日本経済

2023年1月16日

【三橋貴明】債務償還費は「借換債発行」だった

【今週のNewsピックアップ】
今こそ60年償還ルールを撤廃せよ!
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12783874370.html

松野官房長官が
「債務償還費=借換債発行」を暴露した件
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12784188905.html

ついに、自民党で
「国債60年償還ルール」の
見直しが始まりました。

最初に報じたのは朝日新聞なのですが、
実は日経の記者が事前に情報を得て、
スクープしようとしたそうです。

ところが、「上」から停められ、
朝日に抜かれることになり、
日経の記者は涙したとのこと。
財務省のパワー、おそるべし、
という感じです。

日経に記事を出させなかったことからも、
「償還ルール見直し」が
財務省にとってのアキレス腱である
ことが分かります。

一般会計歳出に債務償還費を乗せるなど、
意味がない。むしろ、有害。
何しろ、国債発行残高は
結局のところ増え続けます。

日本は特別会計法で、
「(一般会計からの繰入れの特例)
第四十二条 第六条の規定にかかわらず、
国債整理基金に充てるため、
毎会計年度、予算で定める金額を、
一般会計から国債整理基金特別会計に
繰り入れるものとする。

2 前項の場合において、
国債(一般会計の負担に属する公債及び借入金
(政令で定めるものを除く。)に限る。
以下この項及び次項において同じ。)
の償還に充てるために繰り入れるべき金額は、
前年度期首における国債の
総額の百分の一・六に相当する金額とする。」

と、定められており、
毎年「確実に増える」債務償還費を
一般会計歳出に計上しなければならないのです。

そして、ここがポイントなのですが、
債務「償還」費といいつつ、
実際には償還に使われていない。

債務償還費は、特別会計に繰り入れられ、
国債の「借り換え」に
使われているだけなのです。
つまりは、日本は「借換債」を
一般会計歳出に計上している。
心の底から思いますよ。意味不明です。

債務償還費が、
実は借換債発行であることを、
松野官房長官が暴露してしまいました。

松野官房長官は、
自民党における債務償還費の議論について、
「償還年数を延ばした場合、
毎年度の債務償還費が減少する分、
一般会計の赤字公債は減るが、
その分、特別会計で発行している
借り換え債が増えることから、
全体としての国債発行額としては、
変わることがない」
と、牽制した。

一般会計歳出の債務償還費を削ると、
特別会計で借換債が増える。当たり前です。
債務償還費は単なる借換債発行なのです。

ならば、最初から特別会計に
計上すれば済む話です。
「債務償還費を廃止すると、
国の信認が~」
といった反対論を
繰り広げている勢力がいますが、
端から「借換債」であり、
債務の償還などしていないのです。

それにもかかわらず、
債務償還費は着実に増えるため、
他の予算が圧迫される。
国債60年償還ルールは、
廃止一択です。

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◆週刊実話 連載
「三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』」
 第498 需要こそが「財源」である

◆メルマガ 週刊三橋貴明 Vol715
 債務償還費という名の借換債
http://www.mag2.com/m/P0007991.html
一般会計歳出の債務償還費が、
実は債務「償還」費ではなく、
単なる借換債発行であることを
松野官房長官が暴露してしまいました。

◆メディア出演

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[三橋TV第649回] 大塚健太・三橋貴明・高家望愛
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[三橋TV第650回]三橋貴明・高家望愛
https://youtu.be/ncxU1yTL-uA

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[三橋TV第651回]三橋貴明・高家望愛
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【年末シンポジウム特別編】
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【三橋貴明】債務償還費は「借換債発行」だったへの1件のコメント

  1. 利根川 より

     国債の発行とは「貨幣の発行」のこと。現代社会はすでに金本位制から脱却を果たしているので、自国通貨であれば任意に発行することができるわけですが、生産能力はそんなに簡単に増えるものではない。

    道具を作るための道具作りから始めねばならなかった

    サバイバルドキュメンタリー映画なんかでありがちなモノローグですが、どこの国も最初はそういったところからスタートしたはずです。現代の日本には、すでに物を作るための道具やそれを扱う知識や技術をもった人材はいますので、あとはそういった人達に仕事をお願いするためのお金があれば経済は回っていくわけですね。まあ、そのお金を政府が発行してくれないから「失われた20年」なんですけど。
     ところで、現在、日本は「総合物価」が上がってしまっていますが、どうしてかというと

    国内生産をやめて海外からの輸入に過度に頼るようになったところに戦争の影響で海外から物が入ってこなくなったから

    なんですよ。要は品物(小麦やガス、電気)の供給が減ったからインフレ(コストプッシュインフレ)になっちゃったわけだ。
     こういうことにならないように国内生産を減らすようなことはしてはいけないとTPPの時も日米FTAの時も三橋さんや中野剛志さんらが口を酸っぱくして言ってきたのに、多くの日本国民はどちらかというと大賛成だったわけだ。そして今、あの時の選択の結果に苦しめられているわけですね。

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