From 佐藤健志
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●●三橋貴明が実践する経済ニュースを読む技術とは?
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いわゆる安保法制をめぐる国会論戦が、
もっとも肝心の論戦自体が充実しているかどうかは、
そんな中、面白い画像をツイッターで発見しました。
白い柵のある薄緑の草むらに、若い女の子が立っている。
袖のないシャツにジーンズ姿で、
で、女の子の脇にこんなポエムが。
想像してみよう
もしも明日
この国が戦争を受け入れて
あなたがその手で
誰かを殺すのを
あなたの父や母や兄弟や
友だちや恋人が
誰かに殺されるのを
それでもあなたは
憲法9条を放棄しますか
「東大和9条の会」が作成したポスター(およびチラシ)
調べてみたところ、〈冬服姿の女の子が、枯れ葉の上に横たわる〉
実際の画像をご覧になりたい方はこちらを。
http://megumiboxy.exblog.jp/
このポスター、2009年にはつくられていたようなので(
ただし「集団的自衛権は憲法違反」
それ自体は、むろん言論の自由のうち。
とはいえ驚かされるのは、〈戦争への危機感〉
3行目「この国が戦争を受け入れて」という箇所にご注目。
「この国が戦争を始めて」ではないのです。
あくまで「戦争を受け入れて」。
おまけに「あなたがその手で/誰かを殺すのを」「
憲法9条が改正されようと、日本が戦争を始めることはなく、
どうやらこれが、東大和9条の会の現実認識のようですが、
攻撃を受けたら最後、9条があろうとなかろうと、日本は「
でなければ屈服する以外ないのです。
ついでに屈服したところで、
つまり東大和9条の会は、
論より証拠、ポエムを一箇所だけ書き直してみます。
想像してみよう
もしも明日
この国が他国に攻め込まれて戦場となり
あなたがその手で
誰かを殺すのを
あなたの父や母や兄弟や
友だちや恋人が
誰かに殺されるのを
「そんな悲惨な事態を引き起こさないためにも、
必要なら集団的自衛権も、
国益の観点から判断するかぎり、日本が戦場になって、
・・・東大和9条の会の論理を突き詰めると、集団的自衛権は〈
自分の主張、ないし世界観に、
現在のように、国のあり方が根底から問い直される時期には、
トマス・ペインは「コモン・センス」で、〈公の席であれ、
詳細はこちらをどうぞ。
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けれども問題は、自滅的なポカをやらかすのが、
安保法制を成立させたがっている安倍政権も、
こちらの記事をどうぞ!
【与党参考人が安保法案「違憲」】
衆院憲法審査会は(注:6月)4日、
自民党や公明党などが推薦した早稲田大の長谷部恭男教授は審査会
関係者によると、
http://headlines.yahoo.co.jp/
菅義偉官房長官は同日の記者会見で「(注:安保法制は)
http://mainichi.jp/select/
安保法制を合憲と主張する憲法学者が見当たらないのならともかく
主観的には憲法9条を守りたがっている人々が、
主観的には安保法制を通したがっている人々が、
国会論戦が充実しないのも当然ではありませんか。
ここから浮かび上がってくるのは、〈右〉も〈左〉
このパラドックスを(できるだけ)解消しないかぎり、
真の意味における日本の保守は、〈右か左か〉
ではでは♪
PPS
6/10まで。大阪都構想、緊縮財政、TPP、成長戦略、、、
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<佐藤健志からのお知らせ>
1)〈右〉も〈左〉も、
このパラドックスからどう脱却すればいいのか?
三橋貴明さんも「読んで『これだ!』と思った」と絶賛!
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2)6月16日発売の「表現者」61号(
3)「文藝春秋スペシャル 教養で勝つ大世界史講義」に、評論「ウェストファリア条約〜『
4)単行本「福田恆存 人間・この劇的なるもの」(河出書房新社編、同社刊)に、評論「
5)みずからのあり方に重大なパラドックスを抱えつつ、
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6)「フランスでは、
225年前の警告は、重要性を失うどころか、
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7)そして、ブログとツイッターはこちらです。
ブログ http://kenjisato1966.com
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