【今週のNewsピックアップ】
特例公債あるいは黒字国債
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12902980736.html
減税の財源論を叫ぶ愚者たち
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12903415966.html
プロパガンダ手法の一つに
「造語」があります。
特定の政治的思想、政策等に
ネガティブな印象を与える呼称を、
それを繰り返すことで
潰していくわけですね。
代表が、もちろん「国の借金」ですね。
国債や国庫短期証券の合計について、
「国の借金」と呼称し、
「増やしてはいけない」
というイメージを植え付ける。
あるいは、日本銀行の国債買取について
「財政ファイナンス」と呼称する。
正しくは、
国債の貨幣化
(マネタイゼーション)
なのですが、
それを
「ファイナンス(財政)ファイナンス」
という意味不明な呼び方をして、
ネガティブな印象を与えるわけですね。
人間は
「借金」「ファイナンス」といった用語に
悪い印象を持つため、
国債発行、日銀の国債買取
イコール「悪」とも思い込む。
財政法四条で、
日本は建設国債以外の国債発行を
禁じられています。
もっとも、
それでは国家が回りませんので、
結局、毎年「特例公債法」を成立させ、
財政法四条を上書きしているのです。
というわけで、
政府は毎年「特例公債」を
発行しているのですが、
なぜかそれを「赤字国債」と呼ぶ。
財務省のホームページには、
『 建設国債を発行しても、
なお歳入が不足する
と見込まれる場合には、
政府は公共事業費以外の歳出に
充てる資金を調達することを
目的として、
いわゆる特例公債法に基づき、
国債を発行することがあります。
通常、これらの国債は
「特例国債」と呼ばれますが、
その性質から「赤字国債」
と呼ばれることもあります。』
との説明文がありますが、
「その性質」とは何なのでしょうか。
何しろ、政府が特例公債を発行すると、
国民の黒字が増えます。
ならば、「その性質」から
「黒字国債」と呼んでも良いのでは?
造語プロパガンダに加え、
日本では「減税の財源論」という
意味不明な議論がなされています。
例えば、
「公共事業でインフラを整備しよう」
「防衛力を強化しよう」
といった、
政府の「予算執行」に際して、
「財源は~」とやるのは、
まだしも理解できるのです。
まあ、答えは「国債です」なのですが。
何しろ、政府が
「財政支出する際の源」こそが
財源でございますので。
政府支出に際して、
「財源は~」は分かるのですが、
「減税の財源」と言われても、
意味が分からない。
何しろ、減税政策は
政府に「支出しろ」とは
言っていない。
単に「国民から奪うな」
と言っているに過ぎない。
政府は国債・国庫短期証券という
「債券」を発行し、
国民に対して支出します。
政府は当然、財政赤字になりますが、
国民(※企業含む)は
黒字になります。
より具体的に書けば、
国民の銀行預金の
お預かり金額の数字が増えます。
政府が国民の黒字を増やす
「黒字国債(特例公債)」を発行し、
様々な財やサービスを購入し、
あるいは年金などとして
所得移転をする。
まずは、政府の支出が先、なのです。
スペンディング・ファーストは、
時系列的に
絶対に否定できない現実です。
その上で、
政府は「後から」税金で
我々から貨幣を回収します。
その回収を減らせ、
というのが減税政策なのですから、
「財源は~」と言われても
意味が分からない。
財源も何も、誰も
「財政支出しろ」とは言っていない。
今回の参議院選挙は、
この手の意味不明な造語プロパガンダ、
財源論をぶち壊すチャンスです。
皆さん、
やれることをやってください。
◆一般参加可能な講演会
7月10日 三橋貴明講演会
(第44回 産経新聞烏山講演会)
タイトル:
「日本に再び高度成長期を!正しい財政政策とは」
https://karasuyamakouenkai44.peatix.com/view
5月24日
佐賀奪還プロジェクト
葉隠から日本再生
https://saga.hp.peraichi.com/
5月25日
福岡初開催!政治資金パーティー
参政党FES in 福岡
https://www.sanseitofukuoka.jp/
◆メルマガのFoomii配信を始めました。
「経常収支と金融収支」
https://foomii.com/00305/20250517090000138469
◆メルマガ週刊三橋貴明Vol837
「経常収支と金融収支」
http://www.mag2.com/m/P0007991.html
経常収支の黒字は、
そのまま金融収支のプラスになります。
理由は、外貨を
日本に持ってくることができないためです。
◆メディア出演
三橋TV、続々公開中です。
トランプ関税で消費税減税のチャンスがやってきた!
減税が実現したらどうなるのか解説します。
[三橋TV第1015回]三橋貴明・saya
https://youtu.be/GqQApe_ObGg
なぜ税務署が4,044億円の赤字?
トランプが怒った理由がコレ。
[三橋TV第1016回]三橋貴明・saya
https://youtu.be/ZvEhJ5poWyU
日本はいつ財政破綻する?
なぜ国債500兆円買い取っても
インフレにならなかった?
[三橋TV第1017回]三橋貴明・saya
https://youtu.be/APVmTPf_A6w
特別コンテンツ配信中。
奇跡の日本人
3つのY染色体ハプログループが
日本列島で再会した!
https://youtu.be/MNvP9WHM3vc
【最高の展開!!】
自民党が国民の敵になったので解説します
#消費税 (三橋貴明)
https://youtu.be/lT1Gkz8hYAY
◆三橋経済塾
5月17日、
三橋経済塾第十四期第五回対面講義が
開催されました。
https://members14.mitsuhashi-keizaijuku.jp/?page_id=75
ゲスト講師はsaya様でした。
現時点までに決定している
十四期6月以降のゲスト講師の皆様は、
以下の通りです。
12月以外は、全て決まりました。
https://members14.mitsuhashi-keizaijuku.jp/
第六回 6月21日 中野剛志先生(評論家)
第七回 7月19日 藤井聡先生
(京都大学大学院 教授)
第八回 8月16日 荒川和久先生
(独身研究家)
第九回 9月20日 吉田敏浩先生
(ジャーナリスト)
第十回 10月18日 峯村健司先生
(一般財団法人キヤノングローバル戦略研究所 主任研究員)
第十一回 11月15日 大場 一央先生
(早稲田大学非常勤講師)
https://members14.mitsuhashi-keizaijuku.jp/
是非とも、ご入塾下さいませ。
◆チャンネルAJER
今週の更新はありません。
コメントを残す
メールアドレスが公開されることはありません。
* が付いている欄は必須項目です