【近況】
ジョン・ロックという人物は、リベラリズム
(自由主義)あるいは「商品貨幣論」に
多大な影響を与えた人物です。
つまりは、現在の日本の問題、
「国家観の間違い(共同体意識の喪失)」や
「貨幣観の間違い」は、元をたどると
ジョン・ロックに行き着くのです。
国家というか「君主」が大嫌いだったロックは、
人間は生まれた瞬間から「完全に自由」であり
「完全に平等」で、合意に基づいた
取引の世界で、生命、自由、財産を
追求するものであると定義しました。
さらには、国家の強力な権力の
一つである「通貨発行権」を制限するべく、
「硬貨の額面は、硬貨鋳造に使われる
貴金属の市場価値と同一でなければならない」
と、頭のおかしいことを言い出した。
つまりは、一万円金貨を製造したいならば、
一万円分の金を使え、という話です
(そもそも、貴金属の市場価値は
変化するのですが・・・)。
ロックの理想は、万民が自由であり、
権力に束縛されない。
束縛されたとしても、それはあくまで
「契約」によるもので、特に
「通貨発行権」という権力を
国家に自由にふるわせてはいけない。
金や銀といった貴金属に紐づけ、
国家が勝手に貨幣を
発行できないようにするべき、
という考え方なのでございます。
そもそも、国家が発行しようが、
銀行が発行しようが、貨幣とは
媒体(金、銀、紙など)に記された
「金額」と「発行者(=債務者)」の
情報なのでございます。
とはいえ、貨幣が
「債務と債権の記録」であるとなると、
国家の貨幣発行はどこまでも膨らむ。
そんなことすると、
「インフレになる~」というわけです。
生産性が低かった中世欧州はともかく、
今は違います。
どちらかと言えば、
供給能力に対して総需要が
不足しがちなのが現代の
経済なのです。(※日本だけではありません)
いい加減に人類は、ジョン・ロックの
呪いから解き放たれなければなりません。
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非・法治国家化が進む日本
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【三橋貴明】ジョン・ロックの呪いへの2件のコメント
2021年5月10日 9:18 AM
今となっては、人類の平等とかどうでも良くて
本音は法律家としてのポジショントークだったのではないかと
そう思っています。
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2021年5月10日 11:51 AM
とにかく局面を打開するためは、世の中の仕組みが認識できなければならないのと、他人の発言の読解力をつけて後のマツリにならないための分析力で対抗するしかあり得ません。
そして具体的には、国際社はビジネスによる金融システムと法律システムで特定の勢力の思惑により【コントロール】されていること。
つまりは、コロナ全般の騒動にしても東京五輪の是非にしても水面下で暗躍されて法律による決定がされた後では、たとえ消費税の議論も財政拡大の議論も意味が無くなってしまうわけですよ。
だから突然、高学歴の伊藤元重が財政拡大の発言をしたり、日本維新の会関係者が【土地規制法案の対象拡大】を発言した事は、裏を返すと国民投票法案とコロナワクチンと東京五輪の大枠の決定を見込んでいることなのです。
これは要するに日本全体の自由が制限され、しかも他国のために日本国民の血税が流用され、日本国民にはパンとサーカスで、おとなしくしておけとばかりに圧力を掛けて大衆化になれと、言わんばかりの危機的な状態にあるわけで、時間が限られている状況ですね。
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