日本経済

2021年8月16日

【三橋貴明】構造改革はインフレ対策

【今週のNewsピックアップ】

「構造改革が日本を凋落させた」
事実から目をそらすな!
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12691536132.html

国民一人当たりの
発行済み貨幣は約992万円
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12691730616.html

MMTの到来もあり、
「国民一人当たり借金」という
プロパガンダは相当に払拭されつつあります。

驚いたのですが、
文藝春秋2021年9月号に掲載された
「高市早苗衆議院議員 総裁選に出馬します!」
において、高市議員が、
「日本は、自国通貨建て国債を発行できる
(デフォルトの心配がない)幸せな国である」
と、書いていました。

自民党の、総裁選挙への出馬宣言を
するような政治家までもが、
「日本は財政破綻しない」という
事実を公言し始めた。

十年前と比べると、隔世の念があります。
もっとも、「日本は財政破綻しない」は
相当に広まりつつあるものの、
「構造改革はインフレ対策」は、
未だにそれほど知れ渡っていない。

構造改革は、具体的には
規制緩和、民営化、自由貿易など、
「政府の経済に対する関与を弱める」
一連の政策パッケージです
(緊縮財政を含む場合もあります)。

構造改革は、
政府のパワーを弱め、
市場競争を激化させます。

「競争が激化すれば、
民間が生産性向上の投資を拡大し、
供給能力が引きあがり、
インフレ率が抑制される」
というロジックなのです。

日本は、デフレにより
「所得のパイ(=GDP)」が
拡大しない状況で、インフレ対策である
構造改革を繰り返した。

結果、一部の新規参入者は
新たに所得を得ることができましたが、
反対側で別の国民の所得が「奪われた」。

所得のパイが増えないにもかかわらず、
誰かが儲かったということは、
反対側に必ず損をした誰かがいるのです。

日本国は「一部の成功者」と
「大多数の敗者」に分断され、
国民統合が壊れていきました。

デフレ下における競争激化。
我々は通常の
(適切なインフレ率の)経済よりも、
過酷な競争を強いられる。

所得のパイが増えない中での椅子取りゲーム。
しかも、別に確保する椅子は
一つでなくてもいい。

一部の勝ち組は、複数の椅子を確保する。
そして、多くの日本人は
敗者となり、椅子を確保できない。

彼ら、彼女らは絶望し、
ルサンチマンを貯めこむ。

そのルサンチマンを活用し、
さらなる構造改革が進む。

断言しますが、デフレという
所得のパイが増えない状況が続く限り、
上記の構造は変わらないでしょう。

「日本は財政破綻しない」に加え、
「構造改革はインフレ対策」についても、
是非とも周囲に広めて欲しいのです。

◆「日本をダメにした財務省と経団連の
欺瞞(小学館)」が刊行になりました。
https://amzn.to/38q1LPW

◆「自民党の消滅(ベストセラーズ)」
(書籍版)が刊行になりました。
https://amzn.to/3dEIFqS

◆週刊実話 連載
「三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』」 
第428回 内閣府試算の恐怖

◆メルマガ 週刊三橋貴明 Vol639 二つの権力
http://www.mag2.com/m/P0007991.html
徴税権は、実は通貨発行権とセットになっている。
この「事実」に気が付くと、「税金は財源」が
いかに荒唐無稽であるかが分かります。

◆メディア出演

三橋TV、続々公開中です。

稲田朋美衆議院議員 
貨幣観も国家観も間違えている政治家
[三橋TV第427回] 三橋貴明・高家望愛
https://youtu.be/Sb1iHeJ9Bow

緊縮打破のために 
横軸の「競争」と縦軸の
「ボトムアップの圧力」が必要だ!
[三橋TV第428回] 三橋貴明・高家望愛
https://youtu.be/eFBVVeop7vk

菅総理よ、理解せよ! 
補償なき疫病対策は
我々日本国民を不法化させるぞ
[三橋TV第429回] 三橋貴明・高家望愛
https://youtu.be/gaAjn9hazNk

特別コンテンツ配信中。

【ダイジェスト 】
西村大臣の飲食店イジメに
立ち向かえる唯一の方法とは?(三橋貴明)
https://youtu.be/EBI7wMPaGJg

土曜の夜には 第二曲 
ビリー・ジョエル「オネスティ」
https://youtu.be/GMS1RtFXvho

8月9日 チャンネル桜
「Front Japan 桜」に出演しました。

【Front Japan 桜】
政府の求める『自助』が地方を衰退させる(他)
https://youtu.be/PyZVlCpKK4U

【ch桜・別館】武蔵小杉の示唆するもの
~インフラと生活の質と経済効率[桜R3/8/9] https://youtu.be/vUKGjhjNHtg

【RE:明るい経済教室 #36】
誰にとって都合が良いの?
需給ギャップを粉飾する
供給能力算定法[桜R3/8/11] https://youtu.be/N_O6mUhRJNU

8月13日 【討論】
夏のキャスター大討論 Part2
[桜R3/8/13]に出演しました。
https://youtu.be/VrnE5XgHcmY

8月18日 
「Front Japan 桜」に出演します。
11時からLive配信です。
https://youtu.be/ytc0oYUiCO0

◆三橋経済塾

8月21日(土) 三橋経済塾第十期第八回
対面講義のお申込受付を開始致しました。
https://members10.mitsuhashi-keizaijuku.jp/?p=1563

三橋経済塾第十期の入塾お申込は以下から。
https://members10.mitsuhashi-keizaijuku.jp/

◆チャンネルAJER 
「政治の本質ー中間組織の復活を」
(前半)三橋貴明 AJER2020.8.9
https://youtu.be/SYqxxjLh49E

関連記事

日本経済

【藤井聡】財務省は今、安倍内閣下で増えた「自由に使える血税」の全てを、国民のためでなく「自分のため」に活用しています。

日本経済

【三橋貴明】デフレギャップと統計テクニック

日本経済

【平松禎史】「霧につつまれたハリネズミのつぶやき」:第四十九話

日本経済

【三橋貴明】リモート講演のご提供を開始しました

日本経済

【藤井聡】10%消費増税は、過去二回の消費増税よりもより激しく経済を冷え込ませている。

【三橋貴明】構造改革はインフレ対策への4件のコメント

  1. この世は既にあの世 より

    昨日は似非共の稼ぎ時で、

    「今だけ金だけ自分だけ」を批判しながら、日の丸大行進をし、靖国神社へ売国パンダが万歳をして神社前で寄付を募ってた。パンダ大行進や反天連行進など、東京はコロナで大変じゃないのか?

    「天皇陛下、バンザーイ!バンザーイ!バンザーイ!」って似非がやめてもらえる?似非がそいやそいや、わっしょいわっしょいじゃありません。尖閣漁業活動だの日の丸大行進とか、首相官邸前街宣活動とか一切要りませんので。

    似非を見てると誤魔化しや嘘つきなど、汚いものを見てる様で腹が立って来る。似非の似非による似非パフォーマンスは要らないんだよね。

    さて、弱腰、偽善、誤魔化しの日本は、米国の年次改革要望書を飲み改革を進めていたのは誰もが知るところで、アヘ政権で改革(売国)は終了しました。後はなされるがままの破壊の継続。

    西田議員はPB黒字化目標を米国の圧力と今更言って、自らの責任を逃れようとする。

    米国のせいならば、選択肢は

    ①米国と戦う

    ②財源は金持ちから持って来るなり、何処かを削って持って来るしかない

    わけでして、財政出動は米国と戦わない限り無理ですよね。日本国民は戦争は嫌なので日本共産党は②を主張してるのではないか?

    どちらにせよ②が正解です。改革はアヘ政権で終わりましたから特に考える必要はありません。後は流れで順番に改革されて行くだけです。大企業、経団連、これらも自業自得で潰れる。

    ①で米国にNOと言える政治家が自民党にいるか?いませんので、自民党政権が続くならば②を選択するのがやむを得ない選択。

    つまり米国と戦わずして財務省のせいにしたり、財政出動を言ってみてもムダ、となります。故に極右政権が必要であり、自主独立、武装して普通の国になることが優先される。

    なのでコロナ脳や経済理論に逃げ込む人々もそうですが、「怖い、怖い、僕たち戦うなんて真っ平ゴメン、自分の命大事ね、経済理論に逃げ込もう」などと言ってる人々に特に存在する意味はありません。

    今年はいくら儲かって、いくら損をし、来期はいくら儲かるだろう、なんてことを領土を差し上げたり、同胞を売ったり、金で平和を買ったり、経済理論を覚えたりして夢想し、極東の一角にプカプカ浮いてるだけの国に未来なんかございません。

    また、政策論というより、菅やアヘ、或いは自民党や小池百合子を信用出来るか?出来ないか?ですね。

    普通の神経や知能なら「信用出来ない」となります。

    ブルーマウンテン議員だが、5年くらい前の噴水のある公園で街頭演説の動画があって、演説中に推進20センチくらいの噴水の池で何故か老人が溺れた。それを見たブルーマウンテン議員が「あら?ちょっと待って下さい!」と老人に駆け寄り水の中に靴のまま入り老人を救出した。

    これを見て、「さすが、アヘちゃん、さすがブルーマウンテン!この人こそ愛国者!」ってなります?

    何でしょう、この白々しさを素でやる厚かましさ、というか神経というか。タイミングよく老人が水深20センチ位の池の中にゆっくりと倒れます?

    アヘ高市の靖国参拝もそうだが、何でしょう?普通に彼らは腐臭を放ってますよね。腐ってるものを腐ってると判断し、批判出来なくなれば終わりであり、腐ってるものを政治家にする様な国民は終わってる。

    ブルーマウンテンは「一期だけ」が「二期目も」に変わってるし。「僕は反対だったんだけど党議拘束があって、反対の賛成なのだあ」っておかしいでしょう。売国法案に全部賛成したから「二期目も」になっちゃってるだけで。

    来年か、ブルーマウンテン議員をまた当選させると、改革の延長線上にある国の切り売りは進む。

    返信

    コメントに返信する

    メールアドレスが公開されることはありません。
    * が付いている欄は必須項目です

  2. 大和魂 より

    日本国民の皆さん、さて十五日の国内情勢を背景とした日経平均の大幅な続落とアフガニスタン情勢下の不安定化も含めた国際社会の不穏で様々な動きから、我々の菅政権が早速首都圏を中心とした幾つかの自治体の緊急事態宣言の引き延ばしと全国知事会の複数の奴等が緊急事態宣言の要請を下したことら、メディアは意図的に報道せず、それらの本質がどんなものかが直感でビシビシと伝わりましたよね!

    それで一応は、世間体の観点から平和の象徴のフリしたビジネス国連が仕事したフリをカマしているコレだよねこの戯けた姿こそが、国際社会を牛耳る支配者たちのパワハラとポリコレの正体なんですよね!!

    ところで、寝ぼけた極左の正義面した東京新聞の望月何某記者のバカ差加減は、河野デマ太郎の親父と瓜二つですよね、何故なら戦争なんざ特定の勢力が権力の限りで手段を選ばずに闇雲に仕掛けられて来たのが歴然とした実情ですから、どこかしこでも極左の左翼叩きと連動して分断工作を誘発している側面も認識しながら、ただしっかりと社会を見極める必要はありますね。

    返信

    コメントに返信する

    メールアドレスが公開されることはありません。
    * が付いている欄は必須項目です

  3. 利根川 より

    三橋TV第431回視聴しました

     高市早苗議員が自民党総裁選挙に出馬するそうで。
     高市議員は財政出動をすべきと主張しているそうですが、それを言ったら安倍前総理も麻生財務大臣も下野時代には財政出動をすると言っていたわけでして…
     麻生財務大臣は下野時代に三橋さんとの対談もしていて、日本が財政破綻などしないことを100%理解しておられるように思っていましたが、彼が今何をやっているのかというとプライマリーバランスの黒字化です。
     安倍前総理も下野時代には

    安倍前総理「やはり、デフレから完全に脱却するまでは消費税増税はやるべきではないと思います」

    このように言っておられましたが、自民党が与党に返り咲いて真っ先に行ったことは消費税8%への増税でした。インフレ目標2%(コアコアCPIで2%)はいつになったら達成されるのでしょうか。
     流石にこれはおかしいと言うと、保守を自称する方々から

    「消費税増税は三党合意で安倍さんにはどうしようもなかったんだから安倍さんを責めるのはお門違い。安倍批判をするお前はサヨク」

    と言われてしまったりもしたわけです。本来、保守とか愛国だとか言っている人が真っ先に「何をやってるんだ」と批判しなければいけない所だと思うのですが、日本ではそうではない様子でして。
     

    ~~~~~~~~~~

    河合元法相の裁判より抜粋

    河井克行被告が当時現職の溝手顕正氏の陣営にインターネット上で「妨害工作」を仕掛けていたことが明らかになった。
    検察側が朗読したネット業者の調書によると、この業者は克行被告から依頼を受け、架空の人物に成りすましてブログを開設し、溝手氏に悪いイメージを持たせる投稿を繰り返していた。
    国会議員がネット上でこうした工作を主導していたことが判明するのは異例

    ~~~~~~~~~~

    この例に限らず政治家や政党に寄生するかたちで収入を得ている人は調べればいくらでも出てきそうな感じがします。
     保守の人達は「日本を護る」と口にするわけですが、彼らが守りたいのは日本ではなく自分の生活なのだと思います。自分の生活を守ると言うことは悪いことではないのですが、自分の収入を守りたいだけならば保守だとか愛国だとか言わないでいただきたい。
     そもそも、三党合意で消費税増税はやるしかなかったというのなら、最初からできないこと(消費税増税はしない)を約束して選挙を戦ったのかと。余計に悪いじゃないですか。
     高市早苗議員ですが、安倍前総理に応援されているのだそうで、どうも嫌な予感しかしないわけです。選挙対策ではなく、ほんとうに財政出動の必要性を理解してくださっているのであれば応援したいと思いますが、今のところどうなのか判断が付きません。
     例えば須藤元気議員は「目から鱗が落ちる奇跡の経済教室」を読んだ上で財政出動の必要性をうったえているのだそうで、そういった方であれば素直に応援もできますが高市早苗議員はどうなのでしょうか。少なくとも日本の未来を考える勉強会の講義に参加されていたという話も聞きませんし、関連書籍をお読みになったという話も聞きませんが…
     次回の三橋TVに高市早苗議員が出演されるそうなので、それも判断材料にさせてもらいたいと思います。
     
     ときに、この間TVをつけたらひろゆきさんがTVに出演していました。

    ひろゆきさん「フランスは従業員の給料とか企業の補償とかしっかりやってるから、むしろ、店側がコロナ禍でも店を開きたいと言っても従業員が反対するくらいだった」

    ひろゆきさん「日本は何もやっていない」

    このように発言していました。まあ、”補償”もなしに仕事をするなと言われても収入が無くては生活ができないので、陽性者数を抑えろと言われても難しいものがあるのではないのでしょうか。

    必要なのはメッセージではなく補償だと思います

     この間の「朝まで生TV」あたりから明らかに流れが変わったような気がします。田原総一朗さんもそうですが、TVに出演するような方は立場のある人達です。日本では財政出動を主張する人はTVに出れないという決まりがあるようで、相当なリスクを負ってTVで発言されているのだと思います。ほんとうにありがたい。
     三橋さんや中野剛志さん、藤井聡教授が10年かけてやってきたことの成果が表れてきたのでしょうか。いい流れになってきましたが、はやいところ各論に入りたいものです。(気ばかり焦る)
     
    <各論>
    医療体制の強化は必須
      
    ・日本の公立病院(国・公的医療機関)の推移 出典:統計局

           国    公的医療機関       
    1999年 370   1368

    2002年 336   1377

    2005年 294   1362

    2008年 276   1320

    2011年 274   1258

    2014年 329   1231

    2017年 327   1211

    2018年 324   1207

    2019年 322   1202

    減らしすぎ。

    ・感染症病床の拡充も必要

    日本医療労働組合連合会の森田進書記長は、1998年には9060床あった感染症病床が、現在は1869床にまで削減されたことを受け、

    「本来なら、感染症病床というのは国がきちんと整備しておくべきだと我々は言い続けてきた。ベッドが減少したところでこういう事態になった」

    と語る。コロナ陽性者の受け入れ先が無いって…これだけ減らせばそれはそうなるでしょう。

    ・保健所も増やすべき

    日本国内の保健所数(合計 情報ソース:全国保健所長会)

    1996年 全国に800以上存在

    1997年 全国に700に削減

    2019年 全国に500以下

    更には、藤井聡教授がうったえているように国土強靭化(災害対策の強化)も必要でしょう。

     やらねばならないこと、話し合わなければならないことが山のようにあるので、いつまでも財政出動する・しないなんてところでストップしてる場合じゃないと思うのですが、こうした焦燥感に耐えて10年活動してくれた人たちが居たから今があるわけで、後に続く我々もまた焦らずやっていくしかないと言うことなのでしょう。
     次の選挙は政党ではなく財政出動に必要性をしっかり理解しているかどうかで選びたいと思います。

    返信

    コメントに返信する

    メールアドレスが公開されることはありません。
    * が付いている欄は必須項目です

      1. 利根川 より

         池戸万作さんの「財務省のコピペか!」でほっこりしたので、こちらもご紹介。

        <「新」経世済民新聞 池戸万作 大前研一回 前編>

        大前研一さん「実は、巨額債務の問題は、欧州各国とは比較にならないくらい日本の方が深刻だ」

        大前研一さん「国債などの残高を合計した『国の借金』は、2020年度末で過去最大の1216兆4634億円に達し、その対GDP比は230%を超えている」(「世界の潮流2021~22 分断する社会をしたたかに生き延びよ」より抜粋)

        池戸万作さん「財務省のコピペか!」

        池戸万作さん「日本の五大紙が季節ごとに財務省の広報をする記事のような内容ですね」

        大前研一さん「敗戦直前の政府債務の対GDP比は約200%だったが、今はそれを上回る異常な状態になっているのだ」

        大前研一さん「ちなみに、政府債務の対GDP比はアメリカ108%、フランス99%、イギリス85%、ドイツ56%である」

        池戸万作さん「債務対GDP比ですから、政府の債務残高が異常なのではなく、名目GDPが過去25年間全く増えていない方が異常な状態なのです」

        池戸万作さん「日本の債務対GDP比は2001年の146%から2018年には237%まで増えているが、他のG7諸国も横ばいから増加している」

        池戸万作さん「そもそも、債務対GDP比とは」

        債務対名目GDP比=政府債務(負債)残高÷名目GDP

        池戸万作さん「なので、債務対名目GDP比が増加する要因は政府債務残高が増える場合だけでなく、”名目GDPが減る場合”もある」

        池戸万作さん「大前研一さんは日本の『国の借金』は過去最大と言っておられますが、『国の借金』は世界中どこの国でも過去最大を更新し続けています」

        池戸万作さん「日本はG7諸国の中でも増加率が低い部類です」

        <IMF World Economic Outloook Detabase 2019 21世紀のG7諸国の政府総負債の増加率>

        2001年を100として

        イギリス 474.5

        アメリカ 384.9

        フランス 258.1

        カナダ  251.6

        イタリア 170.3

        日本   169.5

        ドイツ  160.7

        池戸万作さん「日本は国の借金が物凄く増えていると言われていますけど、実はそうでもなくて」

        池戸万作さん「例えばイギリスは2001年から約5倍近く国の借金を増やしています」

        池戸万作さん「アメリカに関しても21世紀に入ってから3倍~4倍も国の借金を増やしています」

        池戸万作さん「フランス258.1 カナダも215.6なので、こういった国も21世紀に入ってから2倍以上『国の借金=政府の負債』を増やしています」

        池戸万作さん「借金大国日本と言われていますが、実はそんなに政府の負債が増えているわけではないのですよ」

        <IMF World Economic Outloook Detabase 2019  21世紀のG7諸国の名目GDPの増加率>

        2001年を100として

        アメリカ 194.5

        カナダ 193.9

        イギリス 187.5

        ドイツ 153.9

        フランス 153.0

        イタリア 135.3

        日本 105.0

        池戸万作さん「日本は債務対GDP比が増加しているといいますが、日本の場合は債務残高が増えているというよりも名目GDPの増加が世界最下位だからです」

        池戸万作さん「これらを見ても分かるように『国の借金』を増やしている国の方が名目GDPが増えているのが分かります」

        大前研一さん「今の日本はいわば”裸の王様”のようなもので、すでに国の財政は破綻している。いつ国債が暴落して債務不履行になってもおかしくない」

        池戸万作さん「『日本はすでに財政破綻している』とか『お前はもう死んでいる』(TVアニメ北斗の拳)みたいなことを言っていますが、日本は自国通貨建ての変動為替相場制の国なので財政破綻する可能性はありません」

        池戸万作さん「裸の王様なのは日本の財政ではなく大前さんの方です」

        返信

        コメントに返信する

        メールアドレスが公開されることはありません。
        * が付いている欄は必須項目です

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。
* が付いている欄は必須項目です

名前

メールアドレス

ウェブサイト

コメント

メルマガ会員登録はこちら

最新記事

  1. アメリカ

    政治

    日本経済

    【藤井聡】岸田総理は上下院議会演説が米国で評価されご満...

  2. 日本経済

    【室伏謙一】首長に求められる資質は何か?

  3. 日本経済

    【三橋貴明】ついに統計詐欺に手を染めた財務省(後編)

  4. 日本経済

    【三橋貴明】ついに統計詐欺に手を染めた財務省(前編)

  5. 未分類

    【竹村公太郎】公共事業と住民反対運動 ―進化は変わり...

  6. アメリカ

    政治

    日本経済

    【藤井聡】「スズキ自動車会長の鈴木修氏」を後ろ盾にした...

  7. 日本経済

    【三橋貴明】劇場型総選挙、再び

  8. 日本経済

    【三橋貴明】料理と製造業は似ている

  9. アメリカ

    政治

    日本経済

    【藤井聡】【財務官僚イタコ曲「聞け!俺のインボイス」発...

  10. アメリカ

    政治

    日本経済

    【藤井聡】自民党「財政政策検討本部」講演報告 ~財務省...

MORE

タグクラウド