From 三橋貴明_http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/
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●月刊三橋最新号のテーマは「フランス経済」。
中東の混乱、ISILの背景にある「ある問題」がわかる
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「ユーロという罠」に落ちた大国の選択から、
なぜ、明日の日本が見えるのか?
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【今週のNewsピックアップ】
●ドイツと日本の処方箋
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-11983358548.html
●黄金の拘束衣を着た首相 前編
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-11983768315.html
安倍政権は、「歳出抑制のための特命委員会(トップは稲田朋美政調会長)」を設け、社会保障費の削減を実施するようです。特命委員会に招かれた民間人が「土居丈朗慶大教授」であると知り、正直、絶望心を覚えてしまいました。だめです、これは。
安倍政権はもはや隠すつもりもないようで、緊縮財政路線を突っ走っています。
また、安倍政権は「岩盤規制の打破」を打ち出し、食料安全保障と密接にかかわる農業、農協分野の「改革」スピードを速め、さらにエネルギー安全保障の中心である電力会社を解体するべく「発送電分離」の法案を今回の通常国会に提出する予定になっています。
日本の食料安全保障、エネルギー安全保障を犠牲にし、農業や電力分野に「民間企業を新規参入」させ、最終的には外資系にも開放するという路線なのでしょう。何しろ、TPPに日本が加盟すると、外資を内国民待遇する必要があります。少なくとも、TPP加盟国の外国企業に対しては、
「農業分野や電力分野への投資を禁止する」
といった外資規制はできなくなります。しかも、TPPにはラチェット既定があるため、一度、農業分野やエネルギー分野を外資に開放してしまうと、後で「再規制」することはできません。強引に規制をかけようとすると、もちろんISDの出番です。
結局のところ、安倍政権は小泉政権のコピーと化しつつあります。しかも、緊縮財政分野については橋本政権を踏襲しているため、最悪です。橋本政権と小泉政権の悪いところをミックスしたのが、現在の安倍政権なのです。
無論、ここでいう「悪いところ」とは、三橋の価値観で「悪い」と思っているに過ぎないわけです。
「国民の安全保障が犠牲になったとしても、グローバル化や自由化を推進するべきだ」
と、主張するのは別に構いません。そういう価値観を持つのは、個人の自由です。
ならば、改革改革と主張している人には、
「自分を含む企業家、投資家や、外国資本の利益のために、日本国民の安全保障を犠牲にして、農業や電力の解体を行うのだ!」
と、堂々と言って欲しいし、言うべきなのです。無論、実際に↑このようなことを言えば、国民の反発を買い、「改革」が実現できなくなるため、彼らは綺麗ごとのみを口にするわけです。
「日本の農業の改革は待ったなしだ! 日本の農業は強い! 日本の農業は世界を目指せ!」
という抽象論で、政治家が改革を煽り(←まずは「お前がやってみろ」と、毎回思います)、
「日本の電気料金を引き下げるため、電力自由化! 発送電分離!」
と、事実無根なことを言うわけです。実際には、電力自由化や発送電分離を実施した国は、電気料金が上昇しています。
と言いますか、電気料金のほとんどは「外国からのエネルギー資源の輸入コスト」で決まるのです。電力自由化とやらではなく、原発再稼働をすれば、間違いなく日本の電気料金は下がります。
なぜ、こんなことになってしまうのか。なぜ、間違った緊縮財政や構造改革が実施されるのか。
答えを「黄金の拘束衣を着た首相(飛鳥新社)」で書きました。是非、ご一読を。
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【三橋貴明】黄金の拘束衣を着た首相への5件のコメント
2015年2月3日 7:41 PM
あらら。なるほどね。(笑)
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2015年2月5日 1:26 PM
アメさんは犬だから仕方無いかと思いましゅのん。CROSSでベンジャミンさんとたまに共演なさっている三橋大老の事ですから、その実態を下手な保守派よりもご理解があられると思われますが…その辺の構造(米国と日本の政財官界との癒着)を明らかにしない事には、日本国民は(左だろうが右だろうが)救われないのかと思います。こと米国と日本の政界の繋がりとなると、所謂保守派(三橋大老は自称保守派で無いとの事なので、別にしても)は及び腰になりますから…この辺が日本の病理なんだと思います。
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2015年2月7日 3:54 AM
デフレ脱却と財政健全化(短期的に見たPB改善)は「同時」には両立しないでしょう。国民の需要が落ち込んでいる時期に政府まで財出を控えれば機能不全に陥っている資本主義はそのまま自滅するのでしょうか。デフレ脱却すれば自然とPB改善も達成されると思いますが、デフレで給与が下がり続けてる状況では国民の嫉妬やルサンチマンが公務員の給与削減など足を引っ張るのでしょう。デフレとインフレ期で民間と政府は逆の事をすれば日本全体として上手く回るかもしれないですね。日本の農産品も質は高いのでしょうが給与が下がり続けてる現状では大量に生産される安い農産品で日本の農業は廃業して行くでしょう。「国際化」やら「自由化」を主語で語るより「日本」を主語に語りたいと思います。正直、他国の子供より日本の子供の方が大事だし、子供を育て上げる私達の手は空間を超越したり出来ないのですよ。TPPの「議論」自体日本がインフレで需要過剰になった時、最低でも10年は早いと思います。
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2015年2月7日 8:01 PM
容器(需要)に水を汲もう(供給)とする時に予め容量が小さいと判っていれば、それなりの容量の容器(政府が需要を創出)を使いますよね。唯でさえハイテク近代(供給大)なのに、容器(しかも容量を無理矢理小さくしている)を変えずに水を溢れさせてどうするんですかっ!国内は削り国外に放出させるんかいっ? すみません変人な者が書き込んでしまって。無茶苦茶血が昇ってもマンネリ抽象支離滅裂表現しかできません。高卒・プロレタリアン・俗人ですので書き込んだだけで大満足なのです。大阪維新的身を切る政策大歓迎っ!ですから…。
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2015年2月9日 4:40 AM
戦前は行き過ぎた自由主導を是正していたのに戦争で踏みにじられ、戦後は反対で行き過ぎた新自由主導のドリルで壁をぶっ壊して自滅するんですね。デフレ意識のまんまなんですね、開いた口が塞がりません。アングリ。 私の地方にはイナダ豆と言う商品があったと思います。♪イナダっイナダっのっイナダ豆っ節分は奇しくも♪福はぁ外ぉ、鬼はぁ内ぃーっと聴こえてきそうです。うわぁぁぁぁーーーーっ! 結局、郵政民営化絶賛、反対派刺客の稲田さんだったのですか?。残念極まりありません。 生活自体意欲が無いのに豆を投げつけられてる気分です。うわぁぁぁぁーーーーっ。冗談でもないのです。
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