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2015年5月15日

【三橋貴明】二重行政って、本当に問題?〜凡庸という悪魔

From 三橋貴明 http://keieikagakupub.com/38news/

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●●三橋貴明が実践する経済ニュースを読む技術とは?
http://keieikagakupub.com/lp/mitsuhashi/38NEWS_CN_mag_3m.php?ts=hp

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本日は19時30分より『Voice』特別シンポジウム『日本の資本主義は大丈夫か──グローバリズムと格差社会化に抗して』が開催されます。( パネリスト:小浜逸郎、三橋貴明、中野剛志)
http://peatix.com/event/79834

夕刊フジで「断末魔の中韓経済」連載中です。

【断末魔の中韓経済】中国が躍起になって日本をAIIBに招き入れようとする背景と窮
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20150514/frn1505141550002-n1.htm

いま、心が震えました。
【イブセキヨルニ】
http://animatorexpo.com/ibusekiyoruni/
この物語がいつまでもフィクションでありますように。(詳細は明日!)

さて、凡庸という悪魔といえば、藤井聡先生の新著「〈凡庸〉という悪魔 (犀の教室)_ _」のタイトルでございますが、昨日ご紹介した動画、

【藤井教授都構想シリーズ「最終回」】
https://www.youtube.com/watch?v=7ny3GK34ePw

で、藤井先生が解説されている通り、ナチスの高級官僚で「ユダヤ人の輸送計画」を命令に基づき遂行し、効率的にユダヤ人を収容所に送り込む指揮を執ったアドルフ・オットー・アイヒマンに対する、全体主義の研究家でユダヤ人のハンナ・アーレントの評価です。

アルゼンチンでモサドに捕らえられたアイヒマンは、裁判にかけられます。裁判において、アイヒマンは、
「自分は官僚として命令に従っていただけ」
「命令に従わないと、ドイツの国内法で処罰された」
と、無感情に述べ続けました。

「法律に従った官僚」という視点で見ると、アイヒマンは別に「悪」でも何でもないわけです。とはいえ、実際にアイヒマンは、少なくとも現代の価値観から見れば巨大な悪を成したのです。というわけで、藤井先生の動画から引用させて頂きます。

「そこで彼女(ハンナ・アーレント)は気づくんですね。なるほどと。本当に純粋な悪は悪意に宿るのではなく、何も考えていない思考停止こそが、最大の悪であることに、彼女は気づいたんです」

凡庸という悪魔。

わたくしはなぜか、一般人の立場でありながら、テレビに出ることが多いわけです。そして、気が付きました。

テレビに登場するコメンテータ、評論家といった方々が、様々な問題、過大について真剣に考えたことなどなく、単に「空気」に流され、増税を推進し、公共投資を否定し、公務員や農協、土木業者、電力会社などを「既得権益」であると叩き、大阪都構想について賛成の意見を述べるのです。(というわけで、時々、わたくしがデータに基づき「空気を破壊する」反論をすると、ギョッとされるのです)

何にも知らない人たちが、巨大な影響力を持つテレビで、「空気」に基づき、間違った意見を述べる。結果、社会の「空気」の濃度が増し、今度は別の人も「空気」に基づき、間違った意見を述べる。

悪循環が続いていきます。

大阪都構想について、ある大阪市在住の方から、
「大阪都構想賛成です。やはり、二重行政は廃止しなければいけませんよね〜」
と、言われたので、
「二重行政を廃止して、余った予算はどうするんですか。大阪府の借金返済に使われるんじゃないんですか。そうなると、旧大阪市民は税金を旧市外で使われる羽目になる上に、旧市内で使われないという事なので、その分、GDPが減りますね。景気が悪化して、自分たちの税金が旧大阪市の外で使われたとして、何か皆さんにメリットがあるのですか?」
と、聞くと、
「う〜ん・・・。でも、やはり二重行政は無くさなければなりませんから」
と、返されました。
典型的な「思考停止」状態ですが、この方を責めようとは思いません。普通にテレビや新聞といったメディアにのみ接していれば、まさに「普通に」大阪都構想という名の大阪市解体構想について、「ニジュウギョウセイガー」と賛成になってしまうのでしょう。

普通で、そして愚かです。つまりは、凡庸です。

ちなみに、三橋は「TPP」「原子力発電所」「大阪都構想(という名の大阪市解体構想)」など、様々なイシューについて、語り始めるのが「遅い」と思います(気が付かれませんでした?)。それは、知らないことについて中途半端な知識で語り、上記の「空気」を醸成することを嫌悪しているためです。

TPPにしても、原発をはじめとするエネルギー安全保障の問題にしても、大阪都構想にしても、きちんと勉強し、自分なりに消化してから語り始めるので、
「何でもっと早く○○について発言してくれなかったんですかっ!
と、不満を持たれている方も多いのではないかと思います。とはいえ、中途半端な知識で「言論」をしてしまうと、結局は自らもまた「凡庸という悪魔」になってしまうとわかっているのです。大変残念ながら、この種の問題意識を共有しているテレビ出演者は、本当に限られた方々しかいません。

人間は、誰も完璧ではありません。時間も有限です。
誰もが「三橋貴明」のように、「全国の原子力発電所や火力発電所を回り、取材した上で原発について語り始める」などということはできないと思います。とはいえ、わたくしはそうしている、そうするという話です。

結局のところ、凡庸という悪魔、真の意味で国家という共同体を破壊する「悪魔」を醸成する機能は、現代人の社会生活にシステムとして組み込まれているのでしょう。テレビに登場するコメンテータ、評論家は、次々に「新たな材料」を与えられ、料理することを求められ、時間的な制約もあり、「空気」に合わせた発言をして、空気を濃くする。

視聴者の方は、当たり前ですが仕事は「言論」でも何でもないため、「三橋貴明」のように「正しく知るために、調べて回る」などということは不可能です。テレビから垂れ流される「間違った情報」に染まり、空気を醸成し、凡庸という悪魔に落ちていく。

それでも、抗いたいのです。

結論ですが、わたくしは別に「藤井聡を信じろ」「三橋貴明を信じろ」などと言いたいわけではありません。ただ、考えて欲しいのです。

「誰が言っているから正しい」
ではなく、
「何が正しいのかを、一人一人が考え始める」
ことによってのみ、「凡庸という悪魔」の脅威を引き下げることが可能になります(消滅させることはできないでしょう)。 「誰か」ではなく「何が」正しいのかを考えるための材料をご提供することが、現在のわたくしの仕事だと考えているのです。

大阪市民の皆様。あと二日。どうか、「過去の大阪市」「現在の大阪市」「将来の大阪市」について真剣に考えた上で、住民投票に臨んで頂きたくお願い申し上げます。

PS
「大阪都構想と称する大阪市解体構想に反対する」に、ご賛同下さる方は、
↓このリンクをクリックを!
http://www.keieikagakupub.com/sp/CPK_38NEWS_C_D_1980/index_sv.php

PPS
『大阪都構想』の危険性(リスク)に関する学者説明会のVideoを見る場合は、
こちらをクリック!
http://satoshi-fujii.com/briefing/

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【三橋貴明】二重行政って、本当に問題?〜凡庸という悪魔への6件のコメント

  1. メイ より

     「それでも抗いたい」という」三橋先生の言葉に、心を動かされます。 強く共感します。

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  2. 匿各希望 より

    現行の選挙制度は「何が」ではなく「誰か」を選ぶものだから、「何が」だけを重視するのは片手落ちで、「誰か」「何が」の両方+他を考慮して最終的に「誰か」を選ぶもの。個人的に橋下氏は過去言動やその存在意義からして「誰か」を強烈に放つ人だけど、それゆえ「誰か」で単純化されやすいんだよね。良くも悪くも。その意味で今回の住民投票結果を興味深くみるつもり。

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  3. ハムスター より

    藤井さんの動画は胸にグサグサと刺さりましたうすうすと感じていたものの正体を教えてもらったようなほんと目から鱗です・・・それだけに今回の話をネットでしてもでた!藤井京土会信者wwwという凡庸な答えばかりが返ってくるのが残念でなりません

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  4. 匿名希望 より

    凡庸ということで思いあたる件があります。ある方から「あなたの知り合いの社長さんは橋下さんのことなんて評価してる?」と聞かれました。「分からない」と答えたら、「橋下さんは高校が同じだから期待してるんだけど」と言われました。その人は、橋下さんの意見や政策には全然言及しませんでした。

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  5. ofu_1 より

    凡庸な人とは、職場を解雇されて家族ともども、露頭に迷うことに恐怖する、私のような人間の事だと思います。 安定収入源の為なら、上司の命令には絶対逆らいません。ユダヤ人輸送?列車への積み込みと発車が仕事なら、毎日その定型業務を繰り返すだけです。 思考停止やモラルを問題にするなら、公器(表現と報道の自由の保障、電波独占)という信頼を利用して、従軍慰安婦等のねつ造情報を意図して30年も垂れ流しつづけた朝日新聞やテレビ朝日などの関連企業には3か月から30年の業務停止を命令が必要です。 食品の安全(定型業務)違反企業にはすぐ実行されますが、情報の信頼(?業務)違反企業には手が出ません。法治国家の限界であり、公務員業務の限界です。 どんな法律が適用できるのか、役人やマスコミや関連議員からは絶対出てきませんが近い将来には光の速度で伝わるでしょう。 法的?に身分保障された公務員の国、日本では、面倒くさい仕事や身分保障から逸脱する業務は絶対行いません。 70年前のアイヒマンと変わりません。 公務員なら凡庸な人を目指します。 自由な情報道(光ファイバー等)と信頼確度の拡大で、イギリス王室とユダヤ阿片商の結託で中国、清王朝が滅亡したことや、その延長線上で坂本竜馬への資金提供で日本国分裂と弱体化を、イギリスとユダヤ阿片商人は企んでいたと、米国、スタンフォード大、西鋭夫教授の、米国公文書館とスタンフォード大学の日本資料の分析調査からの報告があります。 年金で食べていける74才の老人が、三橋貴明(敬称略)の活躍に刺激されて、30年以上前に公表されマスコミには無視されていた、より信頼確度の高い情報の拡散事業を始めました。 世界が白人に略奪された時代に、独立国であった日本の江戸末期から明治維新、法律体系輸入担当者の頭の出来具合や、独力で打ち負かした対ロシア戦からなぜ負けた大東亜戦の顛末など、光の情報道のあちこちに信頼指数の高いライブラリーが建設されつつあります。 国会で三橋貴明ライブラリーからのデータを引用する質疑応答も10年以内(団塊世代の隠居)に出現するかも知れません。  

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  6. 藤原 和広 より

    私は常々自分は技術者だ、と思ってきました。私の考える技術者とは自分の目で確認し、自分でなめて味わい、自分で触って感触を得たものだけを信じる人のことです。三橋さんも私の定義では技術者だと知り、うれしくなってコメントを書き込みます。月刊三橋も読ませてもらっております。どうぞ信念に従ってお身体大切に活動して下さい。応援しております。

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