From 佐藤健志
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●●日本は「発展途上国」へと転落するのか? 豊かで安全な日本を後世に残すための条件
http://keieikagakupub.com/lp/
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電力の発電と送電の別会社化、いわゆる「アンバンドリング」
まずは報道をどうぞ。
大手電力会社の送配電部門を発電部門から切り離す「発送電分離」
電力小売りは28年4月に全面自由化することが決まっている。
http://www.sankei.com/life/
よくぞ、これをやったもの。
わずか5年前、2010年の時点における、
この方「日本のエネルギー政策は今後どうあるべきかについては、
ならば、その真理とは何か?
いわく。
エネルギー政策の推進には、三つの要素が考えられます。それは「
この中で、プライオリティ(注:優先順位)
エネルギーを安定的に供給できることがもっとも大事です。
立派な見識ですが、この政治家はどなたでしょう?
甘利明さんです。
現在の経済再生相。
加納時男さんの著書「三つの橋を架ける 国政参画十二年の挑戦」(日本電気協会新聞部)
加納さんは東京電力の副社長を経て、1998年〜
2002年に施行された「エネルギー政策基本法」
議員時代、
甘利さん、「息がぴったり合っていて、いわば『あうんの呼吸』
ならば加納さんは、発送電分離についてどう述べているか。
「三つの橋を架ける」の第三章には、
国会議員になる前から、きわめて気になる動きがあった。それは、
(62ページ。表記を一部変更、以下同じ)
発送電分離の議論も、この動きの一環だったのですが、
市場参入への障壁となっているのは、
(同、63ページ)
事実、アメリカ通商代表部は、
これを受けて加納さん、向こうの政府高官と議論したのですが、
規制改革の先陣を切り、
私は現地に入ったが、電力需給のバランスが崩れ、
アンバンドリングによって確かに目先の価格(注:
その結果、いったん値下げ後、値上げになった例もある。さらに、
(80〜83ページ)
冒頭でご紹介した記事には、発送電分離が「
しかも、加納さんの話はまだ続く。
1941年8月に配電統制令が施行されてから1951年までのお
この結果は惨めな失敗に終わった。電気は特殊な商品で、
(83〜84ページ)
今回の改正電気事業法成立が、
とはいえ、そんなことは二次的な話。
わが国は、
1)_ _ _ 電力危機を引き起こす恐れがあると分かっており、
2)_ _ _ 電気料金を引き下げる保証もなく、
3)_ _ _ かつて一度やって見事に失敗した政策を
堂々とやることにしたのです!
ふつうに考えれば、
だから、今の日本はパラドックスに陥っていると言うのですよ。
ではでは♪
PS
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https://www.youtube.com/watch?
<佐藤健志からのお知らせ>
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