安定、労働力の質的向上及び事業の公正な競争の確保に資するとともに、国民経済の健全な発展に寄与する」

と最低賃金法で定められている賃金です.この中に「生活の安定」という文言が入っていますが,この「生活」というものは勿論,憲法25条に保証される国民の「健康で文化的な生活」であることを前提とするものです(国内の法規は全て,憲法の規定にそったものに整合的に作られていることが必要とされているからです.当然の話です).

したがって,「基礎控除」(48万円)と「給与所得控除」(55万円)を単純に合計し,その水準がたまたま103万円になった,ということではなく,労働者の健康で文化的な生活を保障するための「最低年収」103万円が定められ,それを,基礎控除と給与所得控除に分離したというのが,103万円制定の時の政府の基本的なプロセスであったことが見えてきます.

当方はこうした論理が役所の公文書に記載されているのではないかと考え,あれこれ調べましたが残念ながら見当たりません.

しかし,仮に見当たらなかったとしても,本来「年収の壁」,最低賃金と所定年間労働時間で定められるべきものです.

なぜならそもそも「最低限」の健康で文化的な生活を営む生存権は「労働者」においても適用されねばならず,そして,その生活のために必要な「最低」な賃金が政府が611円だと想定しており,かつ,(同じく政府が想定する)所定年間労働時間をそれに乗ずれば103万円であったとすれば,仮に年収の壁がどの水準であろうが,政府は,労働者に対して,103万円の年収を(少なくとも30年前ならば)保証すべき義務があるという事になるからです!

したがって,仮に年収の壁が10万円とか20万円と言った低い水準であったとすれば,103万円以下の年収しかない労働者から税金を取る事になってしまい,労働者の健康で文化的な生活を侵害する事になってしまうのです.

だから,「年収の壁」は(最賃が611円で有る限りにおいて)103万円以上でなければならないのです!

そして実際,最賃が611円だった30年前において,(基礎控除と給与所得控除を会わせた)年収の壁は103万円となっており,少なくとも30年前は,「憲法25条の生存権」の議論,「最低賃金法」で想定された最賃611円と,「年収の壁についての税制」の三つが「整合」していたという事になるわけです.

(#つまり,万一政府が「103万円の壁が定められたプロセスが最賃と所定年間労働時間に基づいて定めたのではなく,たまたま103万だったのだ」と答弁したとしても,少なくともその水準は遠方25条の要請に応えるものに(たまたまw)なっていたので,103万円という数値そのものは,憲法違反ではなかったので,憲法の視点から問題はない,という事に結論付けられるわけですw)

ところが,それから30年が経過し,最賃が1055円にまで上昇しているにも関わらず,年収の壁が,その1055円に所定年間労働時間を乗じた178万円(厳密に言うなら177万9785円)になっておらず,103万円のままであるということは,憲法25条の生存権の議論と最低賃金法に,「年収の壁についての税制」が整合していない状況にある,という事になるのです.

これは,つまり,103万円という低い年収の壁の税制は「憲法違反」であり,生存権を侵害する「基本的人権侵害」の税制だという事を意味します.

したがって,仮に政府が「103万円の壁」は,最賃611円や所定年間労働時間は関係無く制定した,と答弁したとしても,上記に述べた「憲法違反」「基本的人権侵害」が存在することは,理論的に明白なのです.

宮沢自民税調会長は「物価上昇率が2割程度だから,123万円が適当だ」と言い,それが「誠意を見せた積リだ」と主張してはいますが,その123万円案は全くもって不誠実なものでしかないのです.

そして,「税というものには理屈が伴っていないと」なぞと嘯いていますが,彼こそが正当な「理屈」を伴っていない単なる「屁理屈」を宣っているに過ぎないのです.
https://x.com/SF_SatoshiFujii/status/1870627702845440067

国民民主党の玉木代表には,以上の論理をしっかりとご主張頂き,自公にもしっかりとそれをご理解いただき,適正な,憲法にそった税制が国会で策定されますことを心から祈念申し上げたいと思います.

追伸1;「宮沢洋一現自民党税調会長による不当なる自民党内工作」について下記にて解説しました.あわせて是非,下記もじっくりご参照ください.
https://foomii.com/00178/20241214120652132645

追伸2:自民の宮沢洋一税制調査会,そしてそのバックにいる財務省はいわば,「日本版ディープステート」(DS)そのもの.それは陰謀論でもトンデモ話でもない,単なる事実.DS論を過不足なく理解するためにも是非,下記ご一読ください.,
『ディープステートは「トンデモ陰謀論」でも「真の闇の政府」でもない.その「答え」は表現者クライテリオン最新刊『権力を動かす権力の構造~ディープステート論を超えて』にあり』
https://foomii.com/00178/20241216155952132724

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【藤井聡】「年収の壁」宮沢洋一税123万円案は明らかに「憲法違反」.労働者の生存権保証には178万円までの引き上げが必須である,理論的根拠を説明します.への4件のコメント

  1. 利根川 より

    「クリスマスプレゼントだろ!」(ブレンパワード参照)

    今年も時期なのでやっておきますが、なんと今年は本当にクリスマスプレゼントがやってきたという。

    >>埼玉県議会で20日、自民党県議団などがインボイス(適格請求書)制度の廃止を求める意見書案を提出し、賛成多数で可決された。>>

    埼玉県議会の自民党、民主フォーラム、共産、改革の各会派と無所属の3名様、そして、インボイス反対運動をあきらめずに続けてきた皆様ありがとうございました。
     インボイス制度というのは消費税増税の話なわけですが、消費税自体が租税三原則に反した税であり、本来であれば導入されてはならない税金なのですが、国民に嘘までついて導入された経緯があります。以下⇓

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    <租税三原則>

    ・公平:経済力に応じて負担を増減する
    ・中立:経済活動の選択をゆがめないこと
    ・簡素:分かりやすくシンプルな制度であること

    消費税は租税三原則に3つとも違反しています

    <消費税は直接税である>

    2023年 2月10日 衆議院内閣委員会 れいわ新選組

    たがや議員「消費税は直接税と間接税のどちらに分類されるのでしょうか」

    かねこ政務官「事業者が売り上げにかかる税額から仕入れにかかる税額を控除して納税するという仕組みであるため間接税に該当する税であると考えられます」

    たがや議員「『消費税は間接税だから預かり税なんて呼ばれますが』こちらは平成二年、当時の大蔵省の主張です」

    大蔵省「お客さんはお店に商品の代金を払っているにすぎず、税金をお店に預けているわけではないよ」(大阪地裁平成元年(ワ)第5180号損害賠償請求事件)

    たがや議員「そこでカネコ政務官に質問です。消費税は旧大蔵省が主張した通り『あずかり税ではない』、それでよろしいですか?」

    かねこ政務官「(消費税は)あずかり金的な性格でございまして、あずかり税ではありません、という答弁を財務省は過去にさせていただいています」

    たがや議員「じゃあ、預かり税ではないということでよろしいですか?」

    かねこ政務官「その認識で結構でございます」

    <自国通貨建て国債の償還は税で行われているわけではない>

    加藤財務大臣「実際問題としては60年償還ルールのもとで結果的には国民の皆さんに負担していただく税金で最終的には償還している、これが今の日本の国債償還の原則だと考えております」
    (2024年12月11日 衆議院予算委員会 れいわ新選組 高井たかし議員質疑)

    鈴木大臣「国債の償還にあたりましては60年償還ルールに基ずきまして税収などを財源とする一般会計から債務償還費を繰り入れている他は、ご指摘のように主に借換債の発行により財源を調達しております」

    鈴木大臣「このように借換債の発行により国債償還の財源を調達している場合には償還のタイミングで国民に税金等のご負担をいただくわけではないという意味におきまして西田先生のご指摘の通りだと思います」(参議院予算委員会 令和6年5月27日 西田昌司議員質疑)

    ※ところで、世界中で日本だけが「国債の60年償還ルール」とやらをやっているわけだが、いつ、どうして、こんなことが行われるようになったのか自分の頭で考えてみましょう

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    藤井教授「『税というものには理屈が伴っていないと』なぞと嘯いていますが,彼(宮沢自民税調会長)こそが正当な『理屈』を伴っていない単なる『屁理屈』を宣っているに過ぎないのです」

    財務官僚に法も理屈もあったもんじゃないですよ。彼らはただ省益と出世と保身のために増税をしたいだけですから。そもそも、本当に財務官僚が「法に従って仕事をしているだけ」であるならば公文書偽造(森友問題、赤城ファイル参照)なんかやらんでしょうって話(苦笑い
     埼玉県議会はとてもいい仕事をしてくださったわけですが、こうした意見書とか、あるいはデモ活動というのは上の連中がまともであるなら効果的なんですけどね、、、、

    菅総理「自助、共助、公助、いちいち政府に頼ってるんじゃあない!」

    ※非常時は自助(略奪・買占め)が起きないように公助が基本です

    田原総一朗氏「アメリカはコロナ禍で補償をだしてますが、どうして日本は貸すだけなの?」

    元財務官僚・片山さつき議員
    「日本の場合、事業者に休業を強制しているわけではない。事業者が勝手にやっていることに対して政府が保証をするというのは違う」

    小野寺五典議員
    「103万円の壁引き上げに反対。学生は学業に専念すべき」

    ※90年代、奨学金で大学に通う生徒は全体の2割程度だったが、現在では約半数の学生が何かしらの奨学金を活用している。この状況で学業に専念できるとでも?

    なるせゆうせい監督
    「奨学金とかきれいな言い方するんじゃねーわ!学生ローンだろ!」

    泉房穂前明石市市長
    「国民は物価高で苦しんでます。財界のお偉いさんはスーパーで買い物をしたことがないですか」

    経済同友会代表幹事サントリー社長・新浪剛史さん
    「失礼なことを言うな。私はスーパーにも行く」

    泉さん
    「論点は『スーパーに行くかどうか』ではない。『スーパーでの値段を見て、買い物を躊躇したりしますか』という論点だ。庶民は『ああ、高くなったなあ』ではなく、高くて買えない状況だ」

     おそらく、なるせ監督や泉房穂前市長の言葉など右の耳から左の耳なんでしょうね(苦笑い
     上の連中を見ればわかるように、およそまともな感性は持ち合わせておりませんので、意見書やデモ活動がどれだけ効果を発揮するかは未知数。というよりも、連中が慌てるのは自分の椅子が危うくなった時だけだと思いますので、ザイム真理教の使徒は見かけたら選挙で落とすのが最も効果的な対処法だと思います。いや、本当に次の選挙が楽しみで仕方がない。

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      1. 利根川 より

         本日の報道ステーションにて「能登半島の復興が進まない要因をさぐる」という報道がされていました。報道ステーションのスタッフの皆様ありがとうございました。
         その中で指摘されていたのが「渋滞」です。復興をする前段階である「解体」、その解体物を運び出す作業が「渋滞」や「業者の住居不足」から滞っているということでした。これは能登に限ったことではありません。全国的に道路状況(渋滞含む)で悩まされている事業者は多いようです。なぜなのか、以下参照⇓

        ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
        <高速道路の整備水準 出典:歴史の謎はインフラで解ける(産経新聞出版)>

        ※保有台数1万台あたりの高速道路延長

        米国:6.3㎞
        カナダ:13.5㎞
        フランス:4.6㎞
        ドイツ:1.7㎞
        イタリア:2.5㎞
        英国:1.5㎞
        日本:0.9㎞

        <高速道路(規格の高い道路)の車線別延長の構成比 出典:歴史の謎はインフラで解ける(産経新聞出版)>

        国/3車線以下/4~5車線/6車線以上

        日本/27.1/64.9/8.0
        アメリカ/2.2/97.8(4車線以上~)
        イギリス/3.0/26.9/70.1
        フランス/0.4/82.3/17.3
        ドイツ/0/76.2(~5車線)/23.8
        韓国/4.6/71.3/24.1
        ~~~~~~~~~~~~~~~~~

         代表的な公共インフラである高速道路の整備水準を示しましたが、ご覧のように高速道路の総延長は先進国中「最下位」です。車線数を見ても日本ほど車線数の少ない細い高速道路を整備し続けている国は他に一つもありません。
         当たり前ですが、工場から港まで1時間で物を運べる国と半日以上かかる国でどちらが経済発展するのかと問われれば明らかに前者となります。その大事な大事なインフラ整備を日本は長年にわたって怠ってきたということです。どうしてインフラ整備をしなかったのかと言うと、

        財務省「財政健全化ですよ」

        ↑コレのせいですね。
        結果、災害後の復興も「渋滞」に阻まれてなかなか進まないという、、、
         一連の「構造改革(無駄削減)」で地元の事業者を減らしてしまっていたのも痛かったですね。
         藤井聡教授や中野剛志さん、三橋さんらは20年以上前からインフラ整備の重要性について口を酸っぱくして言ってきましたがダメでしたねえ、、、財務省強すぎ。
         

         話は変わって税収のお話。

        >>政府の2025年度予算案の収入のうち、税収は78兆4千億円程度と見込んでいることが分かった。>>

        ということでして、毎年日本の税収は過去最高を更新し続けているわけですが、財務省曰く

        財務省「財政健全化にはまだまだ足りない。これでもまだ日本の財政は赤字なんですよ!?」
        (12月25日報道ステーションより抜粋)

        だそうで、まだまだ増税(緊縮)したいのだそうです。
         ところで、

        安藤裕前衆議院議員「誰かの赤字は誰かの黒字」

        これは現代社会に生きている者なら誰も逃れられないものです。お客の財布が軽くなってくれるからお店は売り上げがあがるわけでね、、、お客もお店も両方黒字になんてならんでしょうって話。
         財務省は政府の財政収支を黒字化したいのだそうですが、マジでそれをやるとどうなるのかと言うと国民が赤字になるんですよ。それって、やっていいことなんでしたっけ?30年も不況をやっているこの時に。
         当たり前ですが、どこの国も通貨を発行できる政府が赤字を請け負っているので、政府の場合は赤字であることが「正常」なのです。政府が黒字になる時もありますが、それってバブル、、、避けないと駄目な状態なんですよね。
         
        緊縮派「そんなことをしたら財政破綻する!」

         初めに言っておきますが、通貨を発行しすぎて財政破綻した国(ハイパーインフレになった国)は存在しません。
         では、どうして財政破綻してしまったのかと言うと、戦争や内戦、あるいは政変で白人を追い出してしまったりしたことで商品の生産能力を失ってしまったからです。国民が必要とする商品を作れないのに貨幣だけ発行し続けた結果、ハイパーインフレになってしまったというわけです。
         MMT(現代貨幣論)では、その国の生産能力に合わせて貨幣を発行しましょうと説いています。

        自称保守「MMTはいくらでもお金を発行すればいいと言っているトンデモ理論だ」

        MMTは「無条件にいくらでもお金を発行しても良い」などとは言っていませんので、そう言っている方は日本語が不自由なことが予想されます。英語の前に日本語の勉強を推奨します。
         日本の場合は緊縮政策によって”わざと”生産能力を削ってきた経緯があります。本当に財政破綻を避けたいと思っているのであれば、しっかり政府が支出をして生産能力(能登のインフラ含む)を高めるべきなのではないでしょうか。
         

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        1. 利根川 より

          ちなみに、前にも載せましたが、どういう順序で国家が財政破綻するのかという例を再度コピペしておきます。

          ~~~~~~~~~~~~~~~~~~

          <財政破綻のプロセス レバノンの例>

          1、複雑な宗教勢力による政治闘争や内戦などで治安が悪い(いつ何時、政府が消し飛ぶか分からない)

          2、そんな危ない所にわざわざ工場建てたりしないので、生産能力が低い

          3、生産能力が低いので国民が必要とする品物を国内で生産できない←財政破綻の原因

          4、国内生産できないので国民が必要とする品物は海外から買う(輸入する)

          5、外国の輸出業者はレバノンに住んでいるわけではないので支払われたレバノンポンドをドルに両替する

          6、レバノンポンドがどんどん外貨に両替されていくので、レバノンポンドがケツを拭く紙の代わりに使ってもいいくらい余る

          7、あまりあるレバノンポンドだが、レバノンポンドを持っていてもレバノンポンドで手に入る商品やサービスが少ないのでレバノンポンドの価値が下がる

          8、最初、1ドル1500レバノンポンドで交換されていたものが、レバノンポンドの価値が下がったことで15000レバノンポンドださないと1ドルと交換してもらえなくなる

          9、昔は輸入物の1ドルチョコレートは1500レバノンポンドで買えたのに、15000レバノンポンド出さないと買えなくなる(インフレ率急騰)

          ※輸入に頼らざるを得ない国なのに輸入価格が上がる

          10、インフレを抑えるためレバノン政府は手持ちのドルを使って余りまくってるレバノンポンドを回収して1ドル1500レバノンポンドを維持する(固定為替相場制)

          11、手持ちのドルが尽きる

          12、手持ちのドルが無くなってしまったので”ドル建て国債”を発行する(外国からドルを借りる)

          13、レバノン政府はドルを発行することはできないので、借りたドルでレバノンポンドを回収する作業を続けると借りたドルを返せなくなって財政破綻する

          ~~~~~~~~~~~~~~~~

          ちなみに、ロシアの場合はドル建て国債とルーブル建て国債の両方があってルーブル建て国債の方から債務不履行になりましたが

          三橋さん「ロシアは固定為替相場制だったんです。と言うことはルーブル建て国債を持ってる外国人にとってはそれはドル建て国債と同じなんです。為替レート変わらないから」

          ということで、ロシアのケースも上記のレバノンと同じプロセスで財政破綻したということです。

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  2. 利根川 より

    日テレが印象操作をして炎上しているという話を小耳にはさんだので載せておこうかと。

    『日テレ 印象操作をして大炎上』

    12月21日 国民民主党の玉木雄一郎氏は

    読売テレビ「ウェークアップ」に出演し103万円の壁について出演者と議論した

    玉木氏が改めて国民民主党としての考えを述べると話題は財源の話へ

    ここでアナウンサーが出演者に、

    アナウンサー「国民民主党の財源案に賛成か反対か」

    を尋ねると、なんと””全員が反対””

    読売新聞特別編集委員の橋本五郎氏は、

    橋本五郎「私は国民民主の意見には批判的なんです」

    橋本五郎「103万円の壁は取り払うべきだが、」

    橋本五郎「共同通信の調査でも45%くらいが178万円まで上げるべきではないと答えている」

    橋本五郎「自分たちが挙げたこぶしだから振り下ろせないっていう態度ではなくて謙虚にそこはやらないと」

    と発言、これに玉木氏は「謙虚にやってます」と頭を下げたが、明らかな玉木つぶしにSNSでは

    SNS「どこの世論調査だよ!」

    SNS「世論は123万円の自民を非難してるぞ」

    SNS「公共の電波でいい加減なこと言わないで」

    SNS「玉木に賛成する人が1人もいないってどういうことだよ」
    (そういうことなんじゃないでしょうか 笑)

    と批判が殺到した。

    宮沢自民税調会長「税というものには理屈が伴っていないと」

    とのたまっておりますが、なぜ基礎控除等を178万円に引き上げなければならないのか。

    そもそも、基礎控除とは、日本国憲法第二十五条の「生存権」に基づき、成立した税制です。

    『日本国憲法(昭和二十一年憲法)第25条
     第1項すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
     第2項国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。』

    現在、基礎控除と給与所得控除の合計は103万円。年収103万円で「健康で文化的な最低限度の生活を営む」ことができるのか?が、問われている。

    ということで、きちんと理屈があって国民民主は178万円と言っているわけですが、宮沢税調会長におかれましてはご納得いただけたでしょうか(笑

    宮沢政調会長や橋本五郎氏は憲法25条「生存権」をないがしろにするつもりなのでしょうか。

    基礎控除と給与所得控除の合計が103万円に「引き上げられた」のは、1995年です。

    1995年と比較し、最低賃金は約1.7倍になった。当然ながら、基礎控除等も178万円に引き上げなければならない。

    まあ、国会でも与野党の積極財政派から「昨今の輸入物価高騰の状況をみると178万円では健康で文化的な生活なんておくれないのでは?」という意見も出ていますが、まあ、123万円では話にならないのは確かですね。

    この番組→読売テレビ「ウェークアップ」では玉木さんの案に”出演者全員が”反対だったわけですが、出演者の顔を覚えておくといいかもしれませんね。誰が財務省の狗なのかが明確になってきているのは良いことだと思います

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