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2014年4月15日

【藤井聡】ステージ・チェンジ!

From 藤井聡@京都大学大学院教授

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●三橋貴明の公式YouTubeチャンネルができました。毎日更新中!
https://www.youtube.com/user/mitsuhashipress

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過日(4月10日)発売されました、V OICE5月号に、

『ついに暴かれたエコノミストの「虚偽」』

というタイトルの拙稿が掲載されました。

(その1)http://shuchi.php.co.jp/article/1877
(その2−1)http://shuchi.php.co.jp/article/1878?
(その2−2)http://shuchi.php.co.jp/article/1878?p=1

(※ なお、このタイトルは、当方が付与したのではなく、VOICE編集部が、編集部の編集権にて、付与したものです)

この原稿では、

『浜田氏、岩田氏、原田氏というリフレ派の代表敵論客が、「リフレが日本経済を救う」という(彼等が共同編集した書籍タイトルに込めた)メッセージを「正当化」するために活用してきたデータや理論の中に、「科学的妥当性」が存在していないものが含まれている「疑義」が──かのSTAP細胞の論文問題のように──存在している』

と言う事を告発するものです。その上で、

『本稿で取り上げた三氏(あるいは三氏を擁護する論者の皆様方)からは、筆者が指摘した上記の各種疑念に対する「理性的な者ならば誰もが納得しうるご説明」を(それが可能である限りにおいて)是非ともお伺いしたい』

と呼びかけております。

この原稿は、VOICE誌編集部のご好意で、VOICE発売と同時に、上述の様に、全ての原稿がインターネット公開されております(さらに、Niftyニュースにもなりました)。 http://news.nifty.com/cs/magazine/detail/voice-20140410-0000000176/1.htm

なお、この三氏には、当方から4月10日付けで、本稿出版のご報告と、是非とも、ご意見、ご批判頂きたい、という旨の書状を速達でお送りいたしております。

あれから、本稿執筆時点までまだ6日ということもあり、未だ、十分な「理性的な者ならば誰もが納得しうるご説明」は、私の手元には、届いておりません。ゆっくりお待ちしたいと思います。

とはいえ、インターネット上では、いくつか、当方の原稿についての反論らしきものが掲載されております。しかし、それらはいずれも、当方の原稿の趣旨を取り違えているものであり、当方が広く公衆に呼びかけた「理性的な者ならば誰もが納得しうる(三氏を弁護する)ご説明」は、少なくとも当方が認識する範囲では皆無であります。

ここでは、現時点までで、当方に(周りの方からの報告も含めて)どの様な反論があったかをご紹介し、それが如何に反論になっていないという事を、簡潔にご説明したいと思います。

(1)藤井が「公債発行額と関係がない」と主張している金利は「名目」であって「実質」ではない。

⇒きちんと読んでからご反論ください。

図1には「実質」金利もあわせて掲載し、その相関がない旨を「明記」しています。

(2)藤井は、「マネタリーベース(MB)がデフレータ等と相関していない」といっているが、リフレの理論では、MBの「変化率」がデフレータ等に影響を与えるというものだ。藤井はリフレの理論を理解していない。

⇒だから、きちんと読んでからご反論ください!

そもそもMB変化率ではなくてMBと期待インフレ率のグラフを最初につくって「両者に相関がある」と主張したのは藤井では「なく」て「岩田先生」です。そして、MB変化率で無くてMBとGDPとのグラフを最初につくって「両者に相関がある」と主張したのも、やはり、藤井では無くて「原田先生」です。

したがって、こういうご批判をされる方が正しいとすると、リフレ派の理論を理解していないのは、原田先生や岩田先生だということになってしまいますので、結局、岩田氏・原田氏を「弁護」するどころか、逆に岩田氏・原田氏を「追い込んで」いることになると言えるでしょう。

(※ ちなみに、MB変化「率」を用いても[かつ、1年、2年のラグを考慮しても]デフレータ、名目GDPには、相関が見られないことは、拙稿の図5を見れば「明々白々」です!

なぜなら、図5に示しているように、90年以降、MBはあがったり下がったりしてるのに、デフレータはまるっきり「不感症」で、一貫して、下がり続けてるんですから、ラグ取ったり、変化率取ったりしても、相関なんてみられるわきゃないですよね(笑)

でもまぁ、一応相関係数を計算しますと、やっぱりぜんっぜん、プラスの相関は見られませんでした。繰り返しますが(図5からすれば)当然の結果です。

さらにさらに、上記に加えて、

MB増加率、MB増加率(前年)、MB増加率(前々年)、MBそのもの

の4つと、

「CPI」「コアCPI」「コアコアCPI」「CPIの変化率」「コアCPIの変化率」「コアコアCPIの変化率」「名目GDP変化率」「デフレータ変化率」

の全ての相関係数を(1990年以降、と1998年以降の双方において)求めましたが、「5%有意のプラスの相関」が見られたペアは、一つもありませんでした(詳しくは、下記の表とコメントをご覧ください)
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=501160396651575&set=a.236228089811475.38834.100002728571669&type=1&stream_ref=10

なおこれらの結果って、図5からもほぼ予期できる結果です。グラフには変化率情報も含まれていますし、CPIとデフレータは同じようなもの(統計的に言えば相関が高い)だからです。

なお、これらの結果は、MBがこれらの変数に及ぼす因果関係を反証するものでは「ありません」。が、「MBだけ」では、これらの変数を説明することが「出来ない」「可能性」を「強く示す」ものです。

もしそれをご同意いただけるなら、それこそが、当方が主張したいことなのです!だからこそ、金融政策「だけ」でいいのだと言う極端な言説や、金融政策「だけ」を「ことさら強調」する経済政策は、排除されるべきなのです。さもないと、巨大な国益毀損がもたらされる、と当方は考えています。

(3)藤井は、「リフレ派は財政出動を否定している!」って言うけど、リフレ派は否定なんかしていない!

⇒だから…..きちんと読んでからご反論ください!!

拙稿で指摘しているように、原田氏は、「『1990年以降政府支出の増大で景気刺激策を行ってきたとき』には,MFモデルの影響で,公共事業による効果は『ほとんどなかった』と断言している.」のです。

ちなみに、その原稿のタイトルは、「公共事業がもつ景気抑制効果 第二の矢の再考を」だったんです。タイトルはもろ、財政政策を「否定」するものです。当方は、その原田氏のご主張を反証しているに過ぎません。

また、拙稿で指摘しているように、浜田氏は、MF理論が日本において成立していると主張しています。そして、MF理論は、財出による景気高揚効果の存在を否定する理論ですから、MF理論を持ち出した時点で、財出効果を否定する、あるいは少なくともそれを少なく見積もるべきだと主張していることになります。

だからこそ、当方は、日本においてMF理論が成立するかどうかという「一点」に的を絞って、浜田氏の言説を反証しているのです。

・・・

最後に、「リフレ派批判などやっている暇があったら、国土強靱化に真面目に取り組むべき」というご意見もございました。

が、当方は、このリフレ派批判は、国土強靱化の推進にとっても、極めて重大な意味があると確信しています。

なぜなら、デフレ脱却が叶えば、政府は税収が増え、そして、民間の収益・所得も上がる、そうなると、より一層、官民あわせた国土強靱化が大きく進められることになるのは明白です(無論、国土強靱化は、デフレであろうがなかろうが推進す「べき」であることは間違いありませんが、現状の諸々の状況を鑑みるに、デフレ脱却がその実質的推進において大きく貢献することは誰も否定できないと思います)。

・・・・

なお、「リフレ派」と呼ばれる皆様方は、ある時までは、デフレ脱却のためには、国益にとって極めて重要な勢力であったと考えます。

思い出してください。

かつては、「デフレ脱却なんていらないよ」という意見が趨勢をしめていたのです。そんなステージにおいては「デフレ脱却は可能である!」という主張をされるリフレ派の方々は、極めて貴重な勢力であったと言えるでしょう。

しかし、今や、日本国政府が、「デフレ脱却」を重要目的に掲げ、様々な取り組みを進めようとしているのです。

改めて申し上げるまでも無く、これは極めて画期的なことだと思います。その意味において、リフレ派の皆さんは、日本国のデフレ脱却に向けて、つまり、国益増進にむけて極めて重要な仕事をされたのだと、心から感謝しています。

……しかし!

今やもう、文字通り、正真正銘に「ステージ」は、既に変わっているのです(笑)。

デフレが脱却できるかどうか、が問題なのではなく、「いかにしてデフレ脱却が叶うのか」という一点こそが、重要となっているのです。

それを見誤れば、日本はデフレ脱却ができず、国益が大きく毀損します。

だから、日本国家のこれからの歴史全体を見据えた場合、国内において『巨大な影響力』をお持ちの、浜田氏、岩田氏、原田氏の『「金融政策を重視し、財政政策を軽視する」という経済学的態度が、デフレ脱却の巨大な障害となっている可能性』は、国益の視点から、国民の安寧と幸福の視点から、絶対に見過ごしてはならないと、当方は、考えている次第です。

。。。。

いずれにしても、『本稿で取り上げた三氏(あるいは三氏を擁護する論者の皆様方)からは、筆者が指摘した上記の各種疑念に対する「理性的な者ならば誰もが納得しうるご説明」を(それが可能である限りにおいて)是非ともお伺いしたい』と考えております。

ただし!

既に上記でお答えした内容で事足りるものや、あるいはそれ以前に、やはり「しっかりと読んでいない方」からの反論等については、対応を控えさせて頂きます。

ですので、以後、ご批判頂く場合は、

「とにかく しっかりと、当方の原稿の文章をよく読んでから」

お願いしますね(笑)。

では、また来週!

PS
なぜ、韓国はグローバル経済の植民地になのか?
https://www.youtube.com/watch?v=ZK5RY5rIGs8

<藤井聡からのお反らせ>
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【藤井聡】ステージ・チェンジ!への32件のコメント

  1. バカ君ボン君 より

    バカ君ボン君:「僕たちに時間を取っていただき、ありがとうございます。[ペコリ]僕たちはリフレ政策の意味の大事さは十分理解していますし、それに賛同する所も多々あります。また円高安も十分理解しているつもりです。でも景気回復を考えるのに、金利、円相場だけにこだわっていたら、ほかの要因がみえなくなります。またこの話を進めていくと:大きな政府、小さな政府論:になるのでやめときます。ただ1つ僕たちの考えを解りやすく言うと[民間は政府より非合理だ]。」じゃね バイバイ

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  2. 質問者2 より

    ありがとうございます。理論も大事だが現実はもっと大事で複雑、というおことですね。

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  4. バカ君ボン君 より

    バカ君:「大変だ 大変だ 質問者2氏から140字程度にまとめて要点を書いて下さいと言てきたよ」ボン君:「そうなの、でも質問者2氏も何を言いたいのか解らなかったし、他人の文章を載せせただけだろ。」バカ君「でも要点を書かないと失礼にあたるよ。」ボン君「そうだね。金利だとか円高安とか関係ある人も関係無い人も居るんだよ。あまり他人の言動を気にすると現実が見えなくなるよ。理論も大事だが現実はもっと大事で複雑なんだ。」バカ君ボン君:「じゃね、バイバイ」

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  5. 質問者2 より

    返信ありがとうございます。何を仰りたいのか要点を簡潔に140文字程度にまとめて下さると幸いです。

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  6. 質問者2 より

    「『不況時には財政政策しか効かない』というのは固定相場制の時代には正しくても、変動相場制では当てはまりません」という浜田宏一内閣官房参与の著書からの引用を、藤井聡内閣官房参与が次のように解釈されるロジックをご教示いただけませんか? 藤井聡内閣官房参与”つまり浜田氏は、「最新の理論に基づけば、財出の効果はあまり信用してはならない」と主張しているのだが、残念ながらこの主張は今日の日本には「当てはまらない」疑義が濃厚だ。”↑私には、”変動相場制では『不況時には財政政策しか効かない』”からは”財政政策以外にも効果があるものがある”というご主張にしか見えません。金融政策を伴った財政政策に効果があることを否定する論述ではないと思料。それを、藤井聡内閣官房参与が独自な解釈を加えて「主張」され、藤井聡内閣官房参与ご自身でご批判される理由が分かりません。

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  8. ヒント教授 より

    妻子を抱えながら国会で職を賭した主張の出来る漢と、薄ら笑いを浮かべながらコロコロ発言を変える男達を見比べ、何故頑なに後者を支持する人達がいるのか。小さな声でいいますが、なんとか理論以前の話です。

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  10. バカ君ボン君 より

      バカ君とボン君の一日バカ君:「大変だ 大変だー マンデル=フレミングによると財政支出の増価に伴い円が高騰し民間の輸出が打撃を受け民間経済活動が縮小し、財政出動したにもかかわらず効果どころかそれ以上景気が悪くなるかもしれないんだって。ボン君の会社大丈夫?ボン君:「え?そうなの? せっかく円安になったお陰でなにも設備投資もせず、なにも新規雇用もせず、なにも賃金アップしないで小銭を稼げたのに。」バカ君:「よれどうゆう事?円高のせいで今まで日本のシェアを他国に奪われて来た事でデフレになり不景気になったんじゃないの。投資もせず小銭をかせぐだの意味が解らないよ。」ボン君:「だって、うちの会社、輸出の割合二割有るか無いかだよ。それに、今の世界情制見ていると外需を取りに投資なんか出来ないよ。雇用賃金を下げれれば、別だけどね。それに金利が上がるだの下がるだの言ってるけど、儲かる話があれば、その時は投資してまで取りにいくよ。そのために貯金もいっぱいしてるしね。」バカ君:「そうなんだ。現実は難しいよね。でもこのままだとボン君の会社も小銭とはいえ、売り上げがさがちゃうよ。たとえ円高になっても買ってくれる国ないかな。」ボン君:「まだ、はっきりとは言えないけど1つあるんだ。その国は政府が民間の為に財政支出を増価し、民間の利益を上げ、仕事を増やし、雇用賃金を上げ、つまり内需拡大をやろうとしている国が」バカ君:「よし、今からボン君の会社の商品その国に売りにいくぞ。」ボン君:「……….

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  13. より

    私も同感です。でも、小保方氏の問題と今の経済学者を一緒に論じたら小保方氏が可哀想です。なぜなら、すくなくとも自分の力で新たな発見を見つけたいと言う、学者としてのあたりまえの心が有ります。しかしながら、今の経済学者は、持論を持たず、他人の理論を疑いもせず、また検証すら自分の力で出来ない、学者とはとうてい言えない生徒レベルの集団です。だから藤井氏の言っている意味すら理解できないのです「だって教科書にのってないもん。」

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  14. プー太郎 より

    ビジネス保守で信者集めて、過激な言論姿勢を植え付けて、意見が違う人にレッテル貼りと人格攻撃で攻撃させて、議論をめちゃくちゃにして潰させる。自分は信者から集まった金で肥えて、勝ち組気取り。

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  15. プー太郎 より

    あのツイッター見ていて本当に哀れでした。ツイートごとにwを入れているのが、痛々しくて。しかも、捨て台詞が「(反論するのは)僕が片手間でできる程度なので、知的な生産性には乏しいかもね」。国家の将来を危惧して、世間一般に訴えるために藤井先生がこのような形で議論を持ちかけているのに、経済学の教授ともあろう方があの態度ですからね。そりゃ知的な生産性が乏しいですよ、あ・な・たのおかげで。

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  16. 亀夫 より

    倉山も桜を辞めるとき、「俺は本業が忙しい」とか言ってましたね。何が本業なのかわからないけど。

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  17. yasu より

    なんという汚いコメントをされるのかはっきり言って亀夫さんのコメントに理性を感じないですね

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  18. より

    ある3流学者[田中]が、twitterで反論らしきものを書いていましたが、反論どころか自分の意見を言わず「ヒント」とか言って、「後は考えたら解るだろ」というような姑息で卑怯なやりかたで藤井氏を批判していました。[笑う内容ばかりでしたが。]この人は可哀想な人だから余りいじめないで下さい。なぜなら自分の意見を言ってしまうと、阿呆がばれ、ただの怪しいロリコンおやじになり、少女達から気持ち悪がられ、生活が出来なくなってしまいます。日本人なら哀れみの心で、そっと見守って上げましょう。

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  19. 梟の人 より

    いつもありがとうございます。以前はとにかくデフレ脱却すれば良いと漠然と考えていました。しかし同じようにデフレ脱却を目指していても、思想や目指す社会のビジョンが異なると、そのプロセスも大きく異なるということがわかってきました。実際、過剰な金融緩和と給付金ばらまきでも、物価を上昇させること自体は可能なのかもしれません。しかしその結果が望ましい社会になるとは到底思えません。格差拡大、実質賃金の低下、金融バブル、個人主義の増長などが考えられるからです。逆に国土強靭化を中心としたケインズ的なプロセスでデフレ脱却した場合は完全雇用、国民の団結、中間層の復活、内需拡大などポジティブなビジョンを描くことができます。双方の理念、理屈を私なりに解釈し、今後日本の社会をどのようにしていくべきかと考えた結果、私は後者を支持します。

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  20. ヒント教授 より

    実践!議論に負けないテクニック・忙しい、疲れている事をアピール・相手の土俵に決して乗らない・常に上から目線でつぶやく・反論は小馬鹿にしてブロック・所々にフェミニズムをちらつかせるメリット:戦わないから無敗デメリット:そもそも議論していない

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  21. 七尾 より

    一部の「りふれは(念のため彼らに解るようにひらがなで)」の主張・「国土強靭化推進者は、金融政策の効果がないと言っている」・「国土強靭化推進者は財政政策の中でも公共事業しか効果がないと言っている」上記のように言っていないことを言っていると言い、そのうえで批判しているのだからもう話し合いの段階ではないでしょう。グラフ示して「これがおかしい、あれがおかしい」と指摘していけばシュンとしぼんでいくでしょう。いずれ日本が破綻するーと前から言ってた人たちと同じカテゴリーに落ちる哀れな集団です。

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  22. 亀夫 より

    そうですね。あえてまともに相手にしなくても、田中はツイッターで女子高生専門のグラビア雑誌のアカウントをリツイートしてましたし、児童ポルノ所持などのロリコン犯罪で自滅すると思います。所持していることは間違いないのだから。

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  23. 野比怒羅江悶 より

    藤井先生はリフレ派の土壌から説明している。何故かリフレを信奉する者は独自見解を述べてくる。この時点で終わっているでしょ。先生が真摯に対応されている姿は立派です。本当に真剣に議論したい姿勢が伺えます。

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  24. 金剛力士 より

    藤井先生、いいっすねー。品位ある議論を経ながら言論人としての信認を高め、国土強靭化を支持する方が増えていったらいいなと思います。いま学問が危機にあるのは、これに関わっている人間がいい加減だからです。経済学は特にひどい。知的誠実さのある人物が次の主流派を担うべきです。

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  25. 荒川太郎 より

    要するに彼らは都合の悪いところは無視しで、自説を相手に押し付けるという無限ループをするだけなんですよね。そして、こちら側が業を煮やして厳しい言葉、対応を見せると「罵倒だ」などと騒いだり、人格攻撃を仕掛けてきます。いつもそのパターンなので、みんな飽き飽きしていると思います。そういう点で考えると、藤井氏が飯田氏を選んで議論したのは良かったと思います。飯田氏は考え方は違えど、悪質な詭弁やレッテル貼りを用いないので、まともな議論が成り立ちます。

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  26. 荒川太郎 より

    >上念や倉山を煽って、藤井、東田の悪口を拡散させているのは全くその通りですね。しかし、彼はほっとくのが一番ですよ。相手にしてはいけません、それが一番こたえるんですよ。そして勝手に勝利宣言させておけばよいのです。

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  27. widelogic より

    >そもそもMB変化率ではなくてMBと期待インフレ率のグラフを最初につくって「両者に相関がある」と主張したのは藤井では「なく」て「岩田先生」です。そして、MB変化率で無くてMBとGDPとのグラフを最初につくって「両者に相関がある」と主張したのも、やはり、藤井では無くて「原田先生」です。したがって、こういうご批判をされる方が正しいとすると、リフレ派の理論を理解していないのは、原田先生や岩田先生だということになってしまいますので、結局、岩田氏・原田氏を「弁護」するどころか、逆に岩田氏・原田氏を「追い込んで」いることになると言えるでしょう。−−−−−−−リフレ派を信じる人がこのグラフを否定している発言を見て私もびっくりしました。あなた方、自分の依拠している先生方を否定したら一体何が残るの?と。結局、彼らは真實や論理、一貫性などどうでもよくて、「反論風の言葉を並べるゲーム」に徹底して従事しているということになりますね。反対のための反対。「知」に対する誠実さと謙虚さ。国民国家という巨大な共同体を維持するための最重要なファクターの一つだと思いました。憶測ですが、2000年代に、政治家の経済学者への信頼が失墜してしまったのではないでしょうか。宍戸先生が消費税増税前に麻生さんにマクロ計量モデルの話をした時、まともに取り合ってもらえなかったと仰っていたのも、学者に対する不信が募ってしまった結果なのでは、と思っておりました。もしそうであるならば、藤井先生を始め、知に対する誠実さと謙虚さを持った心ある学者の方々と政治家との信頼関係を是非再構築して正常な羅針盤を取り戻し、日本国という大きな船の舵取りを一致団結して行っていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

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  28. chibio3 より

     いつも興味深い論文をありがとうございます。 私は少し視点を変えて、リフレ派と呼ばれる人たちの論法を成立させるにはどうすればいいかを考えてみました。彼らの図示するグラフは因果関係を示すには弱すぎますが一部期間とはいえ相関しているのは事実であるので直接因子を探っていければという思考実験です。念の為ここではインフラは毀損せず永続的に使用できるものとみなします(インフラ整備は民間投資で行うべきか、政府投資で行うべきかはまた別のパラメータとなるからです)。 まずは政策金利の意図を歪めて市場に伝える民間金融銀行の貸金借金業の廃止。日本円は個人・企業とも日銀口座を用いて決済すれば問題ありません(脱税やマネロンの監視にも一役買います、銀行には本来の両替商に戻って貰えばいいと思います)。 そして政策金利や公定歩合にマイナス金利を採用する事です。金融政策のみでインフレ誘導しようにも実質金利がそれより高ければ誰も投資の為にお金を借りようとしません。であれば0の壁を破り名目金利をマイナスにすることで、実質金利を目標インフレ率より下げることが可能となります。そうすればリフレ派の大好きなセイの法則も効果的に発動し間違った第三の矢の方向性も制御できるのではないでしょうか。 今ある秩序を根底から覆すことになりますがリフレ派の皆さんの望むとおりのグラフが描けますし、どちらかと言えば私たち国民経済の健全な成長に寄与するような気も致します。

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  29. プー太郎 より

    私は、今世間で騒がれている科学論文問題の件と同じ分野の出身ですので、藤井先生が今回指摘なさっている論点は本当によくわかります。これは、理論や学説の是非を問う以前に、その学問に携わる学者の資質の問題ですね。大学の学部生ですら習うはずのことを、30歳そこそこの若手研究者が犯してしまって問題になっているのに、立派な教授方に疑義がかかっていますから、かなり深刻な問題だと思います。

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  30. 亀夫 より

    田中とかいうロリコンの自称経済学者が、VOICEの記事を嘲笑っていたよ。全く反論してなかったけど。あのロリコンと一騎打ちで討論したら、この下らない争いは終了するのではないか。上念や倉山を煽って、藤井、東田の悪口を拡散させているのは、どうやらあのロリコンハゲだ。水島社長あたりにセッティングしてもらえばいいと思う。

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  31. 古事記 より

    藤井先生 有難う御座います。最近は先生らしさが表れて、哲学の無い(哲学が有るとしたら弱肉強食の利己的な功利主義)エコノミスト、政治家、へ正面から疑義を問う行動に喜びを感じます。 万歳。やっと藤井先生らしさが表れて来ました。哲学の無い原始の時代、人が動物のように生きた時代へ逆戻りする事が何故に 新自由主義、グローバリズムと持て囃されているのかが疑問でナラナイ。先生の御指摘は正しい、財政出動無き金融政策は富の偏りを生み出し金力、権力、暴力の支配する動物上がりの哲学。哲学の無い政治家、学者、経済人は歴史的に日本人が最も嫌う ”恥知らず”です。民の為人の為が欠如しており ”和”の国日本にはふさわしくない。誤りを正すことは恥ではない、潔い美しい行動で改める事は賞賛されるのが日本古来の伝統文化。藤井先生の”らしさ”が溢れる行動がステージチェンジには不可欠です。影響力をいかんなく発揮下さい。 三氏の深慮ある御解答を楽しみにします。

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  32. 加藤淳一 より

    お疲れ様です。反論がある方には、藤井先生が、飯田先生と行った討論を踏襲して欲しかったですね。相手の論説をしっかり理解する。基本な筈だが。

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