「新」経世済民新聞

【近況】
物凄く深刻な問題に気が付いてしまった。
衆議院選挙の小選挙区や、
参議院選挙の一人区は、
「一人」しか当選しない。

ということは、今後、
日本で反グローバリズムの政治勢力が勃興し、
過半数どころか「六割」を
占めることになったとしても、
分裂している限り
グローバリズム勢力に勝てない。

【政治経済のマトリクス】
http://mtdata.jp/data_80.html#matrix

左寄り反グローバリストと
右寄り反グローバリストが
それぞれ３０％の得票率だったとしても、
自民党（右寄りグローバリスト）が
４０％取ると、
反グローバリスト勢力は破れます。

日本の有権者の六割が
反グローバリストになったとしても、
分裂しているとグローバリズム勢力には
勝てないのです。

この問題は、
実は歴史的でございまして、
いわゆる帝国主義時代、
欧米諸国（※日本除く）は
植民地の人々を「分裂」させることで
支配を維持しようとしました。

いわゆる、デバイド・アンド・ルール
（分割して支配する）でございます。

宗主国の支配下にあり、
主権を制限されている人民（※国民ではない）
が分裂し、互いに争っている限り、
宗主国に攻撃は来ない。

あるいは、産業革命勃興期、
イングランドのマンチェスター、
ランカシャーの労働者は、
「低品質な食料品を、高く売る」
大商店（大資本）に搾取されていました。

とはいえ、
労働者側には阿漕な大商店から
買う以外の選択肢はなかった。

だからこそ、
労働者たちは「連携」し、おカネを出し合い、
人類史上初のロッチデール先駆者協同組合
（いわゆる生協）を作ったのです。

バラバラで搾取されている環境で
労働者たちがいがみ合っていた場合、
「どうにもならない」状況が続いた。

労働者たちが連携することで、
大資本（グローバリズム）に
打ち勝つ「可能性」が生じた。

分裂している限り、勝てない。
連携すれば、勝てる可能性が生じる。

そして、日本の小選挙区制
（＋参院選の一人区）は
「分裂している限り、勝てない」
制度となっている。

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