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2013年10月23日

【東田剛】これって、ギャグですか

FROM 東田剛

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特区諮問会議について書こうかと思ったら、三橋さんに先を越されました。

http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-11646880828.html

(それにしても、これは酷い。悲観予測で悪名高い私ですらも、
この政権がここまで墜ちていたとは思いませんでした。)

そこで話題を変えて、笑えるネタを。

西川公也TPP対策委員長が、農産物の関税撤廃の対象検討について、(参院選公約政策集で、重要5分野を守るとしていたが)「方針転換ではない」と強調し、「これだけは守り抜くという『レッドライン』を示し政府に守らせる」と述べたそうです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131021-00000077-san-bus_all

これには泣いて笑いました。

選挙の時の公約破っておいて、レッドラインを示すだって!
<参考>
http://ameblo.jp/64152966/image-11492378667-12461244842.html

もっと笑えるのは、そもそも「レッドライン」って、オバマが最近使って大失敗した台詞です。

オバマは、昨年、化学兵器の使用をシリアに対する軍事介入の「レッドライン」だと宣言しました。
しかし、オバマには、本気で軍事介入をする気はありませんでした。

今年4月に、シリアで化学兵器が使用された疑惑が持ち上がりましたが、アメリカは動きませんでした。
レッドラインが破られたのを、無視したのです。

すると8月には、また化学兵器が使用されたので、オバマは、いやいや限定的な軍事介入を決断しましたが、議会や世論の支持を得るのに手こずりました。米国国民は、もう戦争は嫌なのです。

挙げ句の果てに、オバマは「軍事介入以外に手段はない」と言っていたのに、ロシアの外交的解決案にあっさり乗ったので、アメリカの威信は地に墜ちました。

今や「レッドライン」というのは、こけおどしや守れもしない約束を意味するジョークなのです。

アメリカは、シリア以外にも、イラン核開発問題やエジプトの政情不安など、中東に山ほど爆弾を抱えています。

9月24日、オバマは国連で演説しましたが、アメリカだけでは中東問題に対処できないとか、武力で民主化支援はしないといった内容だったので、アメリカの新聞各紙は、
弱腰だとこき下ろしました。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131008/amr13100809130001-n1.htm

しかも、オバマの国連演説は、ほぼ全部、中東・北アフリカに関するもので、アジアはまったく出てきませんでした。
http://articles.washingtonpost.com/2013-09-24/politics/42340329_1_challenges-war-u-n-general-assembly

今のアメリカには、中東とアジアの両方に関与する力はありません。
つまり、オバマ政権の「アジア重視戦略」は頓挫したということです。
http://jp.reuters.com/article/jp_column/idJPTYE98Q04T20130927?sp=true

先般のオバマのAPEC欠席も、政府閉鎖問題のせいだけではありません。アジアの優先順位が落ちたのです。
おかげで、APECは、中国の独壇場でした。
http://www.nytimes.com/2013/10/08/world/asia/asia-pacific-economic-cooperation-summit.html?_r=0

おまけに、上限債務問題では、アメリカは世界経済を守るどころか、壊すところでした。
世界をリードするどころが、G20の声明で「どうにかしろ」と批判される始末です。
http://www.newsweekjapan.jp/headlines/business/2013/10/111706.php?&sa=U&ei=L0hdUqf6KqbqiQLmhIDQAg&ved=0CCkQFjAE&usg=AFQjCNEVQHcFJUBNUcP3fhS1b5uPeXVMow

しかも、その危機を引き起こしたのは、他ならぬアメリカの民主主義なんで、シャレにもなってません。

アメリカの上限債務問題は先送りされただけだし、歳出自動削減問題も残っています。当然、軍事費も渋ちんになる。
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304134704579142293027467118.html

これじゃあ、どう考えても、アメリカが尖閣を守るために中国と戦争するはずないですね。

世界中が、凋落したアメリカの体たらくに、うんざりしています。
まさにブレマー君の言う「Gゼロ」です。
http://jp.reuters.com/article/jp_column/idJPTYE99I00L20131019?sp=true
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM18047_Y3A011C1000000/

そんな中、ハーマン・カーン賞受賞者は「これからの、インド・太平洋の世紀を、日本と米国は一緒になって、引っ張っていくべきであると私は信じております。目指すのは、自由、民主主義、人権、そしてルールに基づく秩序を尊ぶ世紀です。TPPとは、その背骨をなすものです」と宣言し、外交ごっこと改革ごっこに明け暮れています。
きっと、頭の中が、2006年で時間が止まったままなんですね。

<参考>
http://www.mitsuhashitakaaki.net/2013/10/09/korekiyo-65/

そして、西川先生は、アメリカに対して「レッドライン」を示すって。

これは、ギャグです。ギャグのはずです!

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特区を使った規制緩和で韓国はとんでもないことに。
もしあなたが世界の流れを的確にウォッチしたいなら、、、
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【東田剛】これって、ギャグですかへの11件のコメント

  1. 航海長 より

     安倍さんも人間なので、「2+2=5」と言ってしまうことはあります。というより、彼のお友達が「日本を新自由主義の実験国家にしてしまおう」と考えているようなとんでもない連中ばっかりなのがいけないような気もしますが。 大切なのは、そんな安倍さんに「いやいや、2+2=4ですよ」と正しく批判する姿勢です。それを許さず、「2+2=5だと言わなければコミンテルンだ!」と言ってしまっているようでは、日本の未来は絶望的でしょうね。

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  2. 匿名希望 より

     私は以前は安倍さんを支持していましたが今は失望しています。でも私は共産主義でもコミンテルンでもないんですね。上念さんや倉山さんは「安倍さんを批判してる人はコミンテルンだ」と言っていましたが、それは極端なんじゃないかなと思います。何か誤解されていらっしゃるのではないでしょうか。 総理大臣という最も重い責任を負っている人がそんなに免責されるというのは不自然な気がします。仮にご本人だけが悪いのでなくても、一番批判にさらされなくてはいけない立場というのがあるのではないでしょうか。これは、故・中川昭一さんの時のように、不当な批判から中川さんを守ろうとした時とはちがいます。安倍さんを守ろうとしている方々の中には「国のために」という思いを持っておられる方が、たくさんいらっしゃるのですよね。でもシンプルに、国の為にならない政策だと感じたら批判して、国の為になる政策だと感じたら支持する、というのが自然な事に思われます。大事なのは、国想う皆を含めた日本国民でしょう?上念さん・倉山さんのファンの方がいらしたらごめんなさいね。でも私は「敵を規定して徹底的に叩く」彼らの手法は、小泉元総理や橋下さんを思い出して不安になってしまいます。もし間違ったら国政を誤らせる手伝いを若い人にさせた、という結果になるかもしれない。そんな汚れ仕事を自分を信じてくれた人にさせるのは、うかつでは?真のリーダーなら、若い人の獣性を引き出すより、理性も重視して才能を引き出そうとするのではないでしょうか。

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  4. のり より

    安倍総理を新自由主義だと言うやつは、中共スパイ認定(確定)しても良いと言ってる某言論人や某言論人支持者がいて、そのスパイを潰すと言っている人がいますが、もしスパイであると確定できるのであれば、通報すればいいのに。

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  5. みはせじ より

    新自由主義を批判したら共産主義者扱いなんて、自称保守ってもう完全にアメリカ人だな。

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  6. HG より

    むしろ保守派に大人気の安陪政権だからこそ新自由主義を突っ走れるって事なのかな。少なくとも民主政権がやるよりも抵抗は少ないでしょ。保守派が拒絶反応を起こしているのが数少ない望みですかな。

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  7. 路傍花 より

    中野の批判の仕方がギャグにしか思大丈夫か?えんが。思ったよりうまくいかなくて、焦ってんのか?結構結構。まともな国民は、政局や揚げ足とりの駄文で安倍を潰せとは、もう思わんよ。批判の仕方のひどさが仇になったな。税金で食わしてもらって反日すんなよ。共産主義の公僕なんて要らん。

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  8. アンチニチギン より

    東田先生の文章いつも皮肉たっぷり面白くて大好きです。以前は安倍政権いくらかましと思っておりましたが東田先生おっしゃる通り話になりませんねえ。ま、日銀貴族やっつけてくれただけまし。国は偉大なる新自由主義者安倍総理にかなり形変えられ・・・結構絶望的、またノンポリに戻りそうです。これからもビシビシ厳しい論調楽しみにしております。

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  9. 毒シャア より

    ギャグ・・・か。アハハ。> 悲観予測で悪名高い私ですらも、> この政権がここまで墜ちていたとは思いませんでした。(問1)あの東田さんでも分析不能な政権に成ったということで、あと三年間・・・(  )です。(  )にあてはまる言葉を述べよ。

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  10. ぱなとりん より

    まさに両手ぶらりのノーガード。打てるもんなら打ってみな、「レッドライン」は破るためにあるもんなんだろ?ほらほら…ってな感じですね。結論としてはレッドラインとやらは破られ、全世界的に「レッドラインとは守れない約束の事」と再認識される事でしょう。そもそもガードするのが公約なんだから、ノーガードの時点で公約違反だっての!立て、立つんだ、剛(ごう)ー!

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  11. ヌコ より

    詐欺プライム世界同時多発金融テロの後遺症に世界は未だ苦しんでいるのでせうか?

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