高市総理の「所信表明演説」では、「責任ある積極財政」の推進が高らかに宣言されました。
ですが、ここ最近、「あの責任ある積極財政の、責任ある、ってどういう意味ですか?」というご質問をお受けすることがしばしば。
当方としては「ああ、あれはもちろん、日本をしっかり成長させる「成長責任」、そしてそれと同時に、経済あっての財政という前提を踏まえつつ、財政の健全性を確保するという「財政責任」の双方をしっかり果たし続ける、という意味ですよ、と説明いたしました。
しかも、「経済あっての財政」が全ての基本ですから、この双方の責任を果たす上でまず最初に目指すべきは財政責任で無く成長責任です。
過日の所見証明演説でも、「経済あっての財政」という前提が明言された上で、成長責任については、積極的、かつ戦略的な財政政策を通して経済の好循環をつくりだすという点とともに、財政責任については、債務残高の伸び率を成長率以下に抑え込むという点も強調されており、まさに成長責任と財政責任の双方を果たすという主旨が高らかにうたいいあげられていたのでした。
それじゃぁ、具体的に成長責任、そして財政責任を果たすにはどうしたらいいのか…という点についてはまだまだ疑問をお持ちの方も多かろうと思います。
ついてはこうした問題を改めて徹底的に考えようということで、この度、
『今求められる「責任ある積極財政」とは何か?』
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfOXAguPJF4FTnG3pV817U_GWjUe5DvaI_BmYXVyscUvdt8eg/viewform
と題したシンポジウムを、11月6日(木)の午後、国会議員会館で開催することとなりました!
ゲストは、今京都滞在しておられるMMTの提唱者、豪州ニューカッスル大学ビルミッチェル教授、そして、積極財政派のエコノミスト、会田卓司さんです。
詳細は下記をご参照下さい。是非、多数のご参加お待ちしております!
『今求められる「責任ある積極財政」とは何か?』
「責任ある積極財政」を標榜する高市早苗政権が誕生した。これは、これまでのプライマリーバランス黒字化目標に強烈に拘束された、著しく低い自由度しか持たぬ積極財政では、名目GDP、実質GDP、物価の三者が同時に上昇する「三位一体の経済成長」により国民の暮らしを上向かせるという「成長責任」を、果たす事ができぬとの基本認識に経つ財政態度である。同時に、緊縮財政派と呼ばれる人々が懸念する「財政健全化」についても、世界的なスタンダードである「債務対GDP比の安定化」という基準でもって継続的に達成し続ける「財政責任」を同時に果たすというものである。
高市総理はこうした「成長責任」「財政責任」の双方を同時に果たすべく、政権樹立直後に、物価高対策や危機管理投資を軸とした補正予算に基づく「総合経済対策」を迅速に策定する総理指示を発出した。
本シンポジウムでは、現下の経済状況をデータに基づいて振り返りながら、今なぜ「責任ある積極財政」が求められているのか、その内実は一体どのようなものであるべきなのかを、ケインズ経済学の系譜を引き継ぐ貨幣論をベースとしたマクロ経済学の権威ビル・ミッチェル教授(豪州ニューカッスル大学)、資金循環論を基本とした積極財政論を展開するエコノミストの会田卓司氏(クレディ・アグリコル証券チーフエコノミスト)、そして京都大学大学院教授の藤井聡が登壇し、講述する。
【日 時】
2025年11月6日(木)13:45-16:45(開場は13:00)
【会 場】
衆議院第一議員会館 地下1階 大会議室
〒100-8981 東京都千代田区永田町2丁目2−1
https://maps.app.goo.gl/snKJRr8yxk75fiEM7
※必ず、東側の正面玄関からお入りください。
※1階ロビーで入館証をお渡しします。
【プログラム】(予定)
挨拶「責任ある積極財政議連」(予定)
藤井聡(京都大学大学院教授)(30分)
ビル・ミッチェル(オーストラリア、ニューカッスル大学教授)※通訳あり(50分)
会田卓司(クレディ・アグリコル証券チーフエコノミスト)(30分)
登壇者によるパネル討論(45分)
【参加費】
無料(どなたでもご参加いただけます)
【参加申込】
下記のフォームから必要事項を送信してください。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfOXAguPJF4FTnG3pV817U_GWjUe5DvaI_BmYXVyscUvdt8eg/viewform
なお必ず、お1人ずつ別々にお申し込みをお願いします。まとめてお申し込みされても入館証はお1人分しかご用意できません。
参加者数が定員に達し次第、お申し込みを締め切らせていただきますので、ご了承ください。
☆主催・お問合せ・参加キャンセル連絡
京都大学大学院藤井聡研究室(担当:川端・小幡)
symposium@trans.kuciv.kyoto-u.ac.jp
以上















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