アーカイブス

2015年9月30日

【佐藤健志】再開のごあいさつ

From 佐藤健志

——————————————————-

(無料)
スパコンが軍事力を決める日がやってくる・・・?
https://youtu.be/Dv3ZblXhAdk

——————————————————-

みなさん、お久しぶりです。

8月26日に「演劇的インフラ論」を書いたあと、9月2日、9日、16日、23日と、四週にわたりお休みすることになってしまいました。

9月2日の休載は、私のスケジュールに関連したもので、「演劇的インフラ論」の末尾でもお知らせしましたが、さらに三回続けて休んだうえ、ブログやツイッターの更新も止まっていたので、どうしたのかと思われた方もいらっしゃるでしょう。
実際に平松禎史さんからは、私の健康を気遣うご連絡をいただきました。

で、どうしていたのかというと・・・

9月はじめに交通事故に遭ってしまい、ずっと入院していたのです。
集中治療室に二週間ほどいましたので、重傷と呼ぶべきでしょう。

とくに左足首は複雑骨折。
七時間に及ぶ手術で、バラバラになった骨をつないでもらいました。
おかげさまで現在は一般病棟に移り、松葉杖で病棟内を歩き回れるようにもなりましたが、いつもの状態に戻るまでには、もうしばらくかかりそうです。
ダンスは当分、お預けですね。

とはいえ一般病棟では、パソコンの使用が許可されているので、こうして再開にいたった次第。
現在はリハビリに精を出しつつ、年末に刊行が予定されている次の本を書き進めています。
そんなわけで、今後もよろしくお願いします。

・・・さて。
事故直前、藤井聡さんとお会いしました。
いろいろな話ができて、じつに楽しかったのですが、足首の骨を派手に折ってしまった今となっては、インフラの重要性があらためて身に沁みます。

骨格は身体のインフラ。
とくに足首は、体重を支えて歩いたり走ったりする点で、インフラ中のインフラです。

ちゃんと機能しているときは、それで当たり前と思って、気にも留めないものの、いったんダメージを受けると大変。
生活行動のすべてに制約が生じてしまいます。
非常時になって、初めて本当の意味でありがたみが分かる。
それがインフラというものなのでしょう。

ならばインフラについて重要なのは、
(1)ふだんから整備しておく
(2)ダメージが生じないよう、つねに気をつける
(3)ダメージが生じた場合でも、できるだけ早く復旧できる体制をつくりあげておく
この三点となります。

これを別名、何と言うでしょう?
そうです。
安全保障です!

インフラというと、高速道路や新幹線、都市計画といった、いわゆる「ハード・インフラ」が想像されるものの、災害対策や国防、あるいはエネルギーや食料の安定供給も、国民が安心して暮らすために欠かせません。
「経世済民」の基盤となるものはすべてインフラであり、それらを安定的に維持しようとする活動はすべて安全保障なのです。

ついでにインフラには、オール・オア・ナッシングというか、〈一箇所でダメージが生じただけで、他のインフラにも影響が及ぶ〉性格がある。
たとえば電力供給がダウンしたら、食料の冷凍や冷蔵ができなくなってしまいます。

それどころか、〈他のインフラに影響が出なくとも、国民生活が危機に瀕する〉恐れまで。
かりに食料そのものが不足したら、電気が使えようと、道路や鉄道がちゃんと機能していようと、大変なことになるのは間違いありません。

基盤というのは、すみずみまで整備されていてこそ基盤として機能するのです。
「百里の道を行くときは、九十九里をもって半ばとせよ」という格言ではないものの、ひとつ欠陥があるだけで、脆弱性が大いに高まってしまうのがインフラの宿命。
〈多少のムダが出るのは承知で、念には念を入れる〉くらいが、ちょうどいいと言えるでしょう。

そしてインフラ整備、ないし安全保障について関心の薄い国が、長期にわたって存立と繁栄を確保できるとは信じがたい。
わが国は大丈夫でしょうか?
〈とにかくムダを削って、効率性を高めねば〉という発想のもと、脆弱性を高めるような真似をしていないか。

インフラへのダメージは、一瞬にして生じることもあるのです。
私の事故もそうですが、東京に直下地震が来たらどうなるか、想像してみてください。

包帯の巻かれた左足を眺めつつ、そんなことを思う今日この頃でありました。
ではでは♪

**** メルマガ発行者よりおすすめ ****

【無料】対談映像
『世界ランク1〜3位独占!次世代スパコンから見る経済』
https://youtu.be/Dv3ZblXhAdk

*****************************

〈佐藤健志からのお知らせ〉
入院している間に、季節はいつしか夏から秋へ。
秋の読書には以下をどうぞ。

1)「愛国のパラドックス 『右か左か』の時代は終わった」(アスペクト)
http://amzn.to/1A9Ezve(紙版)
http://amzn.to/1CbFYXj(電子版)

2)「〈新訳〉フランス革命の省察 『保守主義の父』かく語りき」(PHP研究所)
http://amzn.to/1jLBOcj (紙版)
http://amzn.to/19bYio8 (電子版)

3)「僕たちは戦後史を知らない 日本の『敗戦』は4回繰り返された」(祥伝社)
http://amzn.to/1lXtYQM

4)「コモン・センス完全版 アメリカを生んだ『過激な聖書』」(PHP研究所)
http://amzn.to/1lXtL07(紙版)
http://amzn.to/1AF8Bxz(電子版)

そして、ブログとツイッターも再開しています。
ブログ http://kenjisato1966.com
ツイッター http://twitter.com/kenjisato1966

関連記事

アーカイブス

【佐藤健志】「トランプ列車」の大脱線、またはポピュリズムへの歯止め(後編)

アーカイブス

〔三橋実況中継〕チャンネル桜の特番に出ます

アーカイブス

【藤井聡】「税収を増やす」ために「増税延期」と「財出の拡大」を

アーカイブス

[三橋実況中継]違うだろ

アーカイブス

【上島嘉郎】「アジア太平洋戦争」などと造語する前に…

メルマガ会員登録はこちら

まだデータがありません。

まだデータがありません。

最新記事

  1. 政治

    【藤井聡】なぜ、安倍晋三氏は憲政史上最長総理となったの...

  2. 歴史

    【三橋貴明】石の文明、木の文明

  3. 日本経済

    【三橋貴明】安倍政権のインバウンド観光戦略のおぞましさ

  4. 日本経済

    【小浜逸郎】災害対策、防災対策にMMTを!

  5. 日本経済

    【藤井聡】消費増税に対して「万全を期す」という政府答弁...

  6. 日本経済

    【室伏謙一】公務員叩きは日本の土台の破壊につながる

  7. 政治

    【三橋貴明】正当な政策を、正統に実現する

  8. 政治

    【三橋貴明】日本の民主制と皇統

  9. コラム

    【竹村公太郎】宿命の治水:湿地の日本文明

  10. 政治

    【施 光恒】ビジネスと政治の癒着に厳しい目を

MORE

タグクラウド