石破政権の衆院選の惨敗を受け,これから政局がどのように動いていくのかについて,多くの国民は先行き不安を感じているものと思います.
少なくとも国民は今,嘘ばかりつきつつ,彼の「バック」にいる岸田や菅,財務省や中国やアメリカなりの圧力や恫喝に負け,彼らの言いなりの政治を続ける石破にウンザリしたためまずは,「お前は総理に値しない」と判断を下した一方で,そのせいで政治が不安定化することについては国民も漠然と不安に感じている,という状況にあるわけです.
ついては,これからの政治の流れが一体どうなるのか…,今手に入れられる情報の範囲で,できるだけ予測してみたいと思います.
ちなみに以下の予想,当方の現時点の感触では「十中八九,間違いなくこうなるんじゃ無いか…?」という見込みです.そして,当方としては,今は石破のせいで最悪の状態ではありますが,皆が漠然と不安を感じているような暗い未来より,むしろより明るい未来が見えてくるのではないかと…感じています.ついては,今多くの国民が共有している漠然とした不安を解消するためにも是非,下記ご一読願いたいと思います(以下,敬称略).
■衆院選惨敗を受け,自民党内外から石破氏辞任の声が上がるものの,恥知らずの石破はその厚顔無恥さを遺憾なく発揮し,(少数与党の党首という格好で)総理になることに成功する.それは,11日の臨時国会の首班指名選挙で,国民民主や維新の各議員が決選投票で「野田」と書くことも「石破」と書くことも拒否し,無効票を投ずる(具体的には「玉木」や「馬場」と書く)こととなるからである.その結果,比較第一党の自民党の石破が総裁となる.
■首班指名選挙までの間に,石破も野田も,自らの党利党略の観点から国民民主との間に一定の約束を取り付ける.この約束が成立するのは,石破にしてみれば,玉木と合意を結ばなければ,首班指名選挙で玉木達が「野田」と書き,自身が総理になれなくなってしまうから,玉木との間に合意を成立せざるを得ないからである.そして野田にしてみれば,玉木と合意を結ばねば,立民が主張してきた政策が何一つ成立しなくなってしまい,国民からの支持を急速に失う事になるからである.だから結局,石破も野田も,玉木に対して相当譲歩しなければならない.
■その結果,「国民」には「良い影響」がでる.なぜなら,国民民主党や立憲民主党の政策の中には,これまでの与党だけでは実現できないが国民のためには必要な政策が数多く存在するからである.その代表が,国民民主が掲げる数々の減税政策(ガソリン税の事実上減税,年収の壁の引き上げ等)である.また,立憲民主党が掲げる政治資金規正法の改革法案も,パーティ券を通した政治家と財界・海外勢力との癒着を低減させる方向に働くものと期待される.
■こうして,石破政権が少数与党であるが故に「国民の為に必要だがこれまでの与党では実現できなかった政策」が,国民民主党の主張のお陰で一部,成立していく見通しが立っていくことになる.国民はそれを評価し,石破氏の支持率の下落速度は幾分減速することとなる.しかし与党,立民の裏側には「財務省」が存在している以上,国民民主の主張の本丸である「消費税減税」や「デフレ脱却までの積極財政維持」は実現はできない.そしてそれが国民にも伝わるため,石破政権の支持が抜本的に高まることはない.
■それどころか,玉木の政策を一部石破が飲むかわりに,財務省は,様々な「ステルス増税」を仕掛けることになる.例えば,社会保険料率の引き上げ等の国会審議なく政令で引き上げることができる「ステルス増税」が多数存在することから,財務省と石破は「密室」において,そうしたステルス増税を次から次へと決定していく.国民はこうした密室の契約にしばらくは気が付かないが,早晩そうした情報が外に漏れ,石破政権の支持はさらに下がることになる.
■以上は,一定程度石破政権が続く前提での予想だが,石破政権にはスグに瓦解するリスクが常にある.なぜなら彼らは「少数与党」であり,したがって,与党以外の国会議員が「内閣不信任案」でまとまれば,スグに退陣させられるからである(勿論,厚顔無恥な石破は,内閣不信任案を否決し解散総選挙を仕掛ける可能性もあるが,それでは選挙惨敗は目に見えているため流石に解散は困難である).だから,石破は玉木の政策をできる限り数多く飲んでおく必要があるが,それにも(財務省等の圧力故に)限界があるため,石破は常に内閣不信任に怯え続けなければならない.
■しかも,石破は自民党内に今,強烈な「怨念」を抱え込む状況にある.非公認や比例復活禁止にしたせいで安倍派衆議院議員は激減しており(衆議院議員59名→20名),安倍派の石破に対する不満・恨みは極限にまで高まっている.この安倍派が,麻生派,茂木派と固まれば,石破政権を支える陣容(岸田派,菅グループ,石破側近)を軽く超えるため(後に詳述),自民党内には「石破おろし」の嵐が,石破政権誕生「直後」から吹き荒れる.
したがって,内閣不信任案が野党から提出されれば,「賛成」せずとも「棄権」する自民党員が続出することが予期され,したがって,石破氏はその可能性にも怯えながら政権運営をしなければならなくなる.
■「石破おろし」の嵐が一番最初に顕在化するのが,自民党の両院議員「懇談会」である.このとき,与党惨敗の責任をとって辞任すべきとの声が充満する事になる.時の総裁が一定の恥を知る人物である場合,そうした状況だけで「もはやこれまで」と言うことで辞任することがあるが,恥知らずで厚顔無恥な石破氏がそれだけで辞任することは無い(そもそも石破には辞任の気持ちがさらさらないため,動議が可能な両院議員「総会」でなく「懇談会」に格下開催にしたのだ).
したがって,「党内反石破派」が正式に総理を辞めさせるには「内閣不信任」決議等の野党の力を借りるしかない (例えば野党は「石破が辞任しない限り予算案に参政しない」と交渉することを通して,野党は予算成立と共に石破氏のクビを取ることが可能となる).
■ただし,石破は岸田の後ろ盾がなければ総理を続けることができない(それは岸田も敵に回る事になれば,石破は党内で四面楚歌となるため).そして岸田は,石破が道具として使える限りにおいて石破に総理を続けさせるが,道具として使い勝手が悪いとなれば,スグに捨てる.とりわけ,来年の参議院選挙では与党惨敗が強く危惧されるので,それまでに石破を辞めさせる段取りをつけようとする.そうなれば,安倍派議員,来年参議院選挙を迎えた参議院議員からの辞任圧力を阻止するメカニズムが喪失するため,石破の辞任は不可避となる.
■そうなれば,岸田は石破の代わりに自らの影響力を行使できる林,あるいは,加藤,を総裁につけようと画策する.時期は次年度予算が成立したあたり(来年3月頃)が考えられる.そのために時合いを見計らって,石破に辞職するよう促し,その直後に両院議員総会を開催し,そこで何らかの形の総裁選を実施することを決議するよう仕向ける.
■この時岸田は,高市を負けさせ,林,加藤に勝たせるような総裁選にするための工作を図る.まず,フルセットの総裁選にすれば,党員人気の高い高市氏が選ばれる可能性が高くなるので,それを拒否する.そして,国会議員だけで総裁選を行う段取りを決定させようとする.安倍派らは,選挙が続いている状況から,国民に選挙疲れがあることから,これに反対しずらく,飲まざるを得なくなる.それと同時に,裏金議員に何らかのペナルティを仕掛けようと画策する等.各種の「高市潰し」の工作を仕掛けてくる.
以上を踏まえた上で,総裁選が行われるが…随分と長い話しになってきましたので,この続きは下記をご参照下さい.この話しは,来年の7月に「高市総理の下で,衆参同日選挙を経て安定政権が実現する」というところまで続きます.是非,ご一読下さい.
【大胆予想】これからの日本の政治はどうなっていくのか?(後半:石破辞任から高市早苗氏による自民「安定」政権樹立までの流れ)
https://foomii.com/00178/20241103125051131081
追伸1:MMTの提唱や,ビルミッチェル教授が今年も来日!今年は,彼のモズラーとの共著出版を記念した下記のシンポを開催.当方からもMMTのミニ講義を致します.是非ご来場下さい!
https://x.com/SF_SatoshiFujii/status/1852199337071427794
追伸2:今年の三沢カヅチカの最終ライブが大阪で開催されます.是非,ご参加下さい!
11月16日に,大阪で「三沢カヅチカ」としての初ライブを行います,皆様是非,お越し下さい!
https://38news.jp/economy/29969
日時:11月16日(開場19:00 第一部19:30 第二部20:45)
場所:フラットフラミンゴ(大阪・天満) https://flat-flamingo.bar/
チケット:3000円(「11/16大阪ライブ希望」と明記の上,氏名・人数を三沢カヅチカ事務局(sec-tba@trans.kuciv.kyoto-u.ac.jp)までメール下さい)
出演:三沢カヅチカ(Vo&G)藤嵜 由香(Vo)with FunTime(P=喜屋武, 弥B=神前ノブ, D=Eric Schauer) and special guest 加島久次(Vo)
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