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2013年12月25日

【東田剛】東田剛の正体

From 東田剛

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水曜日の配信は今年で最後です。

2013年は、世界が大きく変わっていく中で、ついてこられない人がたくさん出て、言論や思想が大いに乱れた年だったと思います。おかげで、誰が本物で、誰が偽物か、正体がはっきりしてきました。

例えば、米国のパワーの低下や米中関係の変化を、この期に及んでも、なぜが認めたくなくて必死のホシュザウルスがいましたね。

親米派で有名な岡崎久彦氏、古森義久氏、日高義樹氏ですら、認めつつあるというのに。

http://www.okazaki-inst.jp/2013/04/post-100.html

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TPPの件も、言論・思考の真贋を試すのにいいテストでした。

そう言えば、TPPに関しては、政府が戦略を転換したという記事がありました。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131222/plc13122212570002-n1.htm

要するに、「米国を手伝って新興国を攻め立てれば、恩に着た米国が、日本が求める関税維持に関して譲歩してくれ、年内妥結もできる」という日本側の凄すぎる大戦略が、あっさり失敗に終わったということです。寒い・・・。

で、安倍政権は重要5項目の関税維持は、今のところ、頑張ってくれそうです。しかし、米側も一歩も引かない構え。
http://jp.reuters.com/article/jpchina/idJPTJE9BM00I20131223

USTRだって、TPAを通すために米議会を納得させなければならないので、そう簡単には譲歩できないのです。

<参考>
http://www.mitsuhashitakaaki.net/2013/11/20/korekiyo-71/

しかもTPA法案には、為替条項が盛り込まれる見通しとか。
http://www.asahi.com/articles/TKY201312160006.html

折しも、黒田バズーカに加えて、米国の量的緩和縮小などもあり、円安が進行中ですから、米議会での為替条項の圧力はいっそう強まりそうです。
でも、こんな条項、日本側が飲めるわけがない。

TPP交渉は、今後、どうなるのでしょうか。
それについては、年明けに採り上げるとして、話を言論・思想に戻しましょう。

私は、TPP以前に、自由貿易自体に反対です。

<参考>
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と言うと、「東田剛はアカだ!」とか発狂する人がいるかもしれませんが、落ち着いて話を聞いてください。

私が自由貿易に反対する理由は、かの偉大なるカール・マルクス大先生が、1848年の「自由貿易問題について」という講演の最後で、こう宣っているからです。
(「それ見ろ、やっぱり、アカじゃねえか!」)

「しかし一般的に、今日の保護貿易システムは保守的であり、自由貿易システムは破壊的である。自由貿易は古い国民性を破壊し、プロレタリアートとブルジョワジーの敵対を極限にまで至らしめる。要するに、自由貿易システムは社会革命を促進するのである。諸君、この革命的な意味においてのみ、私は、自由貿易を支持するものである。」

http://marxists.anu.edu.au/archive/marx/works/1848/01/09ft.htm#marx

つまりマルクス大先生は、自由貿易論者なのです。

(「へ?」)

しかも、「自由貿易を梃子にして、古い国民性を破壊し、社会革命を起こそう」って言うんだから、まるでTPP推進論者のロジックと同じじゃありませんか。

だからって、私は「TPP推進論者はアカだ!」なんてレッテルを貼りたいわけではありません。

ただ、ことほど左様に、日本の言論や思想は乱れているということを言いたいだけでございます。

PS
「海外に打って出た」結果、韓国社会はこんなにボロボロになりました。。。
http://keieikagakupub.com/lp/mitsuhashi/38NEWS_video.php

PPS
乱れた言論・思想にうんざりの方は、こちらまで
http://chokumaga.com/magazine/?mid=124
http://asread.info/archives/255

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【東田剛】東田剛の正体への21件のコメント

  1. 一筆 より

    どこがストーカーなんでしょうかね?からかっているだけなんですが。論理的に考えて、中野さんの見解が田の保守言論人と比べどこがどう秀逸なのか論証してみて下さい。鵜呑みはいけませんぜ、旦那。飲んだものが直ぐにはき出せちゃいます。私なら軽く論破して見せますがね。

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  2. 延々モグラ より

    怖すぎる…(自分ではギャグのつもりだったけど改訂します。)改めて新年は手の平返し均衡切捨編集解離版を。 先日、挽き肉“タケナカ”と言うお店(現実か?)を見掛けました。「へいっ、いらっしゃいっ。何にいたしやしょう旦那っ。おすすめしねぇのは“TPP商人、平蔵の内臓味噌煮込み”略して(略するのが好きだねぇ)HNN。朝生テレビに持ってこいだっ!面白味を探し当てられ無ぇところが断末魔よっ!」‥‥「んがっぐぐっ!ぐろうばってるじゃぁーんっ。不味ぅーいっ」

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  3. シュウィマー より

    出ましたね、中野ストーカー。大企業嫌いだとか、なぜ貴殿の頭の中では単純なレッテル張りが行われるのでしょうか?そこを深く考えてみる必要があると思いますよ。この一年、氏の見解はほかの保守論客に比べ秀逸であったことは論理的に考えれば確かです。特に、リフレ派と呼ばれる側は、レッテル張りと扇動が酷かったですね。来年も鋭い指摘よろしくお願いします。

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  5. 名無しの権兵衛 より

    〉ただ、ことほど左様に、日本の言論や思想は乱れているということを言いたいだけでございます。日本の戦後レジームという壁が、ベルリンの壁より強固で未だに現役であるということの証明じゃないでしょうか(笑)米ソ冷戦が終わっても、日本のヘイゾー冷戦は終わってない。

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  6. はいらんだー より

    訂正があります。ドラッカーは反共でしたが、共産主義を「死に至る自惚れ」だと説いたのはドラッカーではありません。フリードリッヒ・A・ハイエクです。所収はシカゴ大学出版会・ハイエク全集第1巻です。お詫びいたします。改めて、みなさまどうぞよいお年を。

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  7. 一筆 より

    大企業嫌いで、真性保守の中野さんなら、こういう面従腹背の企業トップを名指しで批判していきましょうよ。経済界では「ノーコメント」相次ぐ ビジネス面への影響を配慮か2013.12.26 14:04 [産経ニュース] 安倍晋三首相が26日、靖国神社を参拝したことにについて、経済界では一定の理解を示しながらも、ビジネス面への影響に配慮してか、参拝の是非に関する言及は避けた。 長谷川閑史経済同友会代表幹事(武田薬品工業社長)は「一国の首相が熟慮に熟慮を重ねて決められたことですから、責任もご自分でおとりになるでしょう。それ以上のコメントはありません」と語った。 小林喜光・経済同友会副代表幹事(三菱ケミカルホールディングス社長)も「ノーコメント。コメントを出さない理由はいろいろあるんだよ」とのみ語った。東京都内のホテルで記者団の質問に答えた。 日本商工会議所の三村明夫会頭は「安倍総理が熟慮された上でのご判断であると理解している。それ以外のコメントは控えたい」とのコメントを発表した。

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  8. 一筆 より

    米国が怒ってますよーTPPも自由貿易も関係なく、米国が怒ってるみたいですよー日和見の麻生太郎なら、このタイミングで靖国参拝はしなかったでしょうね。当然、公明党も参拝反対みたいですよーデフレ下での消費税増税にOKを出した政策のみ、私は安部首相にメガトン級の批判を下しますが、味噌も糞も安部氏に批判的な中野さんの考えは如何なのでしょうか?言論・思考の真贋を試すのに、いいテストだと考えます。【朝日新聞ワシントン=大島隆】米オバマ政権は26日、安倍晋三首相が靖国神社に参拝したことについて、在日米国大使館を通じて「日本は大切な同盟国であり友好国だが、日本の指導者が近隣諸国との関係を悪化させるような行動を取ったことに、米国政府は失望している」との声明を発表した。米政府はこれまで、小泉首相を含めた日本の首相の靖国神社参拝に公式に反対したことはなく、今回声明を出して批判したのは極めて異例の対応だ。

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  9. nanashi より

    新保守主義の岩盤マン安倍首相が靖国参拝?瑞穂の国を壊すのか取り戻すのか。政治はそういうところにはないのだよというのか。安倍首相の真意がわからない。いや実は俺自身にもわからないのだよと言うなら、大した者だ。

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  10. はいらんだー より

    一年間ほんとうにお疲れ様でした。連載というのは、昔から、著者が途中で死ななければそれだけで大成功なのだそうですね。東田さんはじめ、ご執筆のみなさんのご健康を、こころより念じ上げます。 ひところピーター・F・ドラッカーがはやった時、ドラッカーが根っからの反共主義者であった点がなぜか話題になりませんでした。 きょうの記事を読んでいて、ドラッカーが共産主義について「死に至る自惚れの教条」であると述べていたことを思い出しました。いわゆる新自由主義といわれる考え方にも、ドラッカーの火を吐くような言葉が見事にあてはまる気がします。 お揃いでどうぞよいお年をお迎えください。

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  11. arakawa より

    そもそも、貿易のために日本を開国させた、そして、その保護的なシステムを壊すことによって、商売人は利益を最大化させることができる。それに乗っかる日本の商人もいただろうし、今もいるでしょうね。。。

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  12. 一筆 より

    安倍首相が靖国神社を参拝されました。待てば海路の日和あり。保守としては喜ばしいことですね。そうですよね? ね? 中野さん。ご意見賜れば幸甚です。

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  15. もう年末かよ より

    今年一年おつかれさまでした。多くの争点を経る過程で、おっしゃられるように正体がよく見えた一年だったと思います。激しい言論の渦にもまれているうちに、この一年で自分も成長できたように思います。今日の記事であげられているように、極端な思想の持ち主は一見逆の思想を持っているようで実は根っこが同じです。自らを資本主義側におき社会主義を排撃する者と、社会主義側に身をおいて資本主義を排撃する者。両者はともに善悪二元論の世界観のもと、青臭い革命的なユートピア幻想を持ちバランス感覚が欠落している点でそっくりです。ここさえ抑えておけばそうおかしな認識や判断はしないように思います。正月はゆっくり休むことができるのでしょうか。これは先の長い思想の戦いになりそうです。ご自愛ください。それではまた来年。

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  16. 凹凹・モグラ より

    白あげてっ赤あげないでっ白下げるっ。m(_ _)m。全くの虚妄無意味コメントです。 先日、焼き肉“ヒガシ田”と言うお店(仮想、妄想、夢想、うん、そう、だよ)を見掛けました。「へいっ、いらっしゃいっ。何にいたしやしょう旦那っ。おすすめは“TPP商人、剛の脳味噌煮込み”略して(略すなっ)TNN。年忘れ忘年会に持ってこいだっ!箸か止まらねえよっ」‥‥肉の塊になってまで身をもって闘ってくれてたんですね。剛さん。な、なんてぇ…わっわしやぁ(ToT)endテロップ「寒い‥‥」

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  17. 夏みかん より

    今年もありがとうございました。三橋先生のメルマガは毎朝楽しみだけど、特に水曜日を一番の楽しみにして過ごした1年でした。東田先生、何気に皆勤賞では?(*_艸`)来年もよろしくお願いします〜!

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  18. 航海長 より

     カール・マルクスが目指した社会主義の理想は、1991年をもって事実上潰えた。だから、ここを社会主義の敗北記念日、自由主義の勝利記念日としてしまう論調が生まれたのも無理からぬこと。 ただし、現実はちょっと違ったわけです。マルクスが目指した急進的社会主義は終焉したものの、もっと穏健な社会主義はヨーロッパやアジアで健在ですし、なんでもかんでも自由市場に任せてしまえばいいんだ、なんていう自由主義に対抗できる勢力がなければ人々はやはり幸せにはなれんのです。 社会主義、と聞くと「情報統制」「粛清」「ソ連崩壊」「スターリン」「経済停滞」をすぐに想起する人はたくさんいますが、それこそ社会主義についての偏ったイメージに過ぎません。今現在、イギリスもフランスも社会民主主義政党じゃありませんか。 自由だけで人々は幸せにはなれず、統制だけでも幸せになれず。自由と統制とが、ほどよいバランスで存在している社会こそ、本当に豊かな社会と言えるのではないでしょうか。「(航海長はアカだ!)」

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  19. widelogic より

    さすがはマルクス大先生ですね。アメリカ人もびっくりの国際競争力のあるジョークに爆笑してしまいました。まさにグローバリズムの最先端を走っていたのではないでしょうか。いや、これを(ドイツ人らしく)大まじめに語っているところが恐ろしい次第なわけですが。言論の乱れは特にこの三十余年の、あるいはややもすれば明治以降の日本の言論に連綿と存在していたのかもしれない事を思うと、様々な出版物を相当な注意力と懐疑を持って読み直さねばならない恐怖を感じました。まぁ言うほど読んでないので20代で知ることができて本当に良かったです。原典にあたって、その中の微妙なニュアンスを読み取ることが、とても大切なんですね。むしろそこにこそ味わいがあるというか。それを読み飛ばしてきた人が今まで多すぎたんでしょうか。不真面目な人が増えたのでしょうか。

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  20. もともとくん より

    これからの時代は自由貿易でも保護貿易でもありません保守貿易ですよ!conservativeという意味ではなく

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  21. ヌコ より

    共産主義も新自由主義も明治●新も、、、、裏に英米超金融屋が居たちう都市伝説はホンマなのでせうか?小生にとっても、2013年は、既存の保守宗教さまへの「信仰」が「新興」へと変わったそんな年でもありましゅた。

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