【近況】
中野剛志先生の「どうする財源」を読み、
https://www.amazon.co.jp/dp/4396116764/
「うおっ!」と思ったことが一つ。
民間企業(や家計)は、
銀行からおカネを借りる。
すると、銀行が「銀行預金」
という貨幣をゼロから創出する。
民間企業が自らの負債
(銀行にとっては資産)
となる借用証書を差し入れると、
銀行が自らの負債(企業にとっては資産)
となる貨幣を発行する。
これは、分かりますよね。
それでは、政府の国債発行の場合は
どうなるのでしょうか。
オペレーション上、
政府は国債発行で市中銀行から
「日銀当座預金(日銀の負債)」
という貨幣を調達する。
とはいえ、そもそも日銀当座預金は、
政府の借用証書である国債を
(銀行から)差し入れられた際に、
日銀がキーボードを打ち、発行している。
実は、政府が誰に借用証書を差し入れ、
貨幣(日銀当座預金)を
発行させているのかといえば、
結局のところ日本銀行なのです。
市中銀行は、単に政府と日銀の間の
オペレーションを仲介しているに過ぎない。
市中銀行は、日本銀行に
「自らの借用証書」を
差し入れているわけではないのです。
要するに、
政府は日銀から貨幣を借りている。
銀行は、政府の借用証書(国債)と
日銀発行の貨幣(日銀当座預金)の
双方を保有し、必要に応じて、
「日銀に国債を差し入れ、
日銀当座預金を発行してもらう」
「政府の国債を受け入れ、
日銀当座預金を渡している」
という業務をしているだけです。
(そして、日銀当座預金は銀行間決済、
政府-銀行間決済でも使われる)
ということで、
「政府の通貨発行権」とは何かといえば、
国債発行であり、同時に日銀の
日銀当座預金発行でもあるわけです。
間に「市中銀行」が入っているため、
ややこしく思えるのですが、
実態は「政府は日銀に貨幣を発行させている」
が正しいのでございます。
お分かり頂けました?
◆小学館から
「日本経済 失敗の本質:
誤った貨幣観が国を滅ぼす」
が刊行になりました。
https://www.amazon.co.jp/dp/4093888973
◆経営科学出版から
「歴史教科書が教えてくれない古代日本
「帝国」の誕生」が刊行になりました。
https://in.38news.jp/38nike2_980_teika
◆週刊実話 連載
「三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』」
第511回 少子化対策という名の少子化加速策
◆メルマガ
週刊三橋貴明 Vol728
財務省の貨幣のプール論
http://www.mag2.com/m/P0007991.html
財務省は「公式文書」に
「政府は国債発行で家計の貯蓄や
企業の資金余剰を借りている」
という貨幣のプール論を
書いてしまっています。
驚きました。与野党の積極財政派には
是非ともこの「嘘」を追求して欲しい。
◆メディア出演
三橋のユートピア
現場で汗水垂らして働く国民が
豊かになる日本国
[三橋TV第688回]三橋貴明・高家望愛
https://youtu.be/HbjHocE5olY
令和五年度予算 防衛費の増額はできた
ということは・・・?
[三橋TV第689回]三橋貴明・高家望愛
https://youtu.be/iU0K8BI_UFM
なぜ日本銀行の国債保有は
50%を超えたのか?
岩田規久男教授の正しい回顧
[三橋TV第690回]三橋貴明・高家望愛
https://youtu.be/R5JTOOn2D3g
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ジャン・ジャック・ルソーの真実】
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【4日間限定】司馬遼太郎「坂の上の雲」では
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日本は経済成長していない。
確かにその通りです。
ならば、日本経済を成長させるためには
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日本経済の成長に本当に必要な指標、
考え方、そして政策を、
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「ゼロ」から学んで下さい。
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三橋先生にひたすら聞いてみた 第一回」
の全編もご視聴頂けます。
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◆三橋経済塾
4月15日、
三橋経済塾第十二期第四回
対面講義が開催されました。
https://members12.mitsuhashi-keizaijuku.jp/?p=2098
ゲスト講師は河添恵子先生でした。
インターネット受講の皆様は、
しばらくお待ちください。
◆チャンネルAJER
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