アジア

2018年10月21日

【三橋貴明】帝国と民主国家の最終戦争が始まる

From 三橋貴明

【今週のNewsピックアップ】
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帝国対民主国家の最終戦争が始まる 前編
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12413379083.html

いよいよ本日、ビジネス社から
「帝国対民主国家の最終戦争が始まる」
が刊行になります。
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本書は、「動物性タンパク質」の
摂取方法が「文明」を
分けてしまった話から始まります。

動物性タンパク質を、
いかに摂取するか。

魚や貝、海老蟹などの
甲殻類から得るのか。

それとも、家畜を放牧し、
羊や牛、ヤギなどから獲得するのか。

前者のタンパク質摂取手法で
発展したのが「日本文明」で、
後者が「日本以外の全ての文明」
でございます。

別に、選民思想を主張したい
わけではありませんが、
日本文明は列島に住む人々が
海産物からタンパク質を
摂取し続けたという一点から見ても、
ユーラシアの他の文明と
差別化されるのです。

日本の場合、周囲を海に
囲まれていることに加え、
宗教的な理由(仏教)から
四つ足の動物を食することを
禁じられていました。

というわけで、日本人は
「海からの恵み」を
「最も重要な栄養素」として摂取し、
日々の営みと歴史を
積み重ねてきたのです。

それに対し、ユーラシア島では
タンパク質を「家畜の群れ」を飼う、
つまりは牧畜により摂取し続けます。

牧畜には複数の種類があり、
土地を柵で囲い、
家畜に自由に動き回らせ、
草を食べさせる方式を
「放牧」と呼びます。

さらに、自然界の牧草を求め、
家畜と人間が共に生活しながら
移動していく方式が「遊牧」です。

遊牧を主たる生業として生きる人々は、
もちろん「遊牧民」と呼ばれます。

ユーラシア・ステップの遊牧民は、
日常的に日本人には想像も
つかないほど膨大な家畜の群れを
「管理」する必要に迫られました。

何百頭ものヒツジの群れを、
柵に囲まれていない草原で
意のままに移動させるのは、
これは高度な管理技術が
必要になります。

この管理技術が、やがては
「ヒトを管理する技術」
に発展します。

つまりは、奴隷制度です。

ユーラシア・ステップ発祥の
家畜「管理」技術は、やがて
「タンパク質を動物から摂取する人々」
へと広まっていくことになります。

すなわち、ユーラシア島全域です。

ユーラシア島からある程度の
距離があった島国である日本には、
遊牧・放牧も、去勢をはじめとする
家畜管理技術も伝わりませんでした。

そもそも、牧畜とは
縁のゆかりもなかったため、
去勢技術など不要だったのです。

あるいは、伝わったものの
広まらなかっただけ
なのかも知れませんが、
これが「日本文明」と
「それ以外の文明」を
決定的に分けることになりました。

人類史上、ほとんど日本だけに
「奴隷制」が根付かなかったことは
特筆するべきです。

さらには、日本には去勢された
男性である”宦官”が存在したことが
ありません。

日本は、確かに
ユーラシア(主に隋唐)から
様々な文化を受け入れましたが、
宦官制度は断固として拒否しました。

また、律令制成立時に
「奴婢制度」が入ってきたものの、
社会に根付くことはありませんでした。

日本人の多くが同意するでしょうが、
我々は「ヒトを管理する」
ことが苦手です。

例えば、外国人のメイドを雇い、
家事や育児を頼みたいなどと
考える日本人は、極少数派でしょう。

東南アジアなどに赴任する
日本人が最も苦労するのは、
メイドの「管理」だそうです。

日本人は、現地人メイドについて、
どうしても「家族」として
認識してしまいますが、
これは先方から見たら
「悪しきこと」なのです。

また、遊牧民の、
「羊飼いをが羊を管理する」
という現実は、

「ということは、
人間という迷える子羊を管理する
『誰か』がいるのではないか?」

という発想に繋がり、
一神教を誕生させました。

日本でキリスト教が
今一つ普及しないのは、
「人間を管理する絶対者」
という発想が、そもそも文明的に
受け入れられないためではないか
と推察しています。

日本人にとっては、神は
「いずこにもおあすもの」なのです。

そもそも、天照大神と素戔嗚尊
という神々が誓約し、
生まれた男の子の男系の子孫が
今上陛下なのです。

神々の子孫を天皇として
頂く日本人が、

「いや、それとは別に
絶対的な存在がいるのです」

と言われても、
ピンと来なくて当然です。

などなど、人類の文明から説き起こし、
さらには故・梅棹忠雄氏の
「文明の生態史観」と絡めつつ、
現代という時代を説き起こした
「帝国対民主国家の最終戦争が始まる」
が刊行になりました。
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歴史を知り、文明を知ることで、
日本国民が「今、何をするべきなのか?」
が見えてくるのです。

是非とも、お買い求め下さいませ。

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【三橋貴明】帝国と民主国家の最終戦争が始まるへの2件のコメント

  1. 神奈川県skatou より

    帝国対民主国家!おおおお。これは楽しみです。即注文です。

    和と尊び、農耕文明ゆえ助け合い、封建制を経て義理堅く、約束を守り、義務を果たし、同胞をいたわり、寛容の精神を持つ
    我々と、
    勝てば総取り、負ければ他所へ逃げ、権威権力が分化せず、権威は約束を上書きし、権威が人と人とを区別し、支配と被支配の構造による東アジアの大陸系と、
    明確なボーダーラインが、必要だと思います。

    それが双方を幸せにする、それぞれのありようを実現させる、ダイバシティ(Notコスモポリタン)だと自分には思われます。

    ペンス発言、冷戦開始の号砲、友人同僚に話しても反応薄です。もはや40歳を超えると新しい枠組みは頭を素通りしてしまうのでしょうか。。。面白い時代(失敬)だと思うのですが。。

    返信

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  2. たかゆき より

    米帝と支帝

    自由と民主主義の押し売りで リビアはイラクはどうなりました?

    いまだに続く 日本への占領政策

    他人様の悪口を言えた義理ですかね。。米

    支那を甘やかして つけあがらせておいて

    自分の腹が痛みだすと殴り掛かる

    米支ともに 消えてくれたら 万々歳 ♪

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